ここからはすごいんだけど近藤先生はほとんどの人は体の中にヘルペスウイルスっていうのを持ってて
これは疲労因子が増えると数が増えるのね。
で唾液の中でヘルペスウイルスの数を数えたらその疲労の度合いを数値化できるんじゃないかって言って研究を進めた。
で疲労が起こる時に炎症性サイトカインが出るから疲労が起こってますよっていう信号を脳に送る。
だから疲労感を感じるんだけど疲労を測るために数値化するためにそのヘルペスウイルスっていうのを指標にして
唾液でこの人は疲れてるかどうかっていうのをヘルペスウイルスの数で測定をしたって言うんですね。
つまり疲労と疲労感っていうのは別物なの。
というわけでこの違いはだいたい分かってもらえたでしょうか。
何となく分かってきた。
インフルエンザとか風邪とかひくと熱が出たり咳が出たりするじゃん。
体の表面にそれが出てくるんだけどそれって別に根本原因じゃないから
要はそこってさっき言った炎症性サイトカインっていうのがそういうイメージで体に出てきてる。
でも実際のところどれだけ風邪ひいてますかインフルエンザですかっていうのは
ウイルスの量を測ったり血液検査をして白血球とかが増えてて炎症を起こしてますねってやるじゃん。
その炎症を起こしてますねっていう数値が風邪の場合は白血球なんだけども
疲労の場合は唾液からヘルペスを取るそういうことなんかな。
その疲労と疲労感が違うっていうのは本当に大きなキーワードになってて
つまり疲労感を抑え続けるということは疲労感を抑え続けても疲労がどんどん蓄積していくわけだから
そのまま溜めていってもいつかはすごく深刻な健康問題につながるかもしれないということだよね。
その栄養ドリンクとかエナジードリンクの作用っていうのは
痛みと痛み止めの関係にすごく似てると思ってて
例えば腰が痛かったりとか頭が痛い時に痛み止めって飲むやんか
これは別に腰を治してるとか頭痛を治してるんじゃなくて
痛みの信号を止めてるわけやん。
なるほど確かにそうやな。
痛み止めってよくロキソニンとか飲むと痛みがピタッと収まったりするじゃん。
でもあれって結局ごまかしてるだけやもんな。
じゃあそういう疲労感、それを和らげるってどんなもので和らげられるの?
主にカフェインとアルコール。栄養ドリンクにはカフェインとアルコールどっちも入ってるやつもあるし
エナジードリンクにはもちろん清涼飲料水やからアルコール入ってない。
アルコールもカフェインもだいたい30分ぐらいで効果が出る。
カフェインは覚醒作用があるしアルコールには興奮作用がある。
だから元気になったように感じるのはその2つの成分。
アルコールとカフェインもしくはカフェインだけ。
もちろんカフェインとかアルコールが入ってない栄養ドリンクもあるけど
カフェインとアルコール以外の成分は残念ながら即効性はない。
消費者が栄養ドリンクとかエナジードリンクに求めるのは即効性やんか。
例えば高級栄養ドリンクに含まれる小薬とかは即効性がないものがすごく多いから
じわじわ効いてくる。
しかもどれぐらい効くかっていうのは個人差がすごく大きい。
でもこれはサプリメント全般にも同じことが言えるんだけど
その栄養成分がすごく不足してる人には効果が大きいとされてるのね。
例えばビタミンC欠乏症の人、ものすごくビタミンC足りてない人にはビタミンC取るとすごく体調が良くなったりする。
でも普通に食事をして栄養が足りてる人には栄養ドリンクの栄養自体がそもそも不要な場合もある。
だから栄養ドリンクの栄養としての効果を期待するんやったら
よし明日頑張るぞって夜に飲むのが正しいと思うし
その場合は睡眠の質が悪くなるからカフェインが入ってないやつを選んだ方がいいよね。
だからこんな感じで少しずつ栄養ドリンクとエナジードリンクの実態が明らかになってきたと思うけど。
確かにね。それでもエナジードリンクも栄養ドリンクも結構たくさん売れてるよね。
みんなカフェインとか好きなんやな。
カフェインにはすごく良い効果もたくさん確認されてて
エナジードリンクっていえば色んなスポーツのスポンサー企業としても広く知られてたりして
スポーツ業界との親和性が高いよね。
国際スポーツ栄養学会っていうのがあるけど
そこにはカフェインとスポーツのパフォーマンスに対してすごく関連性、効果があるっていうのは認めてるのね。
カフェインの補給っていうのは全ての研究じゃないけども
大きな研究において運動パフォーマンスの様々な側面を
求精的に高めることが示されていると。
カフェイン接種による中から小等度の効果には
筋、持久力、運動速度、筋力、スプリント、ジャンプ、あとは投擲、物を投げるのパフォーマンス
および有酸素および無酸素のスポーツ特有の幅広い作用が含まれるが
これらに限定されるものではない。
結構いいことが書いてあるよね。
なんか珍しくこの番組にしたらいいことばっかり言ってんな。
そうそう書いてある。
有酸素運動に関しては個人差があるけど一応効果があるってことで
カフェインは3から6ミリグラム体重1キロあたり
3から6ミリグラムを接種すると運動パフォーマンスを向上させることが一貫して示されている。
つまり体重60キロの人だと180ミリから360ミリグラムの接種でパフォーマンスが上がる。
でも結構それ量ない?
