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2024年5月19日。始まりました、佐々木亮の宇宙話。 今回は、太陽フレアが発生する場所。
教科書にも載っているような、当たり前に知られているけど、実はあまり知らない黒点に関するお話をしていきたいと思います。
太陽の表面には、ほくろみたいな黒いつぶつぶがあって、実はこれが太陽フレアを引き起こす
原因というか、その場所になってるんですね。 あまり知られていない黒点とは一体どんなものなのか。
実は17世紀にガリレオが見ていて、 今回のオーロラを作った太陽フレアも、地球が30個分にもなるような大きさの黒点が原因だったと
言われています。 この黒点周りの話を今日はさっくりしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
ということで、改めまして始めました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1317話目を迎えるというところになっておりまして、 基本的には1話完結でお話ししております。
ぜひですね、いろんなエピソードを聞いていただけたら嬉しいですね。 最近は太陽フレアの話をよくしていて、
あとは、ポッドキャスト自体もビデオで撮ってるんですよ。 ビデオで撮りながら
Spotify だったらビデオポッドキャストで聞けるし、 アップルポッドキャストで聞いてくれている方とかはいつも通り変わらず音声で楽しんでいただける。
そこに加えて最近はYouTubeにも動画を上げているので、 YouTube の方もぜひぜひチェックしてみていただけたら嬉しいです。
ちなみにYouTubeにも音が連携されているので、
ポッドキャスト、そっち側からでも聞けます。YouTubeミュージックとかね。 好きなところからぜひぜひ聞いていただいて、それができるのがこの
ポッドキャストっていうのは魅力だと思っているので、 ぜひぜひ皆さんこちら楽しんでいただけたら嬉しいなと思っております。
ということで、じゃあ早速、最近は月齢のお話もしてますね。 本日5月19日は
満月に向かって上がっていく上限の月、 かなり丸くなってきてますが、今月の満月は5月の23日となっております。
なのでもうちょっとここから大きくなっていくステップっていうのを感じていただける そんなタイミングなので、このぐらいからポッドキャストを聞きながら
月の満ち欠けっていうのも楽しんでくれたら嬉しいなと思っております。 ということで、じゃあ早速今日の本題に行きたいと思います。今日の本題は黒点です。
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ということで、黒点のお話、なんか改めてちゃんとしたことあるかなぁと思うと、 実はポッドキャストであんましたことなかったような気がするんですよね。
だから今回は改めて黒点に関するお話をしていきます。 最近のエピソードを連続で聞いてくれている人はわかるかなと思うんですが、
太陽フレアっていうのは周期的に発生しています。 特に昨日とかの
木の年輪から情報を取得するみたいなのでわかったように、 11年の周期でぐるぐるぐるぐる活動的な時期と、そうでない時期とっていうのを繰り返しているわけですね。
で、その中で 11年で活発になる時期っていうのが2025年。
つまり今は2024年なので、 今まさにグッと盛り上がっているタイミング。これが
太陽フレアが発生しやすくなっている要因なんですね。 じゃあこの11年周期って一体どうやって測っているのか。
太陽フレアの、今変な雑音入っちゃいましたね。 太陽フレアの
発生の度合いとかで見るってなると、現象が起こった後の事後の情報から、 今活動性が活発なんですみたいになりそうじゃないですか。
この活動性実は指摘され始めたのも黒天なんですね。 この11年に合わせて黒天は
活発な時期にはものすごくたくさん、そして大きいものが発生して、 逆に少ない時っていうのはもうツルツル
全然黒天ないじゃんみたいな状態になる。 そんな状態を繰り返すので、太陽をずっと観測していればその11年の周期っていうのが
おのずと見えてきていた。っていうのがこの 11年周期の活動周期と言われているものですね。
黒天の観測っていうのはいろんな情報ありますけど、 有名なのが17世紀。
ガリレオが当初発明されたばかりの望遠鏡を太陽に向けて黒天を観測して、 毎日そのスケッチをしていたところですね。
黒天があるみたいなところが分かったりします。 あとは太陽って実は地球みたいに自転してるんですよ。
ぐるぐるぐるぐる回ってる。この回ってるスピードってどのぐらいかっていうと、 一周だいたい27日とか
そのぐらいですね。 なので実は黒天って、それぞれの寿命にもよるんですけど、
例えばこう黒天見てるとグーって回って、 動いてる動いてるみたいなのも分かるし、
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黒天が裏側に行ったってなったら、2週間後にそいつは戻ってくるのか、 みたいな見方もしたりするんですよね。
そのぐらい実は黒天って、太陽の動きに結構密接に関わって動いてます。
じゃあなんで黒天っていうふうに黒く見えてるのか。 あれ実は周りに比べて温度がめちゃめちゃ低いからなんですよ。
つまり真っ黒なわけじゃなくて、相対的に黒いって感じ。 太陽自体が光り輝いている温度っていうのが、
