みんな大好きブラックホール。129億光年先!?巨大ブラックホールのすみかとなっている親銀河の星の光が初めて検出されました。こんなにシンプルにすごい研究はない!そして、見ていて楽しい!人間の手が届く宇宙がまた広がりました。
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ソース
https://subarutelescope.org/jp/news/topics/2023/06/28/3280.html
画像caption : NASA/Chris Gunn
00:03
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。 今回は、宇宙の果て、地球から129億光年先に見つかった
ブラックホールのお話ししていきたいと思います。 今まで見つかった銀河の真ん中にあるブラックホールとしては、最も遠く、
そして何千億倍もするっていうような太陽の大きさに比べて、 本当にインパクトの強い、そしてNatureっていう権威のある雑誌に紹介された、
まさに最新、まさに最高の研究っていうところがですね、出てまいりましたので、こちら紹介していきたいと思っております。
ぜひ最後までお付き合いください。
【佐々木亮の宇宙話】
2023年7月5日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、
天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが998話目を迎えております。
あと2日で1000話目を迎えるというところで、本当にポッドキャスト始めてからここまでたどり着くと思っていなかったので、ちょっと嬉しいですね。
そんな感じで今回もいつも通り、宇宙のお話ししていければというふうに思っておりますので、ぜひですね、1000回に向けて皆さん盛り上げていただけたら嬉しいです。
ということで、直近は、前回は宇宙で行うマウスの実験っていうのを、なんか個別の研究っていうよりは、結構まるっと全体のお話をさせていただきました。
で、続いては、その前は40億年前の太陽系の姿の話っていうところで、 まあなんか太陽系ができて数億年経った後の
宇宙空間っていうのは一体どういう状況だったのかっていう話をしましたね。 どっちかっていうと今回はその40億年前の太陽系の姿を見るっていうところの話に近いかなっていうところのお話をしていきたいと思います。
もうタイトルそのまんまですね。129億年前のブラックホールの姿。
これが世界で初めて見つかって、ネイチャーという超権威のある雑誌に投稿されたというところを今回お話ししていきたいと思っております。
まあ過去外から聞いていただいてもいいんですけど、もうこれはまさに今聞いてほしいかなっていうところで、なんでかっていうと、
このネイチャーっていう論文に乗ったっていうところのインパクトがまず一つ。 そしてもうこれまさに最新の宇宙研究だなっていうところの目線が強いのがもう一つっていうところですね。
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まあそこらへんからお話ししていきたいなと思っていて、 ネイチャーの論文がなぜすごいのか。
これスポティファイの頃からずっと聞いてくださっている方は、 まあもしかしたら
あれでしょっていうふうに言ってくれる人いるんじゃないかなと思います。 何かっていうとネイチャーっていうのは多分みんな聞いたことあると思うんですよ。
1回は。 あれって科学論文の中でも結構最高峰って言われていて、でなぜ最高峰なのか。
もちろん審査がめちゃめちゃ厳しくて、掲載されるまでの道のりがすごく長いっていう話もあります。 そしてその掲載に値するだけのインパクトを持っている研究なのかどうか
っていうところも重要なんですね。 そしてなおかつ他の科学分野に対してもインパクトがあるのか
っていうところが重要なんですよ。 論文というのは1個1個の研究の分野の雑誌に出すっていうことが多くて、天文だったら天文の雑誌
医学だったら医学の雑誌みたいなところですね。 けどネイチャーだったり、あとはサイエンスって呼ばれる論文の雑誌だったり
そういったところは 分野に限らず
科学研究っていうところをメインに扱っているというところなので、このネイチャーに乗るには天文学だったら天文学の中でインパクトがあるのではなくて
科学分野、つまり科学の研究において意味があるかどうか こういう目線で実は審査がされるっていうところなんですよ
こういったところが非常に重要になってくる そのインパクトっていう話なんですけど、これあれですね聞いた話なので
どこまで精度が正しいかっていうところは ちょっと定かではないんですけど
ネイチャーに載せる論文っていうのは 他で発表されている状態ではあまり良くないと
その発表っていうのも学会とかでの発見しました みたいな話とかも
出ていちゃいけない なぜならインパクトが弱まるからですね
これはなんか多分決まりというか まあ確かにその通りだなと思えばその通りっていう感じで特許とかもそうなんですよね
どっかでこれ誰かに話したことありませんかっていう 話が特許を出す時とかってくるんですよ
僕研究やってる時にそういう場面に出くわしたことがあって それのせいで大概的に発表できないものっていうのも実はあったりするんですよね
特許が取れたらいくらでも外で話せるんですよ 真似されても大丈夫だから
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けど特許を取るとかこういったネイチャーの論文を通すとかってなると そのオリジナリティがどれだけ担保されているかみたいなのが重要で
