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おはようございます。詩吟チャンネルのheyheyです。
この詩吟チャンネルは、私、heyheyが詩吟歴20年以上、純詩班の資格を持っていて、全国大会も優勝経験もあるということで、
その培ったノウハウを、とにかく詩吟を全く知らない人のために、それを伝えることにしようと考えて、
詩吟の魅力を発信するチャンネルにしようというものにしております。
なお、こちらのチャンネルは、私の通勤時間を使って車の中から配信しております。
ですので、だいぶドライブ音が入ってきますけれども、それに負けないように、
詩吟で培ってきた滑舌や声量でカバーしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
毎回、このチャンネルでは前半に詩吟に関する話をした後、後半に1日1吟、違う吟を紹介しつつ、吟じるということで、
そういったスタイルでやっていこうと思っています。
今回は9回目になります。今回の内容はどういうふうにしようかなと考えてみたんですけれども、
詩吟でも、やはり滑舌というものがとても大事に扱われております。
人のいろんな感情を凝縮した漢詩、詩文があるわけですけれども、それを声に出して吟じるということは、
やはりその言葉を丁寧に伝えないといけない。
そうしていくと、やはり自然と滑舌というものも、より明確に明瞭にしていかないといけなくなってくるということで、
詩吟の教室においても、結構丁寧に教わります。
その中でも、僕は特にハードに教わった方だと思うんですけれども、
アナウンサーがよく練習に使うものですね、ウイロウリという落語があると思うんですけれども、
この早口言葉の練習や滑舌の練習でよく使われるこのウイロウリ、これを私がよく練習しております。
今ではですね、とにかく1個言うのに5分ぐらいかかるんですけれども、
それを毎日1回やっておくと、口の体操にもなるし、舌の体操にもなるし、そして声も出るようになって、喉の体操にもなってくる。
そしてですね、これはですねウイロウリ、まずはセリフを言うだけでも結構大変だと思うんですけれども、
その言い方によってですね、どこにトレーニングをしていこうかというところが変わってきます。
まずウイロウリどういうものか、簡単にちょっとやってみますね。
ウイロウリ、
拙者おやかたと申すは、お立ち合いのうちに御存じの方も御座りましょうが、
お江戸をたって二重裏上方、双子をおだわれ、四季町をお過ぎなされて、青物町へのぼり、おいでなされれば、
乱寒橋、寅や東英門、ただいまは停圧致して、延祭と名乗りまする。
こういったものがウイロウリです。これが5分間ぐらいずーっと続いていくというわけになります。
これはですね、このウイロウリをやることの良さはですね、
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ただ単調なあいうえおあおといったものをひたすら繰り返すよりもですね、
色がついてやっていて楽しくなってくる。そして感情が乗せやすいということですね。
感情が乗せやすいとですね、やはり力を入れたいところは自然にお腹に力が入るということですね。
力の入れ具合も結構自然に楽しく学べると。
そしてとにかくボリュームがあるということで、結構な筋トレにもなるということになります。
そしてここでですね、3パターンのウイロウリのやり方をちょっとご紹介したいと思います。
一つはですね、とにかく口先だけに意識してですね、より滑舌を早く細かく丁寧に動かせるようにすると。
声の厚みはだいぶいらないんですね。
拙者おやかたと申すはお立ち合いのうちにご存知の方もございましょうが、
だいぶこういった感じですね、軽い感じにやるわけです。
そうすると口の周りが鍛えられるということになります。
そして2つ目、これはですね、とにかく10メーター先の人に伝えようとする。
そういった感じでお腹に力を入れてやる方向になります。
口先は少しちょっと固めになる感じかなと思います。
拙者おやかたと申すはお立ち合いのうちにご存知の方もございましょうが、
こういった感じでやるとお腹が少しクッと力が入るということでバランスのいい形になります。
そしてもう一つ、これは私独自の案なんですけれども、
とにかくお腹に全力で力を入れるパターンです。
これはですね、イメージとしてはあれです。
ちょっと恥ずかしいんですけれど、もののけ姫ですね。
もののけ姫のお前にさんが救えるかというあのセリフですね。
あれを真似ようとして言おうとするとですね、
もうものすごくお腹からひねり出さないとあの声ができないんですよね。
お前にさんが救えるか!
この、息が多めに出るような形。
これでやるとですね、もうウイロウリをやるとものすごく辛い。
ちょっとやってみますと、拙者おやかたと申すはお立ち合いのうちにご存知の方もございましょうが、
おいどうたって虹より髪型そうしようなら意識待ちをおせきなされて!
というここまでやるだけで少し汗がにじみ出てくると。
いった感じですね。
このウイロウリやることだけでもとても意味があるんですけれども、
特にどこを鍛えたいかによってですね、やり方を変えてみると
だいぶいいトレーニングになるのかなというふうに思っております。
ということで、本日は滑舌のトレーニングについて話してみました。
ではですね、もう一つ後半の方に移りたいと思います。
本日はとても有名というか、わかりやすい内容のですね、詩文。
富士山。富士山を銀にいきたいと思います。
石川定山という方が作られた詩です。
では詩文を読みます。
尖閣、来たり遊ぶ雲外の頂。
深涼澄みおゆ土中の淵。
雪は元祖のごとく。煙は絵のごとし。
白線逆島にかかる東海の点。
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富士山はどういったものなのかを、いろんな表現で表しているということになります。
尖閣、千人のお客さんがですね、来たり遊ぶ、来て遊んでくると。
雲外の頂、雲の上の方にある頂に千人が遊んでくるということですね。
深涼、深涼ですね。神の流が澄みおゆ土中の淵。
麓の方には神の流が澄みついていると言われている。
雪は元祖のごとく。煙は絵のごとし。
雪は元祖のごとく。元祖というのはもう真っ白な、絹のような真っ白なことですね。
雪は真っ白で、煙は絵のごとし、白線という風にかかるんですね。
白い扇子。これはですね、富士山を白い扇子に例えていて、その絵の方から、
富士山の煙は白線の扇子の絵のようだということです。
ぐだぐだですみません。
逆島にかかる東海の天。白線を逆さにしてですね、煙は絵のごとしになっていると。
どういった場所なのかと東海の天、東海地表の空に向かって、
白線は逆島にしたようだというものですね。
といったことで、とても分かりやすい吟ですけれども、吟じていきたいと思います。
富士山、石川定山。
道中の淵、
雪は元祖のごとく、
煙は絵のごとし、
白線逆島にかかる、
東海の天。
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以上になります。
最後はですね、富士山のそびえ立つ高さをイメージしてだいぶ引っ張ってみました。
いかがでしたでしょうか。
この日ですね、しぎんチャンネルは平日毎日通勤時間を使って配信しております。
ですので、明日金曜日ですね、また楽しみにしていただけると幸いです。
本日はどうもありがとうございました。