2025-06-25 14:55

原油について

日経エネルギーNEXT編集長 山根小雪
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この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。
水曜日は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根小雪さんです。
山根さん、おはようございます。 おはようございます。
さてさて、今日はどんな話題でしょうか。
はい、今日は、私がエネルギーの媒体の編集長だし、このタイミングはやっぱり油だよねっていうことで、原油のお話をしようかなと思います。
また、今の中東情勢が緊迫化して、さらに原油というものの注目が集まってますよね。
うん、ですよね。ちょうど6月13日ですかね、イスラエルがイランに攻撃したら、原油価格がですね、原油先物価格が急凍したわけですよね。
今度、6月22日にアメリカがイランに空爆したら、今度ね、原油価格がバーッと下がったわけですよ。
こういうことってどうして起きるのかっていうのを説明しようかなと思うんですけど、
最初に今回の件は何だったのかといえば、中東といえば産油国がたくさんあるエリアですよ。
イランはペルシャ湾沿いにあって、対岸には日本が原油とか天然ガスをたくさん輸入しているサウジアラビアとかカタールとかあります。
ペルシャ湾ってすごく奥まったところで、博多湾がもっと細長くなったみたいなもんですよ。
そこからサウジアラビアとかカタールとかイランとかが原油を輸出しようとしたら、ホルムズ海峡というすごい狭いところを通って出していかなくちゃいけないよと。
世界中にそうやって輸出されているわけですね。大型の船で。
イスラエルがイランを攻撃して、イランが報復したことを見て、中東産原油の供給が途絶しちゃうかも、みたいな。
もしかしたらホルムズ海峡閉鎖かも、みたいな心配事が一気に世界中に増したわけですよね。
この先ほどの世界とかではリスクプレミアムなんていうかっこいい言葉を使いますが、ただみんな取引している人たちがみんな超心配しちゃったっていうことです。
心配になりますよね、この状況。
この心配価格がちょうど10円ぐらいですね。これ上がったんですよね。
ところがイランがアメリカに事前通告して、アメリカ様の皆様におけが出ないような形で報復させていただきますってやったもんだから、これ以上イランやらないんだねとか。
ホルムズ海峡閉鎖して原油を出している国から上がっている国までみんな敵に回すことはさすがにイランはやらないんだろうなと取引関係者が心配解消です。
心配解消したら今度その分一気に原油価格は下がるということが起きたんですね。
ホルムズ海峡の件は昔から言われているわけですよ、このペルシャ湾の奥から油出すのにここ狭くてやばいじゃんって。
でも実は結構やばいの日本だけかもね、ホルムズ海峡なんかあったらということなんかもありまして。
ちょっと基本的な原油のお話、これからはまだ中東情勢いろんなことがあると思います。その度に原油の価格って動いたり、怖いとか危ないとかいう話が出てくると思うので、
03:06
日本と原油ってどういうものなのかっていうちょっと今日は基礎知識から解説をしたいと思います。
そもそも原油っていうのは何かっていうことなんですけど、油田から採掘して加えてない状態の石油のことなんですよ。
原油は2億5000万年前から6500万年前頃に海や湖にいた生物の死骸が長い時間かけて変化したものって言われてます。
ドロドロのやつですね。
これ日本は実は戦前は国内需要の2,3割国産だったんですよ。今も秋田とか北海道にちょっとだけ油田あるんです。
あるんですけど、意外と油田あんの?みたいな感じですよね。
西日本は全然ないからですね。
国産は1%以下でほぼすべて輸入をしています。
原油は中東やロシアやアメリカといった産油国から出るんですけど、日本は中東から輸入しているのが非常に多いです。
産油国からは巨大なタンカーで片道20日間かけて日本に来ます。
タンカーは20日間かけてきて、積み下ろしに5日間ぐらいかかって、また20日間かけて戻っていくんですよね、産油国。
なので船は45日のサイクルでぐるぐるぐるぐる回っています。
