詩吟への招待
詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
わかりやすくザックボランにお話ししていくチャンネルです。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
もうあのですね、絶賛夏バテ中ですね。
本当に、本当にきつい。
今日の、今日のですね、私の住んでいるところの最高気温がですね、なんか41度って書いてあったんですよね。
そんな、そんなことあるかなと思ったんですけど、そう、昨日ぐらいまだまだ40度って書いてあったんですけど、
なんか更新されて41度になってるんですよね。
で、もうそれでもここ2、3日ぐらい前から暑さがまたぶり返してきて、なんか前ちょっとだけ落ち着いてきたからですね、
それを経験した分なんか本当にきつくなりました。
だからそれでそうですね、もう昨日も何度か買い物に行ったりとか家族で行ってたんですけれども、
車から降りるたびに熱気にやられるみたいなのをですね、何往復かすると本当にどんどんやられるし、
あとは夜もですね、エアコン家の中つけてるんですけど、朝になると少し寒くなったり、
このエアコンの具合が本当に難しくて、だいぶ、だいぶ今やられてますね。
熱は出てないんですけど、だるいな、きついな、鼻水がちょっと出るな、みたいな感じでヘトヘトなので、
まあそれでもちょっとですね、あの無理のない範囲で頑張っていきたいと思います。
詩吟と呼吸
今日お話しするテーマはですね、死銀をやる前に、やる前にですね、
全力で呼吸を意識できていますかという、そういうようなテーマでお話ししていきます。
まあ死銀はですね、多分相当に呼吸を使う、この芸能だと思います。
まあなぜならですね、まず自声で全力でやりますし、あとは1回の一息でですね、
その10秒以上伸ばしたりというのが、ざらにやってくるのでですね、
毎回毎回この全力で呼吸を使ってっていうのを、それを何往復かして、この2分間の銀影を作るという形になります。
なのでですね、ついついこの発声の方ばっかり意識しがちなんですけれども、
実のところ、この呼吸がどこまで全力でできているか、ここも意識することが大切になってくるんですね。
それで今日はですね、この呼吸というところ、これをどこまで全力でやれてますか、やったことがありますかというお話しです。
呼吸というのは、たくさん吸えるかどうか、たくさん吐き切れるかどうか、この2つで構成されるんですけれども、
特にはですね、これから銀を銀耳始めますという時はですね、全力で吐き切って、そこから全力で吸い込んで、その状態をため込んで、そこから銀耳始めるという、そういうプロセスなんですね。
この時にエネルギーをどれだけためていれるかどうかが、この声に出した時の力強さのある意味上限値が決まってくるわけです。
呼吸がほとんどちょびっとしかしてないのに、声だけがものすごくでかいってことはなかなかないですし、最初はでかかったとしても、その後にすぐにもうしりすぼみになってしまうということです。
ということでですね、今日はもっともっと呼吸について話していきたいんですけれども、まず最初に知っておくべきはですね、たくさん吸いたかったらたくさん吐き切らないといけないです。
これはもう当然です。中にある状態でさらに増やそうというのはできないんですね。
そしてまあちょっとこれはどういう理由なのか僕もよくわからないんですけれども、吟営の途中でもですね、微妙に呼吸が残っている状態よりもすっからかんの方がですね、一瞬で息が吸いやすいし、声にも使いやすいって言われてますね。
なんだろうな微妙に残っているとなんか声が呼吸が息がなんか腐ってくるみたいな腐った息じゃですね、なかなか声に変換しづらいみたいなそんなこともあります。
まあちょっとこれは若干今日の余談なんですけど、なので最初にですねまずあの吸いたかったら吐き切らないといけない。
