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2021-09-15 14:06

【詩吟ch】熱弁!今この詩を吟じずしていつ吟じる!?<九月十三夜陣中の作>

九月十三夜陣中の作 / 上杉謙信
霜は軍営に満ちて 秋気清し
数行の過雁 月三更
越山併せ得たり 能州の景
遮莫 家郷 遠征を思う

#詩吟 #漢詩 #上杉謙信
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詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。詩吟chのheyheyです。このチャンネルは、詩吟歴の長い長い20年以上ある私、heyheyによる
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力をわかりやすく、いや最近はちょっと熱くお伝えしていくチャンネルにしております。
ちょっとだいぶ1週間ぐらいちょっと空けてしまったんですけれども、プライベートの大きなイベントがありましてですね、
ちょっと間が空いてしまいましたが、今日また改めて再開していきたいと思います。
だいたいまあ3日2日か3日に1回ぐらいのペースでやっていきますのでご了承ください。
今日ご紹介する吟はですね、過去にも何回も紹介したことのあるものでですね、僕が数ある詩吟の中から一番好きだと本当に自信を持っている一番好きな詩吟をご紹介します。
そしてなぜこの時にやるかというとですね、もうタイトルがそのまんまなんですよ。
9月13日、人中の作ということで、この9月13日、今これ録音しているのが9月14日ですね。
1日失敗しましたけれども、今の時期にこれを吟じずしていつ吟じるんだということでですね、これをご紹介させていただきます。
正確にはですね、吟歴なので正しい日付を持った後になるんですけれども、そんなこと考えちゃいけないんですよ。
やっぱ9月13日になると、9月13やだなというふうに思っちゃうんですよね。
だからこれをご紹介させていただきます。
これを作られた、この詩を作られた方は、もう有名な有名な戦国武将ですよ。
植杉謙信ですね。この戦国武将本人が作られたものになっております。
そしてまさしく武田信玄との戦いの中でですね、違うな、これは違うわ。
弁政粛々は川中島。でも9月13日は違うんですね。武田軍とは別ですよ。
北陸の方をずっと攻め行ってですよ。
攻め行って今でいう石川県の野戸半島のところ、七尾市ですね。
七尾市にある七尾城。ここまで新潟の方からずっと攻め行ってきて、そこまで制覇してきたわけなんですよ。
この七尾城の結構高台なんですね。すごい高いんですよ。
僕も行ったことありますけれど景色がいいんですね。富山湾が見えて。
こういった場所で秋の季節の中秋の明月を見ながらですよ。
それを見ながら思いを馳せる。故郷に思いを馳せる。
そういった内容がこの9月13夜陣中の作というものになっております。
内容はですね、僕もこれ多分4回目ぐらいになるんで、過去のやつを詳しくは見ていただきたいんですけれども、
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さらさらと行きますよ。
9月13夜陣中の作植杉謙信。霜は群英に満ちて秋季清し。
数甲の花岩月三甲。閲山合わせた輪廻衆の経緯。
さもあらばあれ、花卿遠征を思う。
旗区ですね。旗将転結の旗区から行きましょう。
霜は群英に満ちて秋季清し。霜ですね。もうあの秋の季節だから霜が降りているんですよ。
群英に陣を張っている群のところに霧が立ち込めていると。
群英に満ちて秋季清し。秋の気配がとても清々しく感じられるというものです。
数甲の花岩月三甲。数匹のですね、花岩狩りの群れが、群れじゃねえな数匹だから、夜空をですね飛び交っているわけですよ。
飛び交うというよりはまっすぐ数匹飛んでいるという感じですね。まっすぐに。
そこにはもうとても光合、光合しく、光合しくじゃないな。光合と月が輝いていると。
多分満月なんでしょうね。間違いなく。
この越中越後、越前か、ここの越能地方の山々を私は全て制覇したと。
合わせることでようやくこの野都からの景色を見ることができた。
っていう気持ちなんですけど、これはもうなんて解釈したらいいか正直分かりません。
過境遠征を思う。ふるさとを思うわけですね。ここまで遠くに来たんだなというふうに思いを馳せるわけであります。
ということでだいぶテンポよく進めていきましたけれども、
自分がですね、どれだけこの試吟が好きか大変だったかというところをつき放題喋っていきますと、
まずこれですね、9月13日陣中の作、植杉謙信。これもうタイトルからしてですね、気持ちいいんですよ。
本当にそれだけで舞台がドドンと始まるような感じがもう気持ちいいですね。
吟じる前に気合が入るということです。
そして下輪軍営に満ちて周期清し。
試吟の大半はですね、出だしの10秒で成果の評価の8割が決まるという厳しい世界なんですけれども、
特にこれ下輪、下輪だけで多分点数の8割決まるんじゃないかなというほどにここ難しいんですよ。
下輪、下輪軍営にアクセントというとしもわ。もだけが高い中高なんですね。
しもわーってこういう風にまあ多分、習い始めの子供たちとかを吟じるわけなんですよ。
