2024-10-21 11:14

EP.379 バラエティ番組で麻酔薬プロポフォールを使用して炎上し、日本麻酔科学会が声明を出した件について解説します。

元動画:
https://www.youtube.com/watch?v=4Ud_dr7aOqw
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はい、こんにちは。今回なんですけれども、今ネット上で炎上しているアマゾンプライムビデオの番組
キララカッツという番組なんですかね。これでプロポフォールっていう麻酔の薬をバラエティ番組の中で使って炎上している。
この件について三木屋先生の意見を聞かせてくださいっていうリクエストが結構来てますんで、今回はそのことについて私の意見をお話しさせていただこうと思うんですが、
知らない人のために簡単に説明させていただきますと、アマゾンプライムビデオの番組キララカッツ、バラエティ番組なんですけど、この番組は
水曜日のダウンタウンの演出担当の藤健太郎っていう方が手がけるバラエティ番組なんですね。
地上波では放送できないような企画をテーマにやっているわけであって、炎上したそのネタはですね、
麻酔ダイイングメッセージっていうバラエティなんですよね。
っていうのはそのダイイングメッセージってあるじゃないですか、テレビドラマとかで殺人事件が起きたと、
被害者が殺されて死ぬ間際にメッセージを残すんですね。犯人は誰だれって自分の血で書いたりとか、それができるのかみたいな感じの企画だったんですけれど、
プロポフォールっていう錠脈麻酔薬があるんですけど、それを芸人さんに投与するんですね。
通常は点滴乳自身入れて、そこからですね、速乾からプロポフォールという液体を流すと、意識がふわーっと落ちていって、
眠りにつくっていう、そういうお薬で、高須クリニックでもですね、普通に使われているわけです。
全身麻酔の導入とか維持とか、錠脈麻酔薬として使っているわけであって、
通常ね、僕は個人的に自分が使うっていうことはほとんどしなくて、どっちかっていうと、全身麻酔の時に麻酔の専門の先生が月切りでプロポフォールを使ってくれて、
僕は手術に専念すると。なので、包括手術とか、広範囲の脂肪吸引とか、頬骨を削ったりとかね、そういう全身麻酔の時に麻酔の先生に使ってもらうってことが多いですね。
どうしてもね、やっぱり手術しながら自分でプロポフォールを使うっていう先生もいるんだけど、それにちょっとリスクが上がるんですよね。
また後で詳しく説明するんですけど、そのプロポフォールを使って芸人さんがふわっと眠って、その時にダイイングメッセージが残せるかみたいなですね、そういう企画なんですよ。
こんだけ話すだけでも、なんだそれはって思うじゃないですか。一応番組としてはですね、何ですか、逃げ口実って言うんですかね。
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芸人さんにイカメラの検査をしますよと、イカメラの検査の時に静脈麻酔薬としてプロポフォールを使って、ふわーっと眠った状態でやるっていうのはね、これよくあるんですよね。
なので、検査のついでにロケをしましたっていう体だったんですよ。
だけど炎上しちゃって、なおかつですね、日本麻酔科学会がそれに対して声明を出したんですよね。
それがですね、プロポフォールをはじめとする静脈麻酔薬は、本来手術や検査時の鎮静を目的に、医師の厳重な管理の下で使用されるものです。
特にこれらの薬剤は呼吸抑制のリスクを伴うため、必ず人工呼吸管理が可能な環境で使用される必要があります。
このような麻酔薬をいたずらに使用する行為は極めて不適切であり、日本麻酔科学会として断じて容認できるものではありません。
っていう感じでですね、真っ向から麻酔学会が否定しているっていう状態なんですね。
僕も麻酔科の標榜医っていう資格を持ってて、麻酔に関してはかなり精通しているんですが、
やっぱりね、この学会が言う通りですね、僕の意見も。
まあ正直ね、今回のこの炎上騒ぎはね、炎上して当然というかね、極めて不適切、不謹慎な番組だったとね、僕も思いますね。
まあ完全にアウトです。一応医者の管理下にはやってるんですよ。
カメラの検査もね、やったと思うんですけど、そのついでだからいいだろうっていう体だと思うんですけど、
だけどその麻酔薬を使ってですね、面白おかしい、変な演出をしてるわけなので、何が悪いかっていうとね、やっぱりね、
一部の人なんですけど、本当に一部の人が面白がって、これを真似するとか、
勘違いして楽しいんだってね、変な使い方をするっていうことが起きて、結果的に事故が起きるとか、場合によっては死亡事故が起こりますんで、
まあそういうのを助長する可能性があるので、やるべきではないってね、僕は思うわけですよ。
地上波でダメだから、ネットだからokとかね、そういう問題じゃないし、そもそもね、
やっぱり今回のね、プロポフォールをバラエティに使うっていうのはね、医師の管理下で、医カメラのついでとはいえね、やっぱりこれダメですよ。
