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2023-04-07 17:01

【詩吟ch】中級編:「間合い」を鍛える3つのステップ<後半:吉野懐古>

芳野懐古 / 梁川星巌
今来古往 事茫茫
石馬声無く 抔土荒れたり
春は桜花に入って 満山白く
南朝の天子 御魂香し

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詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。詩吟chのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、分かりやすくザクバラにお話ししていくチャンネルです。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は早速、今日ちょっと疲れております。
あの、Kindle本をですね、昨日無事出版しましたので、それの宣伝活動をですね、いろいろ頑張って、また今日も睡眠不足になってしまったというところなんですけれども、早速ですね、
すごくいい本です、みたいなコメントをたくさんいただいて、あと、表紙もですね、僕の妻が作ってくれたんですけれども、
それに関しても素晴らしいセンスですとかですね、いろいろ言っていただいても、すごく嬉しい、嬉しい時間を今感じております。
そうですね、本当に半年ぐらい、半年以上かな、書くのに時間かかっちゃったんで、その分考え深いところはあるんですけれども、今日は疲れながらもニヤニヤ過ごしております。
あとは、僕の娘は今、ならし保育中でですね、僕と奥さんで必死にベビーベッドを片付けて模様替えをしているところです。
本当に成長するのは早いですね、もうベビーベッドは使えなくなるなんて、というところですが、今日も頑張っていきたいと思います。
今日はですね、また改めて基本に立ち返ってと言いますか、ちゃんと視銀に役に立つ内容ということでお話ししたいと思います。
間合いを、視銀における間合いですね、間合いを鍛えるための3つのステップ、今日はそういう話をしていきたいと思います。
今回の内容もですね、Kindle本、僕のKindle本の視銀の教科書に書いてあるところではあるんですけれども、
音声で実際に実演しながら聞くというところも役に立つのかなと思いまして、話していきたいと思います。
視銀においてですね、視銀が上手くなるためには骨組みをしっかりとして、その後に肉付けをして、
それで素晴らしい視銀が出来上がるというものなんですけど、今回この間合いというものは肉付けに分類されるものになります。
つまり視銀の表現力、そこをより表現を良くするためのものになりますね。
間合いというものは、詞文と詞文の間、言葉と言葉の間、ここの間をどれだけの長さとるのかどうかというものですね。
ベンセイ、ここに間合いがあって、シュクシュク、ここも間合いがあります。
ヨル、ここも小さい間合いがあって、カワオ、というふうに間合いというものは山ほどあるんですね。
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じゃあこの間合いをどうしたらより良い視銀になるのかということなんですけれども、これは3つのステップ、3つの段階があるんですね。
何があるのかというと、まず最初の参照の段階はですね、全ての間合いを均等にとるというもの。
そして2つ目は、長い間合いと短い間合いを使い分けるということ。
そして3つ目は、全ての間合いに意味を持たせるということになります。
では具体的に一つずつ話していきたいと思います。
もちろん間合いはですね、やはりいろいろ長いものがあったり短いものがあったり、いろいろ臨機応変にしていくのが一番素晴らしいかと思うんですけれども、
最初からそれをやろうとするとですね、それこそ基礎がグラグラな状態で取り掛かるようなものになって、うまくいかないと。
毎回感覚的にやっていて、鍛えられないということになりますので、最初のステップが全ての間合いを均等にするというものになります。
だから実際にやってみるとものすごく子供っぽくなりますね。
どういうことかというと、
ベンセイ、シュクシュク、夜、川を渡る。
こんな感じになります。
本当にこれは子供とかが吟じる場合にこんな感じになりやすいですね。
もっとこんなベテラン感は出さないんですけれど、
ベンセイ、シュクシュクみたいな感じになって、どの間合いも均等に行き継ぎしているという形になります。