コーヒー1杯でカフェイン80ミリグラムだからコーヒー2から4杯分のカフェイン
もしくはエナジードリンク1本から2本分が効くっていうことになるよね。
接種するなら運動の60分前のタイミングがいいって言われてる。
というわけで運動パフォーマンスにはプラスの効果があるっていうエビデンスがちゃんとある。
なんかいいことばっかり言ってるやん。
なんかさ泣かせこってコーヒー飲まないからさ結構カフェイン反対なんかなと思ってた。
いやいやそれはちゃんとさ証明されてるいいこともさ紹介した方がいいよね。
そうじゃないとただ俺カフェイン嫌い、ただカフェインに対して悪口言ってるだけになってしまうからさ。
なんか怖いな。こんだけ持ち上げておいてさそうやって言うってことはさ次はきっと悪いことが出てくるんやろな。
もちろんあるよ悪いことも。
やっぱそうか。
そっちもあるよね。でカフェインは取り過ぎると死ぬよね。
まあ死ぬね。
死ぬ。で日本でも2015年に九州地方で20代男性がエナジードリンク飲みすぎて亡くなったっていうのが
一番最初の報告されたカフェイン取り過ぎによる死亡事故。
いや結構ね悲しい事件やねそういうのってね。
普通にお店で売ってるやつがさそうやって簡単に変えて死ぬっていうのはちょっと怖いよね。
そうやな。
自分の子供がずっとエナジードリンクとか飲んでたらやっぱり心配になるもんな。
なるよね。で日本はどれぐらいそのエナジードリンクによる被害者が多いのかはちょっと一生懸命調べてみたんやけどあんまり出てこないんだけど
海外は結構死亡例が多くて見てると圧倒的に若者が多いよね。
遅くまで勉強したりとかさ遊びたいっていう世代にはすごく魅力的な商品に見えるよね。
カフェインって覚醒効果があってさ飲みすぎると寝られへんみたいな話言うけどさ
でもどんだけ飲んだらさ死ぬのかな。致死量ってどれぐらいなんやろな。
それがさやっぱりすごく幅があってその明確なこのこんだけ飲むと死にますよっていうのは実は結構国によって見解が分かれてるような感じなんやけど
まあ推定接種量が6から36g。6から36ってさ6倍開きがあるよね。
分かりませんって言ってるもんじゃそんなん。
もしくは血中濃度200マイクログラム。1ミリリットルあたりに200マイクログラム以上で神定士を来たすっていう風に言われてるよね。
その中にさ胃の中にどれだけものが入ってるかとかそういうのにもよるんやろうね。
あると思う。この幅があるのは人によって体重とか体勢が全然違うからっていうのも大きいと思うし
でもほとんどの国が統一の見解として持ってるのは子供はカフェインの影響を受けやすい。
あとはヨーロッパとかカナダとかニュージャランドとかオーストラリアの基準とかってのも載ってるので、
気になる方は概要を見てほしいんだけど、この人たちのWHOとかの基準っていうのは、
コーヒー1日100杯よりずっと少ない量、5,6杯でもうやめといてって言ってるのね。
致死量もっともっとずっといっぱい多いんだけど、100杯飲んだら死ぬところを5,6杯ぐらいにしておいた方がいいんじゃないですかって言ってるのね。
子供だったらコーラだったら2缶ぐらいまで1日飲んでもっていうふうにいろんなところ書いてあるから、
致死量っていうのを当てにせずにちょっと少なめの方が健康のためにはいいんじゃないかなっていうふうに言われてる。
あとはアルコールとカフェインを同時に摂るのも良くないよっていうふうに言われてるのね。
これなんでかっていうとアルコール飲むと機能低下するやんか。
例えば飲酒運転したらあかんのは判断能力が鈍ったりするからやんか。
カフェインって覚醒効果があるから、体の機能が劣ってるのをカフェインの覚醒効果で気がつきにくくなってて、
だから一緒に摂ると危ないよとかっていうふうに書いてある。
そうなん、でも最近の居酒屋やとあれやで、レッドブルサワーとか普通に売ってんだよ。
それって危ないと思うよ。たくさん飲んだらね。
とは言うもののね、俺も普段はほとんどカフェイン摂らへんだけど、
でもレッドブルはめっちゃ効くから、飲まないからこそすごい効くんよ。
だから長距離運転するときとかには飲むことはある?
