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#22 | 短編マンガを様子見しよう!
2026-09-09 18:03

#22 | 短編マンガを様子見しよう!

『よすみの様子見』は 漫画研究者のトミヤマユキコさんとよすみ編集長の藁谷周太郎が、
漫画のことも、そうでないことも、一度立ち止まって、すみの方から様子を窺いながら、次の一手を考える番組です。
毎週水曜お昼に配信!

第22回は『短編マンガを様子見しよう!』
 
【出演】
トミヤマユキコ(マンガ研究者)
藁谷周太郎(よすみ編集部 編集長)

Produced by よすみ編集部

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■おたより、感想はこちらから
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#よすみの様子見 #よすみPodcast 

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サマリー

このエピソードでは、漫画研究者のトミヤマユキコさんとよすみ編集長の藁谷周太郎が、短編漫画の魅力と重要性について語り合います。長編漫画が主流の中で、短編漫画は作家の技量が凝縮され、読者に強いインパクトを与える形式であると強調されます。よすみ編集部では、短編漫画を重視し、連載化を前提としない作品作りを目指していること、そして読者が短編漫画に求める「満足感」や「強度」について掘り下げていきます。

短編漫画の重要性
みなさん、ごきげんよう。よすみの様子見は、豊かであるために、おもっとうに人間のわかりづらさをそのままに、読みやすく届ける編集部よすみのポッドキャスト番組です。
漫画研究者の私、富山と編集長野村屋さんが、漫画のことも、そうでないことも、一度立ち止まって、隅の方から様子を伺いつつ、次の一手を考えます。
ということで、本日もよろしくお願いします。 よろしくお願いします。
売れてる漫画とか、有名な漫画って、ランキングとか見てると、長編が多いっていうか、長い漫画多いなって思うんだけど、
例えば、読み切りで書いた短編が好評だったので、連載になりましたとかあるじゃないですか。
だから、結果的に長編になるとしても、始まりの地点というのは、短編だったりとかすると考えると、短編という形式はすごく大事なんじゃないかと思い、
短編について、的がすげーでかい話で申し訳ないんだけど、その様子見、短編作品の様子見をしたいなと思ったんでした。
そうですね。短編とか読み切り、大事ですよね。僕もそっちの方が好きですよ。長編より。
よすみは、もちろん連載になってるものもありますけど、結構、一話一話のコンパクトな感じを大切にしているかなという印象はある。
もうね、読み切りしか作りたくないですね。
マジで?じゃあそれは、作家さんが長いものを描きたいと言えば、もちろん伴奏はするが、最初から我らさんの中に長編にしようみたいな気持ちがあんまないってこと?
やっぱ長編って嬉しいじゃないですか。とはいえ。ずっとキャラクターも見れるし。長編もあるべきなんですけど、やっぱ読み切りって、作家さんの技が出る。
なんか漫画クロートみたいな言い方ですごい嫌なんですけど、やっぱ技見たいかな。技あり!って思いたいな。
だから漫画好きの人ほど、やっぱ読み切りを注目しちゃうよなとは思うんで、だからバランスかなと思います。
よすみは、ちょっと最近あんまり読み切り載せられてなくて恐縮なんですけど、読み切りはやっぱり真ん中に置きたいっちゃ置きたいんですよ。
だって連載って人気出れば普通に連載人気出るし、アニメとかドラマになっていくのも連載の方がやりやすい。いろんな都合がいいんですよ、連載の方が。
ただ漫画ってものを考えたときは、やっぱり全ての元に短編読み切りがあるんで、そこをないがしろにしたくないって感じですかね、どっちかっていうと。
連載が嫌いとかじゃなくて、とは言えやっぱり連載って、とは言えなんですけど、連載は連載で作家さんの技量が上がっていくものなんですよ。
それよく言うよね、第1話の時点の絵とさ、連載が続いていくと絵がだんだん上手くなっていく人とかいるもんね。
あとネームも上手くなるんです。連載のネームの上手さと、短編のネームの上手さ、これ全く別なんで。
ほんと短距離層と長距離層の筋肉の付き方が違うが、まさにそれなんで、読み切りだけ作ってると連載は多分一生できないし、
連載をやりすぎちゃうと多分急に読み切り書いてって言われてもネーム上がんないしみたいな感じなんで、だからねこれ一長一短なんですよ本当に。
