1. FM八ヶ岳 山ドクターの北杜らいふ
  2. 2026/07/22 山ドクターの北杜..
2026/07/22 山ドクターの北杜らいふ
2026-07-25 12:27

2026/07/22 山ドクターの北杜らいふ

 高山病を防ぐ3つの方法

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:09
山ドクターの北杜らいふ、国際山学医のペコマです。 北杜市明の町に住む北杜診療所医師のペコマが、登山の魅力、応急処置のヒント、健康の秘訣など、楽しく真面目にお伝えします。
この番組は、社会福祉法人緑樹会北杜診療所の提供でお送りします。
こんにちは、ペコマです。
最近、富士山の5号目で仕事をしているんですよ。
富士山って吉田口と静岡側があるんですけれども、吉田口・山梨県側には3つの救護所があって、その救護所に医師を配置しましょう、という山梨県が動いていてですね。
その一環で、私は5号目の救護所で勤務しているんですね。
結構メディアとかにも取り上げていただけて、ニュースとか新聞とかにも大きく出たりしてありがたいことなんですけれども、
富士山の救護所で働いている中で、やっぱり気になるのは、軽装登山みたいなものは気になります。
ただ、そういうのは装備をしっかりしていただければそれでいいのかなと思うんですけれども、
装備とかどんなに整えてもやっぱり防げない病態みたいなのがあって、言っちゃえば抗残病ですね。
抗残病ってどうしても装備を揃えたからって防げるものでもないですよね。
他には例えば低体温症だったりとか、足元の滑りやすい靴を履かないとかね、そういうことで怪我を防いだり低体温症を防いだりっていうのはできると思うんですけれども、
抗残病っていうのはなかなか装備で防ぐことができないなっていうふうに思っていて、
だからやっぱり抗残病になりにくいためにはどうやって登るのかみたいなのを知識として知っておく必要があるんじゃないかなと感じています。
ということで、今日は抗残病にならないためにはどうしたらいいのみたいなところをお話ししようかなと思います。
これは必ずしも富士山だけの問題ではないですね。
もちろんこの夏富士山に挑戦しようみたいな方はぜひ聞いていただきたいですし、
やっぱり日本には抗残病を発症してしまう可能性のある山ってそれなりにいっぱいあるんですよ。
具体的に言うと標高3000m以上の山はかなり抗残病のリスク高いんじゃないかなと思いますし、
場合によってはね2500m以上ぐらいで発症しますので、となると結構日本中の山はどこでも抗残病になる可能性あるよねというところでね、
夏休みとか登山計画されている方もいらっしゃると思いますので、抗残病を予防するためにはどうしたらいいのかっていうのを今日はお話ししようかと思います。
03:11
実はこれめちゃめちゃシンプルなんですよ。抗残病を予防するには2つの方法しかないです。
2つないしオプションとして3つ目があるという感じかな。
今日はこの3つについて簡単にお話しするんですけれども、
もうズバリ言っちゃうと1つ目、ゆっくり登りましょう。これがね最も重要ですね。
2つ目は、寝る標高、睡眠をとる標高を低くしましょうということです。
1つ目のゆっくり登るってことに関してなんですけれども、これがねやっぱり最もエビデンスっていうんですか、ちゃんと研究されていて意味のあることだよっていうのがわかっていることですね。
いろいろホームページとか、いろいろ抗残病を予防とかで調べるといろんな情報出てくるんですよね。
水いっぱい飲みましょうとかね、いろいろなんやかんやいっぱい出てくるんですけれども、それらが結構いろんなことが並列で書かれちゃったりしてるんですけれども、
正直ね水をいっぱい飲みましょうっていうのはもうほぼエビデンスないので、あんまり意味ないんですよね予防としては。
エビデンスとして最も価値があるのはゆっくり登ること。
なのでゆっくり登ってください。以上です。っていう感じですね。
具体的に言うとね、標高3000メートル以上に行くんであれば1日で500メートル以上を標高を上げない方がいいっていうぐらいですね。
あとは1日目でいきなり3000メートルを超えない方がいいみたいに言われてるんですね。
そのぐらいゆっくり登りましょうねっていうことですね。
実際の富士登山で考えると結構1泊2日で登る方が多分大体多いと思うんですけど、
1泊目の宿がね3000メートル以上っていうことが結構あるんですよ。
で、次の日3776メートルまで登るんで、仮に3000メートルで宿泊するとすると次の日776メートル登ってることになって、
やっぱり早すぎるし、いきなり3000メートルに行ってるっていうことでね、やっぱり早すぎるんですよね。
なので、おすすめの方法としては5号目、5号目って2300メートルぐらいなんですけれども、
5号目ぐらいの標高で1泊して、次にやっと3000メートルとかの標高で1泊して、みたいな感じでゆっくり登っていくのがいいですね。
っていうのをおすすめしてます。
で、これ富士山に関わらず他の3000メートル級の山でも同じですね。
1泊目をいきなりね3000メートルとかに持ってくるんじゃなくて、もっと1日かけてゆっくりゆっくりふもとから登って、
2千何百メートルっていうぐらいで1泊して、次の日ゆっくりゆっくり登って3000メートル台に到達するみたいな登り方をすれば、
鉱山病はある程度予防できるんじゃないかなと思います。
で、それが一つ目ね、ゆっくり登りましょう。
06:01
まあこれは最も重要です。
で、2つ目の低い標高で寝ましょうねっていう話については後半お話ししていきます。
その前に1曲お聴きください。
オフペンバックで天国と時刻。
はい、なんか急いで登りたくなっちゃうような曲でしたね。
