シスルナ科学プロジェクトの発足
政府の巨大プロジェクトだけじゃない、誰もが月で研究できる時代を目指して進んでいく、アジャイル宇宙開発へのチャレンジ、こちらについて紹介していきたいと思います。
今回は、僕がNASAに滞在するっていうところを実現するのに非常に橋渡しになってくださった方が、新たな月面研究に挑戦されるというところで、僕もかなり応援したい気持ちもあり、そして何にしろこのプロジェクトの取り組み方がめちゃめちゃ面白いなと思ったので、
未来の宇宙開発の仕方の一つのいい事例になるんじゃないかと思っているお話をしていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。それでは行きましょう。 改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
はい、ということで今日のエピソードが1780話か。はい、迎えております。基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピックからぜひぜひ聞いてみてください。よろしくお願いいたします。
はい、ということで毎日更新していて、あと20日で1800話を迎えるという状況になっておりますが、
あっという間ですね。そして今週も1週間終わってしまったというところで、 8月からね、僕実はちょっと仕事の種類が変わっていて、
まあそれのこう、なんていうんですか、情報を集めたりとか、なじんでいくまでのところでちょっとハードワークがあったかなぁと思ってはいるんですけど、
それがね、若干疲れに出ている気もするなぁと。 ただまあそれのおかげでいろんなこう、見え方ができてきて、個人的にはすごい充実した
8月だったんじゃないかなと。しんどかったけどね。 あんまりなんかこう
海の方に住んでいるっていう話をたまにしていると思うんですけど、海に行ける機会もちょっと少なくなっちゃったのは心残りですが、
まあまだ暑いのでね。 別に海水浴場に行くわけじゃないので、8月が終わっても海には入れると。
そんな感じで少しずつなんかこう、力を取り戻していけたらいいかなというふうには思っております。
ただポッドキャストの配信はね、やっぱ楽しいのでどんどんやっていきたいですね。 そんな中で、9月から新しく番組が始まるっていうところもあるので、皆さんぜひぜひ
楽しみにしておいてください。 日本放送で行われます、ポプラ社プレゼンツ カジユウキの月ない話。
こちら声優のカジユウキさんと2人で番組やらせていただくことになっておりますので、ぜひぜひ楽しみにしておいてください。よろしくお願いします。
そんな感じで、じゃあ早速本題に行きましょうか。 今回お話しするのは
月で誰もが研究できる、そんな時代を見据えて今から走り出している 近未来の宇宙開発プロジェクト、こちらについて紹介していきたいと思います。
今週も月特集っていうような形で、いろんな月研究の取り組み紹介してますが、なんかやっぱりそんなに月のことって分かってきてるんだ
っていう実感が湧いてくる、そんなあのご時世でもあると思うんですよね。 各国、日本も含めて
今だと5カ国かな、があの月面着陸を成功させて月の周りに人工衛星を回すっていうこともできていたりして
民間企業も月にたどり着いていてというようなかなり激動の日々が
流れていっている。そんな中で月は月の研究は熱いんだけど、やっぱ民間企業に流れている投資家のお金とか
政府の中で立ち上がってくるような非常に巨大な予算規模の研究っていうのが今紹介したような月の研究には
内容になっちゃってるわけですよね。つまりそんなに月が誰に対しても切り開かれている場所なのかで言うと、まだそうではないというような状態。
でそんな中で、そうすると研究者たちっていうのは、天文の研究、宇宙物理学とかやってる研究者たちっていうのは
予算規模で言うとやっぱそこまで大きくはない状態のところをで科学成果を出していく。
もしくは政府のそういった月探査みたいなところの中でやっていくとか、結構なかなかこう予算規模的に難しい動き方になってくるんですよ。
そんな中で最近だと地球の周りは小型衛星によっていろんな活用ができるようになってきた。
今だったら1研究室単位で人工衛星を上げることができて、自分たちのやりたい科学的な研究を宇宙の中でできるようになっていくみたいな、そんな世間の流れがあるわけですよね。
でまあそれがどんどんどんどん地球から離れていったところでも行われていっていいんじゃないの?
