1. FM八ヶ岳 山ドクターの北杜らいふ
  2. 2026/08/05 山ドクターの北杜..
2026/08/05 山ドクターの北杜らいふ
2026-08-08 11:55

2026/08/05 山ドクターの北杜らいふ

 元気なうちに家族に伝えておくべきこと

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

国際山岳医のペコマさんが、特別養護老人ホームでの経験から、元気なうちに家族に自分の最期について伝えておくことの重要性を説く。長寿国である日本で、健康寿命と平均寿命の差が広がる中、本人が意思表示できなくなる前に、延命治療の希望などを家族と話し合うことの必要性を訴えている。

医師としての新たな挑戦と老人ホームでの医療
山ドクターの北杜らいふ、国際山岳医のペコマです。 北杜市明の町に住む北杜診療所医師のペコマが、登山の魅力、応急処置のヒント、健康の秘訣など、楽しく真面目にお伝えします。
この番組は、社会福祉法人緑寺会北杜診療所の提供でお送りします。 こんにちは、ペコマです。
暑い夏ですけれども、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 やっぱりね、暑い時っていうのは結構バテちゃうことも多いと思うんですけれども、しっかり体調管理しながら快適に夏を乗り切ってください。
で、えっとですね、今日は何の話をしようかっていうと、ちょっとね特別養護老人ホームで今働いているんで、その働いている中でちょっと感じることみたいなことをお伝えしたいなって思っています。
で、今申し上げたように私はですね、今あの北都市にある北都診療所っていうところに併設されている明山総っていう特別養護老人施設で働いているんですけれども、そこの専属医ということでね、日々いろいろなお年寄りの方と付き合っているわけです。
で、そういう医療をやるのって私としては初めてなわけですよね。
これまでは自衛隊の医者としてね、十数年勤めてきたんで、ちょっとねその自衛隊の医者とその養護老人施設での医療のあり方がね、あまりに違って、初めは困惑することも多かったわけですよ。
っていうのも自衛隊って基本的には元気な若者の集まりなわけで、で、怪我したり風邪ひいたりしても、もう根性で治せとかね、なるべく早く仕事に復帰させるっていうことが業務なわけですよね。
医者としてのやるべきことになってくるんですけれども、それと比較してこういう老人施設とかでの医療っていうのはちょっと全然違う考え方をしなきゃいけなくて、
私が勤めているその施設ではですね、もう見取りをする施設、つまりその方の最後を過ごす場所として存在しているんですよね。
となるとそこでできる医療って何かっていうと、もうなんか出口をどうするのか、その方の最後をどういうふうにしていくのかっていう医療になっていくわけで、治すとかそういう話ではないんですよね。
それまでのその人の人生の中でいろんな病気とかがあったりして、いっぱい薬を飲んでたりするんですよ。
その薬とかをむしろだんだん減らしていくみたいな作業も必要になってきて、最後になるべく本人が楽で苦痛なく過ごす日々を提供するっていうのが医療者としての仕事になってくるのかなみたいな感じで思ってるんですけれども、
元気なうちに家族に伝えるべきこと
そうやって仕事している中で、これは多くの人に伝えておきたいな、知っておいてほしいなみたいな話があって、それは何かっていうと、元気なうちに家族に伝えておくべきことがあるよねっていう話です。
まずちょっと日本の現状からお話すると、平均寿命は男性約81歳、女性が87歳。これもうずっと何十年もの間、もう世界トップクラスなわけですよね。
なので本当に長生きする国なんですけれども、一方健康寿命って言われているものもありますよね。健康で元気にいられるのは何歳までかっていうと、
一応いろんな考え方あると思うんですけれども、男女共に73歳とかね、そのぐらいっていうふうに言われているわけです。
そこから10年ぐらい寿命があるわけですよ。
その10年の間に何が起きるかっていうと、だんだん動けなくなっていったりとか、認知症とかが進んでいったりして、介護施設とかに入ったりとかそういうことになるんですけれども、
そうなっていくと、もしかしたらその本人が思っていることを家族にうまく伝えられる機会が少なくなっていくんじゃないかなとか、そもそも認知症とかでもう判断能力が衰えちゃってくるんじゃないかなと思うわけです。
そういう時に亡くなると何が困るかっていうと、ご家族の方がですね、残された方が、この患者さんはお年寄り、お母さん、お父さんは何を考えてたんだろう、どういうふうに生きたいと思ってたんだろうっていうのがわからないわけですよ。
なので、今日ぜひ伝えたいことは何かっていうと、元気なうちに自分の最後はこうしたいっていうことをご家族に伝えてくださいっていうことですね。
その具体的な話とかをちょっと後半にもう少し深掘りしていきたいなと思います。
終末期医療における家族の葛藤と意思疎通の重要性
その前に一曲お聴きください。
ショパンの雨だれ。
今日はちょっと重いテーマなんですけれども、元気なうちにご家族に伝えるべきことを伝えておこうよということでお話しさせていただいてます。
高年齢化が進んでこの北都市でも老人いっぱいいるわけですけれども、本人がお話ができなくなっちゃった時に家族で何か決断しなきゃいけないっていうことがあると思うんですよ。
