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USスチール買収計画の中止命令
2025-01-08 12:10

USスチール買収計画の中止命令

日経エネルギーNEXT編集長 山根小雪
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日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。今日は水曜日。日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根小雪さんです。
さあ今日は、予動詞準備してどんなニュース解説なんでしょうか。私は今日鉄子でございます。
鉄といえば。鉄子といっても鉄道ではございません。はいはい、本当は鉄工ですね。はい、そして鉄屋の鉄で今日私は鉄子なわけなんですけども、今日のテーマは
日本製鉄のUSスチールの買収についてちょっと話しようかなというふうに思います。はい、ちょうど1年前の2023年の12月の18日に日本製鉄とUSスチールが買収、日鉄がUSスチールを買収するということで最終合意しましたって発表があってですね。
ワオって思ったんですよ。ちょうど1年前ですね。2024年ですかね。いや2023年。じゃあ2年前か。そうですよ。丸1年間ごちゃごちゃしてきたんですよ。
両者は日本製鉄が2兆円でUSスチールを買収するってことで、お互い合意してるんだけども、横槍が入ってあだこだあだこだあだこだあだこだして政治問題みたいになっちゃって、1月3日にアメリカのバイデン大統領が買収はさせないぞって言ったわけです。
で、昨日日本製鉄とUSスチールがバイデン大統領を提訴するという事態に発展してるんですよ。いろんなことがあったので、そもそもこれってどんなことなのよというのをお話ししたいなって思うんですね。
まずやはり北部九州の皆様にとっては、関栄八幡製鉄場北九州めちゃくちゃシンパシーありますよね。ルーツですよね。関栄八幡製鉄場創業したの、田端さんいつか覚えてます?1901年。
イエス。正解。さすがです。実はUSスチールも1901年に誕生した製鉄会社なんですよ。
あ、そうなんだ。時を同じくして。
時を同じくして、どちらも100年以上の歴史がある。そして国の名前をね、おやかんぶりに持ってる企業ですね。
USスチールって会社は銀行家のJPモルガンとか鉄工王のアンドリューカーネギーとかっていうような有名な人たちの持っていた製鉄会社が合併して誕生したアメリカ産業史を代表する企業なわけですよ。
ざっくり言ったら関栄八幡製鉄場のあの世界観がアメリカで同じように展開されてると思ってください。
かつては世界最大の鉄工会社だったんです。1960年代までなんですけど、その後日本の製鉄会社やアジアの製鉄会社にどんどん抜かれていって潮落して、今は世界24位です。アメリカでも3位。
で、名門なんですけど業績は長らく低迷をしていて、今はなんとか黒字なんだけども、結構はここ10年のうち7年赤字だったりしてですね。
また名門だから高コスト体質だし、ローソは強いし、しかもアメリカは高い関税をかけて鉄工業を保護してきたんですよ。他の国から安い財産が入らないようにして。
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そしたら中はなかなか改革とかできなくて弱体化しちゃって、もう単独での最近は難しい状態って言われてるんですね。
そこにアメリカの鉄工会社も買収を名乗り出たし、日本製鉄も買収を名乗り出て、条件がすごく良かったし、いろいろと検討の結果、日本製鉄とUS Steelは握手したというのが、ちょうど1年ちょっと前の2023年の12月のことなんですよ。
今度は日本製鉄側の事情を説明すると、実は製鉄業って、世界の生産量の半分以上、54%中国企業が作ってるんですよ。
そうですよね、今ね。
そうなんです。トップ10企業のうち6社が中国で、一番ナンバーワンの企業、フォーブ鋼鉄集団っていう会社なんですけども、
ここは第2位のアルセロールミタルっていうルクセンブルクの会社の2倍の生産量があって、日本製鉄第4位なんですけど、もうこれね、ものすごい量あるんですよ。
全然競争としたら中国でに勝てない。
もうUS Steelは24位ですから、もう鼻からどうにもならないって感じですけど。
ただ先進国の鉄鋼需要っていうのは、建物作ったりインフラ整備っていうのはかなり整っているので、需要が減っているんですよ、日本も含めて。
でも世界で見たらまだまだ、インドやアフリカや成長する国々っていうのは鉄鋼は絶対に必要で、長期的に必要とされるビジネスなんですよ。
つまり日本製鉄の場合はもう海外でやっていくしかないという状況なわけです。
日本はね、もう需要は減っているわけだから。
海外進出は必然的というか。
そうそう必須なんですよ。
で、この5年ぐらい海外でM&Aをガンガンやってきた。
そのうちの1つがアメリカのUS Steelだったっていうことなんですよね。
