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2021-07-02 11:35

【詩吟ch】上級:月の表現が幻想的すぎる!<月を詠む>

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月を詠む / 文武天皇
月舟霧渚に移り 楓櫂霞浜に泛かぶ
台上流耀澄み 酒中去輪沈む
水下りて斜陰砕け 樹除ちて秋光新なり
独り星間の鏡を以て 還た雲漢の津に浮かぶ

#詩吟 #漢詩 #月 #飛鳥時代
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00:01
詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。【詩吟ch】のheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくお伝えしていくチャンネルです。
今回、監視や俳句はかなど一つご紹介して、楽しみ方や吟じ方などを、簡単に説明して吟じていきたいと思っております。
今日はちょっと、僕が悠久なので、いつもより時間あるんですね。
長めの監視をご紹介したいと思います。
あと、車の中で収録しているので、めちゃくちゃ雨音するんですけれども、どうかご了承ください。
ということで、本日ご紹介するのはですね、天皇様が作られた漢詩。
今の天皇様ではなくてですね、歴史の教科書に出てくるレベルですね。
697年か8年、飛鳥時代ですね、文武天皇という方が作られた、お月様について書いた、
とてもとても崇高な神聖な感じがする詩文です。
月を読む。
月を読む。
とても漢字は難しいんですけれども、一つ一つ丁寧に説明させていただければと思います。
ではまず詩文を読んでいきますね。
月を読む。文武天皇。
月宗、無所に移り。風宗、佳品に浮ぶ。
大乗、流用すみ。
宗宗、巨鱗に巨鱗沈む。
水下りて、遮蔭砕け。
気落ちて、修行新たなり。
一人、水管の鏡を持って、また雲間の深に浮ぶ。
順番に説明していきたいと思います。
とにかく月を読むなので、お月さまをどのように表現していくか、その様々な角度で表現されております。
月宗、月の船と書きますね。
船のごとき月は、無所に移り。
無所というのは霧の立ち込める渚のことですね。
霧の立ち込める渚の方へと移り行き。
風宗、佳品に浮ぶ。
風宗というのは、かつらの船を漕ぐための貝、オオルのことですね。
かつらで作られたオオルのことです。
佳品に浮ぶ。
霞たなびく浜辺。
浜辺に浮かんでいると。
この船がですね、オオルで漕いでいると。
大乗流洋澄。
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ここは大乗、大乗、難しい。
大乗流洋澄。
流洋というのは、流れゆく月の光ということですね。
この台の上、航路というか、この高台の方には流れゆく月光が澄み渡り。
大乗というのは、もしかしたら水面のことかもしれないですね。
流れゆく月の光が澄み渡り。
酒中巨輪沈む。
酒中はお酒の中と書きますね。
酒中巨輪沈む。
これは難しいな。
酒中立ち去りゆく月の輪と書きますね。
輪っかが去ってゆくということで、この輪というのは月の輪を指している。
水面に映っている月の輪のことを指しているんですね。
酒中巨輪沈む。
酒中というのはちょっと、あ、そういうことですね。
月の船の上に乗りながら、ゆらゆらとおろこいで流れている。
その時に船の上でお酒を飲んでいるんですね。
酒中、この酒杯、この杯の方に去りゆく月輪が沈んでいくということです。
ようやく分かりました。
水下りて車輪砕け。
木落ちて修行新たなり。
流れゆくこの水面にはですね、斜めに差す月の光が砕け散り。
木落ちて修行新たなり。
木々には葉が落ちて差し込む秋の光が鮮やかさを増していると。
一人星間の鏡を持ってまた雲間の深に浮かぶ。
月はただ一つ。
星間、星の間ですね。
星の間の鏡を持って、星の間の鏡のごとくにまた雲間の深に浮かぶ。
雲間、雲間というのは雲の間という間は男という間ですね。
天の川を指しているそうです。
雲間の深に浮かぶ。
これはいつも通り銀河の渡し場の方に浮かんでいると。
月はただ一人。
星の間の鏡のごとくにいつも通りに銀河の渡し場に浮かんでいる。
いやー難しいすいませんね。
今日はだいぶ手間取ってしまいました。
ちょっと順番に一通りの話を読んでいきますね。
船のごとき月は霧の立ち込める渚に移り行き。
かつらの貝を持つ船というのは霞たなびく浜辺に浮かんでいる。
航路には流れゆく月光が澄み渡り、
支配には去りゆく月輪が沈む。
流れゆく水面には斜めに差す月光が砕け散り、
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木々には葉が落ちて差し込む秋光の光が鮮やかさを増す。
月はただ一人。
星の間の鏡のごとくにいつも通りに銀河の渡し場に浮かんでいると。
ということで、こちら月に関しての表現がたくさん入っているんですね。
船のようにたどいている。もしくはオールも関係していますかね。
月の上での宴も描かれておりますし、
月のお酒の杯にも月が映っていると。
そして地上に目をやると、秋の光で導かれる月の光と。
そして最後にはですね、目を空に向けて天の川にも月があるなということで、
いろんなところに月の光、月があるということで、
めちゃくちゃもうなんていうか、僕の語彙力じゃ表現できないですね。
まさにこういう時に語彙力の低さを痛感します。
あのちょっと本当に難しい内容なんですけれども、
吟じながらですね、早くこの雨の季節が過ぎて月が見れる明るい時期になってほしいなと思っております。
それではこちら、だいぶ上級者向けですね。
詩吟の内容だいぶ難しいんですけれども、
七言立詩、長い漢詩ではありますけれど、
今日は時間があるのでたっぷり吟じていきたいと思います。
月を読む文武天皇月宗
無所に移り
風水
花瓶に浮かぶ
大乗
竜夜
澄み
朱虫
巨鱗
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沈め
下りて
社員
砕け
木落ちて
修行
新たなり
一人
青函の鏡を
持って
また
雲間の
真に浮かぶ
いかがでしたでしょうか。
これは本当に幻想的な詩ですね。
吟じていて天の川がよく見えました。
今日はちょっといつもと違うですね。
だいぶ僕ももたもたしながら説明させていただきました。
七言立詩じゃないですね。五言立詩ですね。
めちゃくちゃきついですね。長いです。
大変でしたが、今回文武天皇、
飛鳥時代の天皇が作られた月を読むという五言立詩を吟じさせていただきました。
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル。
今日は以上です。
どうもありがとうございました。
バイバイ。
11:35

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