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2026/06/22 湧き水のほとり #121 グリム兄弟「ヘンゼルとグレーテル」3
2026-06-27 14:30

2026/06/22 湧き水のほとり #121 グリム兄弟「ヘンゼルとグレーテル」3

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サマリー

FM八ヶ岳で放送された「湧き水のほとり」第121回では、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の第2章が語られました。貧しさから森に捨てられた兄妹は、偶然見つけたお菓子の家で魔女に捕らえられてしまいます。魔女はヘンゼルを太らせて食べようとしますが、ヘンゼルは骨を出すことでごまかし、妹グレーテルは魔女の命令に逆らえず苦しみます。物語は、魔女がしびれを切らし、兄妹の運命がさらに危うくなる場面で中断されました。

導入と物語の始まり
湧き水のほとり。
FM八ヶ岳をお聞きの皆さん、各種インターネットからお聞きの皆さん、ご機嫌いかがですか。開運小天です。
ここからの15分間は、聞く読書の番組、湧き水のほとりの時間です。
児童文学や、昔懐かしい物語、さまざまな文豪の短編などを、少しずつ読ませていただきます。
美味しいお水を召し上がりながら、一息ついてくださいね。
今月は4回に分けて、グリム兄弟の作品、ヘンゼルとグレーテルを読んでいます。
本日は、その3回目、第2章に入るところです。
少年ヘンゼルと、その妹の小さいグレーテルは、森の近くで、お父さんとママ母と暮らしていましたが、
普段から貧しく、大飢饉になり、いよいよ食べる物がなくなった時、
ママ母はお父さんを言いくるめて、森の奥へ子供たちを捨てることにしました。
ヘンゼルの規定によって、二人は家へ戻れましたが、また食べる物がなくなったので、今度はもっと奥まで連れて来られました。
今度もヘンゼルは、戻り道が分かるよう努力したのですが、失敗し、いよいよ本当に森の中で路頭に迷っています。
それでは、続きをどうぞ。
お菓子の家と魔女の登場
2 こんなことで、2人、お父さんの小屋を出てから、もう3日目の朝になりました。
2人はまた、とぼとぼ歩き出しました。
けれど、行くほど森は深くばかりなって来て、ここらで誰か助けに来てくれなかったら、2人はこれなり弱り切って、倒れるほかないところでした。
すると、ちょうどお昼ごろでした。
雪のように白いきれいな鳥が、一本の木の枝にとまって、とてもいい声で歌っていました。
あまりいい声なので、2人はついたちどまって、うっとり聞いていました。
そのうち歌をやめて、小鳥は羽ばたきをすると、2人の行くほうへ飛び立って行きました。
2人も、その鳥の行くほうへついて行きました。
すると、かわいい小屋の前に出ました。
その小屋の屋根に、小鳥はとまりました。
2人が小屋のすぐそばまで行ってみますと、
まあ、このかわいい小屋は、パンでできていて、屋根はお菓子でふいてありました。
おまけに、窓はぴかぴかするお砂糖でした。
「さあ、ぼくたち、あそこにむかって行こう。」
と、ヘンゼルがいいました。
「けっこうなお昼だ。かまわない、たんとごちそうになろうよ。
ぼくは屋根をひとかけかじるよ。
グレーテル、おまえは窓のをたべるといいや。
ありゃあまいよ。」
ヘンゼルはうんと高く手をのばして、屋根をすこしかいて、どんな味がするかためしてみました。
するとグレーテルは窓ガラスにからだをつけて、ぽりぽりかじりかけました。
そのとき、お部屋の中からきれいな声でとがめました。
「もりもり、がりがり、かじるぞ、かじるぞ。
わたしのこやをかじるな。だれだぞ。」
こどもたちはそのとき、
「かぜ、かぜ、そーらのこ。」
とこたえました。そしてへいきでたべていました。
ヘンゼルは屋根がとてもおいしかったので、大きなやつをいちまい、そっくりめくってもってきました。
グレーテルはまるい窓ガラスをそっくりはずして、そのまえにすわりこんでゆっくりやりはじめました。
そのときふととがあいて、ばけそうにとしとったばあさんがしゅもくずえにすがってよちよちでてきました。
ヘンゼルもグレーテルもこれにはしたたかおどろいたものですから、せっかくりょうてにかかえたものをぽろりとおとしました。
おばあさんは、でもあたまをゆすぶりゆすぶり、こういいました。
「やれやれ、かわいいこどもたちや。だれにつれられてここまできたかの。
さあさあはいってゆっくりおやすみ。なんにもされやせんからの。」
こういっておばあさんはふたりのてをつかまえてこやのなかにつれこみました。