じゃあ吐き切るっていうことをどこまでやったことありますかですね。
まずですねわかりやすいのは8拍ぐらいかけてスーッと吐き切るんですね。
1、2、3、4、5、6、これ実際この倍ぐらいですね。
1、2、3、4、5、6、7、8で吐き切ります。
で吐き切るんですけれども、ここからですねさらにプラス2拍もしくはプラス4拍ですね。
この限界から限界突破、限界突破エリアのですねここを是非あの設けてほしいです。
ここがある意味今日の着物一つなんですね。
もう吐き切るっていうのはこれは自分の頭の中でここまで吐き切ればいいだろうという頭の中の話の限界ですね。
その状態からさらにスーッとやるとですね本当にお腹と背中がくっつくぞみたいな昔の歌みたいな感じですね。
本当にそんな状態を感じます。
でやはりそこらへんまでですね是非やってほしいんですよ。
試吟の時にそこまでやれるかどうか若干怪しいんですけれども、
僕の場合はですね大会で吟じ始める場合、最近ちょっとサボってるんですけど、
この伴奏曲がある大会の場合とかはわかりやすいですね。
この伴奏が流れている間にもうあの7拍掛けて吐き切ると。
流れ始めてから吐き切ると。
でここの音楽のところで8拍ぐらいとか4拍ぐらいで吐き切ってそこからさらに1、2拍とやって数時間も設定して吟じ始めるという。
だから音楽が鳴り始めたらもうずーっと吐き続けてるんですね。
ただ思いっきりスーッてやってたらマイクに音が乗ってしまうんで、
この静かにですね音にならないようにスーッと吐き切ると。
でギュギュギュギュギュッと吐き切って、でそれから吸い込むという感じですね。
なので日常においてもトレーニングの一環としてですね、
8拍掛けて2拍限…8拍吐き切って2拍限界突破で吐き切るという。
これをぜひまずはやって、自分の本当の限界ってどこなんだろう?
吐き切る限界ってどこなんだろう?というのを知ってほしいと思います。
そして2つ目ですね。2つ目は吸い込む限界です。
これは一つは分かりやすいんですけれども、この限界まで吐き切ったらまずある程度はですね、自然に身を委ねてほしいなと思います。
やはりもう生物ですからね、吐き切ったら吸い込みたいというのが本能的に発生します。
なのでその本能にもっと委ねてっていう体が入ってくるのを体感してほしいなと思います。
それに加えてですね、僕としてはもっと意識的に吸い込むというのもやってほしいと思います。
意識的にというのはですね、この吸い方は先生によって言い方いろいろあるんですけれども、
僕がお勧めしたいのはですね、まずは背中が膨らむように静かに呼吸を入れていくのがいいですね。
背中で呼吸できるんですよ。背中で息膨らむんですよ。
これはゴスペルの先生がですね、ゴスペルのベテランの先生と元劇団指揮の方が同じことを言っていた。
僕の指技の先生も言っていたのでこれは間違いないと思うんですね。
背中に息が入るんです。でもこれはよほど意識しない限りできないです。
最初のうちは座った状態で少し体も丸めるぐらいにちょっとだいぶ猫背な感じにして、
背中に意識しやすい状態でやると背中ちょっと膨らんでくるわみたいなのが何となくわかると思います。
それぐらいにまずはこの背中周りですね、スーッと下っ腹に浮き輪ができるようなイメージで吸っていくと。
背中膨らんできたらですね、今度はへそ周りの方も膨らんでいきます。
背中、お腹周り。ここで満足してもいいんですけれども、僕としてはですね、体の中全部いっちゃってほしいんですよね。
本気の呼吸
たんでんまで、お腹周りまでいったら、あとはこの胸の方もですね、入るんであればスーッと入れてほしいんですよ。
もうパンパンだわみたいな感じですね。
もう本当に空気を入れた枕カバーじゃないですけど、パンパンの包装紙みたいなですね、梱包材みたいな感じにしてほしい。
そこまで体感するとですね、人間ってこんなに呼吸が入るんだっていうのを結構気づくと思います。
