1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2023-05-30 20:15

962. SpaceXとKDDIが宇宙からのインターネットを日本でバンバン展開させる【JAPAN JAM】【Starlink】【秩父】【山小屋】

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、日本国内でイーロンマスク率いるSpaceXが手掛けるインターネットサービス【Starlink】が、どのように展開していっているのか。
そのね、宇宙からのインターネットサービスと、日本の大手プロバイダー【KDDI】が、どういう風に手を組みながら、いろいろサービス展開しているのか。
そのあたり、お話ししていこうと思っております。実例多めで、このタイミングの最新の宇宙といえばこれって感じになっているので、ぜひね、最後まで楽しんでいってください。
2023年5月30日、始まりました。佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが、これ962話目を迎えております。
基本的には1話完結という形でお話ししているので、気になるトピックだったり、気になる話題とかがね、含まれているようなタイトルとか、そういったところから聞いてくれたら嬉しいなと思っております。
そこからね、聞いてもらって楽しいなと思ったら、ぜひフォローもよろしくお願い致します。
そんな感じで、今回紹介するのは、スペースX、イーロンマスク率いるスペースXが展開している、宇宙からインターネットを届けるサービス、スターリンクが日本国内ですごい展開をし始めている、そんなお話をしていきたいと思っております。
今日のお話は、宇宙ビジネス観点では、いわゆるちょっとニュースっぽい話にはなるんだけど、こういう使い方が結局数年後のインターネットの利用の仕方のスタンダードになってくるんじゃないかなっていうような、いわゆる実証実験段階のものっていうのをお話ししていこうと思ってます。
なので、もしこのエピソードを数年後に聞いてる人とかね、いると思うんですよ、一定数。そうなった時には、このタイミングでこういう実験って始まってたんだっていうところを把握してもらうと、宇宙開発のスピード感とかが分かるかなと思うので、聞くタイミングによって楽しみ方変えてくれたらいいかなと思いますね。
ということで、今回お話ししていくのは、スペースXが展開するスターリンクって呼ばれるサービスですね。もうこのポッドキャスト、常連の方は何回も聞いたよっていう話かもしれないし、でもやっぱり好きな人多いんですよね。すごいポッドキャストの数字的な話もすると、スターリンクの話、数字持ってるんですよ。これまた僕的にもありがたいんですけどね。
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なので、スペースXのスターリンク、きっとみんな興味あるんだろうなと思って、ブラックホールと二大巨頭で宇宙話で扱っていきたい、そんなトピックになっております。
スペースXが手がけているこのスターリンクって呼ばれるサービス、これは簡単に言うと宇宙からインターネットを届けるっていうサービスですね。
宇宙の軌道上に、リアルなところで言うと1万2千機、最大だと4万機とかっていうような人工衛星を投入して、そこから世界中どこでもインターネットが使えるようにしていくような電波を地球上に届けていくっていう、そういうサービスなんですよ。
なので、比較的小さめの人工衛星っていうのが、地球の周りをぐちゃぐちゃ、まるで覆い囲むかのようにサービスを展開していくっていうのが、このスペースXのスターリンクというようなものになってるんですね。
これだから、ちょっと前からしたら考えられないものにはなるんですよ。やっぱり人工衛星を飛ばすっていうところ自体にかなりのハードルを抱えていたというか、みんながそう思っていた時期っていうのはあって、いまだにやっぱり人工衛星を打ち上げるって、ハードルは高いっちゃ高いんですよ。
だって、ロケットの打ち上げられる回数とかは限られてるし、そこに対して乗るためには、安くなったとはいえ一定お金を払わなきゃいけない。全体で宇宙、研究開発して人工衛星作って打ち上げてっていうところで、
1億円とか2億円あれば、ある程度はやりたいことがやれる人工衛星作れるかな、みたいなところのはずなんですよね、現状。
