その数ヶ月後、彼女は辛い生活に耐えきれず、ネットを使って家出を繰り返すようになっていったそうです。彼女が中学2年生になる頃、家出先で出会った男性がお小遣いをくれるようになったんです。もちろん体の関係ありきで、でございますね。これがきっかけで彼女はこういう稼ぎ方があるのかと。
ほな、他に求めてくれるみんなにおねだりをしてみようということで、自然発生的に援助交際をしていくようになります。リリちゃんにとっては男性から性的に求められ、自身がそれに応じることで男性が喜んでくれると。
イコール自分が世の中に必要とされているというふうに感じることができたし、虐待をする父親のそばから離れることもできるし、学校行けっていうふうにも言われへんし、さらにはお小遣いをもらうこともできると。リリちゃんからすれば地獄みたいな世界で見つけた唯一自分を必要としてくれる居場所というふうに感じたんでしょうね。こういった家出行為というのは高校卒業まで続いていったそうです。
高校卒業後は横浜市天王町にて一人暮らしを始めます。この時ですね専門学校へと彼女は通い始めるんですが、結局その専門学校も中退して高校時代の先輩からの誘いもあり風俗で働き始めます。風俗上としての生活も慣れてきたある日、先輩からの誘いで横浜の中心市街地である館内にあるホストカラー部へ行くことになります。
彼女にとっては初めてのホストクラブ体験だったわけなんですけれども、一人のホストと連絡先を交換してその日は家路に着きます。これまでの人生経験から恋愛経験と呼べるものが皆無だったリリちゃんはホストの色濃い営業ということを知っているわけもなく、ホストからの言葉に素直に喜んでドハマりしていくんですね。
このホストからの連絡も徐々に徐々にそして甘いものから不穏なものに変わっていってですね、最終的にホストからは借金が払えない助けてお金貸してっていうような内容に変わっていくんですね。
当時のリリちゃんも自分に助けを求めてくれた、自分を必要としてくれている、それであれば力にならなくてはとホストを助けてあげたいという気持ちからお金を貸すのではなく、もうあげてしまったらしいんですね。
こうやって色濃い営業や裏引きといった夜の世界の辛さ、辛辣さを身をもって経験していった彼女なんですけれども、今となってはいい思い出だった。その時その時は必要とされている感じがして嬉しかったというふうに捉えているらしいです。
そんな苦い経験もあったからでしょうか。20歳になった頃には風俗もやめて昼食に戻ってコツコツ働くようになったんですね。
しかしコツコツ地道に働くことへ物足りなさを感じるようになっていたある日ですね。職場の先輩に今度は歌舞伎町のホストクラブに遊びに行かへんかと誘われて初めて歌舞伎町の土地を踏むことになります。
初めて足を踏み入れた歌舞伎町のホストクラブなんですが、これまでの経験などから男性に対する恐怖心や人と会話することの苦手意識をまだ完全に克服できていなかったので、ホストとうまくコミュニケーションを取れなかったんですね。
なのでほとんどのホストから相手にしてもらえなかったんですけれども、一人だけ積極的に話しかけてくれたホストがいたんです。このホストをホストAとしておきましょう。
この日ホストAを気に入ったリリちゃんは、初来店にもかかわらずホストAを指名しまして、そしてホストAと連絡先を交換して帰宅したそうです。
翌日、昨日はホストA君と飲めて楽しかったなというふうに物思いに吹けていたところ、ホストAから早速またリリちゃんに会いたいと連絡があって、彼女は喜んで会いに行ってしまうんですね。
ほんでホテルインからの俺のエースになってくれというふうに言われるんでしょう。
エースというのはそのホストに対して一番多くお金を使って売り上げに一番貢献してくれるお客さんのことなんですね。言うたらヒット株主みたいなもんでございます。
昼食の稼ぎだけでは当然エースになれるほど稼げるわけがないので、昼食をやめてまた夜食風俗上として働くことになるんです。
彼女の原動力は人から頼りにされる、必要としてもらえるということなんですよね。それこそが彼女の生き甲斐だったわけです。
このホストAが自分を頼ってくれた、必要としてくれた、ほなリリちゃん頑張るっていうもんでございます。
こうして彼女のホス狂い人生がスタートしていきます。住んでいたアパートも解約して歌舞伎町のカプセルホテルなんかを点々としながら体を潤う生活を始めていきます。