っていうふうな発想から今回シスルナ、地球と月を含む広大な空間を舞台にしたシスルナっていう領域の科学、シスルナ科学を取り組んでいこうとする研究チームが発足しています。
でこのチームを発足しているメインの研究者のお二人っていうのが、今京都大学ですかね。
はい、にいらっしゃる榎本照明さん、そしてJAXAで研究をされている尾崎直哉さんのお二人。
2030年を目指した研究計画
でこの二人がこのシスルナ科学に取り組むっていうところなんですけど、簡単に言うとITの業界とかでも使われるようなアジャイルのアジャイル開発を宇宙開発に盛り込んでいこうと。
1年から1年半ぐらいのサイクルを使って、じゃあこの期間はこういう実験をしてこういう実証をしようっていうのでぐるぐるぐるぐるサイクルを回す。
でこの1年はこれでやっていこうというので、2030年より手前前後ぐらいっていうところで月周回、月の周りに人工衛星とかを飛ばして月の表面から出てくる放射線。
それこそ昨日のエピソードとかで放射性物質の放射線の放射量とかをベースに石の研究とかしてたみたいな感じで、放射線ってやっぱ出てくるんですよね。
月からもそういった月の放射線観測するだったりとか、
あとは宇宙空間で起きた爆発を月の近くでその天体を観測することで、地球と月2カ所から観測することで具体的な位置をしっかりと特定しようみたいなね。
そういう研究とかいろいろできるところを2030年までにここから5年かけて目指していこうよっていう一大プロジェクトですね。
この流れがどんどん広がっていくと月の周りで研究できる人たち増えるじゃないというところで、まずはそこの走りをこのお二人が
京都大学の江本さんとジャクサの尾崎さんがやっていくと。でこのお二人がですね、
お二人とも実は僕知っていて、特に江本さんは僕がNASAに行くタイミングでですね、
日本とアメリカをつないでいるプロジェクトの本当にスタートのところから入られていた研究者の方だったので、僕は実際にNASA行く時に向こうでどういう研究をやるといいのかとか、
研究する時の研究計画にこういうところを盛り込むとより独自性が出て面白いよねとか、で論文を書く時にもそのアドバイスをいただいたりとかで本当にお世話になった方の一人なんですよ。
でしかも、理研の研究室いる時も隣の研究室だったりもしたし、ほらこの宇宙話で紹介したニンジャサットっていう地球の周りを回してた小型の人工衛星あるじゃないですか。
あのニンジャサットを進めていた一人の江本さんなんですよね。 だからもう本当に僕にとっては真横で活躍されていた
日本の中でも世界的にも屈指の研究者の方の一人で、でしかもそうやって自分たちで人工衛星打ち上げるとか、その前は地上で雷の研究をするとか、そういったのも
シチズンサイエンス、みんなを巻き込んで、科学に携わっている人じゃない人とも一緒に進めていこうみたいな感じでやっていたりで、
とにかく僕が見ていた研究者の中でも本当に群を抜いて、うわ、すげーこの人!ってなる感じの人だったんですよね。
そんな江本さんから今回こういうのやろうと思ってるんだよね、どう?みたいな言ってもらって、めっちゃ面白そうっすね、みたいな話をさせてもらって、
でなんか、あの今回その5年後のシスルナ科学、月の周りでの研究を進めるためのクラウドファンディングを立ち上げるっていうところに
参加させて、を見させていただくことになっております。応援コメントとかもね、出させていただいてるんですよ。
推薦コメントか、はい。っていうようなところで、ぜひぜひ、どんなことをしていこうとしているかで言うと、その
2025年の間は1年半かけて観測機器だったり、軌道シミュレーションとかをまとめた実験計画書を
制作していく。でまぁそこに対して、あのもちろん必要な実験とかもやっていくし、
ものもどんどん作っていくからお金がかかるっていうようなところで、まあ科学研究費だけじゃなくて、こういったところからも
クラウドファンディングからも支援を受けて、研究をガンガン進めていくっていう姿勢になっているようなので、ぜひぜひ皆さん
興味がある方は概要欄の方からチェックしてみていただけたら嬉しいなと思っております。
そんな感じで、じゃあ今回は以上にしていきましょう。 9月1日から始まる日本放送でのカジユウキさんとの番組が
月がテイストでもあったりするし、最近月の研究めっちゃ面白いのたくさんあるので、今週は月まっしぐらで、
まあ来週もかな、行きたいなと思っておりますので、好きなところから月研究聞いてみてください。よろしくお願いします。
ということで、じゃあ今回は以上にしましょう。 今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある
星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。 番組の感想や宇宙に関する質問については、
Xのハッシュタグ宇宙話し、スポティファイのコメントコーナー、アップルポッドキャストのレビュー、YouTubeボイシーリッスン、どこでもお待ちしております。
それではまた明日お会いしましょう。皆さん良い週末をお過ごしください。さよなら。
