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毎週この時間は、日替わりのコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップのコーナーです。
今日は、水曜日のコメンテーター、日経BP、日経エネルギーNext編集長の山根小雪さんです。
山根さん、今日はどんなニュース話題でしょうか。
今日はですね、さっきお話ししたように、私はバンコクにおります。
なんで今日バンコクにいるかというと、実は昨日ですね、日経デジタルフォーラムアジアというですね、大企業に日本企業が情報を発信するためのイベントを開催してたんですよ。
私はですね、会社のお仕事でそのイベントを運営するためにバンコクに来てるんですね。
どんなイベントなのかっていうと、日本企業でタイでいろんなビジネスがやりたい企業の人たちと一緒にタイに行って、タイ企業の方々に対していろんな講演であったりとか、パネルディスカッションなんかをやってですね、課題を共有したり、日本企業はこんなことをお手伝いできますよっていうのをお話をするっていうようなイベントなんですよ。
で、私は何を担当したかっていうと、タイ企業はどうやってカーボンニュートラルを実現するかっていうテーマのですね、パネルディスカッションの司会をやりに行ったんですね。
カーボンニュートラル、脱炭素とも言いますけれども、まあまあこれね、もう世界のビッグトレンドなわけですよ。
私もこの番組で何回かご紹介、いろんな話ご紹介したかと思うんですけども、日本はカーボンニュートラル2050年に実現するっていう宣言を日本政府はしているんですけれども、実はタイもですね、2050年のカーボンニュートラルを宣言しています。
でも、国が宣言したからといって企業がカーボンニュートラルに向かっていろんなことに投資してやるかっていうと、まあなかなかそういかないじゃないですか。
企業によって実情が違いますからね。
はい、そうなんですよね。それで、でもですね、いずれはやらなければいけないと。でもいざやろうとすると、実はすっごくいろんな大変なことがあるんですよ。
まず、カーボンニュートラルをやるって言ったときにですね、どれだけ本当にCO2が、温室効果ガスが出てるのかっていう量を知らないと、それをゼロにするなんてことはできないわけですよ。
でも、どれだけ出してるかっていうのを測定するのは実は結構難しくて、電気だったり化石燃料だったりいろんなところでエネルギーを使って、そこからCO2が出ていくわけですけれども、
例えばですよ、工場なんかイメージしてみてください。商品を作るいろんな過程でたくさんエネルギー使ってるんですけれども、それをセンサーとか使って全部計測して、そこからCO2の量を計算してデータかき集めてみたいなことをやらなきゃいけないわけですよ。
たくさんビジネスチャンスが埋まっております。
なるほど、そこにチャンスが。
そう、チャンスがある。だってセンサーつけなきゃいけない。CO2は計んなくちゃいけない。計ったやつはやっぱりデジタルで管理しなきゃいけない。製造業からIT系企業からたくさんのビジネスチャンスが転がってるわけです。
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しかもそこからさらに、それをどうやって減らしていくかっていうときに、設備投資するかもしれないし、業務改善するかもしれないし、それやる人を人を育てなきゃできないし、みたいなことでビジネスチャンスがたくさんあるので、我々と一緒にやりませんかっていうことで、日本企業と一緒にタイに行って、この時代大変だよね、これからやらなきゃいけなくなりますよっていうお話をするんですけども、
でも本当にやらなきゃいけないのかっていうところなわけですよ。国は目標を掲げてる、カーボンニュートラルの目標を掲げてるけど、企業が大変な思いして本当にやらなきゃいけないのかってやっぱり思うのは、日本もタイも同じなわけです。
大企業はやります。いわゆるトップ企業と言われるところはESGという投資家からこういう情報の開示を求められているのでやるんですけれども、じゃあ中堅中小とかその他の企業が本当にやるかって言ったらかなりの温度差がある。
でですね、今回のパネルディスカッションの中で登壇者の人がタイ企業に対してこんな呼びかけをしてたんですよ。タイにはアップルのサプライヤーがたくさんいますよね。数十社のアップルサプライヤーがいます。アップルは製品を作るときに使った電気を全部再エネに変えることを義務化していますよねと。
つまりこういうタイの企業の中にはすでにこれをやらなければいけない企業がいますと。この動きはこれから広がっていきますよっていう話をしていたんですね。
アップルは実はかねてサプライヤー取引先に電気を再生可能エネルギー100%で部品とかを作るようにということを求めていたんですよ。ところが昨年になって要請じゃなくて義務だっていうことにアップル方針を変更しています。義務なんですよ。
アップルにいろんな部品や半導体や素材やいろんなものを納入している取引先は全部電気を再エネに変えなければいけないと。
再エネに変えなければいけないってことはそれに従わなければ契約を打ち切るよっていうことも言えるってことですか。