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しもわーってやると、アクセントは正確なんですけれども、下が立ち込めているというような雰囲気をどうやって伝えるか。
これがですね、僕も先生から何度も何度もここばっかり教えられて、だいぶ嫌になったんですよ。
そうじゃないと、お腹に力を入れろと、もっと気持ちも込めろと想像つくか、この気配がということですよ。
しも、最初はですね、息を多めに、だけれども声は小さくですね。
で、もで、もはですね、ちょっと抜くんですよ。抜く。
で、しも、わー、わで、ぶわーと、霧がもうぶわーとうっそーと茂っている状態を表現するということなんですけど、これがまた難しい。
ざっくりとこんな感じですね。しもわーでもなくて、しもわーでもないんですよね。
しもわー、しもわー。
でもこれを言葉を間にたっぷりやりすぎると、これはですね、伸ばしすぎるってダメなんですよ。
渡りと呼ばれることで原点になってしまうんですね。原点、コンクールで言うと良くないと。
正しい日本語をより正しく美しく伝えるというのが詩吟なので、ここもですね、変に伸ばしたり縮めすぎたりということをしちゃいけないんです。
なので淡々としたリズムでありながら、その中で強弱緩急を見せていくというところがまあ難しいですね。
ということでしもわだけでだいぶ語ってしまいましたけれども、しもわー。
この周期というところがですね、気持ちよくさーっと秋の気配、清い気配をですね、伝えるように伸び伸びと。
伸び伸びとって言うと違うな。爽やかにすっきりと。
だけれども秋のちょっと寂しい気配が伝わるような感じが出し方としては望ましいですね。
そして、そしてですよ。
霜はぐんぐんに満ちて、周期清し。
結構まあ目の前とか横の世界ですね、水平の視野の世界で見ているわけなんですけれども、その後数光の花岩、月三光と。
上に目を向けるわけですよ。
狩りの、狩りが数匹飛んでいるな、月が光光と照っているなというところです。
そして天空に映るわけです。
次は下の方に目を向けるんですね。
この七王城の高いところから麓を見るわけですよ。
下の遠くまで、俺はこういったところまで自分で手にしたんだと。
こういう風に視点がですね、目の前、上、そして下へと切り替わっていくんですね。
ここが一番雄大なところなわけですよ。
閲山合わせたり能衆の計と。
ここもですね、たぶん想像を絶するほどに、もう何度も何度も戦を繰り返しながらようやく得ることのできたこの閲山ですよ、能衆ですよ。
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そこにできるだけたっぷりとした表現を入れたいなというところですね。
そこにできるだけたっぷりとした表現を入れたいなというところです。
能衆の計、さもあらばあれ。
下境遠征よ思う。
その後に最後に自分の気持ちに視点があってくるわけなんですね。
さもあらばあれ。いいままよ。
下境遠征よ思う。
遠くまで本当に来たんだなと。
ちょっと故郷のことを思うなと。
ここには見えない、遠くまでも見えるんですけれども、それでも見えない故郷のところを思いを馳せると。
というふうに視点がポンポンポンと切り替わっていくわけなんですね。
このさもあらばあれ、何て表現したらいいんでしょうね。
たぶん本人じゃないと無理でしょう。
さもあらばあれ。
さもあらばあれ。
こういうふうにまったりとやったら、たぶん絶対違うんですよ。
それは絶対違う。
たぶん力強さは絶対に入っているんだけれども、ただ強いとか大きいとか、そういう一方向の話じゃないんですね。
気持ちを思いを馳せながらも、だけれども力強い気持ちもあっていて、あるがままを受け入れているような、もう僕も喋っていてわけのわからない感じですね。
ということで、ちょっと10分ぐらい話しちゃいましたけれども、
こういう内容ですよ。
それをいかに詩吟で表現できるのか、この2分もないような時間で表現できるのか、
こちらが詩吟の一つの魅力になってくるのかなと思います。
でもですね、やはり比較的力強い吟なので、僕としてはやりやすい、楽しいかなと思います。
では、いろいろ踏まえた上で、こちらの詩吟をお楽しみください。
9月13日、陣中の柵、植杉謙信。
霜は群芸に満ちて
月吉すこの間
月三光
12:07
月三合わせ得たり
のしのけ
さのあらばあれ
かきょう
遠征を
いかがでしたでしょうか。
一番最後はですね、中回しにしたり、大きく、よりダイナミックにやったり、
僕も結構気分で変えちゃうんですけど、本当はよくないんですけどね。
ちょっとしっとりめにしようかなとか、華やかにいこうかなとか、
そういう風に変えることができるんですね。
多分今までは大揺りにしてるんじゃないかな。
今日はあえて中回しにしてみました。
ということで、最近ちょっと僕も詩吟サボってるんで、あんまり喉の調子よくない気がするんですけれども、
すいません。
他のこともいっぱいやりたいんですね。
バランスとりながら頑張っていきたいと思います。
今日はたくさん喋ってしまいましたけれども、ついてこれたでしょうか。
聞いてくださる方がいるだけで本当に嬉しいので、引き続きよろしくお願いします。
今日は以上です。
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル、どうもありがとうございました。
バイバイ。
14:06

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