だいたい6000度で輝いている。 なんか6000度もあるものってものすごい輝き方してそうじゃないですか。
ものすごい輝き方している中に、じゃあ黒天がある場所って温度どのぐらいなのか。 なんか温度ほぼないように感じている方いるかもしれませんが、
実はあの黒天の部分って4000度ぐらいあるんですよ。 4000ケルビン。
すごくないですか。結構暑いんですよね。 結構暑いのに、
太陽自体が暑くて明るすぎて、あそこの部分が黒く見えているだけっていう。 それが黒天の実は黒く見えている原因なんですよ。
じゃあ実際に黒天でフレアが起こるって一体どういう状況なのか。
ここから先は実は宇宙の研究の中で一番面白いポイントであり、一番わかりづらいポイント。
なんでかっていうとここには磁場っていうのが関わってきます。 オーロラ発生する時も地球の磁場の話ししました。
地球はなんとなく僕たちコンパスとか使ったことあるから、 コンパスが指す北方向っていうのがあって、
地球全体が磁石でみたいな実感できるじゃないですか。 けど宇宙空間にあるいろんなものっていうのは磁力を持っているんだけど、
僕たちその場に行ってコンパスやったことないから実感しづらいんですよね。 太陽にも北と南を結ぶように、磁力の線っていうのがたくさん結ばっています。
つまり地球みたいに大きい磁石って考えれるんですよね。 ただ難しいのが、
地球っていうのは固体とかそういう物体が表面にあって、それがいい感じに磁場を固めているからこそ、
ぐるぐるぐるぐる1日で地球がぐるーって一周しても、その磁力線も一緒にくっついて回ってくるんですよ。
ただ太陽っていうのはガスっぽい感じになっている。 つまり地表がフワフワしてるんですね。地球とかそういうところに比べて。
そうすると何が起きるかというと、 北と南で結んでいる磁力線も足場がなくてフワフワしちゃってるんですよ。
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そうすると何が起こるかというと、地球が一周しますね27日で。 この一周するスピードに耐えきれるところと耐えきれないところがあって、
実は地球の磁力線みたいに固まった北と南をつなぐ線じゃなくて、結構地表でグニャグニャに時点によって曲げられるっていう。
特に一周で27日で回るわけだから、赤道付近では真ん中らへんって回る半径がでかいからスピードめっちゃ速いですよね回る。
一周するのに100メートルを一周しなきゃいけないのと10メートルを一周しなきゃいけない人、同じ27日で回ってくださいって言われたら短い距離の人はゆっくり歩きますよね。
で長い距離の人はめっちゃ走りますよね。 この回転の速さによって磁力線がグニャグニャグニャグニャ曲げられるんですよ。
で曲げられた結果なんかこう磁力線不安定になってきて、その磁力線が表面にポコって浮き上がってきちゃったりする。
ポコって浮き上がってくるとその場所の磁力のバランスが崩れたりして、それによって温度が下がって黒点が見えると。
これがメカニズムなんですよ。 でこの磁力線がグチャグチャグチャってなって
ポンって何でしょう?くっつき合う。 再度横と横のやつで安定した状態にくっつき合おうとすると爆発が起きてフレアになる。
こういうサイクルなんですよね。 だからこそ黒点を見ることがフレアにとって大事だし、フレアの足元には黒点があるっていう状態なんです。
すべては磁力によってつなぎ合わされている。 ででかい黒点はそれだけグチャグチャした磁力が固まってる強い場所なので
大きいフレアを起きやすくて。 今回のオーロラを作った太陽フレアとかは地球30個分ぐらいの大きさになっている巨大な黒点であったと。
いうところが先日国立天文台の報告でも出てきていたので、なかなかこう面白いフェーズになってきているのが太陽の状況です。
なので11年周期の話をするときは頭の中で黒点をイメージしてみるとかなり見え方が変わってくるかもしれないですね。
そんな感じで今回はいい機会なので黒点をちょっと改めてお話しするそんな回にさせていただきました。
アフタートークです。はいいかがでしたでしょうか。 まあここらへんはもうね僕研究会とか学会とかその度にもう何十回
100回くらい喋ったかもしれないってなってるぐらいだからもうね すらすら出てくる。
その時は図とかを使って他の研究者の人に話すんだけど、 こうやって音声だけで伝えきれてるかっていうのが不安なので分かんない人はぜひですね
質問とかいろいろコメントで教えてくれたら嬉しいです。 ということで宇宙の面白い部分は地場なんですよ。
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なのでこの地場については見えないけど楽しんでもらう。 このスタンスをぜひ皆さんに持ってもらえたら嬉しいかなと思ってます。
で明日、もう太陽フレアめちゃめちゃ面白いしってなってるんだけど、もっとみんなが気になりそうな話題出てきました。
月に天文台作るっていうニュース出てましたね。宇宙のニュース見てる方いますか。 これまさに宇宙兄弟の世界。
宇宙兄弟大好き。僕はもう宇宙兄弟のおかげで天文学者目指したくらいの感じだったので、 明日はちょっと
まあ太陽の活動に影響されない場所で一体どんなことを今人類が食わ立てているのか このあたりについて月面天文台お話ししていきたいと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。