はい。はっきりそこまで手楽じゃないんですけども、すごく催促してますね。どこの会社が達成できていないのかできているのか。報告の義務もあるし。ちょっと音があんまりよく聞こえてないですか。
ちょっと今、少し途切れ途切れになっているところもありますね。
ありますか。もしや、Zoomの画面をオフしていただいてもいいですか。
今ね、オフにしております。
こちらの画面をオフしますね。
はい。すみません。
話を戻して。
申し訳ありません。戻してさせていただくと、そうなんです。だからAppleのサプライヤーは再エネの切り替えをやらないとAppleと取引をし続けられないっていうことなんですよ。
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日本にもAppleのサプライヤー900社ぐらいいると言われてまして、この900社はいずれもみんなやります。再エネに切り替えます。宣言をして報告をしてます。
もう同じなんですね。
こういう動きっていうのはAppleにとどまるのかっていうと、実は日本ではソニーも同じことを言い始めています。
ソニーはまだ義務化までは言ってないんですけれども、2030年までに全部再エネに変えてくださいねっていう要請をしてるんですよ。
この動きっていうのは、今後はもっともっと広がっていくだろうというふうに見ています。
今はAppleとかソニーとかいわゆる消費者に対して、すごく商品のブランディングに意識をしているようなメーカーが環境にいい商品を自分たちは作ってますよ。
僕たちはそういう企業だから商品選んでくださいねっていうふうにやってるわけですけれども、これからは多分自動車だったりとか他の産業にも広がっていくと言われています。
例えば自動車なんて考えてみてくださいよ。サプライヤーってピラミッド構造になってて、ものすごい数の人たちがプラスになってます。
普通自動車でも3万点は部品があるって言われてますからね。
もう1G系、2G系、3G系ってサプライチェーンが広がっていて、本当に小さい企業まで入ってくる。
一気に本当に小さい、中小、零細まで対象になると思わないですけれども、こういう動きっていうのが確実に広がっているっていうのは、世界の動きとしてチェックしておくべきかなというふうに思います。
こういう動きは、実は金融庁が有価証券報告書の義務化という形で検討を進めているんですよ。
すでに金融庁は、2023年の3月期の決算から有価証券報告書のサステナビリティに関する情報の開示欄というのを新設しているんですね。
アップルの話はグローバルな話ですけど、日本にも来ているよっていう話です。
今は温暖化排出量の削減目標を書けばいいっていう、日本のルールはっていう状況なんですけれども、今後は実際の排出量を有価証券報告書に書きなさいねっていうふうに変わっていく方針なんですよ。
さっきのアップルの話は、アップルが取引先みんなに再燃にしなさいねっていう話だったんですけれども、
実はヨーロッパはすでにアップルのように取引先みんなの排出量を有価証券報告書に書きなさいねっていうことを義務付けてるんですよね。
日本はまだそこまでじゃなくて、自分の排出量を書きなさいねっていうルールを今作ろうとしているわけなんですけれども、
つまりどういうことかっていうと、アップルやソニーのようなトップ企業が自分たちのお客さんの取引先に対して求める動きが、今後はこうやって有価証券報告書に書きなさいねという金融のルールになっていく。
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これは大きな流れだと思うんですね。
なのでちょっとタイの話に戻ると、まだまだ本当にこうやってカーボンニュートラルに自分たちが取り組まなきゃいけないかよくわからないなっていう雰囲気なんだけれども、
一部のサプライヤーの人たちは、アップルと取引のある人たちはもうすでにやらなきゃいけない状況になっている。
これは日本まじで、さらに今後はルール化もされていくなんですよっていうことなんですよね。
これは決してトレンドっていうことじゃなくて、もうスタンダードになっていくっていう流れがあって、
今やっぱり最初に取り組もうとすると初期投資も含めてコストがかかってしまうってことで中小企業は二の足踏んでしまうところもあるかもしれないけど、
ここでしっかり投資、最初にコストかけておけばチャンスにつながっていくよってことでもあるんですかね。
おっしゃるとおりですね、今はこれをやることによって新たないい取引先を見つけることができる。
言い換えると、大きな企業はいろんなやってくれる取引先を探しているんですよ。
今から頑張ってやったら、すごく大きなビジネスにつながる可能性があるよっていうことですね。
なるほど。
今ちょっと我慢してでも、将来のために。
ね、ということですね。
分かりました。
山梨さん。
途中からC-3POと喋っているような気分になったところもあったんですけど。
なんとか聞き取ることができました。
ありがとうございました。
また出会いませんでした。
とんでもございません。
気をつけて帰ってきてください。
来週は日本からクリアな音声でよろしくお願いします。
はい。
気をつけて帰ってきてください。
5分間。
リスナーの皆さん、途中音声が聞き苦しいところもあったかと思います。失礼いたしました。