00:01
ポッドキャストプロダクション、PitPaからのお知らせです。
現在、PitPaでは、ポッドキャストに関するアンケートを期間限定で実施中。
回答していただいた方の中から抽選で、30名にAmazonギフト券1000円分をプレゼント。
応募には、メールアドレスが必要になります。
詳細は、番組概要欄のアンケートはこちらをご覧ください。
第2位、怪談作家の宇津野しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った
世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今回は、Mさんという男性からオンラインで買い取った怪談です。
誰もが経験する引っ越し。
これは、生活の拠点を移すということであり、人生の節目にもなり得る一大事です。
だからこそ、引っ越す先の選択を誤ると大変なことになります。
この番組でも、引っ越しにまつわる怪異な体験談を以前に紹介しましたが、
これもそういった話の一つ。
ただし、前の話とは少し経路が違うようです。
身体を探していた時があったんですね。
両親とその話をしていまして、そちらの物件等々色々探してはいたんですけども、
なかなか良いところが見つからず、手頃な値段でという結構条件が色々あったんですけど、
どうしようかなというふうに考えていたところですね。
ある日、父親からこの物件いいんじゃないかっていう話をしてもらって、
結構写真を見るとすごい良さそうな物件が載ってたので、
これちょっと内見行ってみてもいいかなとは思って、
そこはロフトがついてるよとか、結構広いよみたいな、なかなか好条件のところでして、
近くにスーパーとかもありますという話でしたので、
寝不足で身体を管理されている管理会社の方に連絡させていただいて、
そこの身体と似たような条件を持っている物件を同時に紹介してほしいということで、
内見に行かせてもらったわけです。
その内見に行く前にまさかの寝不足の状態で行ってしまって、
内見の時間もギリギリについてしまって、よろしくお願いしますということで、
台本名は一番最後に行くので、ひとまず合わせて似たような物件から先に紹介されてもいいですか、
03:01
というふうに言われたので、ぜひお願いしますということで、
内見自体もつつがなく始まっていきまして、
似たようなところも結構良かったんですけど、
ちょっと蓄電数がすごく高くてですね、
ちょっとここはないかなってなってしまって、
最後の台本名が結構気になってはいたので、
そちらを最後にちょっと見せてもらってもいいですかということで行ったんですね。
ちょうど車でずっと山と住宅地の間をずっと進んで行ったところに、
ひっそりとした場所にありまして、
実際部屋の中を通されて、すごく僕が見たときは部屋がすごい輝いてるみたいですよ。
広くて、壁紙が白でもすごく条件がいいですよみたいな。
日当たりも良くてめちゃめちゃいいんですよみたいなように僕は見てしまって、
この見方っていうのが後々ちょっといろいろ絡んでくるんですけど、
僕が見たときはすごくいい物件というふうに感じまして、
引っ越すには最適な場所だろうと。
ロフトに上がってもロフトも明るいし、もうここは間違いないということで、
管理会社の方と少しずつ話を進めていきまして、
両親の方にもこの物件結構良かったよということで、
引っ越しを考えてもいいかなという話をしてたんですけど、
私は姉と母親と父親がいるんですけども、
姉と母親が突然ちょっと今から内県のもう一回行くから待ってろみたいなことを言われまして、
なんでだろうと思って、まだちょっと心配があるからということでしたので、
