山根小雪のBrushUp
2023-07-05 11:48

山根小雪のBrushUp

日経エネルギーnext編集長 山根小雪

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毎週水曜日のこの時間は、山根小雪のBrushUpです。
山根さん、今日は?
今日は、なぜ電気料金は上がるんですか?
どうしてこんなに電気料金が高くなっているんですか? という質問ですね。
実は最近、いろんな、例えば他のメディアの方だったり、 企業の方から聞かれることが多くてですね。
そうか、やっぱりここの部分って分かりにくいんだなと、 改めて思いまして、
今日はブローアップの視聴者の皆さんにも、
なぜ電気料金がこんなに上がっているの?という理由をですね、
改めて解説したいなというふうに思います。
もう本当に高熱比が上がって大変、電気料金もね。
でもね、本当に上がってる上がってるなんだけど、 やっぱり九州はそんなに上がってなくて、
全国的にはもっともっと大変なのでですね。
6月1日の日に、全国に10ある大手電力会社のうち7社が、 規制料金と呼ばれる料金を値上げていたんですよね。
これで標準的な家庭の電気料金は、東京電力で14%。
一番上がるのは、北陸電力エリアなんですけどもね。
42%上がるって言っているんですよ。
40%台ってすごい。
やばくないですか。
今は政府がですね、ガソリンとか電気料金の値上げに対応するために、
負荷軽減策で補助金をですね、ざっと6兆円。
今までここまででトータル10兆円くらいですね。
当面の支払額はほとんど変わらない見通しなんですけれども、
この補助金9月までなんですよね。
なので規制料金を使っている、まだまだかなり多くの家庭が利用していると思うんですが、
今後さらなる料金上付支障が起きるだろうというふうに言われています。
九州電力がね、ここの規制料金値上げしなかったので、
視聴者の皆さんはあんまり意識しないで済んでいるかもしれないんですけども、
いやいやもうこれは他のエリア行ったら大騒ぎよと。
規制料金というのはもともと大手電力会社が独占的に電気を販売していた時代の
政策的な料金の名残なんですよね。
これ値上がり幅に上限が設けられているんですね。
だからそれ以上に値上がりをする場合は政府の認可が必要なんですよ。
なのでニュースで、規制料金の値上げの議論でとか言って
西村経産大臣なんかが出てきてわわわわやると。
民間企業なんだけども、この料金だけは国の認可が必要ですよ。
この料金以外の家庭向けの料金プランでですね、
もうお得なものって実はこの1、2年でのきなみにもう廃止になっちゃってるんですよね。
どれが安いかなって比べても大してもう変わらなくなっちゃってる。
それからもう企業とか学校とか自治体が払っている電気料金っていうのは、
そうですね、もう数年前、2018年頃結構電気料金安かったんですけど、
この頃に比べたら倍とか3倍とかになってるんですよ。
企業はものすごい電気料金払ってるのに、
例えば今まで10億円払っていた電気代が20億円になっちゃいましたみたいな、
そういう状況なんですよね。
コストがのしかかってくるわけですね。
そう、やっぱりだから今回の6月の規制料金の値上げが話題だけども、
実はこの料金上昇2年くらい前からジリジリときててですね、
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最初に家庭以外のところからどんどんダメージが来るような状況で、
じゃあなんでっていう話なんですけどもね。
一番実は影響が大きいのがちょっとわかりにくいところではあるんですが、
液化天然ガスといわれるLNGといわれる燃料があります。
これの輸入価格が上がっていることなんですよ。
LNGって何かって言ったら天然ガスをものすごい低温で液体にするんですね。
ガスだと運べないので液体にしてジャボジャボって運べる状態にして、
これをタンカーで日本に持ってくるんです。
日本でほとんど天然ガスって少しだけガス電って関東とかにちょっぴりあったりするんですけども、
ほとんどもうほぼ100%の天然ガスを輸入していて、
それが船で海外から運ばれてくると。
電気って火力発電所って石炭とか石油とか天然ガスを燃料にして燃やして、
蒸気とかガスを作って、それで発電機を回して電気を作ったり、
同じように原子力発電所だったりとか、水力発電所とか、体力発電所とか、
いろんな発電所で発電するんですけども、
実は今、日本の国内で使われている電気のかなりの部分を
LNGを燃料にした火力発電所で作っているんですよ。
75%の電気が火力発電所で、その中でも特にLNGが多い。
これは、2011年に東京電力福島第一原子力発電所事故が起きて、
全国の原発が全部止まったんですよね。
この時に福島第一原発とか第二原発を知って、
複数の原発の廃炉が決まりました。
どんと原発が減ったんだけども、
その時にどうやって停電を回避したかというと、
LNGを使う火力発電所でこの案が補ったんですよ。
