月の黒い部分の特徴
月の表面には黒い粒と白い粒みたいなのが分かれている中で、黒い粒は水を吸収しやすく手放しやすいっていうちょっと面白い特徴が出てきました。
月の表面での水の存在っていうところに新たなヒントを与えてくれる面白い研究だったので、こちらぜひ最後まで楽しんで聞いていただけたらと思います。
それでは行きましょう。 改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1781話目ですかね。 迎えております。基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック気になるタイトルからぜひぜひぜひ
聞いてみていただけたら嬉しいなと思っております。よろしくお願いします。 ということで、毎日お届けしているわけなんですが、本日2025年8月30日となりました。
今日8月30日は半月の1日前って感じですね。 ちょうど1週間前の8月の23日に新月を迎えて、今月がどんどんどんどん
成長していっている。そんなフェーズの中で、 今回は半月になっているというところですね。今日から明日にかけてが、まあいわゆる半月になっているんで
今日が実際半月、見える半月では明日と一緒ぐらいかなって感じですかね。 ぜひ月が見えそうなタイミングで外にいる人は夜空見上げてみるといいんじゃないでしょうか。
今これね、宇宙話聞きながら夜外歩いてるっていうあなたもいるかもしれませんので、 ぜひぜひよろしくお願い致します。
ということで、じゃあ早速本題行きましょう。 今回お話しするのは月の表面の黒い粒たちが月の表面の水に関する情報を結構重要なものに
握ってそう、そんなお話をしていきたいとおもいます。 月の表面にはレゴリスって呼ばれるとっても細かい砂みたいな土というか
月のね、が存在してるんですよ。このレゴリスってのは結構有名で、 なんとなく月の砂といえばレゴリスっていう言葉ぐらいは知ってる人多いんじゃないかなと思いますね。
で、このレゴリス、例えば電気的な性質を持っているとか、あとは細かいガラスみたいな感じで結構
トゲトゲしい存在であるみたいな、なんかそういう面も実はあったりするんですよ。 だからアポロ計画とかで宇宙飛行士が月面に降り立って、でなんかこう
宇宙服についた砂とかを払おうとしたら、宇宙服を傷つけてしまうだったりとか、ね、あとはなんか繋ぎ目、細かーい砂だから
繋ぎ目に入っちゃってなんか機械壊れちゃうとか、なんかそういうこういろんな特徴があったのが実はこの月の砂、レゴリスだったりするんですよ。
でなんかこう、細かく見たらそうやって砂があるんだろうなーっていうのはわかるけど、じゃあ月パッて見上げた時に見える月の姿ってどんな感じかっていうと、
そのまあのっぺりして見えるじゃないですか。あれも実はレゴリスのこの光の反射の具合みたいなのを反映しているんですね。
でその月の見え方の中に黒い部分と白い部分がある。
ジョーガ5号の研究成果
でこの黒い部分のことをまあ海って呼んだりしてるんですよ。それこそあの月の表面に
うさぎが見えるみたいなね。うさぎが見えてるのもあれ海の中、形がうさぎっぽく見えるみたいな、そんな言い伝えのところから僕らは
うさぎっぽく見えるなーって思っているみたいな。ヨーロッパだと人の顔だしね。
でそんな黒い部分、海と言われる部分のところっていうのはあの黒い土というか、黒い砂の量が比較的多い場所なんですよね。
でその黒い部分のところっていうのになっている鉱物の一つにイルメナイトと呼ばれるものがあります。
イルメナイト。これは鉄とチタンからまあできている黒っぽい鉱物になっていて、
月の表面に存在しているレゴリスの内訳の一つみたいな感じですね。
で今回中国の探査機ジョーガ5号ですね。あの月の裏側に到達して、ちゃんと月の砂を持って帰ってきてサンプルリターンの研究をバーって進めれてるあのジョーガですね。
ジョーガ5号っていうところが今回その持ち帰ってきた研究結果を見てみると、
その海とかって呼ばれるようなところに多く含まれるイルメナイトっていうこの黒い鉱物が月の表面にある水の出入り、増えたり減ったりっていうところに大きく作用している要因なんじゃないかというようなところが今回研究結果として明らかになったっていうところですね。
そう最近の月の研究いろいろ紹介しているものって基本的にはやっぱジョーガ5号の研究が多いんですよ。
僕最新の論文とかから結構ポッドキャストの内容を引っ張ってくることが多くて、あの多分今ジョーガ5号の研究、ジョーガ5号、ジョーガ6号あたりの研究っていうのは、
ジョーガ5号はあれか1個前か、ジョーガ6号が裏まで行ったやつか、で次が7号か、ごめんなさい間違えましたね。
そうまあそうな感じで中国の今月の研究成果っていうのがどんどん出てきているなっていう状態なんですよ。