だんだんだんだん下がっていってるんですよね。みんなが宇宙に行けるような雰囲気になってきたから、みんな人工衛星飛ばして、宇宙からこういうことをやりたいと思ってた。
っていうのがどんどん上がってくると、例えば世界中でロケットを打ち上げようとしている会社も打ち上げ回数を上げれるから需要も高まるし、ちょっとずつ値段が下がっていく可能性もあると。
し、人工衛星の部品とか、骨格とか、エンジニアリングとかやってたりするところも、1回である程度のお金をもらわないと今までは生活できなかった部分もあると思うんですよね。
そこに対して、受注生産みたいなのがどんどん増えていくと、ある程度は人工衛星をいい感じのフローで作れるようになって、ちょっと価格が下がるとか、っていうところにもなると思うんですよね。
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そういう事業者が増えてくると競争が起こって値段が下がるみたいな。そういう循環に回ってきているものの、やっぱり1億円とか、いわゆる億ぐらいの単位での数字っていうのはまだ見越さなきゃいけない状況かなと思っているんですね。
で、だから、こんなね、4万2千機飛ばすなんて、え?って思うじゃないですか。ただ、これがSpaceXのすごいところで、ロケットの打ち上げ、そしてその打ち上げに乗せてもらうのにかなりのお金を払わなきゃいけないっていうのも、宇宙に物を飛ばす上で非常に重要なポイントになるんですけど、SpaceXは自分たちでロケットを打ち上げている。
そこがものすごく重要な部分になっていて、だからこそ、かなりの数の人工衛星を軌道上に飛ばすことができるっていうような、自分たちで宇宙開発を、なんだろうな、かなりの幅、人工衛星も作ってるし、サービスも展開しようとしてるし、で、それを打ち上げるロケットも作ってるしっていう、
無敵艦隊みたいな雰囲気になるぐらいの展開の仕方をしてるのが、このSpaceX、そしてStarLinkっていうプロジェクトなんですよ。で、このStarLinkが一番ビジネスとしては考えやすい部分で、マネタイズとかも結構きれいにできるんじゃないかっていう風に言われていて、
StarLinkが今後の収入の柱の一つになるっていうのは、一定考えられる部分かなと思うところになってます。で、実際に今、確か4500ぐらいだったかな。4500機ぐらいの人工衛星、もうすでに打ち上げてるんですよね、SpaceXのStarLinkっていうのは。
だから、それがどんどん積み重なっていって、もちろん一個一個の衛星の寿命とかもあるから、軌道上に一体どれぐらいの数常時運転してるものがあるのかっていうのはまた別の話になってくると思うんですけど、そういうのをどんどん打ち上げている。そんな状況です。
で、このStarLink、世界中でインターネットを届ける。今、世界中で見ても大体半分ぐらいの人がインターネットに常に接続できるような状況になっている。一方で、世界中の半分の人はまだインターネットに接続できないというような、そういう状況の中で宇宙からインターネットを届けるっていう、そういう課題解決のアプローチなんで、ものすごくビジョンが広いんですよ。
ただ、こと日本においては、今さすがになかなかインターネット届かないっていうところ、出くわさないじゃないですか。そうだと思うんですよ。電波の配備とかもすごいし、たぶんこんなに日本の敷地面積みたいなのをカバーできているのって相当すごいところだと思ってて、じゃあ日本には必要ないのかっていうところで言うと、そうではない。
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そこに目をつけたのがKDDIですね。日本の大手キャリアの一つであるKDDIが、スペースXのスターリンクと手を組んで、日本国内でスターリンク、スペースXの商売するときのパートナーになりますよというような状況になっているんですね。
じゃあどうやってこの電波が漂いまくっている日本で使うのかっていうのの想定としては、災害時に基地局壊れちゃったけど宇宙あるやんとかね、そういう使い方をしようみたいな話があったんですけど、最近はさらにKDDIがリリースで面白いなと思ったやつだけど3つぐらい出てるんですよ。
これちょっと紹介していこうかなと思います。こうやって使おうとしてんだっていう。まず一つがこれ、ロック好きの人いるのかな?宇宙話のリスナーの中に。
