1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 810. 空気がないのに!?宇宙..
2022-12-26 13:02

810. 空気がないのに!?宇宙風化がオモシロイ

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、ハヤブサ2が持ち帰ってきたサンプルから、新たに見つかった宇宙風化と呼ばれる、ちょっと変わった現象について紹介していきたいと思います。
この宇宙風化、あんまり聞き慣れない言葉。
地球上で風化といえば、風だったり外気とかにさらされて、表面が劣化していくような現象だと思うんですけど、
これが、大気がない宇宙空間でも起こると。
これが一体何なのかっていうところと、これからの研究に非常に重要な役割を担っているっていう重要性についても紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
そして、明日からは宇宙兄弟コラボです。
2022年12月26日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で悪詞号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが810話目を迎えているというところで、どのエピソードを聞いていただいても、1話完結なので安心なのですが、いろいろ聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
はい、ということで、今回紹介するのは、皆さん大好き、ハヤブサ2の研究結果、新たなものが出ていたので、こちら紹介していきたいと思います。
今回紹介するのは、ハヤブサ2がたどり着いたリュウグウという小惑星、こちらですね。
この天体の表面が、宇宙空間で他の現象からどういう影響を受けているのかという、宇宙風化と呼ばれる現象を紹介していきたいと思います。
宇宙風化、これ、ポッドキャストでもたぶん2、3回ぐらいは登場したことがあるのかなっていうところを思っていたりするんですが、なかなかちゃんと紹介できていたかったので、
今回はこちらについて紹介していこうと。で、この宇宙風化っていうところが、今回、ハヤブサ2が行ったリュウグウから持ち帰った物質の中で新たに明らかになった部分があるというところがあるので、
こちらを押さえておいていただければ、新しく発表されたNature Astronomyっていうところに掲載された研究結果が理解できるという、そういう状況になっております。
で、これ、宇宙風化っていう言葉を紹介していく前に、これ、風化っていう言葉、これ、皆さんピンときますかね。
なんとなくは、地球上でも、例えばなんか野晒しになっているものとかっていうのが、これ、時間がこう経って風化しちゃってるねっていう話をすると思うんですよ。
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これはもちろん、地球上に吹いている風だったりとか、その風に乗ってくる、例えば細かい砂とかね、あとは周りからいろんなものが吹き付けてきたりするっていうところで、表面がだんだん劣化していくような、そういう状況が見られることを風化という言葉、風に化ける、風になるってことですよね。
ということで、起こるのが、この風化って呼ばれる現象なんですけど、これって、地球上は大気があるし、風が吹くし、っていうところで、なんとなく物がぶつかって風化するっていう現象はわかると思うんですけど、これ、宇宙空間でも風化っていう現象が起こるんですよ。
これが宇宙風化って今回呼ばれるキーワードの部分になっていて、もちろん、惑星系?惑星系というか、宇宙空間出てったら大気がないので風化起こんないんじゃないかって思われるんですが、例えば、太陽っていうのは、その表面で例えば活発な動きがあったり、そもそも太陽自体もどんどんどんどんエネルギーを発していて、
周りに対して放射線だったりとか、太陽風って呼ばれるものをドアーっと吐き続けてるわけですよね。そうすると、それが吹き付けてくる。太陽風が天体に対して常に吹き付けているっていう状況だったりとか、あとは太陽系の外からやってくる宇宙…なんだい?宇宙線って呼ばれる放射線の一種というか、言ってしまえば細かい物質みたいなのが飛んでくるわけですよ。
そういうのに照射されていっているっていうような状況があると。これって別に地球上で考えている、この風で飛ばされてきた砂粒だったりとか、そもそも大気の物質とかがぶつかってくるっていうような風化の現象とニアリーイコールで考えられますよね。
つまり、宇宙空間でも物は飛び交っているから、風化が起こるというところになります。そこに加えて直径でいう、どのくらいだ?数ミリ以下の宇宙空間にある塵。宇宙空間に塵がたくさんあるっていうのは、ポッドキャストでも何度か紹介してますよね。
宇宙っていうのは、そもそも細かい塵とかがたくさんあって、その中である一部に塵とかガスとかが集積していったところで星ができるっていうところは、集積していって星にならなかった塵とかっていうのはやっぱりまだ宇宙空間に散布されるというか、広がっていってるとかで考えると、ちっちゃい塵がぶつかるっていうのも考えられるしっていうところになってくると。
そういうところで天体の表面がどんどん変化していってしまうっていう現象が起こり得るんですよね。こういう風化という現象がいろんな天体に対して起こると。
特に大気を持たないっていうところがピンポイントになっていて、地球みたいに大気に覆われてるじゃないですか。大気があって、その下に地表があると。つまり宇宙風化の影響は地球の地表っていうのは受けないんですよね。なぜなら大気に守られているから。
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その一方で、例えば月だったりとか、今回はやぶさ2が言った小惑星リュウグーだったりとかっていうのは、いわゆる大気を持っていない天体になるので、こういう宇宙風化の影響を受けるというところになってます。