そこから数日後、必死に風俗で働いてホストAに30万見継いでシャンパンを入れたらしいんですが、人生初めてのシャンパンコールに感動してホスト業界に魅了されていったそうです。
喜ぶホストAの姿を見て当然リリちゃんは嬉しく思ったし、頑張ってよかったという達成感に浸ることができたらしいんです。
それからもホストAをナンバーワンにするべく必死に働き、稼いだお金すべてをAのために使う生活というのが続いていきます。
そんな中、ある日彼女は風俗のお客さんから性病をもらってしまいました。
性病をもらったということは当然出勤できないということでもあるので、困り果てた彼女はお客さん全員におねだりラインをすることを思いつきます。
というのもホストAに今月は300万使うからねというふうに約束していたらしいんですよ。
なので300万払えないとホストAが悲しんでしまう、困ってしまうということで片っ端からお客さんに300万くださいっていうような内容のラインを送ったそうなんですよ。
当然ほとんどのお客さんからバカ言ってんじゃねーよと断られるわけなんですけれども、
とある一人のお客さんが大丈夫困ってるなら相談に乗るよといった内容の返信をしてくれたそうです。
そこでリリちゃんは借金が返せなくて困っている助けてというようなやり取りをした上で最終的にこの客は375万円という大金を彼女に振り込んだそうです。
この経験からこの方法は使えるんじゃねーかとリリちゃんは考えたんですね。
もっとそれらしい理由を使えばもっと多くの人からたくさんのお金を引っ張ってこれるんじゃねとなったわけですよ。
引っ張るっていうのは失礼な言い方だな。
ならばいただくというふうに言おうとこうしていただき女子リリちゃんが爆誕したわけですよね。
もうここからのリリちゃんの会心劇というのはすごいわけですよ。
もうおじからお金を引くためにどんなアプローチをしていくか日夜研究していくわけです。
その成果報酬である札束の写真をXに載せることで彼女をあがめるパパカツ女子がどんどんどんどん世の中に増えていくわけですよ。
もう闇これは日本の闇どうやったらリリちゃんみたく稼げるようになりますかっていうDMやらリプライがリリちゃんのところにジャンジャン来るようになって
当時のパパカツ女子会話やらホスト会話でいただき女子リリちゃんという名前はかなり有名だったそうです。
リリちゃんの元に連絡が来る女子というのはおそらく自分と同じリリちゃんと同じようにホストにはまって生活が苦しい子たちばっかりなんだろうなと。
辛いよねそんな子たちを助けてあげたい力になってあげたいそう思って彼女は彼女のいただきスキルをマニュアルにして販売しようというふうに思い立つわけですよ。
2020年8月に最初のマニュアルを発売してから以降いろいろなバージョンのマニュアルを1から3万円で販売しそれを1000人以上が購入したことで売り上げは後に2000万円弱にもなったらしいです。
マニュアルが売れ喜んでくれる女の子がいることを嬉しく思っていたんですけれどもそれと同時に自分が詐欺行為に手を染める板田女子を次々と量産しているという事実に対して罪悪感も抱くようになっていったそうです。
そんな気持ちを抱えながら風俗に通ってはホストに見つぶという生活を続けていたそうです。
もうこの頃にはねもうホストAとは関係は切れておりまして別のホストに見ついていたみたいなんですけれどもここまで来るともはやホスクラでの体験できるいろんなことを体験し尽くしてしまっていてこの時の担当にもちょっと飽き飽きし始めてたらしいんですね。
なので3人目の担当を新しい担当を探すべく初回巡りと初回荒らしというでしょうか初回のホストクラブで安く遊べるのでそこで初回荒らしして自分の担当を探していたらしいんですね。
そこで出会ったホストというのが当時23歳のアユムというホストなんです。
このアユムという男は青山学院大学を卒業していて将棋の腕前は五段というね異色のホストで頭のいい方やっぱんですよね。
彼の軸や芯の強さ人生観などといったものを気に入ったリリちゃんはアユムのホスト人生を応援するために全力投球するというふうに覚悟を決めたわけです。腹くくったんですよこの女。
このアユムをナンバーワンにするため稼いでいたリリちゃんなんですけれども彼をナンバーワンにするためには彼女が一人で体を打って稼げる額では到底足りずにですね。
やむを得ずいただき行為にもどんどんどんどん拍車がかかっていくわけですよ。
そうして毎日自分自身の体を売りさらに嘘をついておじからお金をせしめることに多少なりとも葛藤がありつつもリリちゃんはそんな生き方しかできないという苦しさやジレンマに耐えきれなくなっていてですね。
