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【2歳〜5歳 読み聞かせ】浦島太郎〜後編〜
2026-06-10 10:32

【2歳〜5歳 読み聞かせ】浦島太郎〜後編〜

こんにちは!ゆぽぽ先生です!

今回は浦島太郎の後編。

竜宮城は行った浦島太郎、いったいどうなってしまうのでしょうか?

ゆぽぽ保育園は、

読み聞かせが苦手…絵本を読んであげたいけどなかなか時間が取れない…そんなパパママの為のおうち保育園です。

音声を再生している間だけは、少し休憩。

お子さんとの絵本時間を楽しんでくださいね!

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サマリー

浦島太郎は竜宮城で楽しい日々を過ごしますが、故郷を思い出し帰郷します。しかし、竜宮城での3年は地上では300年が経過しており、家も家族も失ってしまいます。絶望した太郎が乙姫から貰った玉手箱を開けると、彼は一瞬で白髪のおじいさんになってしまいました。

竜宮城での別れ
こんにちは、ゆぽぽせんせいだよ。 今日は浦島太郎の後編。
それでは始まり始まり。 毎日、面白いことや珍しいことが続き続きと続き、
あまりにも流宮場が楽しいので、 太郎は時の経つのも忘れて、うかうかと遊んで暮らしていました。
そうしてあっという間に3年の月日が流れました。 3年目の春になった時、太郎はしばらく忘れていた
ふるさとの夢をよく見るようになりました。 春の暖かい光が注ぐ水の絵の浜辺で、
漁師たちが元気に船歌を歌いながら網を引いたり、 船を漕いだりしている姿がありありと夢に出てくるのです。
太郎は急にハッとして、 お父さんやお母さんは今頃どうしているだろう
と思い出しました。 そう思うといてもたってもいられなくなりました。
何が何でも早く家に帰りたいという気持ちでいっぱいになったのです。 そのため最近では歌を聞いても踊りを見てもちっとも楽しそうな顔をせず
ふさぎ込んでばかりいました。 その様子を見て乙姫が心配そうに尋ねました。
「浦島さん、どこかお体が悪いのですか?」 太郎はもじもじしながら答えました。
「いいえ、そうではありません。 実はそろそろ家に帰りたくなったのです。」
すると乙姫は急にとてもがっかりした顔をなさいました。
「まあそれは残念でございます。 でもあなたのお顔を拝見しますと、これ以上乙女しても無駄のようですね。
では仕方がありません。お帰りくださいませ。」 乙姫は悲しそうに言うと奥から美しい宝石で飾られた箱を持ってきました。
これは玉手箱といって、中には人間の一番大切な宝が閉じ込めてあります。 お別れの印に差し上げますのでお持ち帰りください。
「ですが、もしあなたがもう一度竜宮城へ戻ってきたいというのなら、 どんなことがあっても絶対にこの箱を開けてみてはなりませんよ。」
と何度も何度も念を押して玉手箱を太郎に渡しました。
太郎は、「ええ、ええ、絶対に開けません。」と約束し、玉手箱を脇に抱えました。
竜宮城の門を出ると、乙姫はたくさんの家来たちと一緒に門の外まで見送ってくれました。 そこにはあの亀が待っていました。
太郎は帰れる嬉しさとお別れの寂しさで胸がいっぱいになっていました。
亀の背中に乗ると亀はすぐに波を切って上がっていき、間もなく元の浜辺へと到着しました。
「では浦島さん、お元気で。」亀はそう言うとまた水の中へ潜っていきました。
故郷での変化
太郎はしばらくの間亀が去っていくのを見送っていました。
太郎は海岸に立ったまま辺りをしばらく見渡しました。
春の光がポカポカと暖かく降り注ぎ、霞んだ海の上からはどこからともなく賑やかな船音が聞こえてきます。
それは夢に見た故郷の浜辺の景色と少しも違っていませんでした。
けれどよく見ると辺りの様子がどこか変わっています。
すれ違う人は誰も彼を全く知らない顔ばかりで、相手も不思議そうな顔をして太郎をじろじろ見ながら声をかけることもなく通り過ぎてしまいます。
おかしいなあ、たった3年の間にみんながどこかへ行ってしまうわけがない。
とにかく早く家へ行ってみよう。
太郎は独り言を言いながら自分の家の方へと歩き出しました。
ところが家があるはずの場所に行ってみると草や葦がぼうぼうと生い茂っていて家なんて影も形もありません。
昔家が建っていた形跡さえ残っていませんでした。
一体お父さんやお母さんはどうなってしまったのでしょう。
太郎は不思議だ不思議だと繰り返しながら狐につままれたようなきょとんとした顔で立ち尽くしてしまいました。
するとそこへよぼよぼのおばあさんが一人杖をついて歩いてきました。
太郎は早速声をかけました。
もしもしおばあさん浦島太郎の家はどこでしょうか。
おばあさんは不思議そうにしょぼしょぼした目で太郎の顔を見つめながら
え?浦島太郎?そんな人は聞いたことがありませんよと言いました。
太郎は焦って言いました。
そんなはずはありません。確かにこの辺りに住んでいたのです。
そう言われておばあさんははてねーと首をかしげました。
杖に頼って背伸びをしながらしばらく考えていましたがやがてポンと膝を叩きました。
ああそうだそうだ浦島太郎さんといえばそれはもう300年も前の人ですよ。
私が子供の頃に聞いた話ですがね、
昔々この水の江の浜に浦島太郎という人がいて
ある日船に乗って釣りに出かけたまま帰ってこなくなったそうです。
噂では竜宮城へでも行ったのだろうと言われてますよ。
何しろ大昔の話ですからね。
おばあさんはそう言うとまた腰をかがめてよぼよぼと歩いていってしまいました。
玉手箱と老い
太郎は頭が真っ白になりました。
え?300年?そんなばかな。たった3年。
竜宮城にいたつもりなのにそれが300年だなんて。
ということは竜宮城の3年は人間の世界の300年にあたるのだろうか。
それなら家がなくなるのも当然だ。
お父さんもお母さんももういらっしゃるはずがない。
そう思うと太郎は急に悲しくなり寂しくなり目の前が真っ暗になりました。
今更ながら竜宮城が恋しくてたまらなくなりました。
がっくりと肩を落としたまま浜辺に戻ってみましたが、
海の水はなみなみと広がっているだけでどこまでも終わりが見えません。
もう亀も出てきませんからどうやって竜宮城へ行けばいいのか方法もありませんでした。
その時太郎はふとかかえていた玉手箱の存在を思い出しました。
そうだこの箱を開けてみたら何かわかるかもしれない。
そう思うと少し嬉しくなり太郎は乙姫様にあれほど言われていた約束をうっかり忘れて箱の蓋を開けてしまいました。
すると紫色の雲が中からもこもこと立ち上りました。
それが顔にかかったかと思うとすっと消えていき箱の中にはもう何も残っていませんでした。
その代わり太郎の顔はいつの間にかシワだらけになり手も足も縮んでしまいました。
澄んだ水面に映った自分の姿を見てみると髪もひげも真っ白になった小さなおじいさんになっていたのです。
太郎は空っぽになった箱の中を覗き込んで残念そうにつぶやきました。
なるほど、乙姫が人間の一番大切な宝を入れてあるとおっしゃったのは人間の寿命のことだったんだな。
春の海はどこまでも遠く霞んでいました。
どこからか心地よい声で歌う船歌がまた風に乗って聞こえてきました。
おじいさんになった太郎はぼんやりと遠い昔のことを思い出していました。
おしまい
10:32

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