コロナ質量放出の概要
今、世界中でオーロラが見えるタイミングがやってきている。 そんなオーロラのきっかけになっているのは、実は太陽フレアだけじゃない。
そんなお話を今回はしていきたいと思います。 オーロラの原因といえば、太陽フレアと言われがちなんですが、実はそうじゃないパターンもあるよっていうところをお話ししていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。 改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙語を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、今日でエピソードが1650話目ということで、あと50話で1700話。 大体5月の後半ぐらいでやってくるのかなと思いますが、6月の頭ぐらいか。
ということで頑張っていきたいと思います。 昨日は、宇宙から地球を見るっていう人工衛星の役割っていうのを強調してお話しさせていただいてたので、
ぜひぜひこちらもチェックしていただけたら嬉しいなと思っております。 ということでじゃあ早速本題行きましょう。
今回お話しするのは、これ太陽フレアだけじゃないオーロラを作る原因って何?っていうそんなお話しさせていただきたいと思います。
今回はこれまでのポッドキャストでも何度かワードとしては出てきたことがある コロナ質量放出って呼ばれる現象ですね。これをちょっと話していきたいと思います。
コロナ質量放出、コロナルマスイジェクションの略っていうふうに英語で言うんですけど、なのでその略称としてCMEと呼ばれたりもします。
このコロナ質量放出って何かっていうと、そもそもコロナ。コロナっていうのは太陽の表面に漂っている物質というかエリアの名称なんですね。
太陽の周りっていうのは面白くて、太陽自身がめちゃめちゃ熱を持っている超熱い物質じゃないですか。
その超熱い物質の原因っていうのは中心で起きている核融合。
核融合で水素の核融合っていうのが起きて、その水素と水素がくっつくぐらい外からの重力の力がグーって強くて、
その強い重力で核融合と呼ばれるエネルギーを生み出すパワーを得ているのが太陽とか星なわけですよ。
逆にその核が割れるというか崩壊するこの分裂っていうのをうまく使っているのが、
核エネルギーで発電する場所だったりするわけですね。
そういった違いがあるというところだけど、原子レベルというかそういうので見たときにエネルギーを得ているっていう意味では、逆だけど似たようなものという捉え方をしてもらえたらよくて。
エネルギー源ってみんな頭の中でどういうイメージするのかなっていうところ。
エネルギーの根本の部分なので、例えば火とかもそうですよね。
火も一応熱のエネルギーの塊。だから焚き火とかをしていたら、その焚き火に近づくと熱のエネルギー源だからめちゃめちゃ暑いみたいな。
で、そこから離れていくとすごい温度は低く感じ始めるみたいな。
だから寒いときは暖かい火の近くに行きたいしっていうのはあって、これはもちろん太陽とかでも一緒。
太陽の中心で核融合っていう、まあ焚き火みたいな、火の元みたいなのがバッてできていて、そこから強い熱が放射されているから太陽はこうやって丸く暑くなっている。
で、だんだん外側に行くにつれて、その感じる温度っていうのは低くなっていくんだけど、
だけど結局そうするとその外側になぜかその数千度まで温度が落ちた後に、さらにまた100万度とかっていう、10万度100万度っていうようなエネルギー、温度になる領域があるんですよ。
これをコロナと呼んでいます。太陽はなぜかその焚き火の中心から離れていくと、1回異常に暑い場所があるっていうちょっと不思議な構造をしてるんですよ。
で、その領域のことをコロナと呼んでいて、なのでそこの物質が飛んでくることをコロナ質量放出って呼ぶみたいな、そんな感じですね。
オーロラ発生のメカニズム
このコロナっていうところ、コロナって言葉、僕たちの中で一番一般的になったのはコロナウイルスだと思うんですけど、
コロナウイルスがまさにこの太陽の周りで、1回温度が上がってメラメラ燃えている、このコロナの構造にそのウイルスの形が似ているからコロナウイルスって呼ばれていたりもして、
とにかくそのコロナっていうのは有名であるし、太陽の周りを纏っている物質なんですね。
で、太陽からそれらが放出されるタイミングが来ると、一気になんかゲップするみたいな感じで、ボーンって飛ばされるんですよ。
で、これ、太陽フレアとか、そういう星の表面で起こる爆発現象が起きたときに物質が吹き出されるっていうパターンもあれば、
そういった明確にフレアとか、そういう現象が起きないタイミングでも、コロナ質量放出っていうのは、なんかボーンって発生するんですね。
で、ただ、この発生するタイミングっていうのは、結局は何かしらの力で太陽からその物質が押し出されて、
で、その押し出された物質っていうのが、結局は地球の方に飛んできて、地球にぶつかって、その悲鳴みたいな感じでオーロラが出るみたいな感じなんですよ。
そう、だから、なんかその飛んでくる物質は非常に重要なわけですね。
で、フレアのときは爆発があるから、その爆風に乗って飛んでくるみたいな感じなんですけど、
コロナ質量放出に関しては、別に爆発は伴わない。
だけど、吹き出される。で、これ何かっていうと、爆発は伴わないんだけど、結局は太陽の持ってる磁気のエネルギーによって弾き飛ばされてるっていうふうに考えられるかなと思っていて、
