オープニングとゲスト紹介
山ドクターの北杜らいふ、国際産学医のペコマです。 北杜市明之町に住む北杜診療所医師のペコマが、登山の魅力、応急処置のヒント、健康の秘訣など、楽しく真面目にお伝えします。
この番組は、社会福祉法人緑樹会北杜診療所の提供でお送りします。
こんにちは、ペコマです。 4月になって生活環境がガラリと変わった方もいらっしゃると思いますけれども、新生活には慣れましたか?
環境が変わると体調も崩しやすくなるので、無理せずゆっくり過ごしてくださいね。
体調が悪いとき、やっぱり外に出て太陽の光浴びてアウトドアを楽しむのがいいと思うんですけれども、
この番組でもたびたび山登りとかアウトドアは体にいいよ、みたいな話をしてきたんですけれども、健康とかね、体にいいだけでなくて、他にもいい面っていっぱいあると思うんですよ。
ということで、今日はなんと山ドクターの北都ライフに初めてゲストをお呼びしました。
今日ゲストで来ていただいているのは、日野社会教育センターの寺田達也さんという方です。
普段はタッチャンという風に呼ばせてもらっているので、今日もタッチャンと呼ばせていただきますね。
タッチャンとは、この野外救急法というのを教えている仲間なんですけれども、
一方でこの日野社会教育センターというところで、アウトドアが教育にいいんじゃないかみたいな、そういうのを専門でやっている人なんで、
今日はね、そんな体とか健康にいいだけではなくて、他にもいろんないい面があるんじゃないかな、みたいなのをこのタッチャンに聞いてみたいなと思っております。
ではタッチャンよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
改めまして寺田達也と言います。皆さんタッチャンと呼んでくれてます。
東京の日野市を拠点に自然学校といって、子どもたちの今下4歳から上は高校生ぐらいまでを連れて、いろんな自然体験活動みたいな、いわゆる野外活動ですね。
野外教育ということをやっている人間です。よろしくお願いします。今回はお誘いいただいてありがとうございます。
野外教育とは何か?
はい、ということでね、この山梨くんだにも来ていただいたわけですけれども。
野外教育っていうのを専門にしているということなんで、今日から3回にわたってちょっと野外教育のことをお話し聞いていこうかなと思って、
1回目の今日は野外教育ってそもそも何らかあんまり聞き慣れない言葉なんでね、どういうことなのかなっていうのを教えてもらって、
来週は実際どういうことをやっているのかっていうのをもうちょっと具体的なことを教えてもらって、再来週3回目には自分たちでもそういうことできるのかなとか、
子どもたちのためではなくて大人の私たちにもとってもいいことがあるのかなとか、自分の子供にとっていいことあるかなみたいな、
自分たちで何かできることあるのみたいなことを聞いていこうかなと思います。ということで早速ですけど、今日のテーマということでね、
野外教育とは何ぞやっているのか、なんかちょっと簡単に教えていただけますか。
はい、野外教育って文字通りですね、野外の中で行われる教育活動ということになりますね。
アウトドア、例えばその登山とか一つとってもですね、いろんな登山の使い方があると思うんです。健康で登山を使おう、健康のために登山をしようという人もいれば、
余暇を楽しむために登山をしようとする人たちもいる。こういう人たちはおそらく楽しいということが目的で山を使うという考え方だと思うんですけども、
野外教育の場合は何か教育的な目的があって、その目的を達成するためのツールとして野外、つまり登山というものを用いる教育活動のことをですね、野外教育というふうに指して言っています。
