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2021-05-27 08:18

【詩吟ch】初心者向けの超有名な詩吟<川中島>

川中島(不識庵機山を撃つの図に題す)/ 頼山陽
鞭声粛粛 夜河を過る
曉に見る千兵の 大牙を擁するを
遺恨なり十年 一剣を磨き
流星光底 長蛇を逸す

#詩吟 #漢詩 #川中島 #上杉謙信 #武田信玄 #戦国武将
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詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル!
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上、準詩班の資格を持っていて、全国大会の優勝経験もある私、heyheyによる、
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能のその魅力を分かりやすくお伝えしていく内容になっております。
ということで、今日もですね、詩吟を一つご紹介して吟じていくという形で進めていきたいと思います。
今日はですね、初心者向けの詩吟、これまで藤井さんとか色々お伝えしてきたんですけれども、
まあやっぱりこれですね、これを最初に一番最初にやらないといけなかったなぁと思いながら思い出してやってみようと思います。
弁政祝祝から始まる一番有名な詩吟ですね。川中島、別名ですね。
不思議案記山を打つの図に大巣というタイトルでもあります。
雷山陽という方が1800年代に作られた漢詩になっております。
この不思議案というのはですね、植杉謙心のこと。記山を打つの図に大巣。この記山というのは竹田真吟のことですね。
なのでまあこれをまとめて川中島というふうに称すこともありまして、どっちでも正直まあいいのかなと。
川中島の方が分かりやすいかなと思いながらも、詩吟をやっている人にとっては不思議案記山を打つの図に大巣。
この五感がですね、リズム感が結構耳に残っているので、僕はこっちの方が好きかなと思っております。
それではいつも通りですね、まず書き下し文から読んでいって、どういった内容なのかざっくりと説明していきたいと思います。
不思議案記山を打つの図に大巣。雷山陽。
弁政祝祝。夜、川を渡る。
暁に見る戦兵の大河を寄するを。
以今なり十年一犬を磨き。
隆盛皇帝長打を逸す。
弁政祝祝というのはですね、弁政弁というのは無知ですね。馬のお尻をビシビシと叩くこの無知です。
なので弁政というのはこのビシビシという無知の音ですね。
ただこれをバシバシやってると音がうるさくてですね、この奇襲をかけようとひっそり夜に進軍している上杉軍が武田軍にバレてしまうから、もう祝祝と静かにピシピシと叩いている。
そういう情景ですね。弁政祝祝。夜、川を渡る。
夜に川を馬の無知の音もひそやかに静かに渡っていくと。
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暁に見る戦兵の大河を擁する。
こうして静かに渡っていったからこそですね、この夜明け方、武田軍の方から見るとですね、戦兵の上杉軍の大軍のことですね。
戦の兵と書いてますけど大軍のことです。
大河を擁するよ。
もう上杉軍が武田軍の目の前にですね、今から首を取るぞという大きな牙を擁している状態が見えている。
目の前にいるから今からもうまさに奇襲をかける状態なんですね。
しかし奇襲をかけたにもかかわらず、いこんなり十年一剣を磨き。
磨いたにもかかわらずですね、結局失敗したんですよ。この奇襲は失敗したんですね。
いこんなり十年一剣を磨き。この十年間、長い間、この剣の腕前をひたすら磨いたにもかかわらずですよ。
流星皇帝、長蛇を逸す。長蛇というのは上杉謙信の竹田信玄のことを指しているんですね。
蛇のようにたどいているんですけれども、長蛇を逸す。流星皇帝。
もう流れ星がきらめくこのほんのわずかな一瞬の差によって、長年磨いてきた腕の甲斐もなく取り逃してしまったという、
なんていうんですかね、とても美しい映画のワンシーンのような、そういう内容になっております。
ではこれを吟じていく際ですけれども、何が難しいのかというところですね。
これは初心者向けです。結構詩文もシンプルでですね、アクセントも話しやすいところではあるんですけれども、
僕としてはポイントとなるべきは2つかな。1つは弁性粛々ですね。
これ言葉の意味が強そうに一瞬聞こえるんですけれども、内容説明した通りですね。
ひそやかに、でも力強くやらないといけないんですよ。
だから弁性とかってうるさくやってたら、お前もう奇襲かけてないやないかいという感じになってしまうわけです。
なので力強いけれども、ひそやかに吟じるというところがですね、正直一番難しいんじゃないかなと思います。
そしてあとはですね、コントラストをつけるために、ボリューム感を持たせるためにですね、
先兵のタイガを要する、タイガってところと、流星皇帝チョーダを逸す。
ここらへんもですね、たっぷりと吟じてあげることによって、聞いてる人が飽きにくくなるようになるのかなと思います。
それでは吟じていきたいと思います。
河中島、別名。
06:16
夜川を渡れ、
暁に見る、
先兵のタイガを要する、
憩い十年一験を
磨き流星
皇帝
チョーダを
逸す
いかがでしたでしょうか。
だいぶですね、緩急強弱たっぷりつけて吟じてみましたけれど、
やはり淡々とやりすぎるとですね、ちょっとつまらないんで、
こういうふうに詩吟を楽しみながら、表現を楽しみながら吟じるのもいいんじゃないかなと僕は思っております。
本日はここまで、詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネルへいへいでした。
どうもありがとうございました。バイバイ。
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