この最初のレベルは、本当にこんなの簡単じゃないかとかカッコ悪いじゃないかとか思わずにですね、ちゃんと意識的に均等に間合いを取れるのかどうかということですね。
これができるのかどうかが大事です。
多くの人はですね、無意識的に自分の勢いに沿って勢いづいたところは間合いが短くなるし、声が持たないところはたっぷり間合いを取ってしまうし、
ということで、もう本当に無意識的に長くなったり短くなったりするんですね。
そうならないために意識的に均等にするということが最初のステップになります。
これ実際にやってみて録音を聞き返してみると本当に良いと思います。
あとはですね、これ本に書いていないんですけれども、実際にやってみるとわかるんですが、
本当に一音一音と言いますか、発声する度に毎回ちゃんと同じような心持ちで集中できるという効果があります。
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行き過ぎをしたりしなかったりとかですね、間合いを長くしたり短くしたりとかしようとすると、いろんなことを考えてしまうんですけれども、
もう本当その目の前の一句一句ずつに同じような気持ちで集中できるんですね。
弁声も同じように、粛々も夜も河尾も全部本当に同じようにちゃんと集中して同じように吟じられるかどうかですね、ここが問われてくるものになります。
そして2つ目のレベルなんですけれども、長い間合いと短い間合いを使い分けようというものになります。
これはどういうことかというと、間合いというものをですね、2つの意味を持たせるわけです。
1つ目は行き過ぎをするための間合い、そして2つ目は自分をつなげる間合いですね。
意味を途切れさせない間合いと言った方が良いのかもしれないんですけれども、この2つだけを使い分けることになります。
つまりどういうことかというと、弁声粛々であれば弁声と粛々のこの間は小さい間合い、意味をつなげるんですね。
一息でこの自分の流れを途切れさせない間合いになります。
弁声粛々の後は行き過ぎをするための間合いが入ってくる。
夜、川を渡るのところは、夜と川の間はつなげるんですね。
そのまま川を渡るものですね。渡るまでもできればそのままつなげてほしいなというところです。
渡るまで言い終わったら、またたっぷりと息を吸うということです。
軽く実演すると。
弁声粛々
夜、川を渡る
渡る、暁に見るか。暁に見るまで一気にですね。
渡る、暁に見る
千平の
こんな感じに入っていきます。
このステップの意味はというと、この自分がどこでつながっているのか、どこで途切れているのか、これを意識するということがあります。
そしてもう一つは、ちゃんとですね、吸うべきところで息を吸えるのかどうかということですね。
これが問われてくるということです。
本当に銀がですね、銀力が高い人でも息継ぎはなかなかちゃんとしない人がいます。
むしろですね、自分は声が出るんだ、肺活量があるんだという人ほどですね、息を吸うことに怠けちゃうんですね。
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でもやはり吸えるところはもっと吸った方が、吸える限りたっぷり吸った方が息は表現力の源、ガソリンみたいなものですから、それは蓄えられるだけ蓄えた方がいいに決まっているんですね。
だから意識的に息を吸うようにする。
ここが大事になるのかなというところです。
そして最後のレベルですね。
最後のステップなんですけれども、こちらは全ての間合いに意味を持たせるというものです。
これは僕もあんまり実践はできていません。
本当にもうなんか奥義みたいな、そういうレベルの話ですね。
全ての間合いは均等でもなんでもなくて、2パターンですらなくてですね。
本当にその自分のその時の流れ、もしくはその時の表現したい内容とか言葉の流れとかによってですね、全てが本当に変わっていくんですね。
同じではないんです。
ただこれを一個一個覚えていくというよりはですね、全てに意味を持たせる、間合いに意味を持たせるということになります。
どういうことかというと先ほどは2つの意味合いを持たせました。
自分をつなげる意味ということと、行き次ぎをするという意味ですね。
それにさらに加えていくとするならば、
分かりやすいのは転句に入る直前、ここはもう場面が切り替わるところの間合いになります。
もしくは結句の大揺りの前とかですね、ここで一番最後に盛り上げるための心の準備みたいな、そういう助走をつけるための間合いというものもありますし、