じゃあ内県に来るんだ、はいみたいな感じで、
僕が行った日から1週間後、2週間後ぐらいにもう一度行くことになりまして、
当日予定を詳しく聞けてなかったので、
何時からやるんだろうと思って母親に電話したんですね。
それと運転中だったらしくて、結構すごい不機嫌な声で、
今運転中だからもうちょっと後にしなさいというふうに言われて、
僕はなんでそんなに怒られてるのかがよくわからなくて、
いつも運転中だからそんなに怒らないよなと思って、
なんかあったのかなと思って、
それで怒られてちょっと気分もどうしても悪くなってしまって、
それはないでしょうみたいな感じになってしまって、
迎えに来てもらって管理会社さんの方まで一緒に行って、
結構管理会社さんの方もジタが出されとって、
僕が行った時はもう対応が雑になってしまって忙しいかなと思ったんですけど、
ちょっと母親とかがすごくピリピリしてなんでかなと思って、
僕自身もすごく怒ってるわけじゃないんですよ。
確かに電話で何か言われたんですけど、
管理されるようなことがあったわけじゃないですけど、
すごく心がざわつくというか、
06:00
謎にざわざわするっていうのがずっと車に乗った時からあって、
じゃあもう行きましょうということで、
内県の管理物件の方にもう一回行ったわけなんですけど、
その当日はちょっと曇りの天気で、
晴れの時だったらすごく明るくてよかったって言ってたんですけど、
曇りの時は分からなかったから、
じゃあ行ってみようということで行ったら、
部屋がすごく暗くてしかも狭く感じたんですよ。
なんでみたいな、前来た時もっと広く感じたと思って、
すごく狭くて、こんなに狭かったでしたっけって言ったら、
いや同じ物件ですよって言われて、
同じ部屋だし、同じまとりの男ですから、
特に変わりはないはずですって言われて、
部屋の新築っていうか、
賃貸とかって結構匂いとかあるじゃないですか、
前の住人さんの生活習とかいうのがあって、
僕が行った時は全くなかったんですけど、
母親たちと改めて行った時に、
すごく泥みたいな匂いっていうのが、
部屋の中に漂ってて、なんでこんな臭いんだろうと思って、
この前匂いの対策したんですけどね、みたいな、
ボソッと言ってるのを聞かれて、
なんでかなーって二人で言ってて、
母親は賃貸の社員の方とお話しされてたんですけど、
姉がちょっとこちょいでっていうふうに呼ばれて、
何?って聞いたら、あの部屋は良くないよって言われて、
どういうこと?っていう話を聞いたんですけど、
ちょっと姉の説明を軽くしておくと、
姉は若干霊感体質で、そういうのにちょっと敏感というか、
結構見えるよって言ってて、
僕は知らないし、本当?みたいな疑ってはいたんですけども、
その賃貸を僕が見て、ロフトをもう一回上がった時に、
なんかずっと、あなたの動きを監視しているか、ずっと見ている奴がいるって、
上のロフトに薄くまった男っぽい黒い何かがいる。
何それ?と思って、そんないるわけないじゃんと思って、
もう一回上がったんですよ、ロフト。
すごく暗くて、
僕が行った時は明るかったんですよ、めちゃめちゃ。
やのに、改めて行った時にだけめちゃくちゃ暗くて、
こんな暗いの?みたいな。
曇りで天気そんな変わる?と思って、
そこもちょっといろいろ半信半疑の状態で、
これなんか気持ち悪いなと思ってて。
母親の管理会社さんとのお話も一段落したようで、
ちょっと今回はもうしばらく考えますっていう話で、
その日は解散になって、
物件の内見が終わった後に、
僕の朝からずっとあったモヤモヤするっていうのが、
若干なくなってるんですよ。
なんでこんなにざわついてたんだろう?
