若い星の発見
500後年先にある若い星の周りで、今まさに惑星が生まれようとしている、そんな現場が発見された、そんな研究をお話ししていきたいと思います。
500後年先の惑星を7年間観測して、なんと動画まで作成した。
そしてその現場が今まさに面白い状況になっているというのが分かったという、なんとも長期間でワクワクする研究内容でした。
一体どんな内容なのか、ぜひ最後まで楽しんで聞いていただけたら嬉しいです。それでは行きましょう。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙語を取得した専門家の亮が
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 今日でエピソードが1830話目迎えておりますね。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピックからぜひぜひ聞いてみてください。
今週は何かこうね、いくつか紹介したんですけどエピソード1826話の日本酒脱細に関する話。
日本酒の脱細が宇宙に行くっていうところが結構好評だったので、いくつか頂いているコメントを紹介していきたいと思います。
リスナーネームあけみさんから頂きました。 同じ中国地方のおすすめ日本酒である脱細。
宇宙にですか嬉しいばかりですということで、 あけみさんはあれなんですかね中国地方出身の方なのかもしれないですね。
嬉しいコメントありがとうございます。 でもう一つリスナーネームむっちゃんさんからです。
りょうさんこんにちは。 脱細ムーンの話はゆる天文学ラジオで責任者の方が語っていて、100ミリリットル1億円ということで、まだ未成年なので飲めませんが興味をそそられていました。
コラクが宇宙に進出し始めて本当に宇宙移住の時代も近づいているように感じてワクワクしますねということで。
ありがとうございます。そっか、むっちゃんは
あれだ未成年だ。あれ?なんかそんなイメージあんまりないんだけどな。 なんか受験の話とかってしてたっけ。
ね、なんか勝手に大人な雰囲気を感じていた。 100ミリリットル1億円か。
高いね。高いですね。なんか どうだろう。ワイン?ワインを宇宙に運ぶみたいな
プロジェクトで出たのが1本1億円。 でワイン1本がどんぐらいだ?500ミリリットルとかよりもっとありますよね。
だから そう考えると100ミリリットル1億円は相当高いですね。
いやー 本当にそんなに高い?
日本酒のブランドとかが、ブランド力とかが乗るとそれぐらいの金額になるんですかね。 ちょっとこれは面白そうな話だなぁと思いましたね。
まあでも日本人目線からすると、別にワインが行くっていうのもすげーロマンがあっていいですけど、なんとなく
日本酒の方がちょっとワクワクする気持ちみたいなの若干ありますよね。 これはなんかあの
なんでしょ、同協だしみたいな、なんか本当それぐらいの浅い理由なのかもしれないですけど。 でもこうやってね、宇宙にいろいろ物が運ばれていって価値が上がって、その価値の上がり方っていうのが
そもそもそのまま宇宙の注目度になっていると思うと、 なんか喜ばしいというか面白いですよね。
ということでこんな話また、もう週明けに打ち上げとかあるっていうことなので、成功することを願っていきましょう。
前段話しすぎちゃいましたが、じゃあ本題行きましょうかね。 今回お話しするのは500光年先の若い星。
原始惑星系円盤の研究
この若い星の周りで今まさに惑星が作られようとしている。 そんな事実が明らかになった研究内容を紹介していきたいと思います。
惑星、まあその太陽の周りを僕たちは地球がこう回っていて、その上に僕たち住んでるわけじゃないですか。
でね、この地球みたいな惑星っていうのはじゃあどうやってできるんだろうっていうところは、
これまでのいろんな研究でもかなり注目されてきたポイントなんです。
ざっくりどういうステップがあるかっていうと、 まず真ん中の星、この太陽みたいないわゆる光星って言われるものがどうやってできるかから話すんですけど、
この星たちっていうのはまず宇宙空間にある 塵とかガスとかそういったものがある一箇所に偏って存在している時に、
そいつらがくっついたりしながらどんどん大きくなっていって、で大きくなっていったところでさらに周りを引き込む重力のパワーとかも増えてきて、
それで引っ張られてどんどんどんどんでかくなって、あるタイミングでその重さに耐えきれなくなって、