この頃には俗に言うパキルという行為に走るんですね。
市販の薬とかお医者さんからいただける薬というのを大量に飲むオーバードーズすることによって現実逃避するという行為が増えていったんです。
そんな中です登録者数200万人の某有名ユーチューバーからいただき女子についての取材依頼がリリちゃんのもとにやってきたんですね。
そのユーチューバーのファンだった彼女はこの撮影を快楽いたします。
その後9月20日には茨城県の50代男性から計約3850万円をそして10月22日には神奈川県の50代男性から1億1700万円を騙し取った罪で再逮捕されています。
3回逮捕されてるんですねリリちゃんすごいですね。
取り調べでこれまで数十人の男性からお金を騙し取ったことまた女の子たちからマニュアルを販売して2000万円近く稼いでいたこと騙し取ったお金は全てホストアユームというホストに見ついていたことを正直に白状したんですね。
結果10月23日リリちゃんが再逮捕された翌日10月23日ホストアユームは組織犯罪処罰法違反で逮捕後に起訴されます。
11月2日午後3時名古屋地裁で行われたリリちゃんの詐欺法助罪の審理なんですけれども基礎事実は認めたものの裁判長の質問にも5秒伸ばして答えるなど何ともやる気を感じられないありさまでしたというふうに各メディアでもよく報じられていました。
僕も当時連日ニュースでこのニュースというかこの事件ですねを見てはいたんですけれども彼女の対応はすげーバッシングされていた記憶があります。
しかしですね同年12月15日テレビ局の取材を受けた時は結構しっかりとした受け答えをしていたんですね。
記者からの頂き行為が詐欺行為だというふうに気づいたのはいつ頃だったかという問いに対しては頂き助手といって詐欺行為を正当化していたことは普通に考えておかしいことだったと今は思う。
自分は嘘をついていたけれどもおじがお金を渡したいと言うたらおじの善意でお金を振り込んでくれたのであって基本的に自分からいくらいくらくださいと要求したり
おじから奪ったりしていなかったから詐欺ではないというふうにずっと思っていた。
しかし当時からそれはおかしい本当はおかしい間違ってると分かりつつもホストに見継ぐためには仕方のないことというふうに自分の心の声本当は間違ってるよという心の声に蓋をしていたというふうに回答をしています。
他にも理事ちゃんのマニュアルをもとに詐欺をした家田美久被告に執行猶予付きの有罪判決が出たことについてはどう思うかという問いかけに対しても自分が頂き行為を教えた女の子が喜んでくれたことに自己満足してしまうばかりでその結果彼女に罪を背負わせてしまったことをとても悔いているというふうに話しています。
2024年4月22日最終判決として彼女は懲役9年罰金800万円の判決が下りました。
また彼女がテレビ局に送った式では今後について理事ちゃんはこのように述べています。
本当の救いって一体何?と考えるようになりました。
僕は今それを追求していきたい。
それがわかるようになったら僕と同じ境遇の女の子たちに本当の救いを教えてあげられる存在になりたい。
もう誰も傷つけたくない強く生きられる女性になります。
彼女はこの料金を不服とし5月1日に控訴しています。
一方で理事ちゃんに3850万円を騙し取られた茨城県の50代男性はこの判決に対しニュース週刊誌の取材にこのように答えています。
正直9年では短すぎると思っています。
被告に全財産を騙し取られ今正直私は生活するだけで精一杯なんです。
その上生命保険や医療保険なども解約してしまったので今後もし自分に何かあっても何の保障もありません。
なんで私がこんな面に会わなければいけないんですか?
そんな生きていくのにも精一杯の状況だというのに追い打ちをかけるように中傷までされています。
マッチングアプリで知り合った30も下の女の子とマジで付き合えると思ってるなんてすごい。
さすがはリリちゃんの選抜メンバーのお眼鏡にかなっただけはあるとかひどすぎませんか?
確かに騙された側にも責任はあるかもしれません。
だけど騙そうとして接触してきたなんて誰がわかるんですか?
私は彼女のために何とかしてあげたいと心から思っただけなのにそれが全部嘘で裏切られていたんです。
それなのになぜそれを自己責任論で追い詰められて被害者が踏みつけられなければいけないのでしょうか?
皆さんはこの事件についてどのようにお考えになられますか?
後編に続く!