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2023-03-03 05:53

35.感情ってなんのためにあるの?

要約:感情は本能的なアラームです。先の危険を知らせてくれたり、大切なものを守るために戦うエネルギーを出したりしてくれますが、現代社会では少し上手く付き合う必要がありそうです。

前回の「続・自尊心を育てるためには?②不安へのチャレンジについて」でも少し触れました、感情の役割についてもう少し掘り下げてお伝えします。ネガティブな感情は感じないようにすることが良いと思われがちですが、感じないようにするとそれはそれで体に不具合が出てしまいます。自分の感情はしっかり大切にして、受け入れてあげることが吉ですね。

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。今回の予約、感情は本能的なアラームです。
先の危険を知らせてくれたり、大切なものを守るために戦うエネルギーを出したりしてくれますが、現代社会では少しうまく付き合う必要がありそうです。
皆さん、1週間お疲れ様でした。公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。このチャンネルでは、皆さんの週末の時間を少しだけいただいて、
不就職や復職など働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識諸々を簡単にお伝えしていきます。
皆さんのお仕事や対人関係など、いつもの生活を少しでも楽にしたり、カウンセリングをより身近に感じていただいたり、緩めな時間を一緒に過ごしたりできれば嬉しいなぁと思っています。
よろしくお願いします。今回は、感情って何のためにあるの?ということで、前回の俗自尊心を育てるためには、まるに不安へのチャレンジについてでも少し触れたんですが、
感情の役割についてもう少し掘り下げてお伝えします。 特にネガティブな感情って持たない方がいいんじゃないかと思われがちなんですが、そうではないんですよというところをお伝えできればなぁと思っています。
では早速、皆さん感情と聞いてどんな感情を思い浮かべるでしょうか? 喜び、悲しみ、楽しみ、不安、怒り、
愛しさと切なさと心強さと、などなどいろいろありますけれども、どれも一言の単語で表せられるというのが感情の特徴です。
では感情全体の中でポジティブなものが占める割合はどのくらいになると思いますか?
いろいろ思い浮かべていただいた感情の名前、どちらかというとネガティブなものの方が多いんじゃないでしょうか。
そうなんです。感情はですね、ポジティブなものよりもネガティブなものの方が多いんですね。
ざっくり4分の1だったかと思うんですけれども、ちょっとさらかではないんですが、ちなみに一方で自己成長につながって幸福感が高まる人の理想的な感情の比率はポジ3に対してネガ1だそうです。
なんか世知辛いですよね。
それならネガティブ感情なんて最初からいらないじゃん。人間の進化のバグじゃん。なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それにはそれで理由があってネガティブ感情にもいろいろ役割があるんですね。
例えば前回もお話しした不安は、自分にこの先よくわかんなくてリスクあるからちょっと慎重になった方がいいねというメッセージだったりとか、
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他には、恐怖は本当に危ないからここは身を守ろう、逃げようというメッセージを本能的に教えてくれます。
逆にどんな場面でも不安も恐怖もなかったら、多分我々生き残れてないんじゃないでしょうか。
ちなみに喜びは簡単に言うと、その調子だ、もっとやれというメッセージです。
ただ、危険なものから避ければ生き延びられた原始的な時代と違って現在は複雑な社会になっています。
僕らは人間の体っていう古いハードのまま複雑になった社会に生きていることで、感情が悪さをするっていうことも出てるわけですね。
もしかしたら原始時代から感情が問題となるっていうこともあったかもしれませんが、
とにかく前回に話したように、例えば不安が強くて一歩前に踏み出せない時などは感情が過剰に作用していると考えてみてもいいかもしれません。
その一歩を踏み出すことについて不安という感情が危ないかもと本能的に言ってるわけですね。
そういう時は実際に自分がどんなことを不安に思っているのか、踏み出そうとした時にどんなことが頭によぎるかをまず言語化するのが大事です。
頭でなんとなく考えるのじゃなくて、自分がその時考えていたことを言葉にして見える化します。
それで自分の不安の質を客観的に見ていきます。
これも一つのセリフモニタリングといったところですかね。自分の不安の抱きやすさ、思考パターンなどは意外とわかっていないものなんです。
そして、感情は決して見ないようにすることが正解ではありません。
なんか昨今のポジティブに行こうぜ的なノリに巻き込まれると、自分のネガティブな感情を抑えがちにどうしてもなってしまいますが、感情に流されないようにするには、まずその感情を素直に受け入れてあげること。
あー自分今こんな理由で不安になってんだなぁとそのままの自分を認めてあげることが大事な出発点です。
今自分の感情を我慢したり見ないようにしている方がいたら、余裕のある時に自分の感情を受け入れてあげてみてください。
少し話が拡散してきましたが、今回はいかがでしたでしょうか。 感情の役割とネガティブ感情の付き合い方について簡単に説明しました。
もしご希望があれば、この話ももう少し詳しく説明する回を作れればなぁと思います。
ひとまず今回は、感情ってないがしろにしてはいけないんだなぁといったところを感じていただければ嬉しいです。
では今回はここまで。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。
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