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次に、怪談作家の宇都郎しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
その前に、怪談売買所について説明しておかなくてはいけないでしょうね。
怪談売買所とは、兵庫県天笠市のとある市場で、私が出しているお店です。
ここでは目に見えないものを売り買いしています。
それは怪談です。
世の中には、普通ではありえない奇妙な体験をされた方が数多くいらっしゃいます。
そういった方々にお越しいただき、どのような体験をされたのか、その方が語ってくだされば、
1話につき100円を私がお支払いします。
逆に100円お支払いいただいて、私がこれまで集めた数々の怪異体験談を語って聞いていただくことも可能です。
そうやって1話100円で怪談をやりとりするお店が、ここ、怪談売買所なのです。
怪談売買所には様々な方々がいらっしゃいます。
怪談が大好きだという方はもちろん、自身の怪異な体験を誰にも話せずに悩んでいたというような方なんかも来られます。
そういった様々な理由で怪談売買所に来られた方が語られた怪異な体験談、
すなわち怪談を、この番組では体験された方の許可をいただいた上で紹介していきたいと思います。
今回のお話は地味で短い些細な体験です。
しかし、些細な体験だからこそ、誰にでも起こる可能性があります。
実際同じような体験をされた方はとても多くて、各有私も似たような体験があります。
本編を聞いてもらった後に、私の体験談も含めて、そういった似たような話をいくつかお話しさせていただきます。
ちょっと不思議な感覚というのが、いつもお墓に関してありまして、
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ちょっと数年前に父とか亡くなったことがあったんですけど、
その時にですね、祖父の代から建ててたお墓だったので、
ちょっとそのお墓石をそのまま使うということで石屋さんが持って帰って、
掘って、できたらまた連絡するからその時にお墓前に行ってくださいというような話になってたんです。
結構私ドライブするのが好きで、お墓は神戸なんですけど、神戸空港に結構行くのが好きで、
週1回ぐらい神戸空港、わーって行ってて、神戸空港行く途中のところにお墓があるんで、
なんか山手関西走ってたら山が見えるんですよ、お墓の。
なんかちょっと行かなあかんような気がものすごいしてきて、
ついでだし行こうかと思って一人で、車を山の方に走らせて行ったら、
なかったはずの墓石があるんですよ。
あれ?ちょうど裏を見たら、そこの名前も仮になって、
もうできたのかなと思って、家に帰って親に話したら、
いやまだ石材屋さんから何も連絡してないようなこと言われて。
で、もうちょっとその次の日に、ちょっと不思議に思った親が電話かけて、
そしたら、いやその次の日なんで、私が思った次の日、
翌日にできたんで、今日納めに行くんですよ。
いや私見たんだけど、なんか言い放したら、いやいや、できてない、もううち納めない。
いやあんま考えても、何だったんだろうなあっていうような、ちょっと不思議な体験。
これね、実際にできたお墓を見た後のお墓、どうですか?全く同じやつ?
ええ。もう数年前なんで、それから何度もお墓。文字も一緒の。
その亡くなった人は赤字?
亡くなる前の人は赤字。それが白に変わってて。
だから、見たときは赤、赤に変わってて。
だから、ああ、もうできたんだなあと思って、連絡してこいと思って、親に言って。
っていうような不思議な話。
幽霊とは過去に生きていた人の魂や霊といったものが実体化したものだと説明されることが多いのですが、
今回の話の場合、現れたのは魂を持たない墓石ですよね。
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これ無機物なんですよ。
ってことは、この体験された方は未来の光景を見たんでしょうか?
それとも、亡き祖母が自分の名前が刻まれた墓石を、それが設置される前に孫に見せたんでしょうかね?
いずれにしても不思議であることは間違いありません。
しかし、このような体験は実は多くの方がされているようです。
ここで似たような話を紹介したいと思います。
まずは、私自身の体験です。
これはですね、私がまだ大学生だった時の話なんですね。
大学生も3回生、4回生になってたのかな。
当時、学校の授業もあんまりなかったんで、バイトばっかりしてたんですよ。
そのバイトっていうのが、夕方から始まって終わるのが夜中なんですね。
だから家に帰ってくるのはもう一時回ってました。
家に帰ったらすぐにご飯を食べてお風呂に入って、あとは寝るんですけども、
その日は、その翌日にレポートを出さないといけないということで、
でも今日は徹夜やなと思って、自分の部屋で机に向かってレポートを書いてたんですよ。
夜中ですしね、机のところでライトがありますから、それで電気をつけてましたら、
あと部屋の電気つけておく必要がないんです。
ですから部屋の電気は消して、デスクライトだけでレポートを書いていた。
ずっと集中してレポートを書いてると、だんだんしんどくなってくるんですね。
あー疲れたと思って、ちょっと伸びをして、何気なしに横を向いたんですよ。
するとですね、そこには自分の部屋ですから、壁の前に小さな14型のテレビ、
まだ当時はブラウン管やったんですけどもね、そのテレビが置かれてた。
それがなんとなく目に入ったんですよ。
消えたブラウン管のその画面に、デスクライトに照らされた自分の姿が映ってたんです。
特に今気にすることもなく、それをぼんやりと眺めた後、またレポートの書く方に集中したんですよ。
そういうのがあって、明け方ようやくレポートが完成して、ちょっとだけ仮眠しようと思って、
そのまま床でベターっと寝て、目が覚めたんですよ。周り明るくなってます。
で、ふっと見ると、テレビがないんですよ。
あれ?と思って。