一部の人はね、真似しちゃいますから。
で、もしも僕にですね、こういう企画があるんで先生やってくださいって言われてもね、例えば美容のね、手術をする過程でプロポフォールで導入して眠らせるじゃないですか、
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あの、死亡救援とかの手術のついでにプロポフォール使って眠らせるんで、その時にこのダイイングメッセージの企画をやらしてくださいってね、持ち込まれてもね、僕は絶対断りますよ。
いやそれはダメです。本来の目的とは違うので、できませんと。
こんなことやったらね、世間の人がですね、お怒りになるし、真似する人も出てくるから、やるべきではないですよってね、僕だったら絶対言います。
で、何がこのお薬怖いかっていうと、やっぱり麻酔科学会が言っている通り、呼吸抑制、これがね怖いんですよね。
たくさんお薬を流すとですね、意識がなくなって、なおかつ呼吸が抑制されちゃう。呼吸って自分でね、スーハースーハーってしてね、酸素を取り入れて二酸化炭素を出すっていう行為をしているわけなんだけど、
それを抑制しちゃうんで、呼吸がね弱くなったり止まったりとかしちゃうんですよね。だから薬が多くてね、呼吸が止まったり抑制したら、すぐにマスクを当てて呼吸のアシストをしてね、人工呼吸管理をするっていうことが大事なんですよ。
で、場合によっては送管したりとか、ラリンジュアルマスクを入れてね、呼吸のアシストするってことが大事です。その管理科でやらないといけないんですけれど、
だけど、結構このプロポフォールって使うとね、ポーンと気持ちよくなるんですよね。気持ちよく眠れるから本当に良くないんだけど、一部の人がですね、思考目的でやってるんですよ。
楽しむ。麻薬とか、違法薬物とかそれと同じようなノリでプロポフォールを使ってるって人がいるんですよ。
例えば、医療従事者の人、医者とか看護師さんとかで、本当にごく一部なんだけれど、思考目的で勝手にですね、病院のお薬を使って気持ちよくなってる人っているんですよ。
プロポフォール以外でも、吸入麻薬、小規とかセボフルエンとか、あとテタミンとか、あとオピオイド系のペンタジンとかね、そういったお薬を病院からくすねて自分に使ってポーンと気持ちよくなって依存してる人ってね、本当に怖いんですけど、ごくごく一部いるんですよ。
僕の知り合いでもそういう人いたんですよ。病院からね、排除されてですね、そういう処分下ったと。バレるとそういう処分されるわけですよね。バレずにやってる人もいるんですよ。
医療関係者の人がプロポフォール使ってね、ポーンとやってる人だっている可能性高いし、あるいはね、一般人、セレブとか経営者とか芸能人とかね、そういう人たちがね、思考目的でやってるってことがあるんですよ。
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医療機関で医者が静脈麻酔でやってるっていう場合もあるし、あるいは一般人がケタミンとか麻薬とかね、何ですか、覚醒剤とかそういうものと同じノリで裏から入手して自分に使ったりとかそういうことできちゃうわけですよね。
なので、そういう番組が面白おかしくやっちゃうと、一般人の方も真似してプロポフォール気持ちいいんだってやって、そろそろ医者が管理してない環境でやって呼吸抑制で事故が起きる、死亡事故が起こるってことが起きてしまうので、なので一部の人が真似しちゃうんですよね。
ほとんどの人はやってはいけないってことはわかると思うんですけど、一部の人は真似しちゃうし、そもそもこのプロポフォールっていうお薬はね、マイケルジャクソンの死亡原因になったお薬なんですよ。
マイケルジャクソンって不眠症でずっと悩んでて、通常の睡眠薬、睡眠導入薬なんかが効かなくて、それを点滴とってそこからプロポフォールを担当のお医者さんが流して、それで眠ったりとかしてたわけですよね。
だけどそのプロポフォールでなぜかね、詳しくはわかんないんだけど、呼吸抑制ではないかって言われてるんですけど、それで事故が起きて亡くなられてしまったっていうふうに言われてるわけなんですよね。
なのでマイケルジャクソンもプロポフォールで呼吸抑制して、ちゃんとね、薬の量をそんなに増やさなかったりとか、呼吸抑制しない範囲内で使うとか、個人差がありますからね、同じ量でも呼吸抑制する人しない人っているんですよね。
あるいは呼吸抑制したら、ちゃんとお医者さんがマスク換気などで、補助換気して呼吸させてあげれば助かったとかね、そういう可能性があるわけなので、とにかくプロポフォールって非常に怖い薬なので、真似する人が出てしまうので、今回の番組は炎上して当然だし、日本マスク医科学会の声明も本当にその通りだと思います。
というのが私の意見です。
ご視聴ありがとうございました。
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