なかにはいるとぎゅうにゅうだの、おさとうのかかったやきまんじゅうだの、りんごだのくるみだのおいしそうなごちそうがテーブルにならばりました。
ごちそうのあとではかわいいきれいなべっとふたつにしろいきれがかかっていました。
ヘンゼルとグレーテルとは、そのなかにころりとなっててんごくにでもきているようなきがしていました。
このばあさんはほんのうわべだけこんなにしんせつらしくしてみせましたが、ほんとうはわるいまじょで、
こどもたちのくるのをしってぱんのおうちなんかこしらえてだましておびきよせたのです。
ですからこどもがひとりてのうちにはいったがさいご、さっそくころしてにてたべて、それがばあさんのなによりうれしいおいわいびになるというわけでした。
まじょはあかいめをしていてとうめのきかないものなのですが、
そのかわりけもののようにはなききで、にんげんがよってきたのをすぐとかぎつけます。
それでヘンゼルとグレーテルがちかくへやってくると、ばあさんはさっそくたちのわるいわらいかたをして、
「よしつかまえたぞ。もうにげよったってにがすものかい。」と、さもにくてらしくいいました。
魔女の企みと兄妹の苦難
そのあくるあさ、もうはやく、こどもたちがまだめをさまさないうちから、
ばあさんがおきだしてきて、ふたりともそれはもうまっかにふくれたほっぺたをして、
すやすやといかにもかわいらしいすがたでやすんでいるところへきて、
「こいつらとんだごちそうさね。」とつぶやきました。
そこでばあさんはやせがれたてでヘンゼルをつかむと、
そのままちいさないぬごやへはこんでいって、ぴしゃりこうしどうをしめきってしまいました。
ですからヘンゼルがなかでいくらわめきたいだけわめいてみせても、なんのやくにもたちません。
それからばあさんはまたグレーテルのところへでかけて、むりにゆすぶりおこしました。
そして、「このなまけもの。さあおきてみずをくんできて、
にいさんになんでもおいしそうなものをおしらえてやるんだ。
そとのいぬごやにいれてあるからの。せいぜいあぶらぐとりにふとらせなきゃ。
だいぶあぶらののったところでおばあさんがたべるのだからな。
とわめきました。
こうきいてグレーテルはわーっとはげしくなきたてました。
けれどなにをしたってむだでした。
このたちのわるいまじょのいいなりほうだい。
どんなことでもグレーテルはしなければなりませんでした。
こんなしだいできのどくにたべられるヘンゼルにはいちばんじょうとうなおりょうりがつきました。
そのかわりグレーテルにはざりがにのこおらがわたったばかりでした。
まいあさまいあさばあさんはいぬごやへでかけていって、
どうだなヘンゼル、ゆびをだしておみせ。
そろそろあぶらがのってきたかどうだかみてやるから。
とわめきました。
するとヘンゼルはたべあましのほそっこいほねをいっぽんかわりにだしました。
ところでばあさんはかすみめしているものですからみわけがつかず
それをヘンゼルのゆびだと思って、どうしてヘンゼルにあぶらがのってこないかふしぎでなりませんでした。
さてそれからかれこれひとつきたちましたが、あいかわらずヘンゼルはやせこけたままでした。
それでばあさんもとうとうしびれをきらして、もうこのうえまちきれないと思いました。
やいやいぐれてる!とばあさんはいもうとのこにむかってわめきたてました。
さあさっさといってみずをくんでくるのだ。
ヘンゼルのこぞうめ、もうふとっていようがやせていようが、
なにがなんだってあしたこそあいつぶっちめてにいてくっちまうんだからな。
やれやれどうしましょう。かわいそうにこのいもうとのこはむりやりみずをくまされながら、
どんなにはげしくなきじゃくったことでしょう。
このこはさけびごえをあげました。
いっそもりのなかでもうじゅうにくわれたほうがよかったわ。
それだとかえってふたりいっしょにしねたのだもの。
やかましいぞ、このがきは!とばあさんはいいました。
ないたってわめいたって、なんにもなりゃしないぞ。
番組の締めくくり
というところでおじかんとなりました。
本日はグリム兄弟作、ヘンゼルとグレーテルを途中まで読んできました。
続きはまた来週です。お楽しみに。
お聞きいただきありがとうございました。
番組では皆様からのリクエストや感想をお待ちしております。
FM八ヶ岳のホームページの問い合わせフォーム、
またはスマートフォンアプリレディモのメッセージ欄からお寄せいただけます。
お送りしましたのは、開運商店でした。
この後もFM八ヶ岳でお楽しみください。
本日もいい塩梅に過ごせますように。またお会いしましょう。
14:30

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