逆にものすごく短い場合はですね、もう気持ちが先走っていて、切羽詰まっているようなそんな瞬間、
もしくは気持ちが荒ぶっていて、それを表現するためのほんの僅かな間合いとかですね、
もしくは怒りを表現するためのためを意識するためのこういう間合いとか、本当にいろんな間合いがあるわけです。
だから、あらかじめここはどんな間合いをしようかなというのをなんとなく認識して、意識して、その上で銀で意識的に表現をするということ。
これが3つ目のステップになるということですね。本当にここまでいくといろんなことを考えないといけないんで、
頭がパンクしてめちゃくちゃ難しいんですけれど、やれそうならやってみてください。
ただくれぐれもですね、くれぐれもこの順番にステップの1、2、3、順番にやっていくということをこれは忘れないようにしてください。
じゃないとですね、感覚的に全部やってぐちゃぐちゃになってしまうということになってしまいかねないので、ぜひそこは気をつけてみてください。
よし、では後半の方行こうかな。この後もう一本ちょっと収録しないといけないんですよ。
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というのも明日はほぼ終日外出するからですね、今日のうちに2本撮らないといけないなというところなので、
こちらを吟じたいと思うんですけど、若干気温が高いですね。長袖着てるとだんだん暑くなってきたんで、これはまずいので、
少し上着を脱いで銀の方をやりたいと思います。
今回吟じるのはですね、吉野開子です。柳川誠眼作。最近柳川誠眼よく出てくる気がするんですけど、
こちら吟じていきます。桜もうほぼ散っちゃったんですけれども、もうこのタイミングで桜関係のやらないともったいないということで、
こちら選ばさせていただきました。ではまず詩文を読んでいきます。
恒来恒、こと茫々。赤葉恒えなく、ほうど荒れたり。
春は黄花に逝って、万山四六。南朝の天子、魚魂かんばし。
来る年行く年入れ変わって、昔の跡は茫々としてわからなくなっている。
御霊を守る石造りの馬も、黙々として何も語ることなく、御霊は大変に荒れている。
ただ黄花、桜の花ですね。黄花が春を迎えて、万山に四六先に酔い、南朝の天子様の魚魂をお慰め申し上げているのみである。
昔のことを思う、そして荒れたもので心、なんか切ない気持ちもあるけれどもですね、
だからこそと言いますか、このコントラスト的にこの桜の花がですね、吉野に咲いているこの桜の花が本当に素晴らしいという、きっとそんな感じの内容かなと思っております。
ちょっとこれあの、節調がなんかややこしいんですね。僕もあんまり表現できないんで、ほどほどにやろうと思うんですけれども、
まぁあの、ちょっと違うじゃないかというのはご了承、ご理解、ご了承ください。ではこちら、吟辞でいきたいと思います。
吉野海子 柳川誠言
困難ことぼうぼう
せきばこえなくほど荒れたり
はるはおかにいって
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まんざんしろく
かんちょうのてんし
ぎょこんかんぼし
いかがでしたでしょうか。高校音がちゃんと出たんで、僕は満足です。本当毎回そればっかりですね。
ということで、今怒涛のように桜の詩ばっかりやってますけれども、本当にもう散っちゃったなぁ、入院式の時にほぼほぼ桜が散っちゃってたんですね。
なんか残念だなぁというところはあったんですけれども、まあまあ本当にあっという間にゴールデンウィークが来るかもしれない。
それよりも僕は育休が終わってしまうかもしれないですね。すみません、ボソボソと言って。ではこんな感じになります。
あと最後宣伝ですけれども、今回の内容みたいな話も含めてですね、すごく整理した詩吟初心者のためにわかりやすい、僕の新しい書籍、詩吟の教科書初心者編が現在無料で販売しております。
概要欄のリンク先から4月9日の17時までであれば無料でダウンロードできますので、ぜひですね、その代わりにと言ってはなんですが、コメント、感想ですね、レビューの方をちゃんと書いていただければとっても嬉しいです。
ではでは、今日は以上となります。詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネルどうもありがとうございました。バイバイ!
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