本当です。なんか連載ばっかやってた作家さんが急に読み切り、画業何周年だから読み切り書こうって言って、一生ネーム上がんないことをずっと見てきたで僕は。本当に大変そうなんです。
短編と長編の創作の違い
創作、なんか前勤めてたところだと小説を書く学生が多くて、やっぱりラノベとかが好きでラノベ書けちゃう人って、ラノベって基本長いじゃん。
そうですね。
割と何万字とかの世界。そういうのが得意だとやっぱり短編嫌だって言うんでね。
短編ね。
だっていっぱい書けないじゃんみたいな。
短編はやっぱ引き算の世界なんで、やっぱり結構難しいと思いますね。
で、なんか逆に、これは小説の場合だけかもしれないんだけど、最初に短編がある程度書ける、短編でコントロールができると、これを繰り返していけば長編になりますよねみたいな感じで、うまく長編が書けるようになる学生はいたりして、
逆は少ないんだよね。先に長いもの結構書けちゃって、ギュってしてみって言うんだけど、ギュってできませんみたいになる。
けど先に短編をある程度、小っちゃい箱庭みたいなものをコントロールできると、これちょっとずつ広げていけば長くなりますよねみたいなことが多くて、やっぱりもしね、書き始めてまだ間もない、短編が得意とか長編が得意とか特にないみたいな人は、短編やってみみたいな気持ちには。
そうですね。私やっぱ、結構漫画の世界は短編から連載になるって結構多いし、やっぱりこう、編集者としてもそれをあわよくば狙ってるみたいな感じなんですけど、僕はやっぱそのやり方あんま好きじゃなくて、読み切りが好きだからこそ、連載の土台にすんなよみたいなのはちょっとある。
いやだってその連載化したくて、短編書くってなんかちょっと、なんか本末念頭な感じするじゃないですか。
そうかそうか。
だから読み切りは読み切りで、読み切り書を作るの方が、僕はもう好みですよ。僕はそっちの方が読み切りに対して誠実かなと思うんで、だからよすみだとそのステップアップはあんまり用意してないんですよ。この読み切りがどんなに人気でも、僕は連載にはしないと思うんだって。
いい読み切りだねっつって終わる。
そういう風に作ってないし、作ってほしくないから。
そうかそうか。
まあとはいえ、まああるんですよ。やっぱりなんかキャラクターの作り方的に、なんか連作短編ができちゃうみたいな読み切りもあるんですよね。
同じキャラクターで、物語が完結してるタイプの読み切りじゃなくて、なんかこうキャラクターをめっちゃ見せるタイプの読み切りとかって連載化できちゃうんですよ。
だけど、そういうタイプは別に連載してっていいと思うんですけど、よすみの読み切りは結構ちゃんとなんだろう、物語としてしっかりオチをつけてる読み切りが多いんで、あんまりこれを連載化するってならない気がするんで、そういう読み切りはあんま作ってないかもしれないですね。
よすみ編集部が推す短編漫画
なるほどね。なんかまあ読み切りいくつか担当されてると思いますけど、あの今もう公開されててみんなが読めるもので、さっき言ったこう技が見たいみたいな、技ありみたいに。
はいはい、技あり。
まあどれも技はあると思うんですけど、
技ありでいきますか、じゃあ。
なんか読んでほしい物ってあります?
ちょっとあのよすみのwebには載ってないんですけど、あのこの前で言ったジャングルジムの眺め。
お、横山さん。
横山さんの書き下ろしの短編の傘はマジ技ありです、あれは。
傘ね。
あれは技のみです。どっちかっていうと物語とかじゃない、技のみで。
あれはなんか、あれを傑作だっていう人はやっぱ多いですね。なんかね、本当読み切ってこうだよねなんていう感じ。
なので傘、まあ傘はちょっと書き下ろしなんでね、あんまり具体的に言えないですけど。
そうね、買ってくれとしか言えないけど。
あとはナナノワビセンさんという作家さんがね、あのちょうどこれが公開された3作目も出てるのかな。
あの偽物っていう短編がね、あの実は出てまして、これもねすごいですね。
技?
技と、ナナノさんはね技も、もちろん技もすごいんですけど、なんかね、短編の満足感ってあると思うんですよ。
あの、それこそ初期萩生元の作品があるじゃないですか。
このページ数でしかなきゃいけないみたいな読み切りあるじゃないですか。
あれですね、ナナノさんは。割とそのなんていうか、読み切りとしての読み応え。
この世界でなんかいろんなことに思いを巡らすみたいなのを書くのがやっぱ上手いって。
物語もしっかりなんていうか、読み切りで心地いいサイズの物語を作ってるんで。
