00:01
今日のご質問は、マイコ・ニパコさんからのご質問です。
指が太いのですが、この指は脂肪吸引できますか?というご質問をいただいています。
これ、めっちゃ怖いご質問なんですけど、分かる気持ちは、太っているところは脂肪吸引したらいいんちゃうか?というご質問だと思うんですけど、
是非やめていただきたいなということになるわけですが、脂肪吸引の考え方だと思うんですね。皆さん、脂肪吸引に関してどう思われていますか?
太っているものを痩せられるからいいんちゃう?みたいな感じですかね。
例えばですね、僕は脂肪吸引をやる芸会ではないので、あくまでも客観的な事実としてお話しますと、
ちょっとごめんなさいね。
よくいろんな玉が入りますけども、まず客観的な事実として脂肪吸引という治療はどういうものなのかというと、
体の中にある脂肪の数を脂肪吸引に小さな穴を開けて、そこから細い棒を突っ込んでシュシュシュシュッとやることによって脂肪細胞の数を減らしましょうというのが脂肪吸引の治療になってくるわけですけども、
基本的にはですね、体が大きくなってしまった方の話でいきますと、大きくなった原因がやっぱりあるわけです。
僕の話だとよくこの原因と結果の話が出てくるわけですけども、
体が太ってしまったということは太る原因が何かあったわけですよね。
要するにその必要なカロリー以上に太ってしまったから体がそのカロリーをどっかに蓄えるために脂肪を膨らましたみたいな原因があるわけですけども、
この原因を変えずに膨らんでしまったという事実だけを問題としてですね、そこを脂肪吸引なんかで減らしますと何が起きるかと言いますと、
カロリーの摂取が変わらないのに貯蔵できる倉庫の数が減ったような感じになるわけですよね。
そうすると何をするかというと体はですね、残っている倉庫の部分にどんどんどんどんカロリーをまた蓄えていくような感じですね。
そうすると何が起きるか。
各倉庫にですね、それぞれキャパシティ50%くらいの貯蔵量だったとするじゃないですか。
そこがあの倉庫も潰れた、この倉庫も潰れたってなるとですね、うちの倉庫はもっと頑張らなあかんやんみたいな稼働率100%みたいなバーンって膨らんでくるんですよ。
つまり例えば足の脂肪吸引するでしょ。
そうすると足って結構脂肪あるのにこの部分がなくなったってことで体はですね、入ってきたカロリーを別の部分に蓄えないといけないので、
腕に入れましたとか、お腹に入れましたとか、要するに体のいろんな場所に出てくるようなことになっちゃうんですね。
03:04
脂肪吸引をだから一旦始めてしまいますと、取った後にここが膨らんでしまうので、そこを取るためにまた脂肪吸引をしてみたいなこの連鎖反応ですね。
どんどんどんどん取っていくみたいなことが起きていきますんで、
基本的にはですね、いわゆるその脂肪が原因で大きくなったという方に関してはまずやっぱり適切なカロリーコントロールからスタートになってくるわけです。
だから決してその美容治療がなんかあの、なんて言うんでしょう、食べ物を食べながらどんどん痩せていけますよというのはちょっと話が違っていて、
どんどんどんどん脂肪吸引を繰り返していった暁に最後何が起きているかというとですね、全身脂肪吸引をした人ってやっぱりおられるんですけども、
そうした人たちは最後ですね、下腹だけがめちゃめちゃ出てます。
これなんでかというと、要するにその内臓脂肪ですね。脂肪吸引がもうできへんところに最後脂肪がついてきて、筋肉の間にも脂肪が出てきて、
うーん、みたいな。で、体のボディラインはあんまり綺麗にならないみたいなことが起きてきますね。そこはちょっと気をつけないといけません。
で、そういうのが大前提としてですね、じゃあその指の太いっていうこのまいこさん、まいこにぱこさんのご質問なんですけど、
指が太いから脂肪吸引ができますかというときに、ここのじゃあ原因ですね。
なぜ指が太いんだろうというところになるかと思うんですけども、果たしてこの指は何で太いのかということになってくるんですね。
で、CTで例えばこうとったりするとですね、骨の成分があったり、皮膚の成分、皮下組織の成分、腱の成分、神経、血管みたいなことが全部見えてくるわけですけども、
脂肪がじゃあこの指の中でどれだけこう占めてるのかということになってくるわけですね。もちろん脂肪もあるんですけどね。
で、脂肪吸引をしても、要はそのもともとこの指の太さを作っている構成要素がですね、脂肪が実は10%くらいしかなかったとしたら、脂肪全部取ったで9割にしかならないわけですよ。
そうすると根本的治療ではないという話になってきます。
なので、指が太くてっていう、まあ悩んでる方もちろんおられるかと思うんですけども、
決してその脂肪吸引をしたらなんかひゅーって細くなるっていうその単純な発想ではないということですね。
特にこの手っていうのはですね、人間がこのホモサピエンスとして進化してきた中でですね、ものすごく繊細な感覚を司っているんですね。
なので、脳みその中でもこの知覚領域っていうのがあるんですけど、感覚ですね。
これで手がこの感覚を認知するための領域をものすごいたくさん用意されている。
つまり手はめちゃめちゃ大事な神経がたくさんこう近くを走っているので、あんまりこの荒い治療をですね、そういう繊細な部分にしていくとやっぱり問題が起こる可能性がありますので、
これぐらいもご注意いただいた方がいいかなというところで、
ご質問の内容、指が太いのですが、手の指は脂肪球にできますか?というご質問に対しては、やめといた方がいいでしょうというふうな答えになってきます。
以上です。
06:00
美容の治療はね、一般的に認知されることはいいことだと思うんですけども、
やっぱりメリットとデメリットって常に表と裏の関係になってくるので、決して簡単に考えすぎない方がいいのかなというふうに思います。
ご参考にしてください。
以上です。
