過去の選択を後悔しない
絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
好きなサッカーボールは白黒のサッカーボールです。
さて今回はですね、必要以上に過去の選択を後悔しない、というお話をしていきたいと思います。
もしあの選択をしたら、ああなっていた。
もしあの時ああしていたら、こういう機会に恵まれていた。
と、人間誰しも後悔することってあると思うんです。
多少はね、そこの後悔に対して未来に向けて選択を変える。
それで、より幸せになれるってことはあると思うんですが、
必要以上に過去の選択を後悔することって、
その人にとって、幸せとは程遠くなってしまうんじゃないかな、ということはあると思うんです。
それをですね、まさにと思ったフレーズがあったので、
そのフレーズが書かれていた本を紹介しながら、
必要以上に過去の選択を後悔しない、ということについて今回はお話していきたいと思います。
ではその本がどういう本かというとですね、
元Jリーガーの五津力也さんという方が書かれた、
敗北のスポーツ学という本ですね。
この本はですね、元Jリーガーの方が書かれていた通りですね、
セカンドキャリアに苦悩するアスリートについて、
敗北というところで書かれている本なんですね。
内容としては、彼自身の学生時代を振り返り、
Jリーガーとしてどういう気持ちでアスリートとして向き合っていたのか、
そしてその構造的問題とは何なのかということが書かれています。
その中のフレーズとして、必要以上に過去の選択を後悔しない、
というフレーズが出てくるんですよね。
その続きがあるので、それを補足して読んでいきますね。
必要以上に過去の選択を後悔したり、未来に過剰な期待をかけることは不健康なことです。
僕たちにできることがあるとすれば、その時々で最善を尽くしたはずの過去を言葉に変えて、
意味あるものと解釈して、それを未来に生かしていくということだけである。
これが僕が学んだことのほとんど全てです。
と彼は書いているんです。
過去を後悔するよりも、未来に期待をかけるよりも、
今この瞬間を最善を尽くすこと、
そして過去を意味あるものと解釈することの方が重要なんだよね、
ということを彼は言ったわけです。
まあその通りだよなぁと思いながら、
運命と偶然の関係
なぜ彼がそんな思考に至ったかというとですね、
彼自身がサッカーだけしかないと思ったことをものすごく後悔したから、
という口頭がこの本では書かれているんですね。
どういうことかというと、
彼自身中学3年生の時に、
サッカーしかない、俺にはサッカーしかないと思ったそうなんですね。
そして高校進学でスポーツ推薦でサッカーで始学をしたと、
その選択が大失敗だったと、ものすごく後悔をしているんです。
で、高校でもうほとんどサッカー一本で頑張っていって、
そこからドロップアウトする勇気もなく、
ここで生きていくしかないという感覚だけが残った。
で、そのまま大学Jリーガーとサッカーの道を進んでいくんですけれども、
彼自身その大学時代にサッカーだけでいいんだっけっていう思いから、
サッカー以外に身を置くことを決めていった。
そして25歳という若さでまだまだ現役でやれるのにも関わらず、
引退を決めてサッカーではない道を選んでいった。
正確に言うと、現役のサッカー選手ではない形でサッカーに貢献をしていくという道を選んだ。
そうなんです。
そして彼がJリーガーを辞めるという選択をしたのはまさに今を見ているからですよね。
その選択が正しいかどうかは分かりません。
でも彼は過去の選択を後悔しすぎないこと、
そして未来に過剰な期待をかけすぎないこと、
この時彼が未来に過剰な期待をかけすぎないと言ったのは、
Jリーグでもっと成功するということに期待をかけすぎない。
だから今自分にできることって、
引退をしてビジネスパーソンとして成功することなのかもしれない。
そう思ってきっと彼は引退をされたんだと思うんですよね。
繰り返しになりますけれども、
自分にそれが良いとか悪いとかいう資格は全くないんですけれども、
彼にとってはそういう選択をしたということです。
過去の選択を後悔するというのは、
過去の選択を変えたら現在が変わっていたはずだと思うということだと思うんです。
でもそれは健全ではないし、
過去に対して忌み付けをするならそれは、
その間違った選択は自分にとって良かったことなのであると解釈をするということなんですよね。
で、それってそういう運命だったのだと思うということだと思うんです。
運命というとですね、僕が思い出すのは選択の科学という本なんですね。
シーナー・エンガーさんが書かれた選択の科学。
彼女はその中で何を言っているかというと、
人生というのは選択と運命と偶然の三元連立方程式でなっているのであるということを彼女は言っているんですよね。
つまり、僕たちがコントローラブルに選択できると思っていたことはちっぽけであって、
ほとんどのことは偶然と運命によって成り立っている。
だから、過去の選択を変えたからといって現在どうなっているかというのは、
選択と運命と偶然の組み合わせによって成り立っているんですよね。
だから、もしあの時ああいう選択をしていれば現在は変わったはずだと思うのではなくて、
きっとそれは運命だったんだと思うことによって、
それをポジティブに捉えて今に集中できるということですよね。
今の選択に集中できる。
僕自身も元アスレートとして、
あの時合わせておけばよかったなぁという後悔、山ほどあるんですよね。
それに、この元Jリーガーの著者と同じように、
もし自分が陸上競技というものに対して、
こんなに一生懸命に取り組んでいなかったらどうなっていたんだろうって思うことあるんです。
でも、どうしようもなく陸上競技に惹かれていったし、
その渦に巻き込まれていったのは、運命みたいなものだったのかなって思うんですよね。
だから抗いようがなかったし、その選択、他の選択は今の僕の人生にはなかったから、
その運命を僕自身がどういうふうに捉えて、これからどう選択をしていくのかがやっぱり大事なんだろうなぁって改めて思いました。
だから過去を必要以上に後悔しない。
軽く後悔をして、PGCAを回して、未来に向けて選択をすることが大事なんでしょうね。
というわけで今回は以上になります。最後までご視聴くださりありがとうございました。ではまた。