で、理由が、その太陽フレアって、星の表面で起こる爆発っていうのも結局は太陽が持つ磁気エネルギーが、
グチャグチャグチャってなって爆発を起こすんですよ。で、その爆発のタイミングと、このコロナ質量放出っていうのが起きるその時期っていうのが歴史上見ても結構一致していて、
で、だいたいもしかしたら、大げさなの、これまでいろいろ研究してみると、半分ぐらいのコロナ質量放出は太陽フレアを伴っていない可能性っていうのも指摘されてるんですね。
なので、オーロラが起きた、で、今オーロラ世界中で見えるらしいってなったら、
あ、太陽フレアパコパコ起きてるんだって単純に思わない方がいいかなっていう。その爆発を伴わないコロナ質量放出っていうのもあるし、それによって、
地球の磁場が乱されてオーロラが発生するっていうこともあるみたいな。 で、この質量放出、放出される速度は、
あの、めっちゃ桁数違うんですけど、 まあ、めっちゃ遅くても秒速30キロ。
まあ、なんか宇宙空間の中だったら遅そうですよね。ただ、めっちゃ速いものだと、この秒速3000キロと、1秒間で3000キロ移動するぐらいの、とにかくエネルギーの強いものになっているので、
こういった、あの、なんだろうな、実感しづらい現象っていうのも宇宙空間の中にはあるよみたいな。 ただその実感できるタイミングはオーロラなので、そのオーロラが出たタイミングで、
コロナ質量放出とオーロラ
お、なんか、今コロナ質量放出起きてたんだ、みたいなことが実感できるかなと。とにかく、こう、今、太陽が最も活発な時期、11年間で最も活発な時期っていうのを迎えている。
その中で太陽フレアもボコボコ起きるし、そうじゃない、別の気候でのコロナ質量放出っていうのも起きているよと。
で、それらの影響でオーロラたくさん見えているので、オーロラ見たい人っていうのはぜひチャレンジしてみてほしいですし、
まあそうじゃなくても、宇宙の太陽の状況を理解するために、コロナ質量放出ぐらいはちょっと頭の中に入れといていただけたらいいんじゃないかなと思っております。
そんな感じで、じゃあ今回は以上にしていきましょう。
明日。明日は、火星って水あるの?っていう、その火星の水探査に関するお話をちょっとしていきたいなと思います。
まあ、あの、今週万博の話で、あの、火星の隕石の話しましたけど、まあ、そこから得られている資産も含めて、
火星に対する理解っていうのが今どんな感じで進んでいるのか、こちらについてお話ししていこうかなと思っております。
ぜひ明日も楽しみにしておいてください。
アフタートークです。
はい、ということで、いかがでしたでしょうか。
あの、先日の東京MXで放送された、えっと、5時に夢中ですね。
あの、水曜日の回で、あの、僕出演させていただいてたんですけど、結構見たよっていうコメントだったりとか、そういうのをいただけてかなり嬉しくなっております。
すごいですね。テレビのパワーっていうのはこういうことかというのを実感しておりますが、うん。
そう、でね、あの、その中での、なんかこう、宇宙話っぽいんだけど、やっぱテレビの演出加わると面白いよねっていう感じがあったんで、もしね、
まだ見てない方は、あの、TVerで5時に夢中見れるんで、ぜひぜひチェックしてみてください。よろしくお願いいたします。
はい、でですね、あの、ちょっと前に、ポッドキャストで、あの、ある話題を募集してたの覚えてますか。
もう覚えてない人もいるかもしれないし、最近聞き始めた人もいると思うんですけど、あの、宇宙×○○って言われた時に、
どんな内容気になります?っていう話ですね、させていただきました。
宇宙×料理だったりとか、宇宙×音楽だったりとか、いろんなものを、あの、みんな提案してくれたんですよ。
これXでも提案してくれたし、ポッドキャストのコメント欄でも教えてくれたし、っていうのでね、たくさんあったんですけど、
まあそれらをまとめて、まあこれ、結局は本にしようっていう話なので、その担当の編集の方と昨日打ち合わせしていきました。
いやー面白かったですよ。それで、大まかに1章分、この章はこんな感じの書こうか、みたいなところがちょっとまとまったんで、
本当に皆さん、ご協力いただいてありがとうございました。 まあそこからもうちょっとね、どれを話して、どういう感じで見せようかっていうのを分けていくんですけど、
みんなからもらったこのお題のおかげで、スムーズに内容決まりましたね。 ということで、まあ本に盛り込んでいこうかなと思ってますし、加えて、
あの、新しく、今回その、一緒に作らせていただく本は、もうちょっとみんなの意見を取り入れていこうかなと思ってるんですよ。
なので、近いうち、テーマ募集第2弾を行っていきたいと思います。 一体どんな内容になるのか。これね、結構面白かったんですよ。やっぱXのコミュニティとかめちゃめちゃ盛り上がって、気づいたら今Xの宇宙話のコミュニティって、
440人とかいるんですよね。 そうだから、ぜひね、みんなもXのコミュニティ入ってもらって、みんなでああでもない、こうでもないって盛り上がってもらえるような、
そんなネタをちょっと提案させていただこうかなと思いますので、ぜひぜひ楽しみにしておいてください。よろしくお願い致します。
ということで、今回は以上にしていきましょう。今回の話も面白いなと思ったら、お手元のPodcastアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Xのハッシュタグ宇宙話で呟いていただけたら嬉しいです。
それではまた明日。お会いしましょう。さようなら。