昨日自分確かにテレビ見たよな。あれでもテレビがなくなってるなんでやろうと思って、一瞬不思議に思ったんですけど、
ただよくよく考えてみると、ないのが当たり前なんです。
っていうのも、その2日ほど前にですね、実はその時、私は実家住まいやったんですけども、
一緒に住んでいたおばあちゃんが入院したんですね。
で、その当時まだ病室にはテレビがないとかいうことやったんで、
で、自分の上にある一番小さなテレビが、私の部屋にあるそのテレビやったんで、
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自分で病室に運び込んでたんですよ。
だから自分の部屋にテレビがないのは当然やったんです。
だから朝見たらテレビがない。
でも、昨日自分確かにそのテレビ見てるんですよ。
ブラウン管に映り込んだ自分の姿も見てるんですよね。
はっきり覚えてるんです。
あれは本当に不思議でしたね。
で、その後、うちの祖母も無事に全開しまして、退院することができたんで、
テレビも一緒に持って帰って、また自分の部屋の元の位置に設置したんですけどもね。
この体験の場合、これどう解釈すればいいんでしょうかね。
入院中の祖母はおそらくは関係ないでしょう。
私自身もそのテレビに対して普段から使っているっていう、それ以上の思い入れはありませんでした。
そこで考えたのが、その場所の持つ記憶を自分は見たんではないかっていう、そういう仮説です。
そのテレビはそこに置かれて数年間が経てたんですよ。
例えば、家具をじゅうたんの上にずっと置いていると、じゅうたんにその家具を置いている型がつきますよね。
それと同じように、空間にもそこにあるものの型がつくんではないかと。
その型っていうのはある意味、そこの空間が持っている記憶とも言い換えれそうなんですよね。
空間の記憶は普段は目に見えるようなことはないんですけど、何かの表紙に目に見えることがあるんじゃないか。
そう考えると、なんとなく理由としてはしっくりくるような気がします。
もちろんこの考え方は全く科学的ではないんですけどもね。
科学的に、そして合理的に考えると、ただの思い込みからくる勘違いっていうふうに捉えられるべきかもしれないんですけども。
あのテレビの画面に擦り込んだ自分の姿、今でもはっきりと思い出せるんで、これは勘違いとはとても思えないんですよね。
もう一つ別の話をしましょうか。
これは他の方からお聞きした体験談なんですが、仮に海野君としておきましょうかね。
当時高校生だったんですよ。
海野君は陸上部だったんで、ガチガチの体のスポーツマンだったんですけども。
ある時、ふと気が付くと、自分は外の道端で寝っ転がってたんですって。
うつ伏せになって寝てたと。
あれ?と思って。
反眠を起こすと、後ろの方から救急車の音が聞こえてきたんですよ。
そのまま救急車は自分の横を通り過ぎて、ずっと道の奥の方に入っていった。
その道の奥に何があるのかと見たら、白い大きな建物があるんです。
救急車がその建物の入口のところで止まると、中から白衣を着た人が何人か慌てて出てきました。
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救急車の中からも救急隊員が出てきて、車の後ろからタンカに乗せた人を運び出すんですよ。
どうやらその白い建物っていうのは病院なんですよね。
あれ?なんで自分こんなところで、こんな昼間から寝てるんやろうと思った。
と思ったら、遠くの方から、
ウミノ!ウミノ!大丈夫か?っていう声が近づいてきたんです。
で?と思ったら、あ、そうや。
そこで思い出した。
自分っていうのは、あの、アサレンに行ってたんですよ。
自分の通っている高校のグラウンドでアサレンしてる最中やったんです。
あ、そうやわ。
その時なんか急にめまい感じで、それで倒れたんやと思った瞬間に、
同じその部員が来てくれて、抱き起こしてくれた。
で、お前大丈夫か?大丈夫か?ってみんな言うんですよね。
え、え、え、あ、あ、もう大丈夫、大丈夫。
びっくりした!お前急に走ってる途中で倒れたんやもん!って言うんですよ。
あ、あ、そう、やっぱそうやったんやなと思って。
で、もう一回あの白い建物を見てみると、そこにはそんな白い建物なんかないんです。
いつもの見慣れた自分の通っている高校の校舎が建ってるんですよね。
あれ?って思って。
え、じゃあさっき見たあの白い建物なんやったんやろう?
救急車なんかもどこにもない。
あの救急車はどこに行ってしまったんだろう?
でも自分は倒れて意識を失っているその一瞬の間に見た夢やったんですよ。
で、なんか変な夢見たなと思ってたんですけども、
それから数年後、たまたま聞いたんですが、
その海野君が通っていた高校が建つ前は大きな病院が建てたんですって。
ひょっとしたら彼は意識を失っている時に遠い過去の光景を目にしていたのかもしれないですよね。
そんなお話を聞かせてもらいました。
で、あの人の意識っていうのはね、時間も空間も飛び越えるっていう風に言われたりします。
この海野君も意識だけが過去に飛んでその光景を見たのかもしれません。
あるいは先ほど私が話したように、そこの場所、土地、空間が持っている記憶を見てしまったのか。
この人の体験の場合、そこが過去は病院だった事実を知らなかったっていうことなんで、
単なる勘違いとは言い切れないようにも思えます。
このように似たような体験は多くの方がされているんですけど、
そのほとんどの方がそれを単なる勘違いとか気のせいと思ってそのまま忘れてしまっているらしいんですよね。
皆さんもぜひよーく思い出してみてください。
このようなちょっとした不思議な体験、誰もがしているはずなんですよね。
この番組ではあなたが体験した怪談をオンラインで買取りしています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
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それではまた次回お会いしましょう。