まあね、こういう曲聴きながら登るとね急いで登っちゃうかもしれないんですけれども、ゆっくり登るのが大切だって話してきましたね。
特にね、やっぱ若くて体力がある人要注意ですよね。
若くて体力ある方って登れちゃうんですよ、結構なスピードで。
だから調子に乗ってね、結構早いスピードで登って、
あ、まあ予定より早く着くねみたいな感じで、いいねいいねっていう感じで登っちゃうんですけれども、
鉱山病に関してはそれはリスクになりますね。
なので自分がねお年寄りになったような気分でゆっくりゆっくり登ってもらった方が鉱山病にはなりにくいということですね。
で、それが一つ目の鉱山病の予防なんですけれども、
二つ目は寝る標高を低くしましょうということです。
高い標高に行くと酸素が少ないので自然と体は酸素を取り入れようとしていっぱい呼吸をするんですね。
自然にいっぱい呼吸するのはいいことですよね、酸素がいっぱい取り入れられるので。
なんだけどいっぱい呼吸すると二酸化炭素っていうのがいっぱい外に出ちゃって、
体がアルカリか酸アルカリのアルカリに偏っちゃうんですよ。
そうするとどうなるかというと、これはやばい呼吸を止めて二酸化炭素を多くして酸とアルカリのバランスをちょうど良くしなきゃっていう現象が同時に起きるんですね。
だから自然に呼吸をいっぱいして酸素を取り込もうっていう動きと、
いやいや呼吸を止めなきゃっていう動き反応が同時に起きているっていう状態になります。
普通に活動している時っていうのはおしゃべりしたりね、自分で意識的に呼吸もできるので、
どちらかというと酸素をいっぱい取り込もうっていう呼吸がいっぱい行われる方に偏っているんですけれども、
寝てしまうとその反動が起きるんですね。
寝てしまうと今度は、これはやばい呼吸を止めなきゃっていう反応の方が優位になってしまって、
地上でいる、普段の平地で暮らしている時以上に呼吸が少なくなっちゃうんですね。
そうすると極端な低酸素状態になります。
それが抗酸病にとって非常にリスクなわけですよね。
だから寝る標高はなるべく低くしてあげた方がいいということになります。
また寝るタイミングもなるべく遅い方がいい。
遅いっていうのはその高い標高に達した後、時間が経ってから寝れば少しは順脳できていますので、
高い場所に長い時間いるとだんだん順脳していくんですね。
その順脳をなるべくさせた方がいいっていうことです。
だから順脳をさせてから寝た方がいいということになります。
だから高い標高に達したらすぐ寝るんじゃなくて、
しばらくその標高で滞在して、お茶飲んだりお食事したりしながら滞在して、
しばらく時間が経ってから寝る。
もしくはさらに高い標高に登って、高い標高に体を慣れさせてから降りてきて、低い標高で寝る。
09:02
っていう風にすると、寝ている時の極端な低酸素っていうのがある程度防げる可能性があるので、
抗酸病のリスクが少なくなるということですね。
ということで、抗酸病を防ぐ2つの方法。
1つはゆっくり登りましょう。
もう1つは標高を低い場所で寝ましょう。
もしくは高い場所に到達してから、時間が経ってから寝ましょうということですね。
睡眠する標高とか時間を気をつけましょうということです。
この2つが基本的な考え方というか、それ以外の方法はもうないと思った方がいいですね。
なので、ゆっくり登ることと寝る場所、標高と時間を気をつけましょう。
3つ目のオプションとしては、薬を使うという方法があるんですね。
これは抗酸病に対してハイリスクの登山をする場合には、ダイヤモックスと言われている薬を使うことが推奨されています。
これはもうガイドライン的に推奨されているので推奨なんですけれども、
抗酸病のリスクが高い登山のときは?ということなんですよ。
抗酸病のリスクが高い登山というのはどういうときかというと、今の裏返しですよね。
スピードが速い登山、もしくは寝る標高が高い登山ということです。
具体的に言うと、いきなり3000mに行って寝なきゃいけないような登山とか、
1日に500m以上、3000m以上の標高で上がるような登山。
これらは抗酸病のリスクが高い登山ということになります。
そういう登山をする場合は、ダイヤモックスという薬を飲むことが推奨されています。
じゃあそれ飲めばいいんだって話なんだけど、
そもそも登山というのは自分で計画立ててできる話なので、
この高いリスクの登山を選択することが誤っているわけですよね。
なので自分で登山計画を立てるときに、
抗酸病に対してのリスクを低くするという方がよっぽど大切なわけですよ。
高い標高で寝ないとか、ゆっくり登れるような登山計画を立てる、
という方が本質的に重要な話なんだけれども、
いろんな事情があってどうしてもそれができないよ、
高いリスクの登山をせざるを得ないよという場合には、
薬を飲むというのも選択肢としてありなのかなというところですね。
ということで、今日は抗酸病にならないためにはどうしたらいいの、
みたいな話をしてきました。
もう話は単純でしたね。
ゆっくり登ろうよということと、低い場所で寝ようよというこの2つですね。
ということで、この夏高い山に登ることを考えてらっしゃる方もいらっしゃると思いますけれども、
ぜひこういった知識とかをつけて快適に登山を楽しんでください。
さて、ヤマドクターの北斗ライフでは皆様からのご感想やご質問を募集しています。
FM八ヶ崎公式ホームページのお問い合わせフォーム、
もしくは私個人のInstagramにもお問い合わせフォームを準備しておりますので、
お気軽にコメントしてください。
それではまた次回のヤマドクターの北斗ライフでお会いしましょう。
12:06
ヤマドクターの北斗ライフ
この番組は社会福祉法人緑寺会 北斗診療所の提供でお送りしました。
12:27

コメント

スクロール