今回、この新たなやぶさ2がリュウグーからサンプルを持って帰ってきたものの表面の構造っていうのをたくさん細かく見てあげると、本当に1マイクロとかそういうレベルの精度で見てあげるっていう研究を行った結果、新たにこの宇宙風化に対する理解っていうのが深まったっていうのが今回の研究結果なんですよね。
これ、具体的には表面がどういう加熱を受けて溶けてるような現象が見えるだとか、あとは表面の加熱に対して泡みたいなのがブクブク出ているような、ちょっと細かい、ちっちゃい穴がブツブツってなってる、ちょっと気持ち悪いような表面が見えたりとかっていうので、溶けて滑らかになったような表面に対して、
もっと細かく見ると、よりブツブツした気泡が抜けてきたような現象が見えるっていうところで、こういった細かいところまで今回新たに見ることができたと。
こういう、はやぶさ2が今回言ったリュウグウっていう天体については、C型小惑星って呼ばれる小惑星のタイプなんですね。いろいろ種類があるうちのC型小惑星って呼ばれるもので、これは小惑星の中心部にあるメインベルトって呼ばれる領域に最も多く存在する小惑星なんですよ。
つまり、小惑星の中では比較的一般的なというか。で、その中で水があったんじゃないかっていうような研究結果もこれまで出てきているというような状況から見ると、じゃあ水を持ってる小惑星が宇宙空間でどういう外的要因にさらされているのか。
また、じゃあそういう外側からどういう要因にさらされたか、宇宙風化っていう現象を受けたかによって、外から引き目でその天体、小惑星を観測しに行くってなった時の光の反射の仕方っていうのが大きく変わってくるんですよ。
なんかツルツルの表面だったり、その表面に何か物質が付着してるっていう状況だったりとか、逆に穴ぼこだらけで岩石が丸見えになってるだとか、そういったところで、いざじゃあ同じ太陽の光を反射していても見え方っていうのは全然違うっていうところで、これから観測していくっていう上で、宇宙風化をどういう風に考慮していかなきゃいけないかっていう新たな材料が見つかったっていう点で、
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ハヤブサ2の今回の研究結果はかなり面白い部分になってきたのかなというようなところになっております。ということで、今回はまあ、持ち帰ってきて、結果が出始めてから、持ち帰ってきてから1年ぐらいが経って、どんどんどんどんこのハヤブサ2の研究結果、そしてリュウグンに対しての理解っていうのが深まってきているなというところが見えてきているので、
ぜひですね、皆さんもこのあたり注目してニュースとか見ていただけたら嬉しいですし、続報気になるなみたいな時があれば、どんどんどんどん宇宙話聞いていっていただけたら積極的にピックアップしていくので、ぜひ楽しみにしておいてください。ということで、今回はハヤブサ2が持ち帰ってきたリュウグンのサンプルから見えた宇宙風化と呼ばれる現象の重要性について紹介させていただきました。
ということでですね、こんな感じで本題以上にしていって、緊急報告しておこうかなと思うんですけど、明日、12月の27日から宇宙兄弟コラボ公開していきたいと思います。
いやー、ようやくですよ。年内にしっかりと公開できる流れになってよかったなというところで、先週12月の22日に宇宙兄弟の新刊42巻が発売されたっていう流れがあったところから、じゃあ宇宙兄弟ってどうやって作ってんだろうと。
僕を宇宙研究の世界に引き込んでくれた宇宙兄弟っていうところがどう作られているのかみたいなのを編集担当をされている、もう何年も7年とか8年くらいか、編集担当されている方をゲストにですね、読んでいろいろお話を伺っております。
これ、僕は今回の収録そして編集が終わった後に宇宙兄弟の最新刊読んだんですよ。今回もいろいろ月面でいろんなことが起こって、またトラブルっぽいのが匂いがきしてきてみたいなところなんですけど、その読み方がガラッと変わる感じがします。
これはもう本当に持ってるとかじゃなくて、少なくとも僕は今回の最新刊を読んだ時にこのコラボの収録して編集音源ちゃんと全部聞き直してっていうのを通してから読んだら全然感覚違いましたね。
ここでこういう問題を起こしたいのかなとか、逆にここってどれだけリアルな描写を作ってるんだろうなとか、そういったところを書いてる側もしかしたら嫌かもしれないけど、疑いながら読んでしまうというか。
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けどその疑いながら読んでも面白い。やっぱさすがの宇宙兄弟のクオリティなんだなっていうところを本当に思っております。ということで宇宙兄弟コラボをとうとう公開できるっていうのを本当に楽しみにしているので、ぜひですね、
明日からのコラボ会は順次聞いていただけたらというふうに思っております。年末の特別大企画というところで宇宙兄弟制作秘話、ガンガン話してもらってますのでぜひ楽しみにしておいてください。感想もガンガンお待ちしております。ぜひよろしくお願いいたします。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のSpotifyアプリでフォローボタンの下にあるレビュー、ぜひよろしくお願いいたします。番組の感想や宇宙に関する質問についてはTwitterのハッシュタグ宇宙話し、またはSpotifyのQ&Aコーナーからじゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。それではまた明日お会いしましょう。明日からは宇宙兄弟コラボです。お楽しみに。
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