核融合みたいなのを引き起こした時に、これ惑星、あと光星が出来上がるんですね。
自ら輝き始めるというような形です。 で、
そんな光星が出来上がるタイミングで、まだ巻き込まれなかった塵とかガスとかっていうのは周りにたくさん残るわけですよね。
で、こいつらはじゃあそのまま何にもならずにそのまま浮遊しているのかっていうとそうではなくて、
真ん中にある光星の重力に引っ張られながら、引き続きその星の周りをぐるぐる回っていく。
で、その回っている塵たちが外から見ると円盤みたいに見えるから、こいつらのことを原子惑星系円盤って呼んだりするんですよ。
この原子惑星系円盤の中で惑星が生まれてくると思われているんですが、この惑星の生まれ方のとこにどんどん注目が集まっていると。
特に渦巻きみたいな、こう、なんだ、腕みたいなのがあってぐるぐるぐるって回っているのが線みたいな形で見えるような構造ですね。
渦巻き型構造のものではですね、この塵のくっつき方がくっつきやすくなって、より効率的に惑星が作られていく、なんていうところが可能性としては示唆されていたんですが、
それがどういうふうに変化していくのか、どういうタイミングで惑星を一気に作っていくのか、なんていうところはまだ明らかになってなかったんですよね。
そんな中で今回研究チームは、515光年先にあるオオカミザアイエムと呼ばれる非常に若い星に注目して、この天体を2017年から2024年にかけて複数回観測するという研究を行ったんですね。
この研究の対象になった理由というのがやっぱり、このさっき言った原子惑星系円盤というものを持っていて、しかもその渦巻きの構造っていうのが綺麗に見えるような星だから、
長期的に見たらそのダイナミックな動きを捉えることができるんじゃないかと。 で今回これ研究の結果ですね、
まず2017年から2024年の間で4回しっかりとした観測を行ったものから動画を作ることにまず成功しています。
どうやってその原子惑星系円盤というのが動いたのかどうか。 しかもこの構造がそのダイナミックな動きがバーって分かったこともすごいですし、
さらにその渦巻きの構造が巻きついていく、ギューって動いていくスピードっていうのが、
もともと予測されていた、その星の周りに働くであろう重力によって作られる、 その円盤自体の重みによって作られる変化の予測と一致していたんですね。
つまり、他の力が加わってバランスが崩れて渦巻きができたっていうよりは、 自分自身でその渦巻きの構造を作って、惑星を作るところまで動いていると。
そしてその中に、もし惑星が生まれていればこんなスピードでは動かないというところも明らかになっていることから、
この渦巻きを巻いている原子惑星系円盤は、まさに今惑星を作り出そうとしている過渡期というか、 その直前の状態にあるんじゃないかっていうのが、今回の研究で示唆された部分ですね。
ただまあ、この後すぐ直前ですよみたいな話を言われても、 実際じゃああと2,3年見てればできるのかっていうと、そんなスケールではないんですよね。
あくまで宇宙のスケールで直前であると。だから全然まだ何万年とかかかっていくとは思うんですけど、
まあでもそんな状態の星っていうのが見つかったであろうという今回の示唆は非常に重要なものになってくる。
惑星形成の可能性
で、じゃあいろんな星がこれと同じような研究の方法で観測された時に、どっちにどういうタイプなのかっていうサンプルがどんどん増えていくと、
やっぱりこの星は本当に直前なんだ。いや、もっと直前のこんなダイナミックな動きもあるよみたいなね。
ところで、惑星ができるその瞬間の研究っていうのがこれからガンガン進んでいきそうだなぁと思って個人的には
ワクワクする内容だったので今回は研究として紹介させていただきました。 ぜひぜひ
こういった研究好きだよっていうのがあったらコメントとかで教えてください。お願いします。 ということでじゃあ今回は以上にしていきましょうか。
はい、いかがでしたでしょうかね。明日は日曜日なので日曜特集をお届けします。 明日のエピソードで実は最近やってた仕事で
これも面白いなーっていうのがちょっとあるんでそんなお話もしていこうかなと思うんで明日の エピソードも楽しみにしておいてください。
ということでじゃあ今回は以上で。 今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
