大企業病や官僚主義は、健康な組織に外から入り込む「ウイルス」のようなもの──そう考えて、ルールを減らし、複雑さを取り除こうとしてきた。けれど20年戦っても、状況はむしろ悪化していく。その経験からたどり着いた結論は、官僚主義は外から来るのではなく、組織の構造そのものが生み出している、というものでした。
今回は、米国の著名VC Sequoia Capital のポッドキャスト『Long Strange Trip』から、ドイツの製薬・ライフサイエンス大手バイエルの現CEO、ビル・アンダーソンの回を取り上げます。アスピリンを生んだ160年以上の歴史を持つ、従業員10万人超の巨大企業を、いかにスタートアップのように速く動かすか。アンダーソンが進めるのは、11〜12あった階層を約6層へ半減させ、1人のマネージャーが見る部下を平均6.5人から14人(最大90人)へ広げ、年次予算を廃止して全社を「90日サイクル」で回すという、徹底した組織の再設計です。命令と統制を成り立たなくし、現場が事業のオーナーにならざるを得ない構造へ。その仕組みを、朝倉自身がミクシィで取り組んだ経験や、上場(IPO)がこうした自由をどう制約するのか、という論点とともに議論しています。
▼ 今回のトピック
(オープニング)タクシーアプリ「GO」、6月16日に東証グロース上場へ──2026年最大級のIPO
官僚主義は「外から来るウイルス」ではなく、組織の構造そのものが生み出すもの
20年戦って気づいた、「戦い方そのものが間違っていた」という発想の転換
官僚主義の正体:何層もの階層、機能別の縦割り、現場から遠い意思決定、無数のサインオフ
バイエルの改革:階層を約半分に、部下数を最大90人に、年次予算を廃止
全社を「90日サイクル」で回す──投資家との約束(Tier1)と四半期ごとの再配分(Tier2)
マネージャーの役割が「指示」から「詰まりを取り除く潤滑油」へ
朝倉の視点①:官僚主義は自己免疫疾患──真面目に組織を守ろうとするほど、新しい挑戦を異物として排除する
朝倉の視点②:上場(IPO)が求める規律と、機動的な組織運営の緊張関係
朝倉の視点③:組織を「うまく管理する」より、「管理しなくて済む」環境をつくる
率直な留保:アンダーソンの改革はまだ「これから」。再成長に乗せた成功物語ではない
▼ 参考文献
スピーダスタートアップ情報リサーチ
https://jp.ub-speeda.com/solutions/startup/
タクシー配車GOのIPOに海外勢から20倍の需要、日本株に関心-関係者https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-10/TGE2EAKJH6V400#gsc.tab=0
新規上場会社情報
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/index.html
Sequoia Capital『Long Strange Trip: CEO to CEO with Brian Halligan』(ビル・アンダーソン回)
https://sequoiacap.com/podcast/bayers-bill-anderson-turning-a-168-year-old-tanker-like-a-speedboat/
Sports 「Sports wear」
https://open.spotify.com/track/4jLzHTwpTYVHzGhg8IQi9v?si=7Cco8TjZSq20LDWkAqMOIg
オープンチャット「This is令和スタートアップOC」
https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
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