みなさん、ごきげんよう。よすみの様子見は、豊かであるために、おもっとうに、一人一人が送る生活の手触りを届ける編集部、よすみのポッドキャスト番組です。
漫画研究者の富山と編集長の藁谷さんが、漫画のことも、そうでないことも、一度立ち止まって、
隅の方から様子を伺いつつ、次の一手を考えます。ということで、よろしくお願いします。 よろしくお願いします。
前回、神ハンキーのカルチャー、いろいろ様子見しようということで、私の神ハンキーを見て心に残った作品を3つあげたので、今回は藁谷さんにおすすめやら、お気に入りやら、ご紹介いただきたいと思います。
わかりました。なんかね、収録前に全然ねーやーみたいな感じで、うだうだ言ってたんですけど、さっき話してたら結構いろいろ思いついたんで、ちょっとパパパッと言っておきますね。
最初は、ここにあるんですけど、百札で耕すという、近藤幸太郎さんの本です。ライターの方なんですけど。
百札で耕すって何?
百札で、これ文庫なんですけど、要は百札読書っていう方法を進めてるんですよ。
百札、どんな読書かも、百札ありゃいいっていう。その百札を見つけるために、どういう読書をすればいいかみたいなのを、めっちゃ具体的に書いてるんですよ。
だいたいこの読書論って、結構、なあなあで終わること多くないですか。なんか、とりあえず積読でいいだろうとか、なんか、とりあえず読めみたいな感じに終わることあるじゃないですか。
まあね、ちゃんと読む必要ないよみたいなね。
しなん書とか、なんか有名なのだと、読まずに語る方法みたいな、なんかあったりとかするんですけど、なんかこう、読書論ってなんか、結局その人の好みみたいな感じ、なんかエッセイで終わるみたいなことが結構多い気がするんですけど。
まあ、著者の人の好みだろうみたいな。
本当の、なんていうか、マジの使える技術みたいなの、あんまりないような感じなんですけど、心持ちになっちゃう、だいたい。これは、めっちゃ具体的に、その百札で出会うための方法が書いてあるんですよ。
私たち一人一人が、その百札とちゃんと出会うためのノウハウがあるわけ。
めっちゃ、もう今この瞬間からできるようなネタが書いてあって、僕が今実践しようと思っているのが、日々本って大量にね、書店に並んでるじゃないですか。
それを毎回新刊で買ったら、お金も時間も足りないんですよ。
だから、そうしたときに、とはいえ自分、面白い本を見つけていかなきゃいけないってなったときに、使うのは、図書館に行くんですよ。
図書館に行くと、新聞の書評が読めるわけ。
あるね。
各市の、東京だったら東京新聞含めて6市の書評欄を、毎週チェックするんですって。
それも、なぜ図書館って言うと、今じゃない。今じゃなくて、1年前。1年前の書評をチェックすると。
なんで1年前かっていうと、もう1年前の新刊って、かなりのベストセラーになってない限りは、図書館の予約空いてるんですよ。
今の新刊は、たぶん予約すごい埋まっちゃってる。
確かに、何人待ちとかになっちゃう。
でも、1年前って誰もその話してないから、あえて1年前の書評を読んで。
書評って、この近藤さんは、ずっと新聞記者なんですよ。
今、不倫のライターやってて、若手のライターを育てる塾とかもやってる人。
新聞社に勤めてたから、書評にどれだけ新聞社がお金を使ってるか、みたいなことまで書いてるんですよ。
そうよ。私は朝日新聞の書評員だったことあるからわかるけど、すごい丁寧にやるからね。
まず荒読みして、厳選されたものをまた厳選して、書評家に渡して、書評家も厳選して、ようやく乗るみたいな感じ。
すごいトーナメント戦だからね、あれ。
何万冊、何千冊みたいなのを、プロが素読して、厳選してるから、要は自分の代わりにプロが読んでるものが書評に上がってくるから、
確かに。
ここに上がってくるものって基本的に間違いがないと。
それを片っ端から図書館で借りて、即読して、即読の仕方もこの本に書いてあるんですけど、
即読して、これは再読するな、したいなって思ったやつを購入したり、あとは図書館で、全部は読まなくていいなって思ったら、何回も読み通せるとこだけコピーして、自分にファイリングしてみたいな、めちゃくちゃ細かくそういう技術が書いてあるんですよ。
超身につきそうじゃん。
しかもどうやったら毎日本読めるかって言ったときに、この方は15分、1日15分だけ1冊読むんですって。
で、それを×4冊で1時間必ず最低でも加工するって。
15分来たら、絶対に次の本に行くんですって。
それだけで4冊15分だから1時間。
まあね、読めるね。
4つに分ける。朝起きたときに15分、お昼15分、夕方15分、寝る前15分で、これでみんな1回15分だけど、実はもう1時間読書したことになる。
そうね。
っていうのを毎日続けてたら、古典も全部読み通せるよみたいなこと書いてあって、めっちゃためになるんですよ。
なんか頑張ったらできそうな感じはするけど。
最初僕はこう解説に空谷康二が書いてると思って。
すごい。
批評防衛の。
解説に空谷が書くことなんてないのにと思って、え、なんで?しかもその一緒に売ってる三行で売ってたこちら、ライターのほうの版があるんですけど、こっちはラランドの西田なんですよ。
すごい。
この際すごいと思って買ってみたら、ちょっとこれはびっくりするくらい、人生変わる読書論みたいな。
わーすごい。
これが結構僕的には心構えも書きつつ、いいのはどうやったら古典読めるかみたいなのをちゃんと書いてくれてるんですよ。
古典の読み方というか、もうわかんなくていいんだよ古典はっていうありきたりのことも書いてるんですけど、じゃあどうやったら読めるのかみたいな。
どんなに忙しい人でも古典はこういう風にやれば読めるみたいなの書いてあって、めっちゃいいな。
で、読書リストも書いてあって、ちょっと僕の批評会話の人たちに懐かしい名前が出てるんですよ。
懐かしい名前がいっぱい書いてあって、そっちの人ねって思ったんですけど、これもすごく僕的には結構久々に刺さって、なんか真剣に読んじゃった本です。
しかもなんか面白いハンモットじゃない?
