00:00
毎週水曜日のこの時間は、山根小雪のBrush Upです。
さあ、山根さん、今日はどんなテーマでしょうか?
今日は、今ちょっと話題の大和運輸について取り上げたいと思います。
実はですね、昨日、大和運輸の従業員の人たちが記者会見をやったんですよ。
これは何かっていうと、大和運輸はですね、先月、住宅のポストに投函する黒猫DM便と猫ポスって、
メルカリとかでみんなが使うような、おうちの郵便ポストに入れてくれる小さい郵便物ですね。
あれの配達業務を自社ではやらないで、日本郵便に任せることにしました、という記者が発表したんですよ。
それに伴って、この小さい荷物の仕分けだったりとか、配送していた3万人の従業員の個人事業主や、
パート従業員の方との契約を終了するということをですね、発表していたんですね。
これに対して従業員の人たちが、ちょっとちょっと勘弁してよということで、もうちょっとちゃんと考えてくださいっていうことですね。
記者会見をしたんです。会見をしたときに、会社と交渉したんだけれども、パート従業員については配置転換を精査して、
余剰が出たら申し訳ないけど、解雇お願いしますと言われたと。
一方で個人事業主については、効率上労働者に当たらないので、会社側は交渉を拒んでいるということなんですね。
個人事業主の人たちについては、労働委員会に救済を申し立てるということを昨日言ったということなんです。
もちろん3万人の人たちの仕事がどうなるかって非常に大きな問題で、確かにその個人事業主とかについてはですね、
労働者ではないというのはその通りなんだけども、やっぱり日本ってカルチャーとしては就寝雇用で、
何となく働いている人たちもそういう気持ちで働く雰囲気みたいなものって世の中にありますよね。
ルール上そうじゃなかったとしても。だから大和側はこういうことにきちんと対応して配慮していくべきだし、
配送の部分とか仕分けを日本郵便に移すということは、日本郵便側はこれからものすごい人手不足になるはずなんですよね。
なのでそちらにうまく移管できないかとかですね。もうちょっと今出ている会社側の対応を見ると、
丁寧にやったほうがいいんじゃないのと、労働問題に発展すると非常に大変なのでですね、そこはすごく思うところなんですね。
これはこれでちょっと置いておいてですね、今日ちょっとお話をしたいなと思うのは、
どうしてこういう3万人の従業員の解雇みたいな話が出てくるような大きな事業再編が起きているのかっていうところですね。
今日お話ししたいなと思うんですよ。
ヤマトが辞めることにしたのは、郵便ポストに入れるちっちゃい荷物ですね。
もともとヤマトっていうのは、日本郵便しか、旧郵政省ですけども、しか郵便とかの事業がなかったときに、
小倉雅夫さんっていうですね、ものすごい名経営者がいてですね。
ヤマトがカタカナじゃなくて漢字だったヤマト運輸っていう会社だった時代の2代目経営者なんですけれども、
03:03
卓球便っていうサービスを日本で初めて作った人なんですよ。
今までお家には国が運んでくれる郵便しかなかったんだけれども、
いろんな荷物をお家に運ぼうっていうことで、このサービスを黒猫ヤマトですね、始めて、
みんなものすごく便利になったわけですよね。
この話の中で、ヤマトの小倉雅夫さんは、ずっと新書っていう郵便物を運ばせてくれっていうことを訴えてきたんですよ。
これは国しかやらせない新書を、葉書とかですね、郵便。
あれを自分たちにも規制緩和してやらせてくれよってずっと言ってきた。
だけどね、国は認めなかったんですよ。新書っていうのは日本郵便にしかやらせないと。
もしやりたいんだったら、条件満たせばいいですよ。
日本全国に10万本の郵便ポストを持つこと。
10万本の郵便ポストは既に日本郵便が立ててるわけですから、
ヤマトがもう一回立てるのはすごく無駄だし、実際そんなのできないですよね、山の中まで。
だから郵便を運べなかったんですよ。ずっと宅急便しかできなかった。
でもそこをやっぱり戦う経営者だったですから、小倉雅夫さんは戦いの中でメール便っていうものを始めていくんですね。
今回辞めることになった黒猫DM便の前身は黒猫メール便というので、今の黒猫DM便って法人向けしかないんですよ。
かつてはお家にも新書ではないです。
要は挨拶文とかこんにちはみたいなお手紙は入ってないけど、パンフレットとかチラシとかを家庭に運ぶことができますよっていうことで黒猫メール便っていうのをやったんですね。
これはだからやっぱり新書も規制緩和してくれよ、僕らにやらせてくれよっていう、ヤマトの戦いだったわけなんですよ、日本郵便に対しての。
でもこれがなかなか認められない。
