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2020-08-25 09:18

第2回:詩吟とは?②、「九月十三夜(上杉謙信)」

第1回に続き、詩吟とは何かについて、もう少し詳しく話しました。興味あれば聞いていただけると嬉しいです^^
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おはようございます。詩吟チャンネルのheyheyです。
この詩吟チャンネルはですね、詩吟歴20年以上、準詩班の資格を持っておりまして、
全国大会の優勝経験もある私、heyheyがですね、詩吟側は全く知らないと。
詩吟って何なの?そもそもと。
そういったような方たちに詩吟の魅力をお伝えしようとする、そういったチャンネルにしております。
なお、この詩吟チャンネルはですね、この背景の音からも分かりますように、車の中から配信しております。
私の通勤時間の車内ですね、から配信しておりますので、途中ウィンカーの音であったり、こういった道路の段差であったり、音が入るんですけれども、
それに負けないようにですね、滑舌と声量、詩吟で培ったこの2つをもって、分かりやすく伝えていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
今回2回目になります。
今回もですね、詩吟とは何ぞやと、詩吟についてもう少し詳しく説明していきたいと思います。
前回はですね、結構詩吟のルーツであったり、だいぶ広い意味での詩吟について話したかと思います。
次はですね、今回、現代の詩吟がどういう風な形を持っているのか、その概要について説明したいと思います。
主にですね、詩吟、漢詩や和歌を吟ずるのが主なスタイルになります。
漢詩はどういったものかと言いますとですね、中学校の時に習ったゼクであったりですね、ゼクが一番多いのかな、
あと春明ですね、春明、暁覚えつといったところ、特に五言ゼクとか七言ゼクとか、漢字5つずつ、漢字7つずつ、
それが4列、4行ですかね、4つ並んでいる状態、起承転結というのを習ったことがあるかと思いますけれども、
この4つですね、それだけの漢字が並んだ、これをひとまとめでゼクと呼びます。ちょっとややこしいんですけれど。
この2行分、4つ括り、これを吟じるとだいたい1分半から2分ぐらいになるんですけれども、それを吟じるのが一番王道なスタイルになります。
あとはですね、レベルが上がってくると、それの倍の長さがある立詞であったり、もっと長い調詞であったり、そういったものもチャレンジしていきます。
ただまあそういったものはですね、ある程度力がつかないと途中でも声が枯れてですね、全く吟にならないといったようなことがありますので、
最初のうちはとにかくその2行、1分半から2分にかけて吟じていくというのが主なスタイルになります。
和歌はもう少し短いんですけど、それでも1分半前後ですね、そういったような形で吟じていきます。
そしてですね、主に使う音階はですね、太陽の陽と陰、陰陽と書いてですね、この陰音階を主に使っていきます。
これはどういうものかと言いますとですね、実際にちょっと声で出してみたいと思います。
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こういった、このちょっと暗いようなこの音階ですね、これを使って吟じていくわけです。
なので、この音の範囲内で吟じたらだいたい死吟っぽくなるということになります。
この後も紹介するんですけれども、これだけじゃなく陽音階、明るい感じの死吟もありますので、それもおいおい紹介していきたいと思います。
こんな感じですね、死吟の大会というのは結構全国各地で開かれているわけなんですけれども、
この指定された死吟監視があって、それを吟ずると、ステージの上にマイクが1本だけ立ってあって、そこで1人で1、2分間やると、それを評価されていくというわけですね。
死吟を証言できているか、音程は合っているのか、アクセントは正しいのか、滑舌はいいのか、そういったところが採点されるわけになります。
こういうふうに、現在の死吟、流派によるんですけれども、教科書というものがありまして、それに沿って声はどういうふうに伸ばしていくのか、
説聴と呼ばれる形ですけれども、そういったところもだいたい決まっています。
それを先生から講演で教わって大会で披露していくというような形を現在とっております。
といったことで、現在の死吟どういった形なのか、こんな風にしておきたいと思います。
ではですね、今回も後半はまた違った吟を、昨日とは違う吟を一つ紹介していきたいと思います。
昨日はですね、武田信玄と植杉謙心の戦いということで、今回もですね、植杉謙心が実際に作った詩文、
9月13日、人中の作という、僕が大好きな死吟なんですけれども、漢詩なんですけれども、それを紹介していきたいと思います。
まずは内容を読んでいきますね。
9月13日、人中の作、植杉謙心。
霜は軍営に満ちて、周期清し。
崇高の河岸、月三高。
閲山あわせ得たり濃秀の景。
さもあらばあれ、佳境遠征を思う。
これはまあ旧歴のですね、古い小読みの方の9月13日の夜に、というタイトルで植杉謙心自身が作った詩になります。
霜は軍営に満ちて、周期清し。
敵の陣地まで攻め入ってですね、夜になったわけです。
軍営に霜が満ちていると、夜のひっそりとした静かな雰囲気がわかるかと思います。
周期清し。周期というのは秋の気配ですね。
崇高の河岸、月三高。
崇高というのは数匹の河岸。これは岩、狩りのことを指しています。
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月三高。月はですね、夜更けによく輝いているというような夜の情景を出しております。
閲山あわせ得たり濃秀の景。
閲山。植杉謙心はですね、越後の虎ということで、新潟の方にもともと今日構えていたわけなんですけれども、
閲山あわせ得たり濃秀の景。そこからですね、越中、越前と。
越前まで言ってないですけれども、濃都の方まで一気に攻め入っているわけですね。
濃秀、濃都地方。そこの方まで攻め入って七尾城にいるわけです。
この七尾城で歌った銀が、この足がこの渋になるわけですね。
攻め入って、この濃秀、濃都の景色を得ることができた。
さもあらばあれ、佳境遠征を思う。
ここまで遠くに来るとですね、佳境、家のことをですね、改めてちょっとみんな今どうしてるのかなというふうに思いを馳せるということで、
遠く離れた地、夜更けのところにですね、自分が手に入れた景色を見ながら、家のところを思いに馳せるといったような詩になります。
ということですね、早速言辞でいきたいと思います。
9月13日陣中の作、植杉謙信。
すこのかがんつきさんこ
えつざんあわせたり
のしのき
さもあらばあれ
佳境
遠征を
思う
いかがでしたでしょうか。9月13日陣中の作、植杉謙信が作った詩文でした。
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このように詩吟チャンネルはですね、毎日詩吟の話と毎日違う吟を紹介していきたいと思います。平日毎日配信予定なのでよろしくお願いします。
本日は以上になります。ありがとうございました。
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