輸入した原油は日本に20箇所ぐらいある製油所って言われる工場の設備のところに持って行って、そこで石油製品を作るんですよ。
原油っていうのはさっき油田から掘ったばっかりのドロドロのいろんなものが混ざったものだって言いましたよね。
この原油の中にガソリンとか豆油とかプラスチックの原料になるナフサーだったりとかLPガスとかいろんなものが混ざっていて、これを分離して分けていくんですよ。
分けていろんな製品を作ります。
これらの製品は沸点が違うんですよね。
180度とかでガソリンは沸騰してガスになる。
でも経由だったら200度以上の熱がないとガスにならないんですよ。
これでこの熱のかけ方を変えてガソリンがガスになったらガソリンをピュッと取るし、豆油がガスになったらそれをピュッと取るし、そういうふうな形で製油所でたくさんの石油製品に分けていきます。
分けたものは例えば発電所の燃料だったりガソリンとか経由とかジェット燃料とかだったら動力源として車とかを動かすための燃料として使うし、残り20%くらいはプラスチックとか化学繊維の原料になります。
日本の場合は中東からの輸入が95%なんですよ。
これがやっぱり非常にやばい。
今回の報道で改めてこの95%になっているグラフを見てこんなに増えてたんだって私自身はちょっとびっくりしました。
06:01
というのは分かっていたけどさって話なんですけど、石油ショックがあってその後結構頑張って中東依存度って下げてきたんですよ。
60%、65%くらいまで中東依存度下げてたんですよね。
それをどうやって下げたかというと、中国とかインドとかメキシコとかマレーシアとかからの輸入を増やして中東からの輸入の割合を減らしてきた。
なんですけど今言った国々ってオイルショックの後から今の2020年代までにかけて考えたらどんどん経済成長するわけですよ。
もちろん日本もしたけどその後に彼らはどんどん経済成長して国内で油たくさん使うようになるんですよね。
そうすると日本になんか輸出できないよってなっちゃうんですよ。
中にはその正常不安があってこの石油を輸出するための設備、工場とか基地とかそういうものの整備が折り付かなくて輸出自体できなくなっちゃった国とかもあります。
しかも直近だったらロシアから買ってた分がウクライナ侵攻の後にロシアからは買わないぞってなったのでそこもなくなった。
で気がついたらどんどんどんどん中東依存になっちゃった。
でもこれ仕方なかったかっていうとちょっと無策だったんじゃないかなって思います。
っていうのは今世界で一番油を産出している国はアメリカなんですよね。
サウジアラビアとかじゃないアメリカなんですよね。
でやっぱりこの調達を分散するっていうことがむちゃくちゃ大事です。
なんだけどアメリカがこれだけ油を出していて韓国とかがね実はアメリカからの輸入めちゃめちゃ増やしてるんですよ政策的に。
太平洋を横断して持ってくるのに船台が中東から持ってくるようにお金がかかる。
その分は政策的に補助をしながらアメリカからの輸入を増やしています。
なんとなく中東の原因をずっと使っててなんとなくそのまんまやってて他から買ってくる量が減っちゃったら気づいたら95%中東になっちゃったっていうかそういう感じなんですよ。
例えばトルコとか向こう側の国だとサウジアラビアからパイプラインがあってこれムズカイ池を通らなくても油を輸入できるルートがあったりします。
でも日本は全部船で持ってくるからそういうルートもありません。
あれこれもし何かあったらもしかしてこの先困るの日本だけなんじゃないのっていうのが結構懸念だなと。
ディスクマネジメントができてない感じですね。
できてない感じなんですよ。なんでできてないのかな。
なんでなんですかね。やっぱり脱炭素っていう流れがあって化石燃料減らしていこう原油もきっと減っていくだろう。
じゃあ新しいことをするのはなみたいな気持ちがあったのではないかという専門家もいますし、
09:01
中東の原油ってアメリカの原油よりも質がちょっと悪くて扱いにくいみたいな特徴もあるんですよ。
でも扱いにくいからかつては安くて日本の石油会社はこの扱いにくいやつをうまいことやって技術力で扱ってきたんですよね。
そういう歴史もあるのでなかなか変えようって思わないでここまで来ちゃったんじゃないかなという気もします。
でですよ、福岡の皆さんと北九州若松に白島っていう石油備蓄基地あるの知ってます?