実際にネイチャーとかにもめっちゃ出てるしね。今回の研究もネイチャーコミュニケーションズかな、ネイチャーコミュニケーションズの中に掲載されている論文になってます。
でこの黒っぽい成分を多く含んでいるこのイルメナイトと呼ばれるものがですね、
持ち帰った中に結構含まれていて、でその中に最大であのまあ結構な量のあの水が発見されたと。で表面ほど多くて内側深いところに行くほど減っていくというようなところになっていた
っていうこの特徴が見られたんですね。じゃあこれどういうことなのかっていうと、これいろいろ状況を見てみると太陽から飛んでくる
水のサイクルの重要性
太陽の光みたいなというか太陽風と呼ばれる太陽から飛んでくるまあ風ですね。
この太陽風によってもさもたらされている まあこう表面の月の表面に作られる水みたいなのがあるんですけど、
この水をいち早く吸収するのがこのイルメナイトの役割だと。
ただ面白いのはイルメナイトは水をギュッと引っ張るんだけど、そこからすぐに放出するっていうそういう成分も見られてるんですよね。
でつまり一旦月の表面に向かって太陽の成分とか太陽の影響でまあ水分みたいなのが供給されて、
その供給されたタイミングで1回水を保持する役割を担っているのがこのイルメナイトっていうところなんですよね。
で、水の出入りが早いスポンジみたいなそんなものでスポンジにこう水道の水がバーって当たる。
水道の水がイメージこう太陽風みたいな感じですね。太陽風が飛ばしてくる水素が当たると表面に水がこうスポンジに染み込むような感じで
イルメナイトのスポンジにもギュンと入っていくと。 で水がバーって入ってくるけどその分バーっと抜けやすいと。
だからなんかこうちょっとこう 一旦一旦の受け皿になるみたいな感じですね。
でそこからあの近くにあるシリケート鉱物って呼ばれるものがあってまた別の鉱物ですね。
でこっちの鉱物が水の補水力が若干あるスポンジみたいな感じになっているので一瞬蓄えてくれたイルメナイトの水そしてそこから出ていく水
それを保持するまた別の鉱物っていうのがあってなんかこう 一つのなんか一概に言えるこれっていう成分が月の水を保持して作っているっていう感じではなくて
いくつかの条件が成り立っていてそれが連鎖的につながるからこそ 月の水っていうのは存在しているっていうふうに考えられるんじゃないかというのが
今回の研究ですね。 月の表面の水サイクルにおいて実はこのイルメナイトっていうのがめちゃめちゃ重要な役割を
になっているかもしれない。なので今今日からこう夜月を見上げた時に月の表面で見える黒い部分っていうのはその水のサイクル
循環というのを作る非常に重要なエリアなんだろうなっていうのをふわっと覚えておいてくれるとめちゃめちゃいいかなと
いうふうに思っております。 そんな感じでじゃあ今回は以上にしていきましょう
アフタートークです とはいえ10分喋ってしまいましたね
昨日おとといであのちょっと仕事で名古屋出張に行ってたんですよ なんかAI関連の仕事最近メインでがっつりやっていて
であのそれのまあトークイベント含めちょっとした営業活動というか いろんなところであの行ってなんかこういろいろ話させてもらうみたいなところを
やらせてもらっていてですね でまぁそんなのがある中で
名古屋で公演やった後に新幹線乗るーってなった時にあの うちのね
宇宙話とかやっぱり宇宙はすごいって書籍出した時にコミュニティを作ってくれた トレッキーのカズさんっていう方がいらっしゃるんですけど
トレッキーのカズさんがあの名古屋いるんですよね 新幹線無事ですかみたいな感じで連絡くれてあのすごい有名人みたいだったんですけど
新幹線のホームまでなんと送ってくれるという そんな体験をしていきました
いやーすごかったですよであの前ね 名古屋でやったポッドキャストのイベント僕参加できなかったところにこの缶バッチみたいなのを作って
くれていたんですけどまあそれとかもいただいたりして まあおかげでなんかこうようやく宇宙話を本当にこう応援してくれている一人に
現場実物に出会えたみたいなそんな感じで僕的にもすごい嬉しい体験でした 他にもねあの x の方でうわぁそれだったら俺も行けたのにみたいな
あの意見とかをいただいて本当にね嬉しい気持ちは都合あったのでまぁちょっと 東海地方でのイベントみたいなのは検討しないといけないなと改めて思いましたね
他にも何かこっちの地方はどうですかみたいな話とかあればぜひぜひお声掛けください よろしくお願いします
そんな感じでじゃあ今回は以上にしていきましょう 今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの
近くにある星マークこちらでレビューいただけたら嬉しいです それではまた明日お会いしましょう
さよなら
