山根小雪のBrushUp
2023-07-19 11:56

山根小雪のBrushUp

日経エネルギーnext編集長 山根小雪

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毎週水曜日のこの時間は、 山根小雪のBrushUpをお送りしております。
さあ、山根さん、今日のニュース、テーマは何でしょうか。
今日はですね、最低賃金についてお話をしたいなということなんですね。
7月の11日に経済協力開発機構OECDが、 2023年の雇用見通しっていうのを発表したんですね。
この中にいろんな数字があったんですけれども、 日本で日経新聞も含めて記事になったのは、
日本の最低賃金の伸び率が、OECD加盟国の最低賃金制度を持っている30カ国の平均値の3分の1にとどまることがわかったということなんですよ。
30カ国の平均の3分の1?
そう、つまり他の国で最低賃金制度を持っているところは、 みんなこの期間ですね、どんどん最低賃金を上げているわけですよ。
世界でインフレもしてますしね、賃金上がってますから。
ところが日本は最低賃金上がった幅が、その平均の3分の1しかなかったってことなんですよ。
日本ってね、去年、今頃とかね、過去最大の最高賃金のアップ率で31円上げるとかっていうのをやってたんですよね。
ちょうど今頃だったかなと思います。
去年の10月に最低賃金の改定してて、一応政府の目標は1000円なんですけど、まだそこには行かないけど、31円上げましたって言ってたんですよ。
31円上げてもね、他の国は3倍以上上がっていたと、平均で。
なんでこんな低いんでしょうね。低いっていうか伸びないんでしょうね。
賃金がそもそも低いことにはいろんな理由があるんだけども、今日は最低賃金のところから日本の低賃金について見ていきたいなって思うんですね。
最低賃金ってそもそもどういうものかって言ったら、低賃金の水準がすごく低くて、雇用主と交渉力があんまりない労働者の保護のために設けられた制度なんですよ。
例えばパートさんとかアルバイトとかやってる人たちが時給を上げてくださいって言ってもなかなか交渉できないじゃないですか。労働組合があるわけじゃないですね。
なのでこういう人たちの賃金が最低限守られるようにっていうことで制度として決めてるものなんですよね。
実際この最低賃金って日本の賃金にどんな影響があるかっていうと、パートさんやアルバイトさん、いわゆる非正規雇用の人たちの賃金そのものなんですよ。
最低賃金でこの近辺で働いてる人たちの実は結構な数いてですね、最低賃金をちょっと上げるとその人たちの賃金がぐんと上がるので、統計データを見てもやっぱり最低賃金近辺で働いてる人ってかなりいるなっていうことがわかると。
そもそもこの非正規雇用があまりに多いことが日本の低賃金、賃金が低いことの理由の一つでもあるんですけれども。
03:03
本来最低賃金で雇用してる雇用主って多くが中小企業だっていうふうに言われています。
中小企業の経営者たちは最低賃金の上昇に対応するようにして、最低賃金が上がるんだからこれちゃんと払っていけるように、例えばデジタル化を進めようとか、もっとうまくビジネスやるところをやろうとか、新しい価値を生んで売り上げちゃんと立てていこうよとか、そうやって頑張って生産性を上げて、いい企業になっていくように努力しようねって促す効果も本来はあるはずなんですよね。
なんですけど、なかなかちょっと難しいなって思うような調査の結果があったので、ちょっとこれご紹介したいなというふうに思うんです。
企業向けのシステム開発を行うYKプランニングっていう会社が全国1031人の中小企業経営者に賃上げについての調査を行っているんですよ。
これ結構中身が面白くて、賃上げした企業と賃上げしないって答えた企業、半々なんですよ。今年、今年度賃上げしましたか、しませんでしたかって聞いて半々ですよ。
しかも、賃上げした人の開刀経営者は業績は良くないけど、世間の機運から上げましたとか、人材の流出を防ぎたいからって答えるんですね。
経営は苦しいんだけど、末置きのままじゃ従業員の資金が下がるから上げましたって答えてます。賃上げできませんって答えた人の回答は、資金の蓄えが十分じゃありませんとか、原価の高騰が大きいから、状況は同じなんだけど考え方が違うなってことがわかるんですね。
これね、もっと面白いところがあるんですよ。資金繰りに対してどんなふうに管理してますかって質問があるんですよね。賃上げした経営者は46%が、ちゃんと資金繰りの体制を整備して適切に運用していますって答えてるんですよ。
ところが、賃上げしていないって答えた経営者の50%が、資金繰りの管理体制は整備していないって答えてるんですよ。要は、金の管理をちゃんとやった経営者は賃上げをし、金の管理が曖昧な経営者は賃上げしていない。バカッと分かれるわけですよ、結果が。
