火星の生命の痕跡発見の意義
火星に生命の痕跡が見つかったんじゃないか、そんな研究が今、世界中でぶわーっと話題になっているんですが、この発見が今、これだけ話題をかっさらうっていうところは、
実は未来の宇宙開発に対しての大きなアピールになっているというところで、政治的な背景がどういう風に絡んでくるのか、
この辺りをちょっと整理していきたいとおもいます。ぜひ最後までお付き合いください。 それでは行きましょう。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙語を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 今日のエピソードが1794話目ということで、もう1週間後に1800エピソードを迎えるってことなんですよね。
早いなっていう、この間1700の話した気がするんですけども、最近もう多分これバタバタだからでしょうね。 なんかあんま実感できないスピードで日々進んでいる気がします。
最近は忙しくしすぎてるせいなのか、今日ちょっとなんか滑舌悪くないですか? 気にならない?いや悪いんですよ。
でね、まあこれ悪いのは、 今完全口の中にめちゃめちゃ違和感があって、何かっていうと
多分今口内炎がすごくて、ベロの上に3つぐらい口内炎できてるんですよ。 多分これは完全に疲れだろうなぁと思って、ちょっと三連休も来るので、ちょっとだけゆっくりして
いこうかなと思っていたりはしますね。 皆さんはどうやって三連休を過ごすのでしょうか。
ゆっくり過ごすっていう方、仕事の方も、まあね、僕も三連休ゆっくりするとか言いつつ、あの
書籍作りが結構バタついているので、 頑張ります。あの今作っている本は年内に出版予定だったりするので、
宇宙話聞きながら楽しんでくださいね。 なんだかんだ今のでっかい発表だったかも。
はい、ということでやっていきましょうか。 じゃあ本題行きましょう。
はい、ということでやっていきましょう。昨日のエピソードで、火星の表面から泥の石というか、礼岸の中からですね、生命が存在したかもしれない
兆候を得た、そんなお話をさせていただきましたが、このタイミングで
この発表がされる意義っていうのはどこにあるのか、そのお話ですね。 昨日のエピソードでも話したように、今回のは
パーサビアランスと呼ばれるNASAの探査機が火星の表面で実際に観測をして測定をして得られた、
なんて言うでしょう、現地で得られた、まずは一時的な情報というか、そんな感じなんですよね。
で、このパーサビアランスのミッションというのは2021年に火星の表面にたどり着きましたけど、
実は非常にこう、息の長いミッションとして考えられているんですね。なんでかっていうと、
今回の発見もそうだけど、こういった発見をしたものっていうのを地球に持って帰ってくるサンプルリターンミッション、
MSR計画っていうのがあったんですよ。 Mars Sample Returns 計画、MSRですね。
ただ、これ実は今すごい窮地に立たされている。 なんでかっていうと、中話でも一時期、アメリカの予算の話がっつりしてる時期あったじゃないですか。
アメリカのトランプ政権になって、 科学研究予算を大幅に削減するというような発信というか、予算の提案があったわけですね。
で、今年の5月とかか、2025年の5月頃にそのバーっていうのが出て、あれやばいんじゃないみたいな。
で、どんぐらいやばいかで言うと、NASAの予算をざっくり半分ぐらいにするみたいな、そのぐらい、半分は言い過ぎだけど、3分の2とか半分弱ぐらいです。
何分いかないぐらいは削減しようみたいなところが、2026年にかけてバッとこう、提案されていたっていうところがあったんですよ。
で、それによって何が減らされるかで言うと、NASAの研究所閉鎖しますみたいなところが含まれていたりとか、
あとは、アルテミス計画で月面を目指していくっていう中で使おうと思っていた、めちゃめちゃでかいロケットだったりとか、
宇宙船だったりっていうところに削くお金っていうのはなくしていいんじゃないですか、みたいなのが政府から出て、政権から出たと。
ただアメリカのこの予算案の流れっていうのは、ここから予算の議会みたいなところに、会員とかそういったところに流れて、そっちでの決定っていうところが重要になってくるわけなんですよね。