背中、へそ周り、そして胸の方までですね、パンパンに入れるんです。
で、ここが2つ目のステップ。
そして3つ目はですね、これをあと溜めます。
このままただボフッとやるとですね、それこそ風船に呼吸を入れて、それをあとボフッとただ口を閉じずにファーッと飛んでいくようなそんな感じになるんですけど、
そこでやるとせっかくのこの呼吸エネルギーがですね、うまく活用できないので、今度はこれをですね、
それこそ、この股間あたり、丹田あたりでこのビニール袋の袋の口をですね、キュッと絞るような感じですね。
キュキュキュキュッと絞って絞って、この上に押し上げるような感じにします。
吐き切って吸って、で丹田の方からギュギュギュギュギュッと絞ってくる。
で、この溝落ちあたり、溝落ちあたりがですね、もう苦しいわって感じで持ち上げてこようとするんですね。
もう胸、胸だけだとちょっともったいないですね。
胸だけじゃなくて、この溝落ちあたりからパンパンに膨らんで声が、呼吸が出たがっているようなそんな状態。
ウッと出たがっている。で、その状態で耐えるんですね。その状態で1泊とか2泊とか耐えるという状態です。
で、そこからベンセイーッという風にやるとですね、あれ、私こんなに声出るんだとかですね、
こんなにゆとりのあるというか堂々たるような、こんな声質になるんだとか結構驚くことがあるはずです。
そこまでいかなくともですね、ここまで全力で吐き切って吸って溜めてっていうのはやる機会がないと思うんですよね。
毎回の吟営の時というよりは、さすがにこれ毎回は厳しいんで、この吟辞始める時はですね、これできるんです。
ただその時背中からとかでゆっくりそこまで待ってくれないんですけれども、これを全部一気に圧縮してこの吟辞始める前にですね、できるだけたくさん息を吸って吐き切って吸って溜めてと、
この状態を整えるということはですね、この吟営で一番大事なこの菊の部分を決めるとてもいい力になると思います。
なので今日はですね、この全力で呼吸やってますかというテーマでお話しさせていただきました。
ぜひぜひですね、すぐ実践できますからやってみてください。
よし、では今日はですね、一つ吟辞していきたいと思います。
吟辞の意識
月曜日だからですね、明日にじすというこの導入の、利白作、つとに白亭寺を発す、これを吟辞したいと思います。
安直な理由ですね。
ではまず詩文から。
明日にじす白亭 祭雲の巻 千里の恒涼 一日に帰る
涼岩の遠征 泣いて山ざるに 景州すでにすぐ 番長の山
ではどういった内容か。
朝早く朝焼雲が美しくたなびいている頃に 白亭城を出発して丘陵を下ると 千里の彼方の恒涼まで わずか一日で帰り着いてしまった
涼岩の猿の鳴く声は絶え間なく続いているが 私の乗っている軽い小舟は早くも幾重にも重なる 山々の間を通り過ぎていたのである
有名な、なんか情景が浮かぶというか、心が現れますね。
ではこちら吟辞していきたいと思います。
せっかくなんでですね、ちゃんと僕も吐き切って、この呼吸も意識してやりたいと思います。
外に白亭城を発す利伯
明日に実す白亭
千里の恒涼
一日に帰る
丘陵遠征
泣いて
山猿に
軽衆
すでにすぐ
盆潮の
山
いかがでしたでしょうか。なんかイマイチですね。
この吟辞作者入れると呼吸のタイミングはできないですね。
盆潮だけで吟辞作者が言わないやつの状態の方がたっぷり吐き切って吸って溜めるというのができるので
これ吟辞作者の場合どうしたらいいかな。
なんかうまいことやってください。
今日はこんな感じでいきたいと終わりたいと思います。
明日は限定公開アドバイスなので通常配信は明後日ですかね。
本当にあのちょっと僕もなんですけど体調に気をつけて頑張っていきましょう。
ではではシギンの魅力を発信するシギンチャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ。