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2024年5月31日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 本日は月面着陸機SLIMが明らかにした
カンラン石と呼ばれる岩が月表面にあるっていうこの存在確認のニュースですね。 結構いろんなニュースサイトで取り上げられていたので、これ
SLIMだけの話ではなくて過去の研究から遡って 月の化学を行う上でどう重要なのか
この辺りについて今回はお話ししていきたいと思っておりますので、 最新の月探査のお話、気になる方はぜひぜひ最後まで聞いていただけたら嬉しいです。
ということで改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の
亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1329話目を迎えるというところで、基本的には1話
完結でお話ししております。 前回は
お便りいただいたところから宇宙飛行士選抜試験 どんな感じだったのかっていうちょっと振り返りをしてみたりどんな人に素質があるのか
みたいな話させていただきました。 毎日毎日編集なし一発撮りでポッドゲスト撮らせていただいておりますので
気になるタイトルトピック見つけましたらぜひぜひ聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
ということでじゃあ早速、あそうだそうだ月齢を紹介するのは忘れてましたね。 本日15月31日は昨日が加減の月半月を迎えていたところから
さらにどんどんどんどん細く小さくなっていく月っていうのが見れるタイミングになって おりますのでここからね
どんどん2週間ぐらい1週間かあとかけてちっちゃくなっていく月の姿 僕昨日ね見たらなんかすごく白く輝いている半月が見えたんで
いや綺麗だなぁと思いましたね。子育てしながら夜中は僕結構起きてること多いんで それ見ながらうわーすげーみんな誰か見てんのかなぁとかを思っておりました
ぜひですね月の感想とかもいただけたら嬉しいです ということでじゃあ早速今日の本題に入っていきたいと思います
今日は月面着陸器スリムが与えた新たな研究成果 こちらについてお話ししていきたいと思います
ということでですね今回最近こうニュースで見かけた方いるんじゃないかなと思うので その方はね
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あこの話かってわかると思います何かっていうと まあ最新のこう最近行われた学会の中で研究チームが明らかにしました
JAXAが打ち上げた月面着陸器スリムですね まあ日本が世界で5カ国目の月面着陸国となった
重要な存在であるスリム このスリムの観測データから
観覧石と呼ばれる石が観測データとして取得できてますよっていうところが
今回新たに伝えられた部分だったのでこれが一体どんな意味があるのかっていうところですね でこれ
観覧石 ピンときますか
この観覧石って僕の記憶が正しければ 観覧石っていう石を見つけたんですよそもそも
でこの観覧石って何か火山岩とかそういうのを覚える時に中学校の時に 覚えさせられた気がするんですよねしかも何か記述問題とかで出るようなやつ
龍門岩 安山岩だっけな
でえーと玄武岩とかなんか で花崗岩
みたいななんかそんな感じの羅列の中にあったのがこの観覧石だった記憶ですね 違ったら申し訳ないですね
まあそんな感じで実は中学校の頃から注目したことがあるこの観覧石っていうのが 今回のスリムが与えた成果の重要なポイントになります
でこの無人探査機スリムですね月面着陸実証しました でこれでもかなり沸きましたね
だって夜中12時半とか1時とかの着陸中継の時で 26万人27万人とか30万人いかないぐらいだったと思うんですけど
まあ中継を見ている人たちがたくさんいて だからそれだけやっぱなんか月に対するロマンっていうのをみんな感じているんだなっていうのが
実感できるぐらいスリムの注目度っていうのは高かったわけですよ でこのスリムっていうのは基本的にはこう着陸技術を実証するためのもの
そして着陸した後になんかこうちゃんと動いているかっていうのを確認して 基本的にはこうエクストラサクセス大成功として
くくられているわけなんですよ でその中でまあできたらいいよねというか
あのサイエンスミッションみたいなのも用意されていてそれが月の表面の観測だったんですよね でこのスリムに搭載されているカメラで月の表面の写真とか撮られて
うわぁ月にいるじゃんみたいなのを見たことあると思うんですけど あれで一応こう月の期限を探査するっていう実は目的があったんですよね
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それにつながるのが今回の観覧席を発見しましたよっていう そういうお話でした
でこの観覧席を見つけたこと自体がすごいっていうそういう認識みんな持ってないですか けど宇宙話聞いてるみんなにはそこの認識で止まってほしくなくて
なんでかっていうと月面のあの観覧席の存在っていうのはもう かなり前からわかってるんですよね
どんぐらい前かっていうと本当に20年10年前か 10年前からすでにこれってわかっていたことなんですよ
15年前ですね になっていてでこれかぐやっていう月周回衛星っていうのがありました
かぐやこれ日本が打ち上げた月の周りをぐるぐるぐるぐる回る人工衛星で 月の表面の写真をたくさん撮って月の表面にどんなものがあるかっていうのまで
深掘りしていたそんな 衛星があるんですけどこの衛星がすでに月の表面に観覧席があるって
いうことを明らかにしています だから月面に観覧席があることを発見したっていうところで今ニュースになって
ますけどそれ自体は 別に特別なことではないと
ただこのスリムがちゃんと観覧席を 確認したことには大きな意味がありますだからニュースになってるんです
何かっていうと当時かぐやによって見つけられた観覧席 一体どんな解釈につながっていったかっていうと
月の内部地下深くから持ち上げられて出てきた石 これが観覧席だと思われているわけですね
月の表面にある観覧席っていうのはだいたい地下100キロメートルぐらいのところにある 月にとってのマントル
ここにある物質っていうのが月に対する巨大天体の衝突によって 掘り起こされたものっていうふうに考えられているんですよ
つまり地表に月の深い情報っていうのが 剥き出しにされた状態
になって見えているのが観覧席だということなんですね つまり月の期限を探ろうとした時に月表面の情報だけじゃなくて
地下深くの情報まで カバーしていきたいというふうになる場合
この観覧席を観測できることっていうのが非常に重要になってくる そしてスリムは今回その観覧席っていうのをしっかりと見ることに成功している
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そういうニュースだったわけですね ここに意味があるわけです
で今回スリムが観測したことで新たな扉が開くと思われているポイントで言うと このスリムとカグヤっていうのを対比した時に
カグヤっていうこう2010年に論文特区が発表されたものの元のデータになったものっていうのは 上空をぐるぐるぐるぐる回っていたから
ある程度こう地表を分解する能力ってのは限られてくるわけですね でこれ情報を見る限りだとやっぱ数百メートルの帯域を
数百メートルっていう規模を一つのデータとして捉えるぐらいしかできないのが このカグヤに乗っていたスペクトルプロファイラーspって呼ばれるものでした
つまりなんか月面を数百メートル単位のパネルに分けて観測しまくったときに 観覧席の特徴を見つけたっていう話なんですよ
で今回はスリムの カグヤとスリムごっちゃにならないようにね
スリムの持ってきた画像とかっていうのはなんか表面の岩1個1個とかまで分解できてたじゃないですか
そうすると表面を細かく見たときにここはこうやって掘り込まれている ここは結構平らだ
周りの砂もごちゃごちゃサラサラしているみたいな 情報プラスで観覧席の情報まで見れるわけですよ
そうすると今まで見えなかった細かい描像っていうのが月面で得られて 上空から見てた観覧席のふわっとした俯瞰情報だけじゃなくて
詳細な情報を獲得できるからこそ今回のスリムが観覧席を観測することに成功したっていうニュースはめちゃめちゃでかいんじゃないかと僕は考えてるわけですね
そこまで細かい話っていうのがやっぱされてなかったからニュースとかで 過去の研究から比べるとまあそういう見方ができるかなっていうことで
ここから1年ぐらいかけてですかね 多分論文になってきっと
もたらしてくれるインパクトとしてはネイチャー級 ネイチャー論文っていうインパクト強い雑誌があるんですけど
その雑誌に乗るようなものになるんじゃないかなと思うと審査もある程度時間がかかって 1年ぐらいで出てきたらいいのかなっていう
ただまあ 国の威信をかけたプロジェクトみたいな立ち位置でもあるので
まあもうちょっと早めに出るのかなっていう期待はしていきたいですけどとにかく今回の この観覧席を観測することに成功したっていうところから
一体どういう結果に結びついていくのか ここをねちょっと楽しみにしていきたいなと思っているのでぜひぜひ皆さん
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まあ宇宙話でキャッチアップするもよし ニュースでキャッチアップするもよしですが楽しみにしていきたいなと思っております
ということで今回はスリムが観測した観覧席 過去の研究と比べて一体どういう意味があるのか
この辺りについてお話しさせていただきました アフタートークです
ということでねいやーすごいですね なんかこう世界中を牽引するようなミッションっていうのが
JAXAからいくつか出てきている今の状況ってすごい面白い時だと思うんですよ しかもこう民間の宇宙企業を利用して月面探査以外にも宇宙探査を進めようとしている背景があるじゃないですか
これってJAXAもそうだけどNASAが一早く取り組んだやり方で 世界中の潮流っていうのもそういうふうになっていくと
民間企業を巻き込んでできるところは民間に任せて こうやって月の表面だったりとか次火星いくんだとか
そういった本当何のお金になるかもわかんないみたいな世界 でなおかつ技術力高い水準が要求されるものっていうのを実現するために
JAXAだったりとかNASAだったりとかそういう技術者たちがいるっていうのを見ると なんかこの違いってめっちゃ面白いと思うんですよね
なので月面の情報っていうのを取得していくこのスリムのプロジェクト 最終的にどういう結果をもたらしてくれるのか
このあたりはね一瞬楽しみにしている部分です 一体どういうなんかこれからどういう未来が待ってるんだろうっていうのワクワクするし
まぁそのあたりちょっとねわかんないところがあるよっていう人はぜひぜひコメントとか お寄せいただけたら回答していこうかなと思ってますのでぜひぜひよろしくお願い致します
ということでじゃあ次回次回どんなお話しようかなと思うと ジェームスウェップ宇宙望遠鏡
めちゃめちゃかっこいい望遠鏡あるんですけどこの望遠鏡がまた新しい記録を樹立しました なんと
宇宙空間に星が大量に発生していた つまり一番遠くの銀河を観測したっていうので宇宙ができてわずか3億年の
タイミングの銀河 これを発見した論文今回出てましたのでこちらを今回
次回は紹介していきたいなと思っております ぜひぜひ楽しみにしておいてください
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元の podcast アプリでフォローボタンの近くにある星マーク
こちらでレビューいただけたら嬉しいです 番組の感想や宇宙に関する質問については
ツイッターのハッシュタグ宇宙話 または spotify の q & a コーナーだったり
概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください 先日お話しした本の出版ですね
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超入門初めての ai データサイエンス 先日昨日5月30日から発売になっております概要欄にリンク貼ってありますので
ai とか気になるなぁとか全くわかんないよっていう人向けの書籍になっています 大学でも4,000人ぐらいが受講してくれたのかなというところでかなり
人気トピックになってるんでこちらもぜひチェックしてみてください それではまた明日お会いしましょうさようなら