そこの時に本当にどこにも発表してないですかみたいな そのよくあるんですよ研究とかやってるとまず先に学会でしゃべっちゃうみたいな
でなんかちょっとツバつけとくじゃないけどとか 論文にするのって結構ステップが長くかかるので
それよりも前にまずはこうちっちゃく成果を残していくっていう意味で 学会で話すとかっていうのも実はあったりするんですよね
でそういう手順がある中で本当に他で喋ってないですか 大丈夫ですかっていうところが聞かれたりする
みたいなところがあったりしてネイチャーって本当に大変らしいんですよね しかももう本当に
あのちょっとした週刊誌ぐらいもうちょいかな ジャンプぐらいまで行くのかなそのね雑誌っていうよりはコミックスぐらい
の分厚さの資料があったりするみたいな噂も聞くので それだけでなかなか大変だなぁみたいな
思うぐらい まあとにかくネイチャーっていうのは通すのが難しいし
なおかつインパクトも強くなきゃいけないというようなところ まあここが注目のポイントであるからこそ今そのインパクトを感じてほしい
というので今聞いてほしいエピソードであるっていう話ですね そういったところがありつつですね
まあ今聞いてほしい理由もう一つなんだっけ 忘れちゃった
2つとか言ってね2つとか言って全然忘れちゃうパターンがたまにあるんですけど まあいいや
皆さんもよくありません仕事とかでなんかとりあえず3つって言っとくみたいな で3つって言っといて頑張って3つ長尻合わせるみたいなね
まあそんな感じで今回お話しするのは世界で初めて 129億年前の初期の宇宙での巨大なブラックホールっていうのを発見したというような
ところ こちらを紹介していきたいとおもいます
これがまさにすごくて最新の研究でジェームスウェップ宇宙望遠鏡を使って行った 研究である
そしてネイチャーに 掲載されるにどれだけ値しているのかっていうところが結構わかりやすくて面白い
っていうところがありますね なので今回はこちらをちょっと紹介していきたいと思っております
で今回登場するのはクエーサーと呼ばれる天体ですねクエーサー ポッドキャストでも何度か出てきたことのある天体でクエーサーっていうのは何か
これは簡単に言うと銀河なんですよね 銀河の中心の非常に明るい領域
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狭い領域が非常に明るく輝いている天体 これがクエーサーであるというようなまあこれ東京大学から出ている
あの 文字の受け売りなんですけどクエーサーとは銀河の中心の非常に狭い領域が明るく
輝いている天体であると でこれはちょっと前に話した x 線だったりとか
紫外線可視光赤外線電波まであらゆる波長で明るく輝いている そして放射エネルギーが太陽の明るさのなんと1兆倍
あ今日注意してくださいね今日何百億とか 何兆とか出てくるね
平気でまあでもこれは宇宙の研究やっていて分野にもよるんだけど割と ブラックホールの研究とかこういったクエーサーの研究とかそういったところでよく出て
くるパターンの数字ではあったりするので まあまあなんか宇宙っぽいなぁと思って聞いていただければいいかなと思います
でこの放射エネルギーっていうのが太陽の明るさの1兆倍以上に達するものもある というようなところで全宇宙の中で最も明るい天体の一つである
これがクエーサーなんですね その中心には太陽の1億倍以上の重さを持つような巨大なブラックホールが存在
しているというふうに言われていてでそこにガスが落ちていく 銀河の中心にブラックホールがあってそのブラックホールがあるってことは
銀河の真ん中でものを吸い込みまくりますよね 周りに星がたくさんあって銀河ができているわけだから
しかも最近話してたみたいな 銀河の中で星ができるそもそも宇宙空間で星ができるっていうのは銀河の中で
できることが多くて でその銀河の中では星の材料になる塵とかガスとかもたくさんあると
なのでもう吸い込みがいがある環境ではあるんですよ 銀河の中心にブラックホールがあるっていうの
で僕たちが住んでいる天の川銀河にも実際にブラックホールっていうのはあって中心に なのでこう
銀河の銀河にいるってことは天の川銀河にいるってことはですね このブラックホールを中心に生きていて何なら
吸い込まれるかもしれないと思いながら生きていきなさいというようなそういう状況で 僕たちは実は生きていたりするというようなそういう状況ですね
でさっき言ったみたいにポイントは全宇宙の中で最も明るい天体の一つであるっていう そういうところ
だからこそ今回129億年前 っていうような宇宙ができてから10億年も経たない期間の間でできた
超遠くにあるブラックホールっていうのを発見することに成功したっていう研究が出てきたん ですね
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でこれもともとこのクエーサーと呼ばれるもの自体はすでに発見されていて このクエーサーすごく遠くにいるからこのブラックホール
検出することできるんじゃないですかっていうところで2021年の12月25日 クリスマスですね
これ多分アメリカ人に合わせたんじゃないかなと思うんですけど そのタイミングで打ち上げられた
ジェームスウェップスペーステレスコープ JWST ジェームスウェップ宇宙望遠鏡ですね
これを使って研究がしたいというような研究提案をすでに通していたというようなところで その研究その観測が行われて
今回論文として結果が出てきたそういう状況になっております でですね今回の研究で明らかになったのは
そもそもそのクエーサーをちゃんと見てブラックホールを明らかにしようっていう動きを していたんですよ
でこれまでの数十年間とにかく宇宙の遠くを遠くを見る ブラックホール探しに行くぞっていうところでやっていた
