これトリミングだもんかも。
結構してるんじゃないですかね、撮影の後。
私ね、トリミングってすごい嫌いなんですよ。
っていうか、嫌いだったかな。
この半年ぐらい前まで。
この半年で変わってきたんですけど、
トリミングが超大嫌いで、
フィルムの時もトリミングせずにプリントしてたんですよ。
周り黒く焼き込んで。
そこに美学を意味もなく感じてて、
脳取りこそ志向みたいな、
そういう感じだったんですけど、
今は全然そんなことないですね。
トリミングして作品が良くなるんであればそれでいいじゃん、みたいな。
昔はトリミングすると解像度というか、
シャープみたいなのが落ちるとか、
画質がやっぱりものすごい影響するっていうのがあったんですけど、
それね、クソみたいな些細なことなんで、
マジどうでもいいです。
デジタルでも画質がどうかを言ってる場合じゃないっていう、
そういう感じですね、現在の私。
これは長年やってきたから、そういうふうに
そういうふうなところに来てしまったというか、
機材がどうのこうのとかっていうのも本当どうでもよくなってきてるし、
そんな感じ。
ちょっとビデオポッドキャストということで、
会場の様子とかも貼っとくので、
興味あればその写真もちょろっと見れるんで、
見てください。
そうですね。
今回展示してある写真は未公開というか、
初公開のカラーもあるっていうことだったんですけれども、
モノクロに関しては本当にもう見たことのある写真ばっかりでした。
これ見たことのある写真ばっかりだから、
複製品なのかなと思ってちょっと見てみたら、
プリントね、スポッティングとか全然してないプリントが結構あったんですよ。
スポッティングっていうのは何なのかっていうのをちょっと説明すると、
モノクロプリントっていうのはフィルムを引き伸ばし機にセットして、
光を当てて印刷に焼き付ける、
そういうふうなプロセスで作るんですけれども、
フィルムの上にホコリとかクズが乗っかってると、
それが影になってプリントに白いスポットができちゃうんですよ。
で、スコスコってやつ、ブロワーだ。
ブロワーで吹いたところでやっぱりどうしても残っちゃうんですよね。
ガラスで挟むようなイーゼル。
イーゼルっていうのはフィルムを挟んで平面を出す、
引き伸ばし機にセットするためのものなんですけれども、
キャリアーとも言うか、キャリアーだな、キャリアーだ。ごめんなさい。
キャリアー。ガラスキャリアーとか使うと平面性は出るんだけど、
これがもうマジでめちゃめちゃ取りづらいんですよ。
両面のガラスキャリアーは特に。
僕は富士の690かな、そういう引き伸ばし使ってて、
ガラスは片面ガラスのキャリアーを自分で改造して作ってましたね。
片面だと、片面だけホコリ気をつければ、
セットする時に裏面は割とスコスコとブラシ、
静電、耐電防止ブラシで綺麗になるんですよ。
ここら辺はちょっと引き伸ばし作業、
やったことある人じゃないと伝わらないと思うので、
軽く流しておいてください。
そのプリントにですね、白いポツポツとスポットができるのを、
あとから墨とか専用のスポッティング液っていうのがあるんだけど、
それでですね、チョンチョンチョンと埋めていく作業があるんですよ。
それで最終的にプリントが完成するっていうわけですね。
なるべくスポッティングしないようにプリントするんだけども、
それでスポットがあるからってやって焼き直してると、
インガシめちゃめちゃ食うんですよ。
学生の時はそういうこともやってたんだけど、
年々スポッティングに頼り…
でも俺はあんまりスポッティングに頼ることしなかったかな。
なんとなくだけど、できるだけスポッティングなしで
プリントできるようにしてましたね。
先日ポテキャストで話した杉本先生、杉本博史さんも
スポッティングちゃんとやってますね。
YouTubeとかでスポッティングの様子出てました。
めちゃめちゃ神経質なスポッティングしてましたけど。
昔の本とか見てると、
アラーキさん、アラーキね。
情景師じゃなくて写真家のアラーキね。
アラーキ信吉さんっていう写真家がおられるんですけど、
アラーキはスポッティングは点で打つんじゃなくて、
撫でる感じでちょちょちょって線になってるらしくて、
プリンターの方が修正するのすごい大変だったそうです。
それは美術館とかに収蔵するためのプリントだったんで、
後から修正を入れてたっていう話。
また話が飛んでしまった。
スポッティングですよ。
スポッティングされてないプリントがめちゃめちゃあったんですよね。