先月かな?2023年の4月から5月にかけて行われたジャパンジャムっていうロックフェスがあるんですよ。野外フェスですね。ジャパンジャムか。ジャパンジャム2023っていうのが行われて、そこでスターリンクを活用したWi-Fiソリューションっていうのを提供をしたというのがKDDIのリリースって言ってたんですね。
これはおもろいっすよ。野外フェスってめちゃめちゃ人来るんですよ。これジャパンジャムに関しては来場者の約、来場者の数がざっと10万ぐらいいるらしいんですよ。
来場者の約2割である3万人のお客様に対して今回のソリューションでフリーのWi-Fiを利用いただきましたという風になっているので、野外のロックフェスに対してもこのSpaceXのスターリンク、宇宙からインターネット届けられるので、そういうところをカバーしてくれたと。
プラスでこれ何がいいかっていうと、人がめちゃめちゃ集まる1カ所に。それはそうっすよね。開催期間が1週間ぐらいあって10万人っていうところであるにしても、やっぱ数万人が本当にロックフェスっていうちっちゃい会場の中に集まる状態になってるんですよね。
そういう場所だとやっぱ連絡が取りづらかったりとか、そういう経験あるじゃないですか、みんな。とか、今だと電子決済とかね、みんなするじゃないですか。でも電波使えなかったら会計できないじゃんみたいなことになってしまうというところになっていた。
ところに対して、じゃあそこのためのWi-Fi飛ばすわっていうのでSpaceXのスターリンク使われたみたいなところですね。利用人数が29,452人。これが全体の2割ぐらいらしくて、接続数で言うと75,200回線。だからまあ、接続数だから人数とはまた別なんですよね。
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で、同時最大接続は3,500人っていうところだったらしくて、まあまあまあ、やっぱり需要は一定あるんだなっていうところですよ。あとやっぱ怖いのは、やっぱこのフリーWi-Fiみたいなところに対して一定こう、距離感を持つ人もいるだろうし、セキュリティ的な意味でもね。
っていうところで、これだけの人数が使うっていうのは、結構滑りだしとしてはいいんじゃないかなっていう、モバイル通信の通信混雑の緩和っていう使われ方をまずした。これが一つ。これが一番東京というか日本のこの密集してる世界の中ではすごい使われやすい方法なのかなっていうところですね。
で、それと似たようなアプローチとしては、山小屋Wi-Fiっていうのを展開するというところになってます。これはまあ日本国内、じゃあどこが圏外なんだろう、どこが電波届きにくいんだろうっていう話になると、やっぱ山が一個挙げられるんですよ。
日本山いっぱいあるじゃないですか。その中の山小屋っていうところにやっぱ結構な電波の弱さみたいなところを感じている課題っていうのがある。そこに対してじゃあ宇宙から届けましょう、インターネットというところで山小屋にこのスターリンクを活用したWi-Fiスポットっていうのを作っていくっていうところなんですね。
で、これはフリーWi-Fiっていうよりはリリース見る感じだとY2が絡んでるから、Y2のあれになるのかな。僕もY2使ってますね。Y2めっちゃ便利なんで、そんなに高くないし、いろんなとこで使えるしみたいなっていう感じになってて。
利用料書いてありますね。2023年の夏以降、今年の夏か。夏以降に白馬村の方で、白馬村ってどこだっけ。白馬村、行ったことあるのにな。県忘れちゃった。ちょっと誰か教えてください。
の山小屋で今回リリースがされていくっていうところになって、AU利用の人は無料で使えるし、それ以外の人も山小屋で780円払えば普通にインターネットいつも通り使えますよみたいな。そういうところになってくるみたいなので、山の中での運用っていうのはどこまでうまくいくのかっていうところもこれからテストされるみたいなんですよね。
素晴らしい。で、こんな感じで僕たちが直接電波を受け取るみたいな感じで使われている実証実験が増えてきた中で、次はサービス利用っていうところがかなりまた注目になるんですよね。
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どういうことか。今回は実証実験がこれ、秩父の中津川地内、中津川地内っていうところで行われる実証実験で、何かっていうとドローンの定期発送便が開始すると。
