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2024-07-25 06:55

#62 時を忘れる部族の秘密 〜イマココを生きるピダハン族とは〜

ピダハン族の生き方・思想は、現代を生きる我々にとって何かしらのヒントになりそうです。
#毎日配信 #イマココ #ピダハン族 #SWC
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フェスティナレンテ、この放送は、SWC スロースウィズクリエイターズ コミュニティメンバーのKaoriがお送りします。
突然ですが、今日はピダハン族についてお話しします。
私も最近知ったんですけども、とても興味深かったので、皆さんにもお伝えしたいなと思いました。
ではまず、ピダハン族について簡単に紹介します。
ブラジルのアマゾン川流域に住む先住民族で、人口は400人未満。
狩猟採集生活を送り、外部との交流が極めて少なく、独自の文化を維持しています。
彼らの言葉であるピダハン語というのがあるんですけども、
これは私たちが知っている言葉とはまるで違うんですね。
その特徴をいくつか挙げると、まずは数字の概念がありません。
1とか2とかないんですね。
少ないとか多いとか、そういった相対的な量の概念があるので、
そういう多い少ないとかで物事を表現します。
数の概念というのがないから、物を貯めるとか、
所有するとか所有物に対する執着もないそうです。
ここでアメリカの言語学者のエベレットさんという方がいるんですけども、
この方はピダハン族との交流が深い貴重な方で、
しばらくピダハン族と一緒に居過ごしていたそうなんですよ。
基本ピダハン族たちは外の人との交流をしませんけど、
でも外から来た人に騙されないように、貿易商とかに騙されないように、
数を教えようとしたんだそうです。
ポルトガル語で10までの数を教えようと、算数を教えようという風に、
8ヶ月間めっちゃ頑張ったそうなんですけども、
でも8ヶ月教えても1たす1の計算ができた人は一人もいなかったそうです。
そんだけ数の概念がないと、1たす1とかそういうことも理解できないっていうね、
そういうことになるそうなんですね。面白いと思って。
あとは色を表す言葉もありません。赤とか青とかですね。
そういう具体的な色の名前がないんです。
明るいとか暗いとかその程度の色彩表現しかないそうです。
あとは時勢がない。昨日とか明日とかですね。
過去現在未来を区別する文法がありません。
彼らにとったら今しかない。今を中心に物事を考えています。
そして、再起表現がないです。
言ったらマイセルフとかですね。
私、あなたみたいな言葉はあるけど、
IやYouはあるけど、マイセルフとかYourselfみたいな
そういう再起代名詞がないそうです。
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これちょっと今回省きますけどね、ここ深掘ってみたらね、
すごい面白そうなんですよね。
また機会があれば考えてみたいと思います。
最後に従属説がない。
従属説がないことで複雑な文章を作ることができません。
すべてが単純な文で表現されています。
ということで、こういう風な言葉の特徴があるんですけども、
これが彼らの思想とか世界観に結構強い影響を与えています。
私が特に印象的だったのは、やっぱり今ここの概念ですね。
今この瞬間にしか目を向けないで、
過去とか未来にとらわれないっていうね、そういう点ですね。
これは彼らの言葉に時勢がないことと深く関連していると思われます。
先ほどのエベレットさんなんですけども、
彼は言語学者であると同時に、
キリスト教の宣教師でもあるんです。
なのでピラハン族にもキリスト教のことを伝えようとしたらそうなんですね。
でもことごとく論破されたみたいで、
っていうのも過去の概念がないから、ピラハン族は。
だからキリストとか言われても、
え、なにそれ、めっちゃ昔に死んだ人でしょ、みたいな。
そんな感じだし、そんな人のこと言われても、みたいな。
そういう風になっちゃうらしくて、
あと未来の概念もないから、
来世ではとか、死んだ後はとか、最後の審判がとか言われても、
いやいやそんな先のこととか知らんがな、みたいな。
そういう風になっちゃったみたいでね。
結局エベレットさん完敗です。
全然伝わらんくて、むしろ彼らとピラハン族と過ごすうちに、
そっちに染まっていってしまって、無神論者になってしまったそうです。
すごいですよね。
宣教師が宗教を捨てて無神論者になるという。
これもちろん彼の奥さんもキリスト教信者だったんですけど、
カミングアウトしたら離婚されてしまったという。
ああそうですか、という感じでしたね。
ここからは私の感想とか意見なんですけども、
そうですね、未来のことを考えないっていうのは、
私にとったらちょっとありえないかなっていうのはありますね。
好きなんでね。
でも不安とか心配っていうのは、
大体未来のことを考えるときに生まれるもので、
特にネガティブな方向に想像力を働かせた場合って、
そういう不安とかになりますから、
そういう点では未来の概念がないってことは救いになるかなと思います。
とはいえ、現代を生きる私たちにとったら、
ピラハン族みたいな生き方をするのはやっぱりちょっと難しいですね。
けど、状況に応じてその感覚は使わせてもらおうかなっていうのはあります。
先のことを考えて思い悩んだときは、
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今ここに集中するとか、複雑な出来事とかはシンプルに捉え直すとか、
物とかお金みたいにね、
そういう数えられるものへの執着を捨ててみるとか、
みたいにピラハン族から学ぶことはたくさんあるなと思います。
ということで、今日は突然ですがピラハン族について、
時を忘れる部族の秘密、今この瞬間を生きるピラハン族とは、
というタイトルでお送りしました。
何かの気づきのきっかけになれば嬉しいです。
それでは今日は雑談なしで終わります。
最後まで聞いていただきありがとうございます。
また明日の放送でお会いしましょう。
スロスロスロスー!
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