即興演劇とは?インプロマシンの活動紹介
さて、今回もゲストに話を伺っていきたいなと思います。 自己紹介していただいてもよろしいでしょうか。
はい、どうも。こんにちは。堀幸喜と申します。
私、インプロマシンという即興演劇の劇団を主催している人間でございます。
即興演劇が何なのか、わからない方がたくさんいらっしゃると思います。
書いて字のごとく、読んで字のごとくですよね。
演劇って通常台本があって、それを頑張って覚えて、頑張って稽古して、頑張って上演するみたいな芸術表現ですけど、
それを即興でやるっていうのが即興演劇で、なので台本がないし、すごく頑張るような稽古もないし、
大抵限の舞台美術ぐらいで1時間とか、短ければ本当に数十秒で終わるようなシーンとか、長ければ2時間ぐらい続くような演劇作品を即興で作っちゃえっていう表現スタイルの演劇ですね。
広木さんのインプロマシーンは何年ぐらいやってるんですか?
多分2018年ぐらいからやっていて、もう8年ぐらい経ったぐらいかなっていう。
年に何回か?
そうなんです。年に4回ですね。約4回。四季折々のインプロショー。僕の目標は季節をジャックしたいと思って。
かっこいい。
なんか春だなぁインプロショー見に行こうとか、夏だなぁインプロショー見に行こうみたいな。
なんか土曜の牛の日になったらうなぎを食おうみたいな。
なるほど。
あのノリで、なんか夏になったしインプロショーを見ないと、ちょっと気持ちが切り替わらないなぐらいな心態があって。
ジャックしたいと。
はい、季節をジャックしたいと思っています。
即興演劇との出会いと大学での研究
ほうきさん自体はインプロっていうのに出会ったきっかけは何なんですか?
ありがとうございます。僕は2013年に大学に入学なんですけど、出身は愛知県の一宮市っていうところで、人生で一度ぐらい東京に住みたいなと思って大学に進学して。
そこで何を学ぶかもわからないまま何か受かっちゃって入ったら演劇を学ぶ学科で、演劇を学ぶんだと思って。
その中の授業の中にインプロ研究っていう授業があって、インプロっていうのは演劇のことですね。
それの授業を取ったのが初めて。
そしたら楽しくなっちゃってハマっちゃって、修士課程までインプロの研究をして今に至るっていう感じですね。
インプロマシンと企業研修
今のインプロマシンはお仕事ではなくて?
そうですね。
今お仕事のことも伺っていいんですか?
ありがとうございます。おっしゃるようにインプロマシンは任意団体なんですけど、本業はMITEMOっていう会社があって、
そこで企業研修を打ったりしている会社なんで、社会人教育の活動の中で即興演劇の方法論を応用してコミュニケーション研修をしましょうとか、
チームビルディング研修をしましょうとかリーダーシップ開発をしましょうみたいなことをなりわいにしているような人間です。
すごいですよ。たまたま入った大学で演劇に出会って楽しくて、それがプライベートでも充実されているし、それがお仕事にもなっているってことでしょ?
おっしゃる通りですね。本当に運がいい人間です。
即興演劇の面白さと「平和な笑い」
肌に合わなかったからどうしてたんですか?
それなりに器用な人間ではありますね。
今振り返って最初に何に面白みを感じたというか。
それはですね、本当に結構覚えてるんですけど、面白いんですよね。なんでケラケラ笑うわって。
そのインプロで起きてる笑いみたいなものがすごく平和な笑いだなっていうのを感じたのが最初の探求ポイントかなって思って。
つまり僕はそれまでってバスケ部とかにいたわけですよね。
バスケ部とかですごく男性主義的な社会の中でホモソーシャルなコミュニケーションの環境にいて、
僕はどちらかというといじられ役みたいなポジションになって、
ホリマンか何かって言われて何かやってみんなを笑かすのがそのコミュニティでも存在意義ですよみたいな感じでいたわけですけど。
でもその時の笑いの取り方って自分を傷つけるか他人を傷つけるかで笑いを作るっていう戦略を取るじゃないですか。
それぐらいしかなかったわけですけど、他人を傷つけたくなければ自分が恥ずかしい思いをしたりとか、
自分が痛いことだったりだとか恥ずかしいことだったりだとかをして笑いを取るっていう方に行くんですけど、
その2択しかないと思ってたんですけど、
インプロでやる笑いっていうのは、いわば誰かを傷つけるか、自分を傷つけるかっていう個人の問題じゃなくて、
関係性の中で生まれる笑いっていうのが多分学んだことで、それはすごく演劇的だっていうことなんですけど、
それがどっちも傷ついてないし、お客さんも別に傷つかないし、
でもすごく笑える。これぞ本物の笑いだぜみたいな感覚があったのが、多分最初のきっかけかなと思います。
即興演劇が社員研修になる理由
それ自体が楽しいのは、なんとなく想像できる方も多いと思うんですけど、
それが社員研修になるっていうのは、なかなか何ですかそれは?みたいな感じがあると思うんですけど。
何ですかそれはって、僕毎回言われるので、
僕は営業の場面でずっとこれを説明し続けてきた。
なんて言ってるんですか?
