アメリカのヘグセス国防長官が、2009年にテキサス州フォートフード陸軍基地で銃を乱射し13人を殺害した死刑囚の処刑をライブ配信すると発表しました。実施されれば約90年ぶりの公開処刑となります。死刑制度そのものでなく、人の死を見せ物にすることについて考えます。
歴史をたどると、ロンドンの公開処刑はかつてお祭りのようなイベントになり、露天商が立ち並び事件のパンフレットが25万部売れた記録があります。5世紀のキリスト教神学者アウグスティヌスが書いた『告白』にも、剣闘士の試合を嫌っていた若者がひとたび血を見た瞬間から熱狂に染まり、自ら足を運ぶようになったというエピソードが出てきます。
仏教では三毒のひとつとして「瞋(しん)」、怒りを炎にたとえます。暴力を娯楽として消費することは、その炎に燃料をくべることになります。宗教者が身近な縁のなかでこの問いを発し続けることが、今の時代には必要です。
- アメリカの公開処刑ライブ配信計画の背景
- ロンドン・アメリカにおける公開処刑の歴史
- アウグスティヌス『告白』の若者のエピソード
- 仏教の三毒と「怒りの炎」の比喩
- 宗教者が発信することの意義
【横山上人とライブ】池上本門寺御会式見学アフタートークと次回告知など
https://stand.fm/episodes/6ace1e6c3d548861633a4966
キリスト教は、処刑を娯楽にしてはならないと教えている
https://religionnews.com/2026/10/12/christianity-teaches-us-not-to-turn-executions-into-entertainment/
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