火星の水と環境の変化
40億年前の火星で、ものすごい大きな火山活動があったんじゃないか。
火星が昔織りなしていた氷と炎の物語。こちらについて紹介していきたいと思います。
火星は昔地球みたいな環境だったんじゃないかと言われていて、そこに生命の痕跡が残っているかも。
そんな期待まで抱えている火星なわけですが、そこで昔どんな環境の変化があったのか。
火星には実はたくさんの水がある。それがどういうふうに生み出されたのか。そのあたりが整理された研究になっておりますので、ぜひ最後まで楽しんで聞いていただけたら嬉しいです。
それでは行きましょう。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日のエピソードが1829話目です。
ということで、今日で金曜日ですが、昨日ですね、10月の16日のタイミングで、なんと書籍ですね、宇宙ビジネスに関する本を書いているよって話させていただいたと思うんですけど、その本が無事、僕の手元から離れました。
大きく執筆して本の出来方のプロセスで言うと、今回は割と手戻り少なめの方なのかな。
僕が一気に書いて、それを担当の編集の人に渡して、編集してもらってやって、
一回本の形にすると。で、そこから修正依頼出して、で、直してもらって、で、それが返ってきて、で、もう一回修正依頼出して、で、それを返してっていうようなので無事完了というようなところですね。
発売日とかは、あとちょっと公表はステイという形になるんですけど、近いうちに発表できるんじゃないかなと思っておりますんで、これは楽しみにしておいてください。
そんな感じで、みんなの手元に本をまた新しく届けられる、届けられるタイミングがかなり近づいてきてるんで、これ楽しみにしておいてください。
宇宙話で聞いてる方に向けて、私たちの方でプレゼント企画やるんでって言ってくれているので、そこを楽しみにしておいてください。
いつ発表になるかわからないので、ちょっとここはもっと楽しみというような形ですね。よろしくお願いいたします。
そんな感じで、じゃあ早速本題いきましょう。
ということで、今回お届けするのは火星の昔の姿ですね。そこには炎と氷が織りなす素敵な物語が隠れていたんじゃないか。そんなお話をしていきたいと思います。
今回は火星に関する話です。
もうね、火星人みたいなの頭に浮かぶ人もいるんじゃないかな。それか真っ赤な星で赤土みたいなのが広がってみたいな、そんな姿を想像するっていうパターンもあるかなと思いますね。
昔の火星は水とかもあって、なんなら緑とかもあったっていう話だったかなっていうぐらいで、地球に似ていた環境っていうのも作られてたんじゃないかと。
ただ今は、そんな姿とは程遠い、荒廃した土地みたいなのが広がっていて、じゃあこれ、この環境の昔、一体どんな姿があったのかっていうのはかなり注目されているポイントなんですね。
そんな中で、火星には実は氷の状態なんですけど、水がめっちゃあるなっていうことはわかってるんですよ。水がめちゃめちゃある。
氷の姿で存在していて、表面だったりとかそのちょっと深い、ちょっと掘ったところには火星にはたくさんの氷が存在しているというふうに言われていて、
これが一部、例えば南極、北極みたいなところにたくさんあるのかで言うと、赤道付近も含めて氷の存在っていうのは示唆され続けていて、
全体に氷あるなってことは水たくさんあるのかなみたいな。そんなところが、今回これまでに考えられてきた、実は火星の今の姿なんですね。
そんな中で、じゃあどうやってそんないろんなところに氷ができたのかっていうところの一つに爆発的な火山噴火があったんじゃないかっていうふうに考えられてるんですね。
どういうことか。もともと火星には水だったりとかそういうのが要素とか存在していたっていうふうに考えられてるんですけど、
火山の噴火でそれに合わせて放出された水蒸気が火星の大気の中にブワーッと火星全体に広がっていって、
温度が低いところに行くと、それって凍結して雨だったりとか、氷だったり、積雪みたいな形で地表に落ちていくんですね。
噴火して水蒸気出て、それが雪となって落ちていくみたいな。
で、これでなんとたった3日間の膨大な火山活動によって、火星の表面には全体で最大5メートルの厚さの氷の堆積物が作られたんじゃないかっていうのが、今回新しい研究で見えてきた描像なんですよ。
惑星の気候モデル、どういう気候になるかっていうところのいろんな条件を仮定して、コンピューターシミュレーションみたいな形で理論的にそこを計算した研究チームがあって、
そうすると、火星で大体41億年前から10億年ぐらいの期間の間のどこかで、爆発的な火山活動が発生すると、この氷の分布っていうのができあがるんじゃないかというふうに言われているんですね。
これ面白いなと思ってて、まさに冒頭で話したみたいな、炎と氷の織りなす物語みたいなね。
実際にこれ今回の論文って、ネイチャーって呼ばれる雑誌に掲載されてるんですけど、このネイチャーの日本語のまとめ記事の見出しも、炎と氷の物語っていうふうに書いてあるんですよね。
っていうぐらい、水の情報だから、あんまりね、火山とかそういう炎みたいな熱いものって関係しないんじゃないかなってちょっと思いがちではあるんですけど、
未来への期待と研究の重要性
そうではなくて、火山活動のおかげで水蒸気がいろんなところに蔓延して、けど温度が低いからどんどんそれが地面に降り積もっていって、で、それがそのまま残って今の火星表面にある大量の氷ですね。
これに繋がっているんじゃないかというようなところが指摘されているというかなり面白い研究ですね。
地球上もやっぱり火山の噴火によって環境が大きく変わってっていうところを経て今の形になっているので、
なんか地球上で今こうやって僕たちがいるっていう状況にもなりうるし、火星みたいな状況にもなりうるしっていうのを考えると、やっぱり惑星に生命がいるかどうかみたいな目線とか、
今も残り続けているのかみたいな目線とか、なんかこういったところが結構奇跡的というか本当に偶然がいろいろ織り重なってできたのかなっていうのも改めて思わされますよね。
地球外生命体みたいなのが見つかってくると、じゃあ地球はどれぐらい特殊なのか、火星はなんでダメだったのかみたいなところとかまで見えてくる可能性はあるので、こういったところの研究の発展には期待していきたいポイントかなと思います。
あとはまあ太陽系以外の惑星っていうのがどんどんどんどん発見されてきているので、じゃあそこでの火山活動があったらどうなのか。
地球はこうだし火星はこうだけど他の惑星、太陽系以外だったらどうなんだろう。そんな目線の広がり方もあると思うので、ここはね、
研究の広がり方楽しみにしていきたいなと思わせてくれるそんな内容でした。
Nature Communicationsと呼ばれる論文に掲載されたものになるので、世界的にもかなり注目度は高いかなと思います。
ぜひぜひ聞き返したり参考文献とか見ながら楽しんでくれたら嬉しいです。
ということでじゃあ今日は以上にしていきましょうか。アフタートークですね。
はい、いかがでしたでしょうか。
今日は綺麗に10分ぐらいで終わりましたね。最高です。
なんかいろいろね、今実はコメントとかをアップルポッドキャストとかだったりいただいてるんで、
今日無理だったな。明日紹介します。
いつも本当にレビュー送ってくれてありがとうございます。コメントも送ってくれて本当にありがとうございます。
ということで、書き終わりました。書籍ですね。
お送りできるタイミング、もうすぐです。楽しみにしておいてください。よろしくお願いいたします。
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それではまた明日お会いしましょう。
みんな1週間お疲れ様でした。バイバイ。