山とかに行くことによって何かいいメリットを得るというか、何か元々目的があってそれを達成するために山に行くみたいな。
そう、山が目的ではなくて山がツールになっている。教材ですよね。教科書を山に置き換えているみたいな。
教科書が山っていうことですね。
まあそんな感じですね。
なんかちょっとかっこいいですね。俺の教科書は山だみたいな。そういう感じもしますけどね。
そうそう。何か自然の中っていうのは、もうご存知の通り予測できないような環境というのがたくさんあるわけですよね。そこにはリスクが存在していて、
教育の場っていうのは複数の人たちが集まってやるものを野外教育って言うんですけども、その人々がいたりすると人間の関係性が生まれたりしますよね。
その環境とリスク認知、それから人との関係に起きるコンフリクトというか困惑みたいなものっていうものが複雑に絡み合うと教育的な効果が出るよと。
それが人の内面に働きかけて、いわゆるメタスキルって言われたりとか、非認知能力って言われたりとか、そういう人のパーソナリティを育てるのにすごい最適な環境だよっていうふうに言われてます。
なるほど。それ聞くと確かに感じることがあって、山に行くわけですよ。友達とかと、仲良い友達と山に行くんだけど、行くと疲れたりするわけじゃないですか。結構雨降ったりして、なんか辛かったりして。
そういう時に、すげえ良い友達だったはずなのに、なんかイライラし始めて、もう帰るとか疲れたみたいになってくる人とかいるじゃないですか。
いますよね。
そういう時に、じゃあ例えば自分がリーダー的立場だったら、じゃあこの人をどうしたら一緒に楽しめるだろうかとかね。他にもいろんな立場の人がいるから、元気な人もいれば、なんか弱そうな人もいたりして。
そういう人たちみんなで登山してると、なんかそういうね、ただ山を楽しむだけじゃなくて、人と人との関わりみたいなのがなんか大変だなみたいなのを感じたりすることがあるけど、そういうのをうまく教育に落とし込んでるみたいな。
そう、まさに今、例えばよく登山者とかいろんな冒険とかのシーンで、今みたいなことって自然に起きると思うんですよ。これは登山の人たちからすると、どっちかというと邪魔なプロセスだったりすると思うんだけど、野外教育っていう文脈はこれをあえて設計していくんです。
設計して、こういうことを表面化させていって、この時に一体何が起きているのか、自分がそこにどう関わっているのか、自分はどうありたいのか、人とどういうふうに関わっていたいのかっていうことを振り返ったりすることで言語化させていって、
野外教育における人間関係と設計
じゃあ自分は、つまり目的に対してどういう学びをそこから得たのか、それを日常でどういうふうに活かしたいのかっていうふうにして、最終的には日常の生活に還元していくっていうために、指導者が意図的に今のプロセスを設計していくっていうスタイルです。
なるほどね。だから、野外の環境というストレスを与えることによって、何らかの気づきみたいなのを得られるように設計していくみたいな。
一つの文脈ではそういうことですね。
なんかなかなか興味深いですね。今まで自分が経験してきたことが、なんかちょっとわかるというか、なんとなく腑に落ちる部分がありますね。
後半はね、もうちょっと詳しいことをもう少しお聞きしたいなと思ってるんですけれども、その前に一曲お聞きください。スピッツ、空も飛べるはず。
はい、いかがだったでしょうか。
この曲、僕が小学校ぐらいの時の曲な気がしますけど、たっちゃんには馴染みがある曲ですか?