ドローンの定期発送便。つまり、この地域の中ではドローン、小さい飛行機みたいな、飛行機じゃない、ヘリコプターみたいなやつですね。あれである場所からある場所に物を運んでいくというようなことをスタートしていく。
で、ここで食品だったり日用品、医療品などの発送が可能になるようなドローン定期配送の実現を目指しているというところになっているみたいですね。これは一旦配送のいろいろテストやってみるっていうところで、
使用の機体がエアートラックと呼ばれるものですね。普通にあれです。ドローンです。ドローンで実施日が2023年の1月から3月末っていうところで、あ、もう終わってるんだ。終わっていろいろやられたっていうところで、ここでどういうのをつかめてるかっていうのがポイントになるのかなと思いますね。
で、どうやって利用するのか。ドローンは周りと通信しながら自分が今どこにいて、現状どういう状態で、今ここにこのぐらいのスピードでこの位置で向かってます、みたいなのを通信できるような機能っていうのを搭載できるんですよ。
で、それの通信に、例えば普通にAUの基地局を使うっていうパターンもあるし、それだけじゃなくて、その電波が届かないところだったりとか、そういったところではSpaceXのスターリンクの衛星とかを使って、これ接続をしていくところになっていく、そういうところらしいです。
で、これ何がいいかっていうと、単純に道が整備されてる、されてないっていう話もあるし、あとは崩落とかね、そういったところでトンネル使い物になりませんでしたとか、なりかねないじゃないですか、そういう山岳というか地域みたいなところによるとね。
そういうふうになったときに、じゃあその支援っていうところを行っていこうっていうところです。
で、これもテストっていうのがあれか。この秩父市の中津川地内の地域住民の方が、2022年の9月に土砂崩落が発生して、物の運搬ができなかったところに対してKDDIと組んで、それのソリューションを提供したっていう実績でしたね。
すいません、ちょっと僕の表現が悪かったですね。でもこれで一定多分クリアできたものもあるし、それに対してじゃあ今後こういうことができそうみたいなところも多分出てきたはずなんですよ。
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なので、スペースXのスターリンク使いながら、KDDIが国内のいろんなところとやり取りしながら、こうやって使っていきましょう、こうやって使っていきましょうみたいな。
っていうので、これからどんどんこういう実際のサービスだったり実験だったりっていうのがスタートしてくるんじゃないかなと思うので、
まあそういうのを紹介していきながら、今日めっちゃ噛んでるな。紹介していきながら、サービスの理解とかをいろいろ深めていけたらいいんじゃないかなと個人的には思っていたりします。
というところで、今回はそんな感じですかね。お話ししていきました。スペースXのスターリンクが手がけているから送られてくるインターネットを使って、一体どんなサービスが日本国内で展開されているのか。そんなお話しさせていただきました。
ということでですね、今回の話面白いなと思ったら是非チャンネルのフォローだったりとか、あとはフォローボタンの下にあるレビューとか、是非していただけたら嬉しいです。
番組の感想、スターリンクやっぱすげーな、KDDI頑張ってんじゃん、みたいな話とかがあれば、是非ツイッターのハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになってますので、お寄せいただけたら嬉しいです。
ということでですね、明日、明日のエピソード、これは月の話していきたいと思います。ブラックホール行ったり地球行ったり月行ったり、なかなかハードな移動をしてるわけなんですけど、月の砂からどうやって水を獲得するのか。
月に移住するために非常に重要な水っていう成分を月面でどう取得していくかっていう方法に関するお話。これちょっとね、月面開発がリアルになってきた今、皆さんと共有していきたいと思って話していこうと思っているので、是非最後まで楽しんでください。
それではまた明日お会いしましょう。さよならー。
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