白島石油備蓄基地、国家石油備蓄基地あるんですよ。
あそこはトマコ米が一番日本ででかいんですけど、三本指に入るでかい石油備蓄基地でものすごい量の石油が海上貯蔵船で浮かんで保管されています。
オイルショックの後、これはやばいぞ石油がなくなったら困るということで国は国家備蓄を進めてきたんですよね。
石油会社の民間備蓄だったりとか産油国と一緒に共同で備蓄とかもしてるんですけど、だいたい200日分ぐらいは油あるんですよ。備蓄してます。
だからさっき中東依存がやばいよねとかホルムズ海峡閉じちゃうとやばいよねみたいな話あったけども、実は油は200日間備蓄が国内にある。
そして油って原油って例えばWTIとかドバイ原油とか聞いたことありません?原油先物指標がいっぱいあるんですよ。
ブレントとかですね。産油エリア別に原油先物っていうのが商品として取り扱われていて、ものすごい取引してる人がいます。
もの猛烈に流動性の高い商品で、なので何かあったらいろんなところから持ってこられる可能性もあります。油。
なのでめちゃくちゃ中東依存度高いんだけど、だからすぐに同行ってことはないんだろうなと思うんですよね。
ただ、私は実は今回の油の件で、いやいや日本にはもっとやばいやつがあるでしょって思っていて、それがねLNGなんですよ。
おー、液化天然ガス。
はい、液化天然ガスってガスじゃないですか。ガスを輸入するって船で運べないじゃないですか。シューってなってるから。
だからマイナス162度で冷却して液体にしてジャボジャボの状態にして運んでくるんですよね。
だから産ガス国にこのマイナス162度に冷却してガスを液体にするための設備が必要だし、ものすごい冷たい状態で保管するためのタンクが国内に必要なんですよ。
で、国家備蓄はしてません。なので実は国内に2週間分しかないんですよ。LNGの在庫。
へー。
常に入れ替えてるって感じなんですか?
そう。もうどんどん火力発電所の脇にあって、どんどん使ってどんどん補充するっていう。だからちょっとなんかあったらLNGは来なくなっちゃう可能性があるんですよ。
12:02
で、原油は実は発電には今あんまり使ってないんですよね。昔はたくさん使ってたんですけど、今電気で言ったら本当に5%7%ぐらいしか使ってなくて、7割近くの発電の7割ぐらいがLNGです。
めちゃくちゃLNG使ってるんですよ。
それなのに。
そう。原油が途絶えると今度ガソリンの問題があるってもちろんそれは大変なんだけど、もしLNGが途絶えたら電気が来なくなってもう超大変。備蓄もないよ。保管も大変。で、輸入先はどこかというとやっぱりカタールだったりとかするわけです。
はい。ペルシャン温存ですね。というわけで、これやっぱり日本っていうのは化石燃料輸入に猛烈に頼っている国なので、原油はもちろんだけどLNGも含めてちょっと考えていかないと調達先の分散っていうのを考えないといけないし、国内ではやっぱり使う量をなるべく減らして、何かあったとしても私たちのこの経済生活に影響が出ないようにするにはどうしたらいいかってことを
本当は真面目に考えないといけないなというふうに思います。
ほんとですね。石油も天然ガスもそしてお米にしてもいろいろ考えなきゃいけないなっていうね。この時間山梨彩さんに解説してもらいました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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ありがとうございました。
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