これもう1つね、バカッと分かれる結果があって、中長期ビジョンなどの経営戦略を策定したり、その見直しを行ったりしていますかって質問に対して、賃上げした企業の5割は、やってます、これちゃんとやってます、中長期ビジョン作ってますって言ってますよ。賃上げしてない企業の半分以上が全くやってませんって答えてるんですよ。
詰まるところですよ。ちゃんと経営しているかどうかっていうところに、金上げしているかしてないか、するしないっていう判断がかなり現れてるなと。
ちゃんと経営してくださいよ。やっぱり昔からのなんとなくの流れじゃないですけど、雰囲気じゃないですけどね、今まで俺はこうやってやってきたからさ、みたいな経営者の顔がちょっと思い浮かんじゃったりするような結果なんですよね。
06:16
これは本来であれば、労働者はちゃんと確保していかないといけないですよね。そうじゃなきゃ企業は成長していけないんですよ。ただ、これまで日本ってずっと金融緩和でお金借り放題だったわけですよ。ちょっとぐらい利益が出ていなくても、ちょっと資金繰り苦しくなっても、銀行がお金貸してくれてたんですよね。こういう人たちは本来は潰れちゃってたかもしれないわけですよ。
お金を銀行がこの会社に貸すに足る状況なのかっていうことをきちんとチェックして、貸す判断をしなきゃいけないぐらいお金が少ない状況だったら、貸してもらえなくて倒産してたかもしれないし、貸してもらえないかもしれないからもっと頑張ろうと思ってたかもしれない。
でも、今お金めちゃめちゃジャブジャブにあって、ずっと。で、貸してチェックもせずに貸してくれるわけですよ。そうすると、ちゃんとビジネスができてなくて、お金引き上げられた途端に死んでしまうゾンビ企業っていうのがたくさん出てきてしまっているのが実は日本の実情なんだよなと。
もう一つだけ、ちょっと面白いニュースが昨日あったのでご紹介させてください。
昨日、ニュースポスト7がですね、全国各地でコストコ高時給求人の衝撃広がるって記事出したんですよ。
コストコが、福岡にもありますよね。全国で時給1500円で従業員募集しています。
高いな。
最低賃金900円台って言ってる時にですよ。1500円。これで地方の経営者たちがグローバル企業のやることにはついていけねえって言うわけですよ。
日本の実情を乱している。とてもこんな金額は出せないって言ってるんですよね。
ただコストコは1500円を払ったとしても、それで人を確保してちゃんとビジネスを回ればちゃんと利益が出ます。だって人が必要なんだもんって言って1500円の時給を出してるわけですよ。
アメリカのコストコの2023年の全米平均の時給って21ドル。2900円なんですよ。
だから全然1500円は彼らの感覚からしたら高くはない。だって人がいないんだもん。今人手不足でしょって。
本来こうやって賃金っていうのは政府があげなさいとか、旬到買入とかそういうもんじゃなくて、事業拡大するのには人が必要だ。
今人はいない。優秀な人を取りたい。じゃあ給料を上げようって言って市場で競争しながら上げていくのは普通なんですよね。
今年の春にユニクロが4割の給与アップしたのも同じ理由だったんですよ。グローバルで戦うために。
だから人が来ないって嘆くのはその給料が安すぎるせいじゃないですか。
ちゃんと成長していくためにはいい人確保するためにはやっぱり賃金を上げていってそれに見合うだけ一生懸命頑張って経営して。
09:07
頑張らないとダメなんじゃない?でもみんな企業が頑張ったら日本の賃金安すぎる悪循環から脱却していくことができるんじゃないかなっていうのが。
人件費ってよく費用として言われるけど、でもそれを本当にずっとコストコストっていう風に見てるとどう切り詰めようかっていう思考しか働かないんじゃないかなと思うんですけど、
だけどやっぱりその人件費って本当に費用コストなのかって言うと僕は資産に当たる。
プラスに考えるとそこにちょっとどう投資しようかというかお金かけようかという発想にもなっていくんじゃないかなって思うんですけどね。
私たち払区側もこの会社しかもうないんだと、ここ安いけどここで頑張ろうじゃなくてちょっとでももう少しいい環境で働けるとかいい賃金がもらえるっていうところがあったら
勇気絞って転職していくっていうことを人が増えていくこともまた賃金がね、そうやって上がって投資してもらえる資産になっていくようなね流れになるんじゃないのかなって思いますけどね。
そうムード大事ですね。
分かりました。山根さんありがとうございます。
ありがとうございました。
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