その時にご家族の方が本当は私のお母さんお父さんおじさんおばさんはどうして欲しかったんだろうみたいなのがね、正解がわからないまま決断を迫られるということになって、これは結構つらいことなんじゃないかなっていうのを実際働いてて感じています。
もちろんね、もっと長生きしてほしいという気持ちもあったりとか苦しませたくないという気持ちもあったりとかで、そんな中治療方針みたいなことを決めなきゃいけないんですよね。
だから本人はどう思ってんだろうっていうのがね、わからないまま治療方針を決定するっていうのは結構難しいんですね。
で、私たち医療者側としては選択肢を提示することができるわけです。
こういう治療ができる可能性があります。
一方でこういう治療をやらないという選択肢もあってそのメリットデメリットはありますということを提示はできるんですけれども、やっぱりそれを選択するのは本当は本人がいいんですけど、本人が判断できないのであればご家族が判断せざるを得ない。
より具体的に言うと、例えば延命治療って言われているようなものですよね。
延命治療って人工呼吸をするとかね、人工呼吸器につなぐとかそういう話もありますし、もうちょっとそこまで行かなくても胃老って言ってね、胃に穴を開けてお食事、本人はお食事は取れないけれども外から胃に直接栄養を入れるみたいな方法もあるわけです。
それが本人にとって幸せなのかどうかっていうのはやっぱりもう価値観とかになってくるので、なかなか医療者側で決められる話ではないっていう感じがするんです。
なので、ちゃんと意思を伝えられるときにそれをご家族の方に伝えておく。私がもし病気とかになってご飯が食べられなくなっちゃったら、もうそれはその時は胃老はやめて、自分をそのままの寿命を全うしたいとかね、そういうことを伝えておいてくれれば、
医療者がその選択肢を提示したときに、いやいやうちの母はそういうことはやりたくないと言ってましたっていうふうに答えることができるわけじゃないですか。
なので、今元気だからといって油断をしないと言っちゃったらちょっと変な言い方になりますけれども、誰でも人はそのうち亡くなりますので、亡くなる直前にはなかなか判断ができる状態じゃないという可能性もありますので、
ぜひ今このチャンスというかね、この放送を聞いていただいたのをきっかけにちょっとご家族とお話しする時間みたいなのを持っていただけたらいいんじゃないかなと思います。
もしものときはどうして欲しいのかみたいなことをね、そんな大げさに捉えないでいいと思うんですよね。
ちょっと食事の時とか世間話のついでとかでいいと思うんですけれども、何かそういうお話をしていればね、元気なとき母はこういうこと言ってましたとか父はこういうこと言ってましたみたいなことが思い出せると思いますので、
ぜひ元気なうちにご家族に伝えるべきことは伝えておいていただけたらいいんじゃないかなと思います。
市民講座とラジオ放送を通じたメッセージ
はい、ということで今日はその元気なうちにお話ししておこうってことを話したんですけど、
今日ね、なんでこんな話をしようかって思ったかというとちょっと理由がありまして、
実はですね、先日山の救助隊みたいのがあるんですけれども、山岳遭難対策協議会っていうのがあって、警察とかが主体となってやってる会があって、
そこの総会があってそこに私もメンバーとして出席したんですけれども、その中でね、消防関係の偉い人がいらっしゃったんですけれども、
その方からね結構こういう話をされて、市民講座みたいなのとかでね、いろいろお年寄りの方とかいろんな市民の方にお話をする機会があると、
そういう時に何か医者として伝えたい話題とかはないかみたいなことをね、ちょっと相談されてですね、それでこれを考えたんですよね。
で、医者として何かこう一般の方に話すとしたら、特にねお年寄りとかが多く集まるような機会で話すとしたらどんな話ができるかなと思って今日の話をさせていただきました。
で、まあそういうね市民講座とかももちろんそうなんですけど、このラジオを聞いてる方がねどんな方が聞いてらっしゃるかっていうのはね正直よくわからないんですけれども、
でもまあ若い方からお年寄りまでね聞いてくださっていると思うんで、今今日話した話っていうのは決してね、お年寄りだからっていう話ではなくて、
むしろそのお孫さんのとかね子供とかであっても、おばあちゃんがもし亡くなるときにはどういう亡くなり方がいいのみたいなねざっくばらんとしたそういうお話をすることもできると思うんですよね。
なかなかねそういう話題っていうのはタブーじゃないけどあんまり口に出してするっていう文化がないと思いますんで、
だけど絶対した方がいい話だと思ってますので、あのぜひねちょっとこれをきっかけにねそういう話も気軽にしてみたらどうでしょうか。
番組への感想・質問募集と次回予告
さてヤマドクターの北斗ライフでは皆様からご感想やご質問を募集しています。
FM八ヶ崎公式ホームページのお問い合わせフォームもしくは私個人のインスタグラムにもお問い合わせフォームを準備しておりますのでお気軽にコメントしてください。
それではまた次回のヤマドクターの北斗ライフでお会いしましょう。
ヤマドクターの北斗ライフ、この番組は社会福祉法人緑寺会北斗診療所の提供でお送りしました。
11:55

コメント

スクロール