僕が怒ってる理由が本当によくわからなくて、
09:02
第三者の視点から僕を見てるっていう気分なんですね。
怒ってる自分を旗から見て、
なんでお前そんなに怒ってるの?っていう、
雰囲気にすごい飲まれてしまって、
なんでかなってずっとざわざわしてたんです。
僕がその夕方からアルバイトがあるから、
今日はありがとうということで、
気をつけてというふうに解散したわけなんですね。
バイトも終わって、夜の11時、12時ぐらいに、
今住んでるアパートに戻ろうとして、
結構山の中を歩くんです。
その通路っていうのも結構暗い長い坂道になっていて、
街灯も最近LEDに変わったから、
ちょっと明るいかなぐらいのとこなんですけど、
そこを歩いてるとき、いつも歩いてると、
何かいるのかなみたいなぐらいの物音がパキパキするんですけど、
後ろからすごいプレッシャーみたいなのを感じて、
何だろうと思って見たら、
街灯の下に真っ黒い影みたいな人がいるんですよ。
普通街灯って照らされたら、
何かしら姿見えるじゃないですか。
その人だけすごく黒くて、
僕が進むたびに一個ピチャみたいな音がするんですね。
ピチャピチャみたいな。
気持ち悪いと思いながら結構急ぎ足で、
足音もピチャピチャ聞こえてくるし、
もうどうしようと思って。
だから車の集団がトラックとかガーって行った後に、
その黒い影がもう消えてたんです。
何だったのかなと思って、
ずっとアパートの道まで歩いて行って、
部屋の前に来たときに、
またそのプレッシャーみたいなのをパッと感じて、
何だ、また見られてる気がすると思って、
急いで部屋の中にバンと入って、
部屋の中に有名な神社とかの真夜中のお札みたいなのが、
念のため貼っていて、
そういうのに敏感で怖いなっていうのがあったので置いてたんですけど、
その日結構体調がその時からすごく悪くなってきて、
ちょっと寒いなっていう感じになってしまって、
ちょっとお風呂も入らないといけないし、どうしようと思ってたね。
だから途端からボトって落ちて、何の音かなと思ったら、
引っ越しして1年ぐらい経った時に、
この塩なんか効くらしいよみたいなのを両親からもらっていて、
有名な神社の清めの塩みたいなものがあって、
結構奥の方に直してたんですけど、使うことないでしょうと思って、
食塩、食用の塩にまた代用塩みたいな感じだったんですけど、
そこだけボトって落ちてきて、
なんで今のタイミングかなと思って、
結構奥にあったはずなのになんで今なんだろうって。
その塩を見てすごく取らなきゃっていう気持ちになったんです、
その塩自体を。
12:01
なんでかわからないけど、塩食べた方がいいって一人ごとボソって言って、
その塩を一つまみベロッと舐めて、
寒気がしてたので湯船ためて、
塩をバーっと湯船の中に入れて、
今日はもうこれでゆっくりして早く寝ようと思って、
湯船に使ったんです。
それと湯船から出て、もう一回汗かいてシャワーでさーっと流すと、
すごく体調が良くなってて、
なんかめちゃめちゃ体すっきりしたと思って、
これやったらまた採用できるでしょうと思って、
今溜まってたものをいろいろ片付けていって、
その間、部屋の外から坂道を歩いた時の聞こえてた足音が聞こえてくるんですね、ピチャピチャと。
なんかこれついてきたと思って、
そこでやっとなんかついてこられてる気がすると思って、
部屋の前にピチャピチャ言ってて、
でもさすがにちょっと鬱陶しいから、
塩を手元にポンと置いといて、
案内権はやめようみたいなことを、
割と物件の話はなしにするっていう風に、
誰に言うわけでもないんですけど、
大きめの声で言うと、
ダーンっていう扉を一回叩く音だけ聞こえて、
そのまま足音も聞こえへんくなって、
でもその内権の話を管理会社の方にしたら、
その後全く音沙汰なく、
結局途中までつくで契約書とかどうなってんのかなっていうのもわからないまま、
少しむやむやになってしまったっていうことがありました。
今回の体験は、いわゆる憑依と呼ばれる現象でしょう。
Mさんが憑依されたタイミングは、
おそらくその部屋に入った瞬間です。
彼は前の夜に徹夜でもしたのか、
その日は寝不足だったそうです。
睡眠不足は本人が思う以上に体に負担をかけています。
つまり心身ともに終わっている状態です。
見えない存在はそこにつけ込みます。
もしもMさんがその時健康そのものであれば、
外部から侵入されることもなく、
その時に正しい判断ができていたかもしれません。
そうであれば、後に経験する不気味な出来事も起きなかったはずです。