ナナノさんは連載っていうか、やっぱ読み切りの達人みたいなイメージが僕の中にはある。
一番最初に寄せ目に乗ったのは神様っていう作品なんですけど、これは結構寄せられる感想が激重なんですよ。
本当に重い。
本当になんか、喰らってしまったみたいな人が多くて。
連載でも喰らうはあると思うんですよ。でもやっぱ長いんじゃないですか。
拘束時間が長い。でも読み切りってやっぱ一撃が重いから。
そうだよね。
何回も読み返せちゃうじゃないですか。
そういう意味で理想的な読み切りを書いてるなっていうのはナナノさんですかね。
読んでほしいです。3作品ありますし、そもそもナナノさんで僕は作品集を作りたいから最初1作目オーダーした時もそういう感じで。
一応最初1作目ってどの作家さんとも一応お試しって言ってるんですよ。
ヨスミとのお試しなんで、お互い微妙だなって思ったら、別れを告げましょう。とりあえず僕らの相性を確かめようという1作作るんですけど。
でもその1作目も続いた時のことを考えた時に、ナナノさんの作品集はもうそういうちょっと性愛。
みんなが抑圧しているような性愛を炙り出すようなので1個作りましょうと言ってて。
なんでそういうのが3つヨスミにありますんで、ぜひ読んでください。
これはね、連載化してほしいって言えないはずです。きっとみんな。
これはその終わることにも意味がある。
終わることに意味があるんで。
短編漫画の「強度」と「満足感」
それは本当にそう思う。私も短編好きなんですよ。小説も短編好きだし、漫画も短編が好きで。
今、わが家さんがまさに言ってくださったけど、その作品内の滞在時間は短いわけ。単純にページ数が短いし文字数が少ないわけだから。
実はそんなに滞在してないんだけど、しかしめちゃくちゃ食らってお便りをくれる人がいるみたいな感じで。
深さとかえぐられる感じとかっていう強度。物語っていうのは別に長さだけじゃなくて強度の話でもあると思うので。
短編の方がその打ちのめされるようないい作品っていう言い方するんですけど。
ただその打ちのめされたい人がどれぐらいいるかがちょっとわかんないんですけど。
そうですね、コンディションにもよるんで。
疲れてる時はやめといた方がいいみたいなことはもちろんあるんだが、私は結構打ちのめされたいと思って生きているので。
もちろん長編で打ちのめされないことはない。長編でも好きな作品もあるんだけど。でも長編の打ちのめされは低温やけどに近いわけ。
最初は触ってるか触ってないかみたいなぬるいなぐらいに思ってるんだけど、気がついたらむちゃくちゃじくじくしてますみたいなのが多分短編に打ちのめされる時の体感で。
もう1回読んじゃってますもんね。だから気づいた時には短編って。
そう、短編はやっぱり居合切りに近いから。
確かに。
今切られたのかみたいな。
確認しに戻って切られたかどうか。
切られたような気がするが、あまりにも鋭利に切られたため気づかないみたいな。
もう1回確認しようみたいなのがたまらん。
確かに。そうですね。だから読み切りは終わらせる技術だと思うんです。連鎖って終わらせないことなんですよ。
そうだね。真逆じゃん。
短編漫画の「終わり方」と編集方針
終わらせちゃうと続き作れないんで、だから少女漫画の時とかも読み切りの手なんだけど、いかにこのキャラクターが終わってないように見せるかっていうのは結構大事だったんですよ。
引きをね。
でもやっぱり読み切りかけって言ったらやっぱり終わらせたくなるじゃないですか。
だいたい僕が手応え感じるやつも、だいたいいい終わり方したやつなんですよ。だからその続きを欠かすとかね。だからキャラクターに触ればいけるんですよね。
なるほどね。
この2人の日常、ないしは3人の日常がもっと続いてるからもう1回見たいってみんな連載化お願いしますってなると思うんで。
結構だからそういう意味で本当に筋肉が違うんですよ。考える。で僕はやっぱり読み切り書くならちゃんと終わりたいから。
読み切らせてくれと。
読み切らせたいんで、四隅に載ってるやつは連載化希望みたいなやっぱないですね。コメントにもあんまり。
読者の方も続きが見たいとはならないと。
だって野望だもんって思っちゃう。これ読んで連載化頼むってちょっとなんか的外れな感想に見えちゃう。もっとこの作家さんの作品が読みたいですとめっちゃ来るんですよ。
この人の違うお話を書いてくれれば嬉しいね。
連載も見てみたいです。この作家さんの連載も見てみたいですみたいなのはありますし。
あるけどこの作品自体を連載化してくれがないってことか。
そうなんです。だから本当作家さんによって一作書いてもらってすぐ連載いきましょうっていう提案をする人と、