その後あんま続報を出せていなかったんですけど、NASAの予算はそこまで大きく減らないっていう形で落ち着いたっぽいです。
ただ一方でトランプ政権が出していた、その時はなるべく宇宙の探査、特に人が行くものを持っていくっていうところに注力しましょうっていう方針は採用されたみたいな、そういう流れなんですよね。
なので、削減された予算の中で、実はトランプ政権が削減する項目としてもう一つ大きく挙げていたのが、このMARSサンプルリターン計画、MSR計画だったんですよ。
つまり、火星からものを持って帰ってくるっていうところ、優先度低くない?みたいなところになっていた。
ただ、今回予算の見直しとしては、予算規模が大幅に減るっていうところは一旦回避できた。
だけど、その時削減するって言った方針に対しては割と肯定的な意見が今のところは出ている。
だからこそ、このサンプルリターンのところも重要度っていうのは引き続き下がってるんですね。
日本の宇宙探索の動向
なんなら、アメリカの議会の予算っていうのはまだ完全に決定したわけではない。
トランプ政権が下げるって言ったところから、いやもうちょっとみたいなところ言われて、じゃあどこに落ち着くのかみたいな話なんですよね。
そう。で、そうなってくると、やっぱり立場弱くなっちゃうんじゃないっていう。MARSサンプルリターンミッション。
なかなか厳しい戦いなわけですよ。そんな中で、今回この研究結果がしっかりとネイチャーって呼ばれる非常に権威のある雑誌にバチンと乗ったっていうのは、議会に対するアピールにもなると。
そして、議会に対するアピールだけじゃなくて、自分たちのNASAの予算引いては、自分たちの計画の復興みたいなところにつなげていこうとしているっていうところで、なかなかね、これはいいタイミングで論文が出たなと。
いいタイミングで論文がたまたま出たのか、それともちょっとネイチャー側が忖度したのか、もしくはここに合わせてとりあえず出すぞって言ってチーム一丸となったか。
このあたりはね、なかなか難しいところではありますが、今回の発見っていうのが少なくともMARSサンプルリターンミッション、リターン計画っていうところにポジティブな影響を与えてくれると思うんですよね。
ここはちょっと期待していきたい。
とはいえ、火星を目指さないって言っているわけではなくて、行くのか持って帰ってくるのかの差の行く方に注力しようみたいな話に近いのは、頭の片隅に入れといておく方がいいかもしれないですね。
その一方で、日本は火星本体に行くわけじゃなくて、火星の周りを回っている火星の月に行こうとしてたりするんですよ。
その火星の月に行って、そこを調べることによって火星の歴史だったりとか、そういったところにアプローチしようっていう流れもできてる。
日本のこれ、MMX計画。マーズムーン、マーシャンムーンだったかな。で、エクスプロラレーションのXですね。で、MMXなんですけど、火星の月に行って探査をしようっていう計画もどんどん進んでいってるっていうところで、
日本はもしかしたらアメリカがうまく回らなくなったとしても、日本がそこをまたさらに調査していくっていう流れができて、また火星の理解っていうのは深まっていくタイミングが絶対に来るというところで、とにかくアメリカが頑張って続けていけるようになるのか、
今回の研究も含めてかなり見物だなぁと思っているので、ぜひぜひ宇宙話も注目しておいてくれたら嬉しいです。
なるべく早くね、この予算問題片付いたタイミングとかでいろいろお話ししていこうかなと思っているので、よろしくお願いいたします。
はい、ということでじゃあ今回は以上にしていきましょう。アフタートークですね。
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僕がやってるポッドキャストチャンネル、隣のデータ分析屋さん、最新エピソード公開されてますので、ぜひぜひチェックしてみてください。
AIの話だったりいろいろ聞けます。
そして日本放送でスタートしました新番組、ポプラ社プレゼンツ、カジユウキのつきない話、
小説家青山道子さんが描いた月の立つ林でという小説の中に出てくる番組を再現したそんな面白い企画になっておりますので、
そちらも要チェックでございます。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
