1. 100円で買い取った怪談話
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2021-08-25 12:28

#30 死穢(しえ)【北海道の怪談】

夏の特別企画第2弾ラジオトークとのコラボ企画「あなたの怪談、買取ます」の応募作の中から厳選した怪談をお送りします。3人目にお話してくださるのは山田慶一さん。山田さんは就職を機に実家を出て、とある集合住宅に住むことになりました。築半年のまだ新しいその物件は、引っ越し初日から不穏な空気に包まれていました。 そこで何が起きたのでしょうか。そして、その原因と目されるのは一体何なのでしょうか。
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次に、怪談作家の宇都郎・しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った
世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今週も、夏の特別企画第2弾としてお送りしている
ラジオトークとのコラボ企画、「あなたの怪談、買い取ります。」の応募の中から
厳選した怪談をお送りします。
3人目にお話ししてくださるのは、山田圭一さんです。
山田さんは就職を機に実家を出て、とある集合住宅に住むことになりました。
蓄半年のまだ新しいその物件は、引っ越し初日から不穏な空気に包まれていました。
そこで何が起きたのでしょうか。
そして、その原因と目されるのは一体何なのでしょうか。
僕は今、北海道の札幌市という町に住んでるんですけど、
1軒目の集合住宅で起こった話なんですが、
引っ越しが決まって、蓄半年ぐらいのすごい新しい物件で、
内装がキッチンも壁も床も真っ白っていうすごいクリーンな形ですごい広々見えたものですから、
ちょっと楽しみにしてたんです。
それで引っ越してきた時に、引っ越し作業をするのがすごい楽しみで、
荷物を持ってきていて、それを積み込み始めていて、
10分ぐらいしたら知らない男性の人が現れてですね、僕に向かって、
ちょっと今、引っ越し作業やめてもらえますかっていう風に言われたので、
なぜですかっていう風にちょっと尋ねたらですね、
これから出勘しますって言われたんですね。
それ聞いた時にちょっと僕は、ちょっと一瞬頭が真っ白というかもうちょっとさくらん状態になりまして、
出勘ってことはもう誰か亡くなったってことですし、
しかも半年しか経ってない中高住宅で、
明らかに家族が住んでるようなマンションじゃなくて、
一人暮らし用とかなので、そんなにご年配の人がいるわけないだろうと思いますし、
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これはいきなり自己物件にぶつかったんじゃないかという思いがしまして、
ちょっとそんな体験普通あり得ないだろうっていう風に思いまして、
これから楽しく新生活を始めようとしているところ、
そんな出来事があったので本当に気持ちがブルーになってしまって、
その後の引っ越し作業が本当に憂鬱で、
引っ越した次の日にすぐ管理会社に電話して、
何があったっていう事情を聞いたら、
自己物件になるような出来事ではないですよっておっしゃってたので、
大丈夫かなと思ってたんですけど、
でもやっぱり誰かが亡くなったっていうのは事実で、
それが隣でも上下の部屋でもなかったってことなので、
告知義務はもちろんないんでしょうが、
ちょっと気持ちがあんまり良くなくて、
忘れて新生活をスタートするしかないなと思ってたんですけど、
1年ぐらいは何もなかったんですけど、住み始めて。
それとは別に、いろいろというかありまして、
札幌のですね、大きい通り2つが交差するところの過渡地に、
私が住んでいた集合住宅があって、
それの一番上が4階で、
4階のどちらの道路も見える過渡地っていうところが、
僕の部屋だったんですけど、
ここでですね、1年ぐらいしてから、
まず初めて金縛りに会ったんですね。
寝ている時に今まで人生で味わったことがない金縛りに会いまして、
金縛りってこういうものなのかっていう、
半分ちょっと意識も現実なのか夢なのかわからない状態で、
それだけじゃなくてなんかこう、
うめき声というかなんかいるような雰囲気があって、
ここに抵抗して振り向いた時にはもう、
もちろん誰もいなくて、
あせくしとりでっていうことが1回あって、
ちょっとなんだって思ってたんですけど、
これがですね、結構その後、
1ヶ月に1回とか結構頻繁にあってですね、
疲れているのかちょっと何なのかわからないんですけど、
やっぱりそうやって頻繁にちょっと起こるものなので、
いろいろ気にしていたら、
結局そこのマンションにはですね、
4年ぐらいいたんですけど、
そういう出来事があって、
後からですね、霊感ある知り合いに聞いたら、
あの場所はもう交通事故がすごく多いので、
そういった霊的なものがさまよっているというか、
ちょっとここはたくさんいるねみたいなことを言われて、
そうだったんだみたいなのが、
後になってわかったんですけど、
思い返してみますと、