アメリカはね、人口増えてるんです、まだ。
そうなんですよね。
増えてます。
それから自動車の製造に使うやつだったり、EVの製造に使う電磁鋼板って言われるようなですね、すごく価格の高い、利益率の高い商品をアメリカだったらたくさん売る余地があるので、
アメリカの市場って魅力的だよねっていうことで、US Steelを買おうという決断に至ったんですけど、
その時経ってから今まで1年間が大変だった。
アメリカの大統領選挙に完全に巻き込まれてしまいました。
それがなかったら、ちょうど大統領選の年じゃなかったら、もっと進んだりいってたかも。
ちょっとタイミング悪すぎたんじゃないかなと。
これね、反対している、とにかくこの両社の系統を反対しているのはですね、
全米鉄鋼労働組合、USWっていう組合があるんですよ。
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さっきおっしゃった強いって言ってたところですよね。
強い。85万人所属してまして、本部はペンシルベニアにあります。
US Steelのペンシルベニアにあるんですけど、いわゆるアメリカ重製部ラストベルトですよ。
大統領選挙の時7州の激戦州のうち3州がラストベルトだった。
つまりこの1970年代とかに映画を極めた製造業の労働者の街、
この人たちの票をどれだけ取るかが、トランプ氏なのかバイデン氏なのか、
どっちが大統領になるのかっていう大きな分かり道だったわけですよね。
ここでこの85万人の人を抱えた、組合員を抱えたUSWが絶対反対だって言って、
買収合意の当日からずっと反対と日本製鉄のネガティブキャンペーンを展開してきたわけなんですよ。
でも85万人もいるけど、実はUSCの従業員って1万人しかいない。
あとは鉄工だけじゃなくて製紙とか機械、紙とか機械とか、他の産業の人たちなんですよ。
つまりラストベルトで働く、アメリカは製造業で今までやってきたじゃないか、
鉄は国家なり、俺たちが支えてきたんだっていう思いを持った人たちが85万人いるけど、
実際に自分の仕事なくなっちゃうかも。
日本製鉄に買ってもらったほうが雇用が維持されて嬉しいって思ってる人はたった1万人しかいない。
っていう構造の中で、この85万人を目指して、
トランプ氏が私なら瞬時に買収を阻止するなんて言って、
くちびきっちゃったりして、もともとバイデン側の支持基盤なんですけど、
バイデンさんは今回負けてしまって、もう2年後の中間選挙でこの票が欲しいということで、
今回の中止措置に至った。
ってことは、結局産業を守るというよりは、支持ボタンを獲得するために、守るためにっていう感じ。
そういうふうに見えますね。
見えますよね。
経済合理的に考えたら、単独では立ち行かないUSシールを誰かが救済しなきゃいけないけれど、
そのときは日本製鉄が提案してる条件ってめちゃくちゃいいんですよ。
金額は2兆円で、他の買収に名乗り上げた企業でもはるかに大きいし、
4千億円分設備投資するって言ってるんですよ、USシール。
ありがたい話ですね。
もしかしたらバイデン大統領がダメって言うかもってなってから、
10年間は買収後も生産能力を減らしませんって。
工場設備、製鉄所とかそのまま維持します。雇用を絶対守りますっていうことまで言ってるんですよ。
こんないい条件もないですよね。
ないです。
それは合意しますよね。
そうなんですよ。
でも安全保障上の理由とか言ってて、同盟国なのになんで?って思う声もある。
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一方で日本製鉄は歴史的には中国の製鉄会社の航路の立ち上げを手伝ったりとか、
中国の企業との縁はかなり深いんですよ。
たくさん技術を教えてあげた経緯もあって、
ただUSチームの買収を決めてから、
中国の長らくお付き合いした邦山製鉄ってところがあるんですけど、
そことの合弁も解消して、もう綺麗になりました。
アメリカさん、中国のことが嫌なんでしょ?心配でしょ?
僕ね、お別れしてきたんですよ。離婚してきました。
だからよろしくねって言って行ったんだけど、ダメだった。
昨日、橋本会長も日本製鉄も、かなり語気を荒くして、
怒りが出てるような感じの会見でしたね。
諦めないって言ってますけどね。
大統領令をひっくり返すのはかなり難しいと言われているので、
トランプ時期大統領は、中身は激しいこと言うけど、
完全なるビジネスマンだっていうふうに企業の人たちはおっしゃるので、
新政権誕生後に何か変化があるのかどうかっていうのが、
また一つ注目点かなと思います。
鉄は国家なり、この思いを持った労働者の人たちの思いは強いですよ。
でもそれ、日本もわかる部分ではあるんですよね。
そこを失われたくないって気持ちわかる。
山根さん、ここまでありがとうございました。
ありがとうございました。
山根沙耶紀のブラッシュアップでした。
バッテン少女隊の春野きいなと、
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