そうなんですよ。僕8年くらいこの仕事してるんですけど、新卒で入社してから。
結構な人たちにインプロを教えてきたんですけど、まだ全然知らないですみたいな人だったりなんで、
世界は広いなって思って、もっと頑張っていけばいいなって思ってるんですけど、
その時にお話しするのは、例えばですけど、私たちの日常のコミュニケーションだって即興なわけですね。
確かに、確かに。
でも私たちはわざわざ即興について学ぶ機会を持ってきたわけではないんですよね。
なんとなくでやってるわけです。
なんとなくでやっているコミュニケーションに僕たちは結構悩まされたりするわけですね。
業種業界とか職種とか年次とかに関わらず、
だいたい皆さんがお仕事で悩まれてることって人間関係の問題なんですよね。
そうですよ。
その人間関係の中の何が問題かってことを考えるときに、
コミュニケーションの問題を「パターン」として捉える
だいたい僕たちは能力とか性格とかのせいにするわけですね。
その人のコミュニケーション能力がない。
あるいはその人が内向的だとか人に興味がない。
そういったロジックでもってそのコミュニケーション上の原因を見つけようとするんですけど、
でも一方で、たとえ職場ではそういうふうに思われている人も、
例えば何らか別のプロジェクトの中ではすごい良い人だったりとか、
周りから頼られていたりとか、
あとは職場の中ではわかんないにしても、
すごく友達関係の間ではすごい明るく振る舞っていたりとか、
積極的に飲み会の感じしてるとか会計を取りまとめてくれるとか、
そういうリーダーシップを発揮したりするタイミングとかがあるわけですよね。
確かに確かに。
そういったときに僕たちの職場の中で起こっているコミュニケーション環境の問題にできないかっていうふうに、
なるわけです。
つまり職場環境の中で誰かが発言したことに対して、
すごく周りがやり込めるようなコミュニケーションパターンを取りがち、
例えばめちゃくちゃノーっていうようなコミュニケーションが広がっているような状態の中で、
その人の能力がどれだけ高くても出せることと出せないことってありますよね、
組織の中でっていう話があって。
なのでその人の個人の問題ではなくて、
コミュニケーションの表現パターンの問題にしようっていう。
なるほど。
即興演劇によるコミュニケーションパターンの学習
どういったコミュニケーションパターンだと人は萎縮しちゃうのかっていうようなことを一旦知っておくことができたら、
それをコントロールできますよね。
こういうコミュニケーションを取ると人を萎縮させてしまうんだっていうようなことが学ぶと、
それを必要な時にだけやる。
萎縮させなきゃいけないタイミングもあるので、
なるほど。
なので、萎縮させるぞと思って萎縮させてほしいわけですね。
意図的に。
そこが条件反射的に萎縮させちゃってるんだったらやめましょうっていう話。
なので、萎縮させないコミュニケーションパターンを学ぶっていうような場として、
即興演劇を取り入れてもらって、
こういう即興のパターンだとうまくいくけど、
こういう即興のパターンだとかえって人を萎縮させちゃって、
発言を引き出せなくなりますねっていうようなことを体験していってもらうっていうようなことをやったりしています。
研修参加者の反応と恐怖心の克服
実際このやった企業の反応ってどうなんですか?
最初はもう最悪な気分なわけですよ。
導入した会社の受講者の人たちはね。
即興演劇やらされますとかってなるわけだから。
即興演劇ってこの世界の中で一番最悪な言葉の中の一つだと思うんですけど。
なんでなんで?怖い怖いってことですか?
だって演劇ワークショップってだけでも嫌じゃないですか普通。
即興ワークショップってだけでも嫌だと思うんですよ。
それがわざわざ。
即興演劇ワークショップってマジで最悪な。
ワンストワード、一番人生で出会いたくない言葉のうちの一つだと思うんですよね。
そういった即興演劇をやりますっていう風になると大よそ怖いわけですよ。
でも即興演劇の探求はここから始まるんですよね。
僕たちは俺らと生まれた瞬間から即興演劇嫌いなわけではないので。
ということはどっかのタイミングで即興演劇を嫌いにならないといけなくなった。
そこで僕たちが身につけていた恐怖心とか怖さみたいなものが重要だから身につけているわけです。
一方でそれが反射で避けられるようになったら次は意識的にそれを取りに行くっていう学習をやったほうがいい。
例えば即興演劇が怖いっていう感情を身につけるのって社会の中で安全に生きていくためにすごい必要なわけですね。
野宮のキャッチにホイホイついていかないようにするためのコミュニケーション。
確かに。
でも一方で友達とか仲間とかと一緒に何か新しいものを作っていこうとかまだ誰かがわからないことをやっていこうっていう時に
安全に安全にってやってもことがなかなか進まないし結局空回りするのが多いので。
なのでその社会の中で安全に生きていくためのスキルを身につける前の感覚を思い出してもらいましょうっていう学びの場にするんですよね。
もともと持ってたんだよっていうね。
そうですねみなさんね。
コミュニケーションスキルの再学習と楽な働き方
面白い。
そうすると日常の場面の中で無意識的に相手を否定しちゃってたなみたいなのは実は別に肯定すればよかったんじゃないかみたいなこととかを学び直してもらったりとか。
コミュニケーションの問題を人格とか精神力の問題ではなくてコミュニケーションパターンのスキルの問題にするので
ケースバイケースに応じて適切なコミュニケーションパターンをコントロールして採用できるようになる方が楽ですよっていう話をしてやってもらってますね。
まとめと次回予告
いやすごいなんかとっても感覚的なところをすごい言語化して表現というかね。
伝えないとそれはお仕事だと思うんで。
だと思いますけれども。
いやーちょっと非常に面白いなと思った。
そろそろちょっとお時間が来てしまったのでまた次回も引き続きちょっとお話伺ってもよろしいでしょうか。
よろしくお願いします。
ありがとうございました今回は。
ありがとうございました。