今もこの状況は変わってないんですよね。
12年経ったんですけども、原発事故から。
なので、このLNGを海外から輸入してくる値段が上がると、
電力会社が発電に要するコストがドーンと上がってしまって、
これで電気料金が上がるという仕組みなんですよ。
もうね、このLNGの値段がいくらになるかということで、
電力会社のコストはかなり変動するので、
変動に耐えきれない部分は、
お客さんに対しての料金の値上げという形になってきます。
このLNGとか天然ガス、石炭とかっていうのは、
国際的にグローバルに取引されているものなんですよね。
だからこういう国際指標と、あと為替、
これによって輸入価格は変動します。
もう2020年、さっき2年ぐらい前から電気料金の上昇始まったって言ったんですけども、
新型コロナウイルスで経済が世界的に低迷をして、
そこからちょうど中国がガーッと復活を遂げ始めた頃、
経済が復活する時に電気をたくさん使うようになるんですよ。
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工場が動いたり、人が移動したりするので、
その時に中国がものすごい量の天然ガスを買い始める。
このタイミングから値上げが始まりました。
2020年の秋頃なんですよね。
翌年になると2月にロシアがウクライナに進行します。
ロシアは世界の天然ガスの輸出量のうち4割を占めているので、
ロシアからの天然ガスがもしかしたら供給されなくなるんじゃないだろうかと、
世界中の国が不安に思って、天然ガスを買い漁る。
ここでもドドドーンと値段が上がって、
日本ではちょうどこの戦争の1ヶ月後に電気の受給逼迫警報が出て、
停電が起きるという危機が起きるんですよね。
その背後では電力会社が発電を要するコストはすごく上がっているけれど、
私たちの身近なところでは電気が停電するんじゃないかという供給への不安も広がる。
このタイミングにちょうど円安が泳いでいるわけですね。
コロナから急速なインフレを抑制するために、
アメリカのFRBが大幅な利上げをして、ご存じの通り凄まじい圧が進行しますよね。
これで2021年、2022年はエネルギーの輸入価格がめちゃめちゃ上がっちゃって、
ものすごい貿易赤字を計上通に至りました。
というのがここまでの経緯なんですよ。
これだけじゃなくて、発電所自体が足りないとか、
例えば電力会社がカルテルやってたじゃないですか。
課長権1000億円ですよ。急電も参加してました。
こうやって競争を手控えるようになるってことは、
競争しなかったことですごく多分利益が出たんですよね。
こういう利益ってのは本来消費者が電気料金が安くなるという効果で得られるものだったはずなんだけれども、
そういうものも得られなかった。
だから複数の要因がめちゃめちゃ絡み合ってはいるんだけれども、
ただこのLNGの値段がものすごく上がってしまっているという状況は直接的な原因ですね。
今実はこの時期、ヨーロッパが寒いわけじゃないし、
LNGの国際指標ってちょっと落ち着いているんですよ。
本来だったらコストはもっと下がってもいいんだけれども、
ここ2年間ぐらいの間に電力会社は相当なコストアップで、
まあまあ逆財だとか電気を売ればやっただけ逆財になっているから苦しくてたまらないんです、
なんてことをいろんな電力会社の経営者がメディアなんかで話してたと思うんですけれども、
経営状況が結構悼んでしまったので、
こうやって天然ガスの値段が国際的に下がったとしても、
だからすぐに電気料金を値下げしようという意欲がないんですよね。
だからこの先電気料金どうなるのっていうと、
あまり元には戻らないんじゃないかなっていうのが私の感触です。
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まだ続きますか、こういうの口頭の状況が。
LNGの国際指標が落ち着いても電力会社は値下げする、
まだまだ経営的な体力もない。
戦争の行方は見通せないですよね。
そしてヨーロッパは冬がとっても寒いんですよ。
今年もし幻灯になったら、
ヨーロッパでの天然ガスの需要がとても大きくなるので、
国際指標がまた跳ね上がる可能性が大いにあると見ているので、
残念ながら家庭のお財布へのダメージが軽くなるっていうのは、
ちょっと考えにくいかなっていうのが。
なんか不安要素しかないですね。
本当は原因は今申し上げたように、
複数あるとはいえ構造的な原因はわかっているので、
これをどうにか脱却するような、天然ガスの指標が上がったら、
そしたら電気代が上がって国民みんな苦しいみたいな、
こういう状況からどうやって脱却するのかって、
アイデアいっぱいあるんですよ。
それをですね、やれるかやらないかは。
分かりました。山田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
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