そういうプリントって見たことがあんまりないんですよ。
特に展示されるためのプリントでスポッティングされてないって珍しいなと思ったのもあって、
複製か何かスキャンのミスかな。
スキャナーでスキャンするときもスポッティングというか、
ほこりが映っちゃうと点々出ちゃうんで。
でもスキャナーだと黒くなるのか。
まあいいや。
そのスタッフの方に聞いたんですよ。
そのスタッフもすごい人で、会場に入ったらめちゃめちゃ丁寧な挨拶というか元気のいい挨拶で、
珍しいなっていう、それぐらい元気のいいスタッフの方でした。
そのスタッフの方に出どころを聞いたところ、
今回のこの展示のプリントっていうのは、
上田翔二さんの実家にあったプリントを特別に持ってきて展示したそうです。
上田翔二さんの息子さんが探されたというか、管理されてるらしいんですけど、
それを持ってきたっていう話でしたね。
すっかり写真美術館から私は持ってきたんじゃないかと思ってたんですけど、そうじゃなかったですね。
あとカラー写真もそうらしいです。
カラー写真に関しては今回の展示のために新しくプリントしたのもあったとかそういうのもおっしゃってましたね。
なのでですね、先ほどお伝えした見どころとともにですね、
さっきお伝えした見どころって何だったっけ。
名だたる代表作品オリジナルプリントで、これ。
スポッティングの跡とかもよく見るといいと思います。
スポッティングされてない。
僕が受けた印象は生々しいって感じでしたね。
だからどういうプリントなんだろうって考えてて、
おそらく展示するために作られたっていうものではないんじゃないかなって気がしますね。
いわゆるストックAPってアーティストプルーフみたいな、
なんかの時に取っておくためのストックから出したとかそういう感じなのかなって思いました。
ハッセルブラッドも置いてありましたね。
これ多分本人使ってたやつではないですかね。
それ聞くの忘れてたな。
あとライトボックスの上にポジフィルムが並んでたりとか。
点数でだけで言うと何点くらいなのかな。
多分20点くらい。
そんなめちゃめちゃ多い感じじゃなかったんで。
でもギャラリーで写真見るにはちょうどいいですね。
でですね、スタッフがすごいんですわ。
写真展はともかくいつも通りそういうふうに見て気になることを聞いたっていう流れなんですけど、
めちゃめちゃ熱く語るスタッフの方で、
この展示見に行ったらぜひスタッフの方に疑問なりなんなりぶつけた方がいいと思います。
もう僕と喋ってる時は汗だくでいろいろ説明していただいてですね。
その流れでライカをめちゃめちゃ勧められましたね。
僕ライカに興味があんまりないんですけど、
そのスタッフの方も僕も最初はそうでした。
でもここで働いているといろんな写真家の方にもライカはやっぱりいいって言われて、
もう頑張って買いましたみたいな話をしてて。
いらんかな、今のとこ。
管理期過ぎたらちょっと欲しくなるかも。
で、他の写真も展示してあるっていう話をその方おっしゃってて、
それが6階のライカコーナーにあるっていうから、
結局ライカコーナーに誘導される俺なんだが、行きました。
そっちにも6点かな、7点くらいかな、展示してあって、
それもすごく良かったですね。
そちらの方もチラッと、ビデオポッドキャストなんで貼っておきますんで、
興味ある方はチラ見してみてください。
でですね、上田翔司さんのこの写真展の話はこんな感じです。
見たことがあるプリント、違う、見たことがあるプリントばかりでスポッティングあんまりなかった。
いやいや、もうちょっと待って。
見たこと、僕の知ってる写真だ。
僕の写真集とかでよく見ていた知ってる写真があって、
そこは結構高まるものがあったっていうのと、
スポッティングがなされてなかったんで、
それが生々しさを伝えるライブ感みたいなのが逆にあったっていう。
で、カラー、カラー写真はあんまり上田翔司さんっていう感じではないんですよ。
ちょっと語弊があるとはダメなんだけど。
僕が思い出したのは、その昔朝日カメラで連載されてる時がありまして、
上田翔司さんが。
その時のカラー写真にすごく近いなって思いました。
なんて写真集。
それが写真集として出てるらしくてですね、
インローカメラ写真長っていう写真集になってて、
これね、ペンタックスかな?
エスピオっていうコンパクトカメラで撮られたカラー写真だった気がします。
まあまあ、それを思い出しましたね。
そんな感じかな、カラーに関しては。
ぜひ見てください。
7月31日までです。