さて、憑依されたMさんは、実際にはそうでもないにもかかわらず、
その部屋が広く明るく、輝いてさえ見えたと言います。
完全に主観を操作されていることがわかります。
また、実際にその部屋を見てそこがとても気に入ったとMさんが家族に報告した際、
彼の声はまるで別人だったそうです。
15:00
とても早口で声のトーンも低く、
到底彼の声には聞こえなかったと後からお母さんやお姉さんから言われたのです。
彼には自分の声についての自覚は全くなく、
いつもと同じように喋っただけという認識しかありません。
これも憑依された人に現れる特徴の一つだと言えるでしょう。
言動がまるで別人になったり、目つきや顔つき、表情が全く違ってしまったりします。
また、2度目の内見の際、Mさんは心の中に理由のわからない
怒りにも似た感情がずっとくすぶっているのを感じていました。
それも憑依によるものと考えられます。
彼に取り付いていた存在は、
その部屋を契約することに消極的な家族の存在がうとましかったのでしょう。
一見自分自身がそのような感情を抱えているように思えても、
その感情を沸き上がらせている超本人は、
彼の体の中にいる別の意思なのです。
さて、この話の中で憑依されていたと考えられる人物がもう一人います。
Mさんのお母さんです。
Mさんの家族の中では、お姉さんがもともと感が鋭いとのことでした。
何かにつけて見えない世界に対して敏感に反応し、
いち早く助言してくれるそうです。
お母さんもそういったことが全くないわけではないのですが、
お姉さんほどではありません。
ところが、今回の件に関しては、
お母さんが真っ先に危険を察知したそうです。
息子から内見に行ってその部屋が気に入ったという連絡を受けた直後に、
嫌な予感がすると言い出したというのです。
確かにその時の彼の様子はいつもとは全く別人になっており、
家族全員が不思議に思ったことも事実なのですが、
お母さんだけがその部屋自体に危険な匂いを感じたのです。
おそらくその時から、お母さんには何者かが取り付いていたのでしょう。
それが先祖なのか、それとも神仏の類なのかは分かりません。
ただ、家族を守ろうとする存在であったことだけは確かです。
その何者かはお母さんの体を寄りしろとしました。
二度目に内見に行く時に、
Mさんが掛けた電話への応答で怒鳴ったことからもそれが分かります。
Mさんには彼を取り込もうとする存在が入り込んでいました。
つまりその存在から電話がかかってきたことになります。
それを受けたのがお母さんです。
お母さんには家族を守ろうとしている存在が入り込んでいます。
一見お母さんがMさんを怒鳴りつけたような格好になっていますが、
18:03
その実はお母さんの中にいる何者かが、
Mさんの中にいる存在に対して激しく攻撃していたのです。
Mさんにとってみれば、いきなり怒鳴りつけられて戸惑ったようですが、
彼の中にいる存在は、それに対して怒りを抱いたに違いありません。
だからこそ、その怒りの感情がMさんの感情をも動かし、
彼は二度目の内見の間中、もやもやとした感覚に囚われていたと考えられるのです。
また、Mさんを守ろうとする存在は、
彼がその当時住んでいた部屋の清めの塩を介して、彼を守りました。
棚の奥にあったその塩は、誰も触れていないのに自然に落ちました。
これはまずありえない出来事です。
だからこそ、Mさんはこれには意味があると察したのです。
彼はそれを入れた風呂に入ったり、舐めたりしました。
いちいちそれらの行為を声に出していったのも、おそらく塩を舐めたからでしょう。
その下で、彼は最後に
あの部屋に住むのはやめる、と大きな声で宣言しました。
それが決め手となったのです。
悪意を持った見えない存在に狙われた時、まず自分自身がしっかりとした意志を持ち、
毅然とした態度で対峙することが重要なのです。
さて、今回は憑依についてお話ししましたが、
人が憑依されるということは滅多にありません。
身近な人が何かに憑依されている、取り憑かれているという風に見えた時は、
まず病気を疑うべきです。
乖離性同一性障害という病気があります。
これは神経症の一つで、かつては多重人格障害と呼ばれた病気です。
自身、あるいは身近な人が体に変調をきたした時は、
まずは病院で見てもらうことが第一です。
何でも例のせいにすることほど危険なことはありません。
この番組では、Mさんのように体験した怪談をオンラインで買取りしています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回。お会いしましょう。