僕が住んでいた時にもですね、
もう3回ぐらい交通事故、僕目撃したりとかしていて、
4回なので寝てる時にドーンとかぶつかる音が聞こえて、
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その外見たら自転車の人が跳ねられてたりとか、
救急車呼んだこともありますし、僕。
1階にですね、歯医者さんがあって、
そこにちょっと通院してたもので、
この間事故ありましたねって言ったら、
よくここ事故ありますよみたいな、
僕が目撃したのは3回なんですけど、
仕事でいない時とかも普通にあったりとか、
あったみたいで、
僕が住む前は死亡事故もあったとかって聞いたので、
おそらくそれの関係なんじゃないかなって思っているんですけど、
その後、僕は結婚して引っ越したんですけど、
今の家に住んでるんですが、
1回もかかってないんですよね、悲しばりには。
最初は怖かったんですけど、
慣れてきちゃったらもうまたかっていう感じで、
ちょっと疲れちゃう感じではあったんですけど、
今思い返ってた、あそこは何かあるなっていうのは、
今でも通るたんびに思いますね。
今回のお話で山田さんが移り住んだのは新築のマンションでした。
しかし、引っ越し早々、
そのマンション内で取り行われていた葬儀に出くわしてしまいます。
タイトルにもした死絵。
死ぬに、けがれと書いて死絵です。
古代や中世の日本では、死はけがれであるとされていました。
そして死は人から人へと伝染すると考えられていたのです。
現代でもお葬式に出席すると、
帰り際に清め寺を渡されますが、それはその名残です。
葬式に出た者は死に接して体がけがれているので、
家に入る前に塩を体にかけて清める必要があるのです。
そうしないと家の中に死絵を持ち込むことになってしまうという考え方です。
山田さんは葬儀に参列したわけではありませんが、
出館の時にその場にいました。
ひょっとするとその際にけがれてしまったのかもしれません。
葬儀に参列したわけではないので、当然塩で体を清めることも行っておらず、
とすると死絵を家に持ち込んだのでしょう。
山田さんの新たな門では、死というけがれで染まってしまったのです。
ところで妖怪が出る場所というのがあります。
山中、竹林、便所、河川、
それぞれの場所にはその場所ならではの妖怪が現れ、
人を驚かしたり悪さをしたり、時には命を奪うことさえもありました。
そんな妖怪が出る場所の定番の一つに辻があります。
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辻とは道と道が交わる場所のことで、交差点や停路のことを言います。
古来、辻はこの世とあの世の境目、境界であるとされてきました。
だからこそ、昔の人は日常生活において辻に重要な意味を見出してきたのです。
例えば、昔は村の外れには辻があったものです。
そして辻は村と村以外の場所との境界を示す役割も果たしていました。
この境界にあやかしが湧くのです。
当番組の第11回林間学校の死人みさきの解説でもお話ししましたが、
村という共同体に外部のものが入ってくるということは、村人にとっては異常事態でした。
今とは違って、死がもっと身近だった彼らの生活にとって、
村外から来るすじょうの知れないものは、
彼らの命や生活を脅かす化け物にも等しい存在である可能性もあったのです。
だからこそ、境界を通って入ってくるものは化け物であり、
それがやがて境界である辻に化け物が出るとされるようになったのかもしれません。
では、辻にはどのような妖怪変化の類が出るのでしょうか。
地域によって様々なものが伝わっていますが、
例えば九州などでは辻神という魔物が出ると言われます。
石岩塔をご存知でしょうか。
炉房に立つ石岩塔と書かれた小さな石碑のようなものです。
これはこの辻神のような辻に出る魔物を封じる魔除けです。
香川県では丑三時に四つ辻を通ると七人童子という妖怪に会うとされましたし、
岡山県では現在の美島神社の公園内に魔童と呼ばれる四つ辻があり、
公園の隅にある便所に入ると大きな手が出たという話もあります。
このように辻という場所には怪しい話がつきものなのです。
山田さんの住んだマンションのすぐ横にも辻がありました。
道内でも特に大きな二本の道路が交わる交差点です。
そこでは事故が多発していたとか、辻に住む魔物が事故を誘っていたのでしょうか。
やはり辻というのはあまり良くないのかもしれません。
山田さんはその辻の魔物の影響を受けて、そこに住んでいる間は悲しばりに悩まされ続けたとも考えられます。
住んでいる家そのものが自己物件ではなかったとしても、
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その物件が立つ環境に問題があれば、そこに住む者のみに怪異が起きてもおかしくはないのです。
この番組ではあなたが体験した怪談をオンラインで買取りしています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回お会いしましょう。
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