そうなんです。
なんてとこ?
CEメディアハウス。ちょっとね、存じ上げないですけど。
あんまりね、名前聞かない。ごめんなさい。
そう、だからこういうなんかちょっと実用書っぽい感じなんですけど、本屋B&Bとか、ああいうところで結構真ん中にバッて積まれてる、意外とそういう独立系の書店とかに置かれてる文庫。
で、なんでと思ったけど、やっぱ中身読んだら本当に本好きは絶対読んだ方が。
これは真似したい、これは真似したくないというのはあると思うんですけど、その選択さえもやれよみたいな感じで、こんな良い本ですね。
知らなかった。
こっちは文章塾の方ですけど、こっちもやっぱあの割と具体があるんですけど、よりおすすめこの100冊で高安の方が僕は、読み物としても非常に面白くて、これ結構ベストですね。
買ってみます、面白そう。
だいぶ変わってるっていうのはありますね。演劇、やっぱ僕仕事からちょっと演劇最近見てるんで、あとはハテトチークの君は友達って作品があるんですけど、これはノンバイナリーとトランスジェンダーの話なんですけど、これもちょっと再演なんでまたやるかもしれないんであれなんですけど、
要はそのノンバイナリートランスジェンダーとか、あとそこにフェミニズムの問題とか入った時に、果たしてそのなんていうか、みんな辛い。生きてる人間って今みんな辛いよね、男も辛いよね、女も辛いよねみたいな言説があると思うんですけど、果たして全ての人間に対して同じようにみんな辛いよね、それぞれの場所で頑張ってますって本当に言っていいんですかっていうタイプの話なんですよ。
女性には女性の辛さがやっぱり男に舐められて、すごい暴力的なことされたりとかそういう問題たくさんつきまとってますし、男は男で男社会に揉まれて、やりたくないことをやらされてみたいな、ハラスメント社会の中で揉まれるみたいな、それぞれ辛さはあるけど、
やっぱりノンバイナリーとか、アセクシャルとかトランスジェンダーとか、トランスジェンダーに関してはやっぱりすごく差別的なことされるもの問題になったりとか、それこそLGBTの中で差別し合うときに一番差別されちゃうのってトランスジェンダーだったりとか、ノンバイナリーとかアセクシャルはもっとそこが透明化されて、いないものと、そういう色んなグラデーションがある中で、
みんな辛いからみんな頑張ってるからって、果たして本当に言っていいですかっていう話なんですよね。
それをこう久々に集まった友人たちがカラオケの中で話してるんですけど、すごいね、僕はちょっと結構、大学時代それこそフェミニズムを勉強したときに、やっぱりどこまで行っても壁が存在するんですよ、男として。
分かりたいけど、分かっちゃいけないみたいな。
分かりきれることがないっていうかね。
分かったフリもすんなって思う、なんか絶妙な壁があるんですよ。
でもその壁がある限りにおいては、なんかすごくかやの外に置かれてる気分にずっと、大学時代とかなってて、フェミニズムに興味があって、もっとその女性の立場のこととか、そういう力圧のことを考えたいのに、
どっかでなんか、行き過ぎると孤独になる瞬間があるというか、男は男で、なんかそんなこと考えたこともないわみたいな感じで話し通じなくなるし、
女性は女性で、なんか考えてくれて嬉しいけど、やっぱそこまで分かったフリしないでほしいって言われてるような感じで、
どんどん訳わかんなくなって、自分の一つ一つの行動が政治的に正しいかどうかが分かんなくなっちゃって、みたいな時期が大学とか社会人になってからあったんですけど、
それをある意味ちょっと同じような叫びがその作品の中にあるんですよね。
俺たちは分からなきゃいけないんだけど、分かったフリすんなって怒鳴られなきゃいけないみたいな、ようやくするとそういうセリフがあるんですけど、
そういうのとか結構舞台で叫んだ時にやっぱこうずーっと涙が出るというか、その時大学時代のなんかそういう体験とか出たのがあって、
すげえグッときちゃったなみたいなのはありますね。これも思い出しました。
ハテとチークすごく好きなんですけど、なかなか難しいんですけど、分かったつもりになるという暴力性と、囲ってしまう暴力性ですよね。
みんなつらいんで、それぞれ。でもみんなつらいからで囲っちゃうって、だめだよねっていう。
僕とかは全然そのなんか、透明化されるところがないんで、生きてて。
まあそうね、健康な日本人成人男性。
男で、東京に住んでてみたいな、すべてが恵まれている状況で、それでなんかつらいふりするのはちょっと違うと思いますけど、
やっぱり本当にもっと透明化されている人たちがいるっていうことを分かった上で、
どう自分の行動というか考え方とか、どうしたら透明化しないでいけるかっていうのを考えなきゃいけないなみたいなのを思いましたっていうところですね。
演劇やっぱ好きかも。漫画の話できなくて恐縮なんですけど、よすみを読んでいただけたら。
そうですよ。
僕のベストはよすみっていうことにします。漫画においては。
一つに絞るのもなかなか心苦しいでしょうから、漫画に関しては。