モバイルバッテリー規制強化の背景
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。毎週火曜日は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根小雪さんです。
山根さん、おはようございます。 おはようございます。
さてさて、今日はどんなニュース、話題でしょうか。
今日は、今年の4月から日本の航空会社でモバイルバッテリーの規制が厳しくなりそうですよっていうニュースを解説したいなと思います。
ちょうど先週ですね、どうやら厳しくなりそうだという報道が出て、最初一本目打って、それからババババッと今報道が出ている状態ですね。
スマホって、もう臓器みたいなもんじゃないですか。
肌身離さずなんていう言葉ありますけど、内臓ってことはもう入り込んでますね。
入り込んでる。もしなかったら、不安で生きていけない。スマホだけは忘れたら取りに帰る。
スマホが臓器だとしたら、スマホを支えるモバイルバッテリーを持たずに出張や旅行に行くことなんかできますか、いやできまい。
漢文みたいな。
私もね、デジタルガジェットは大好きで、パソコンやタブレットやスマホ何台も持って東京に行ったり出張行ったり旅行行ったりしてるんですけど、必ずモバイルバッテリーは持って行っています。
私は2台持ってるんですよ、基本的には。ノートパソコンも充電できるちょっと大きいやつと、スマホ用のちっちゃいやつ2個持って行ってるんですけども、
さてこれからどんなスマホが、モバイルバッテリーが持ち込めなくなるのか、どんな規制ができるのかっていうことをちょっと解説したいと思います。
そもそもモバイルバッテリーって中身がリチウムイオン電池なんですよ。
リチウムイオン電池っていうのは衝撃とか熱に弱い特性があって、きちんと安全対策していない製品を使っていると発火するリスクがあるんですね。
毎年夏とかになるとテレビのニュース番組なんかで、車の中に置きっぱなしにしたモバイルバッテリーが発火しますよって熱にやられちゃうパターン。
ちょっと海外製の安い安全性をチェックしたマークがついてないようなものとかを買わないで、いいものをちゃんと買ってくださいねって信頼できるメーカーのものを買ってくださいねなんていう話があるのも、
発火のリスクがあるからなんですよね。ちょっと遡ると20年ぐらい前にソニーのノートパソコンが相次いで発火の問題を起こしたこともあったし、田畑さん覚えてますか。
バイオとかめっちゃ燃えたんですよね。あと例えばテスラの電気自動車が燃えてるなんてやつが映像に出たりするわけですよ。同じです。リチウムイオン電池が多少発火のリスクがあるから。
なのでかねて航空会社ってものすごい大きいモバイルバッテリーの持ち込みは禁止なんですよ。キャンプで使うみたいなやつあるじゃないですか。非常用電源みたいな。ああいうのは持ち込めない。
それからちっちゃいサイズのものでも預け荷物にはしないで機内持ち込みにしてねって。荷物棚には置かずに手元に置いといてね。これは熱々になってきたりしたらすぐに気が付くようにリスクを管理しましょうねっていうことで規制を設けてたんですね。
これが一気に世界中の航空会社が規制強化に動いたきっかけっていうのがあって、それが去年の1月に韓国の格安航空会社LCCのエアプさんが離陸の待機してるときにブワーって燃えたんですよ。
荷物棚に置いてたモバイルバッテリーの破片があったって言われていて、モバイルバッテリーが発火のリスクになっているっていうことが強く認識されて、これをきっかけに世界中の航空会社が急激に規制を強化し始めたんですね。
ただ、ちょっと濃淡はあります。欧州、中東アジアの航空会社はかなり一気に厳しくなりました。欧州はまだ厳しくしてないところもあるので二極化と言ってもいいかもしれないですけども、ルフトハンザーとか結構大きいところが、もう今は機内での使用も充電も禁止、持ち込み箱数は2個から5個みたいな感じの規制にしてるんですね。
各国の規制状況と日本の新規制
モバイルバッテリー規制っていうのは、いろんな項目があって、まず使ってもいいかどうか。機内で。