なんかあれやな、カルディ伝説みたいやん。
何それ、ごめん。
知らん。
カルディってさ、コーヒー屋さんあるやんか。
あるよね、あるある。
あの元になったのがさ、カルディっていうのがエチュピアのヤギ使い、ヤギ界の人なんだけどさ、
その人がヤギを連れてどっか散歩してたときに、ヤギがね、コーヒーの赤い実を食べ始めたわけ。
そしたらヤギがすげえ元気になったっていうか、それを元にコーヒーっていうのが覚醒効果というか元気になるエナジードリンクになるよっていうのを
修道院というか、宗教の人に伝えて、そっからコーヒーが広まったっていう伝説があるよね。
それかな、たまにしか飲まないから急に眠気がパチッと覚めて集中できるっていう感じ。
それはコーヒーの起源っていう話?
そうそう、コーヒーの起源。
あーなるほど、そうなんや。でもそのままさ、食ったヤギはたぶんバチンって効いたんじゃない?
たぶんね。
動物ってすごい効くと思うからさ、そういうの。
いやーそうなんや、なるほどな。
まとめると、エナジードリンクも栄養ドリンクも、主成分はカフェインとかアルコールに頼ったもので、速攻性はないと。
それに疲労感はごまかせるけど、疲労は取れないっていうことで。
じゃあそれに変わるものっていうのもちょっと紹介しようかな。
おお、そうやね。やっぱりこんだけ言って、意味ないですよ、じゃあ。ちょっとね、まずいもんね。
そうやね、それだけではちょっとしまわないよね。
まずは疲労感を取りたいんだったら、ブラックコーヒー。
ブラックのコーヒー、紅茶とか緑茶とか。
なんでブラックかっていうと、カフェイン入ってる香りもいいし、抗酸化物質も含まれてるし、あとは糖質オフ。
それにエナジードリンクよっぽど安いよね。それがいいと思う、まず。
もし疲労を取りたいなら、プロテインがいいと思う。
そうなの?まだ出てきてるプロテイン。
だってカフェインとアルコールは入ってないしさ。
タンパク質もその他の栄養素も入ってるし、疲労を回復したいんだったら、もう断然そっちじゃないと思う。
疲労を回復したいなら、エナジードリンクよりも全然プロテインの方がいいと思う。
最強の方法も紹介したいけど、最強は普通に飯を食って寝る。
あれ?なんかエネルギー、酸性、栄養素の話に戻ってきてない?
疲労を取ったら、その時点で疲労感はやってこないからさ。
エナジードリンク、そもそも飲む必要ないよね。
疲れてるっていう疲労感をすごい感じてる人は、疲れてるんやから休まなきゃって話。
飯食って寝ろって話?
なるほどな。
でも俺はエナジードリンクっていうのはただの眠気覚ましと思って飲んでるから、それ以上の効果は全然期待してないよね。
もし聴診水のような効果を期待してるんやったら、他にももっとコスパが良くて効率の良い方法がありますよっていう話。
それにカフェインの効果で眠くならないけどさ。
それと生産性が上がるかどうかはまた別の話じゃない?人事総務の梅下さん。
そうやな。結局目が冴えてても頭ぼーってしてることってよくあるもんな。
あるよね。だからさ、それってどうなんかなと思うけどね。
スポーツは別やけどね、飲んでみてると。スポーツの場合はちょっとパフォーマンスを上げる、一時的に上げる効果があるみたいなね。
あ、そうや、俺聴診水の話を回収しといた方がいいと思うけど。
そうやな、老人会の話してても若いのついてけへんよ。
いやいや、我ら40代の青春のバイブルの一つ、鳥山明先生のドラゴンボールでね、悟空が強くなるために聴診水を求めてカリン様のとこに行くっていうエピソードがあるよね。
あれ、合計2回飲むの知ってた?
そうやったっけ?
1回目はただの水なんよ。2回目は毒なんよね。
ヤジロベイがひと舐めして悶絶しとったんやけど、悟空はあれ飲み干して、それとも一晩悶絶して次の日に強くなって復活したんや。
でもこれ面白いんやけど、これ以降悟空に関しては何かを飲んで強くなったっていうエピソードは1個もなくて、悟空は修行で強くなるんよ。
現代人はエナジードリンクに調神水みたいな効果を求めずにね、効果は一時的なんで、やっぱりエナジードリンクじゃなくてプロテイン飲んで修行した方がいいってことやね。悟空さんに見習ってね。