いやあなたは作品集作りましょうっていう提案をする人って結構僕の中では分けてます。
おもろ。
一応。
あとは作品集作ったら次連載ねみたいなのとかもオーソドックスにあるんですけど、読み切り集をちゃんと売りたい編集部なんで読み切り集を作らせたい。
でもこの人は連載いけるだろうなもあるんですよ。キャラクター書くのうまかったりとか。
そういう人にやっぱ連載してあげたい。で連載はやっぱ売れたときにやっぱ読み切り集よりはるかに見入りもいいですしね。
ぶっちゃけね。
見入りもいい。ただよすみの場合は基本的にどんな連載も長期連載化しないっていう。
よすみ編集部の戦略と「短いこと」の正義
どういうことですかそれは。
長期連載って本棚に置きづらいんですよ。
よく考えたら物語一冊例えばジャンプとかでも今500円とかするんですよね。500何本とかするんですけど、ワンピースとかって120巻あるわけじゃないですか。
冷静に考えるともう全巻揃えるのに5万かかるんですよ。すごい高価な物語なんですよ。ワンピースってよく考えると。
だからなんか実は結構その1票の格差じゃないんですけど、漫画って物語の値段の差がすごい激しいんですよ。小説ってそんなことあんまないと思う。やっぱ基本一冊完結だし。
まあね100巻とかないからね。
まあねラノベとかだったらありますけど、でもやっぱりラノベもキャラクター小説じゃないですか。だからちょっと違うって言ってたかっていうのがあるんで、あんまりその長いやつを作りたくないなっていうのと。
普通にディスキーなんでこっちも。だから大体4、5巻くらいで終わらそうと思ってて。でできれば1巻か2巻で終わらせたい。
でその本棚に置きやすいじゃないですか。上下巻の漫画って大好きなんですよ僕。
上下巻ってやっぱちょうど上巻で引きがあるから、うわ次を見てという感情ももらえるし、下巻で終わってるから2冊で本棚にも置きやすいしなんで。
これを要するにいっぱい作っていきたいんですけど、仮にやっぱでもとはいえすごくうまくいった連載があった時にはシーズン制にしようと思ってまして。
4巻で完結してシーズン2お願いしますって声がでかかったらシーズン2からまた1巻。シーズン21巻から4巻みたいな。
これがシーズン3、4までいくと実はその作品だけで9巻から10巻、15巻くらいになるわけじゃないですか。
でもなんか嫌な感じしないですよね。シーズンが分けられてるからずっと同じ連載を交わされてるっていうよりかは、自分はこのシーズンが好きだからこのシーズンだけコミックスを置きますとかってしやすいじゃないですか。
それでもいいもんね。
なんか7巻から10巻くらいまで置くみたいな人だいぶけうじゃないですか。でもシーズンが分かれてると2だけ持って1は持ってないとか別にしていいと思うんですよねっていう一応四隅は戦略。
だから短いことが正義です四隅においては。だらだら長くしないっていう。
引き伸ばすために知恵を絞るみたいなのは四隅ではやらない。
ほどよい区切り。影はいつでもにじんでますようにっていう作品があるんですがこれ120ページくらいあるんですよ読み切りで。でもそれも読み切り中だと長いですけどちゃんと読み切れてるんで。
しかも120ページあるのに読料率90%くらいいくんですよ。
すごい。
だから正しいんですだからこの長さも。これでなんか読料率が40%とかだったら長かったんだなとか面白くなかったんだなって思うんですけど。
120ページのものを90%までちゃんと読んでるってことだもんね。
だから長いって思われなかった。
ってことだよね。
これも最適な。だから読み切りも短いことが正義なんですけど短いっていうのは単純なページ数とか長さの問題じゃなくて最適なページ数っていう意味ですね。
注意力を途切れさせることなく読み切らせたらそれはよしと。
そうですねだから今後ヨスミもしかしたら失われた時を求めてみたいなプルストみたいな作家が現れたらそれは100巻でも120巻でもいきますよ。
でもそれは作品において大事な長さっていうことであればそのくらいまでいく覚悟はありますが果たして漫画家にプルスト現れるのかっていう感じですね。
プルストの方もしいらっしゃいましたら。
求めてますよプルストをね。
まとめと次回予告
ぜひヨスミにご連絡くださいということで今回は短編漫画とは何なのかということでヨスミしてみました。
いかがでしたでしょうか。
次回のヨスミのヨスミは来週水曜日の11時頃配信予定です。
皆さんのお越しをスミの方でお待ちしております。
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