なんかよく聴いてましたよ。それこそラジオで流れてくる時もあれば、なんかCDとかで聴いてた時もありますよね。
そうですよね。結構ね、なんか懐かしい曲で、こうね、春ののほほんとした雰囲気にあるかなと思って選択したんですけど。
今日なんか前の前に桜が見えて晴れていて、なんかそういう気分になるような曲ですよね。
音楽と野外教育の具体例
ということでね、野外教育の専門家であるたっちゃんに来てもらって話を聞いてるんですけれども、
なんとなくね、野外教育っていうのが、野外でのそのメタスキル、人の付き合い方とかね、いろんな気づきを与えるような教育で設計されているっていうことだったんですけれども、
実際ね、どんな感じなのか、もう少し詳しく教えていただこうとできますか。
そうですね。例えばですね、野外教育って言われてるものは、表面的な活動は、いわゆる普通の登山だったりキャンプだったりっていうので、あんまり特別に見えないんですよ。
パッと見た感じ。なんだけど、さっきも言った通りですね、必ず指導者によって教育的な狙いっていうのが設計されてるんですね。
なので、例えば同じキャンプをしていても、自然環境について学びましょうっていうようなテーマのキャンプであれば、洗い物の仕方一つとってもですね、どういうふうに洗うのかとか、
それがどういうふうに自然に影響を与えるのかっていうところに結構フォーカスが当たるようなシーンもあるし、仲間関係とか、自分がもっとできる自尊心を高めたいみたいなキャンプであれば、
冒険的なプログラムを用いて、結構できるかできないかギリギリのラインのプログラムを作り、そこに立ち向かってうまくいった、みたいな成功体験を積んでもらうようなプログラムを設計したり、
そういうのをですね、趣旨に合わせてキャンプが作られて、それで運営されていくなんて、そんなようなことがあったりしますね。
結構狙いがはっきりしていて、そこに向けて作っていってるっていう感覚なんだと思うんですけど。
そうね、狙いがあるのが教育活動、狙いがないのが旅行活動みたいな、そんなイメージですかね。
なんか小学校の時とか林間学校で、それこそ清里に来たりしてたんですよ。で、三泊四日清里でみんなで暮らす、みんなで来て、それこそ登山やったりキャンプやったりしてたんだけど、
あれは旅行活動だったのだろうか、教育だったのだろうか、何か狙いがあったものだったのだろうかってちょっと思っちゃうんだけど。
多分ね、やってる本人たちはあんまりそれを教育だというふうに捉えてないわけですよ、当事者はね。楽しかったっていうので終わりなんだけど。だけど先生たちは絶対あったはず、何か。
なるほどね。
でも振り返ってみると、その時の体験が何か今の自分に影響を与えてるとか、自分の内面に何か影響を与えたりすることってなんかないですか。
いやそれがですね、実はね、いっぱいあるんですよ。
過去の体験と野外教育
それは。
そうね、今僕が山が好きでこうやって山行ってるのも、その時のね、小学校の時の臨漢活動とかの影響もすごく大きかった気がするし、
まあそういう自然が好きとかいう意味だけじゃなくて、やっぱ人間関係においてもね、いっぱい思い出があるんですよ。
その結構ね、喧嘩したりとかいう思い出もあるし。
それはあれは仕組まれた喧嘩だったのか。
とかね、感じちゃいますけどね。
それはね、ちょっと僕もわかんないですけど。
でも、当然それだけがきっかけじゃないんですよね。
生きていく中でいろんなきっかけがある中の一つなんだけども、
でもそれが覚えていて、そこに何か自分のアイデンティーのつながるものがあるんだなというふうにすれば、
それは野外教育っていうものがもたらした一つの結果なんじゃないかということですよね。
まあ確かに覚えているっていうだけでも価値があるんじゃないかなと思っていて。
僕に関して言うとめちゃめちゃ覚えてるんですよ。
小学校の中の思い出の中で一番覚えてるぐらい覚えてるんで。
なるほどね。
その時の臨漢学校の時に、コーチみたいな人?学校の先生じゃなくて、
なんか指導者みたいな人が専門家みたいな人が来てたんだけど、
今振り返るとね、その人その野外教育の世界だと結構なんか有名な人なんでしょ?
そうですよね。
だったらしくて、っていうことを考えると、
多分非常に設計されていたプログラムなんだろうなと、
まんまとこっちは教育されてしまっているということなんだと思うんですけど。
そういう意味もありますね。
ということで、今日は野外教育っていうのはどんなものかっていうのがなんとなくわかったと思うので、
次回予告とエンディング
次回はより具体的な実際のプログラムはどんなものなのかみたいなのを、
引き続き野外教育専門家のたっちゃんにお聞きしていこうかと思います。
たっちゃん ありがとうございました。また来週もよろしくお願いします。
それでは来週またお会いしましょう。
ヤマドクターの北斗ライフ。
この番組は社会福祉法人緑寺会、北斗診療所の提供でお送りしました。