そのメール便も中にちょっとした手書きの挨拶文が入っていたりして、あなたはこれ新書を運んじゃいけないので新書を運んでますねって言って国から警告を受けたりとかっていうことを繰り返すんですね。
それで結局黒猫メール便は黒猫DM便という形で、新書という形に間違えられそうなものは諦めて、法人向けのパンフレット配送とかにシフトしていくわけなんですよ。
だからやっぱりこれはヤマトがちゃんと日本郵便と全てのサービスで戦うために規制緩和してくれって訴え続けた40年の歴史なんですけれども、
でもこれをついにヤマトは辞める決断をしたっていうことなんですね。
結局のところやっぱり日本郵便はちっちゃいバイクとかで山の中に、それこそポツンと行けんみたいなところにも郵便を配達するわけですよ、郵便ポストがあって。
ものすごい数の郵便局が全国にあって、郵便配達に特化した配送も持ってますよね。
でもヤマトが何が得意かっていうともうちょっと大きい宅急便なんですよね。
06:02
それこそAmazonの荷物みたいなものを大量に自動で仕分けしてどんどんトラックに積み込んで配送していくっていうのが得意なんですよ。
だからこうやってあんまり得意じゃないものをやり続けることが時代の背景として難しくなってきた。
このちっちゃいネコポスってメルカリの荷物がめちゃくちゃ多いらしいんですよね。
ヤマトのケスさんは荷物がめちゃめちゃ増えてるから増収なんですよ。売上は増えてる。
だけど利益が減ってるんですよ。現役です今年ケスさんがですね。
こういうことを見ていってもなかなか厳しい状況にあった。売上高は1300億円もあったんですよ。
でもあんまり儲かんない。
そしてここに2024年問題ですよ。
配送の人たちの残業とかができない。そもそも小さい荷物を運ぶのがあんまり得意じゃない。利益もあんまり出ない。
でも人が足りなくなって人増やさなきゃいけない。もっとコストがかかる。どうしようか。よしもうこれは諦めようやめようと。
日本郵便にここの配送業務についてはもうお任せすることにしようという決断をするわけなんですよね。
この報道があったときに、日本郵便と大和の戦いの歴史を知っていた人たちっていうのは、歴史的和解だねっていう風に受け止めたって言うんですよ。
小倉雅夫さんの時代からずっと戦ってきた郵便をめぐる規制緩和の戦いっていうことを大和がもうやめるということですね。
日本の宅配業界どういう風になるのかっていうと、小さい郵便ポストに入れるような、お家のポストに入るものはもう全部日本郵便がやると。
宅急便のダンボール箱を運ぶようなところの家庭向けっていうのは大和が頑張る。そして法人向けの大きい荷物は佐川急便がやる。
佐川急便は早々とAmazonからの配送を撤退するとかしてですね。もう事業の選択と就職を進めてきているので。
で、こうクルッと見ると、あら競争がなくなっちゃいましたね。
これは消費者にとってはどうなんでしょう?
これはですね、やっぱり競争がなくなるってどういうことかっていうと、ライバルがいないのでよくあるのがサービスの品質が悪化したり値段が上がったりします。
これね大和から移ってきたメルカリの荷物とかものすごい量の荷物を日本郵便を受けることになりますよね。
すでにもう土曜日の配達をやめたりとかしてるじゃないですか、日本郵便は。
もう郵便配達、多分今のフラだと限界まで来てると思うんですよね。
ここにものすごい荷物が加わる。
もちろんその日本郵便っていうのは、この郵便物配達することをですね、国のルールとしてやらなきゃいけない。やめれないんですよ、絶対に。
でもやっぱり年賀はがきとか減っちゃってるのでですね、荷物増やさないとやっていけない。
でも年賀はがきみたいに薄くて軽くて大量に運べるものはない。
とすると何が起きるかって言ったら料金値上げが起きるんじゃないかなと思うんですよね。
でも一車しかないともうそのいい値になってしまうというか。
09:02
そうなってしまいますよね。
もう日本郵便が運べないんですって言ったら、運べないは困りますってなりますよ。
そうですね。
だから競争はとても大事。だけど日本って大して大きくない国で、その中でどうやって人が足りない中でやっていくかっていう時に、これは致し方ない最変なのかなという気もします。
なるほど。40年戦ってきた大和と日本郵便が協業する手を携えるっていうね、その裏にはいろんな背景があるんですね。
本当に重たい決断だなって思います。
分かりました。山梨さんありがとうございました。
ありがとうございました。
日経エネルギーネクスト編集長の山梨紗友希さんでした。
ご視聴ありがとうございました。
気に入った。