機内ってコンセント結構ついてるじゃないですか。機内で充電してもいいかどうか。それから何個持ち込んでもいいか。持ち込めるのはどれくらいの大きさのものなのかっていうような基準があるんですよ。
この使用充電は禁止っていうのは、欧州や中東やアジアの航空会社はほとんどそうですね。ただね、日本のJALもANAも使用も充電も現状できるんですよ。
そうなんですね。日本は割と緩いというか。
大平 持ち込み個数制限も現状は基本的にはないですね。海外は2個5個が多いです。アメリカがまた緩いんですよ。緩いっていうか、アメリカっていうのはやっぱり国の規制の考え方で、日本だったら国土交通省が今年の4月からモバイルバッテリー規制を強化します。国が決めて航空会社が従うっていう感じですけど、
アメリカの場合は国が規制を決めるのは最小限で、航空会社の判断に任せるっていう、そういう思想なんですよ。いろんな規制の領域において。
アメリカって国がめちゃくちゃ大きくて、仕事でピュンピュン飛行機に乗って移動するわけじゃないですか。こういうビジネスユースの人たちにとってモバイルバッテリーはものすごく大事なものなので、規制強化しにくいっていうのもあって、今はまだ緩い。
日本は比較的国が決めて、そこから企業に落っこっていくっていう感じなので、今年の4月から使用も充電も禁止になって持ち込みは2個までということになりそうということなんですね。
航空会社の統一ルールっていうのは国際機関でイカオっていうところがあって、そこがいろんな規制を決めています。
でもこのモバイルバッテリー規制については、欧州やアジアや中東の航空会社がやっぱりこの韓国の事故を契機に国際ルールよりも前倒しでどんどん厳しくしている状況なんですね。
いずれこの国際ルールが追いついてきます。そうすると、日本は国際ルール厳しくなりそうだからということで4月にも規制強化するけれど、いずれアメリカも規制強化されていって同じようなルールになっていくんじゃないのかなっていう見方をする専門家が多そうですね。
でなんですけど、持ち込めないものはどんなものかっていうと、100ワットアワー以上のものは持ち込めないっていうのが一般的なんですよ。
100ワットアワーっていう、このワットアワーっていう単位は売っているモバイルバッテリーではあんまり使っている単位ではなくて、例えばAmazonとかでモバイルバッテリーの大きさを見るときはミリアンペアアワーっていう単位を使っているケースが多いんですね。
で、100ワットアワー以上のものは持ち込めないよって言われたら、3万ミリアンペアアワー以上のものは持ち込めないと思っとけばいいです。
3万ミリアンペア以上ね。
私が手のひらに乗るぐらいの結構でかいやつ使ってるんですけど、あれで1万アンペアアワーなんですよ。
1万ミリアンペアアワー。3万ミリアンペアアワーっていうのはね、パソコン用でも相当大きな卓上用とかのやつなんで、基本的に普通にモバイルだよねと思って持ち込んでるようなものっていうのはサイズ的には大丈夫です。
機内持ち込み制限になるサイズじゃない。
規制内容と注意点
ただ個数が2個とかになってくると、うっかりカバンの中にちっちゃいの予備も含めて3個入ってたりしたら1個出してくださいねっていうことになっちゃうので、春以降飛行機に乗られる方は空港でマゴマゴしないように。
そしてマゴマゴしている人たちで多少混雑したりするかもしれないので、頭に置いとくといいですよ。
何カウンターでごちゃごちゃやってんだよモバイルバッテリーやーんって思うかもしれないからですね。
そこはちょっと気をつけたほうがいいかなと思います。
ということでね、特にビジネスマンの方とか多いかもしれませんね。
ああいう要領で使うという方はご注意いただきたいと思います。
モバイルバッテリーの持ち込み規制について今日は解説してもらいました。
番組告知
山根さんありがとうございました。
この時間は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
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