研究天文学の研究の中で最も能力を発揮した 望遠鏡の一つがハップル宇宙望遠鏡って呼ばれていて
まあこれいろんな綺麗な天体の画像とかを僕たちに提供してくれていたりするし このジェームスウェップ宇宙望遠鏡のはそのマシンの後継プロジェクトって言われてたんですね
でそのハップル宇宙望遠鏡が見えていた 宇宙の世界どれぐらいまでだったか想像つけますか
これはですねなんと宇宙誕生から約30億年頃まで っていうところが見えていた
なので距離でいうところだいたい現在から見て100億年とか 110億年とかっていうような先までしか見えてなかったんですよね
まあでも当時の成果としてはものすごくて ハップル宇宙望遠鏡の能力がイマイチだったかっていうと全然そんなことはない
むしろここまで見えるようになったのかっていう衝撃すらあったような そういう状況です
そんな中で2021年の12月25日に打ち上げられたジェームスウェップ宇宙望遠鏡ですね
これを今回駆使してそのクエーサーを観測しに行った結果ですね 129億光年先まで見えたと
つまりこれはジェームスウェップ宇宙望遠鏡がちゃんとハップル宇宙望遠鏡の後継役であるっていう能力を
十分に示した結果であるっていうところがまず一つありますね ハップルでは100億年前までしか見えなかったものが今回129億年まで見えた
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というようなところがまずこの 今まさに持っている人間ができる望遠鏡の性能の最大値を示したぐらいの
勢いでこういう天体の話が出てくると これ科学的にどういう点が面白かったのかで言うと
ブラックホールそして銀河ができる出来方っていうのが 今僕たちの周りで見えている宇宙の姿と
宇宙ができてからわずか10億年未満っていうような 短い期間でできるブラックホールと
状況があまり変わらないっていうところが明らかになったんですね 銀河の大きさとブラックホールの大きさっていうところのバランス
とかっていうのが今回見られて 今回見つかったこのクエサーの銀河の重さっていうのがそれぞれ
太陽の340億倍と1300億倍なんですよ これはこの時代の銀河の中で最も重たい部類に分類されるようなもので
これに加えてさらに中心にあるブラックホールの重さっていうところまで明らかになって 中心にあるブラックホールの重さが2億倍
太陽の2億倍と太陽の14億倍っていうような2つのブラックホールが発見されたと 全体が太陽の340億倍で
中心のブラックホールが2億倍でもう1個のクエサーっていうのが 太陽の1300億倍の全体の重さの銀河を持っていて
その中心には14億倍の 太陽の重さの14億倍の
ブラックホールがあったと でこの銀河と巨大ブラックホールの関係性っていうところが
これ近くのブラックホールと銀河で見つかるような関係性と 概ね一致しているっていう話が今回わかったんですよ
つまり宇宙の初期に舞い戻っていっても 今の時点での近くの
銀河たちを見ていってもこれは同じような メカニズムでできてるっていうふうに理解できるんじゃないかっていうのが今回の研究の
面白い部分で そうするとじゃあ
これをどう理解していくかっていうところのフェーズに入っていく ここはもしかしたら最近ポッドギャスでも話したみたいな
宇宙の理論屋さんが活躍する場かもしれないですね それかもっともっと観測で
いろんな天体が見つかって統計的に誰かが解き明かしてくれるかもしれない っていうようなところで今回は観測というか実験というところがすごく輝いた
研究であった この129億光年先に見つかった巨大ブラックホールの話
お話しさせていただきました いやーこれはね結構すごいいいシンプルでめちゃめちゃいい
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トークを今までで一番遠くまで見た その遠くまで見ても僕たちの知ってる宇宙の描像と変わらなかった
っていうのがシンプルに出た研究としてものすごく面白い部分だなと思ったので 今回こちら紹介させていただきました
面白い ということでですねまぁ本題は以上にしておこうかなと思っていて
はいまぁそんな感じでもうポッドキャスト1000回まであと少しというようなところになりました 嬉しいですね
これあのスポティファイの方でコメントもいただいてるんですけどリスナーネームテンテム さんからですね
まぁかいつまんでお話すると七夕が第1000回目 狙ってないですよねっていうところをコメントいただきまして全然狙ってないんですよ
僕もびっくりしました たまたまもしこれが本当に狙ったものだとしたら多分
コロナになって年明けかな 確か1月1日とか2日からコロナになったんですよ
今年2023年 あそこで初めてぐらい配信休んだの
かもしれないなってなっていて だからそこであえて僕は長寿を合わせに行ったみたいなことになるのかなみたいな
思うぐらい本当に全然狙ってないぐらいですね 七夕に第1000回を迎えるというところでなかなかこんなエピソード数のある
ポッドキャストも少ないんじゃないかなと思うので ここまで来たかというようなとこでちょっと皆さんぜひ盛り上げていただけたら
嬉しいなと思っております もうねあの Spotify で来るコメントもそうだしお便りコーナーからいただいていただけるコメントも
そうだしそういったところちゃんと全部見ておりますので 引き続き皆さん応援していただけたら嬉しいなと思っております
はいということでまぁいろんな意気込みは第1000回の時にお話ししようかなと思いますので これからもぜひよろしくお願いします
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