1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 26. 【超危険】小惑星アポフィ..
2020-11-03 12:37

26. 【超危険】小惑星アポフィスが地球に衝突!?アメリカ天文学会で話題になったハナシ

小惑星が50年以内に3回も地球に接近する可能性が指摘!!

アメリカ天文学会や雑誌で、小惑星衝突の危険性が指摘され始めています。

ハワイにあるすばる望遠鏡での観測が明らかにしたこの可能性。

近い将来必ず話題になるので知っておかないとやばそうです。


情報元

https://www.gizmodo.jp/2020/11/asteroid-apophis-remains-a-threat-to-hit-earth-in-2068.html

https://skyandtelescope.org/astronomy-news/apophis-impact-small-chance-2068/


Instagram

https://www.instagram.com/ryo_astro/

Youtube

https://www.youtube.com/channel/UCHW6gg92z7E7hdnhbStpzTA

00:04
始まりました、佐々木亮の宇宙話。今日は、2068年に小惑星が地球にぶつかる可能性を示唆した研究の発表について解説していきたいと思います。
こちらのネタなんですけど、実は普段インスタグラムでフォローしてくださっている方から、こんなニュース出てますよという話をいただいて、
調べてみたら、アメリカの天文学会といわれる大きい国際的な学会と、
スカイアンドテレスコープという英語の雑誌でも取り上げられているような内容だったので、ちょっと面白いなと思って、今回こちらでも解説してみようかなと思いました。
アメリカ天文学会で発表されたこちらのネタなんですけど、簡単に言えば、2068年に地球に惑星が衝突する危険性が指摘されたというような内容ですね。
これ、宇宙の話って実際にあんまり普段、私たちの生活に直結してくることってあんまりないじゃないですか。
それの中で、実際に命の危険とまで言えるようなことが起こると結構な話題になるので、先に皆さん押さえていただくとかなり面白いかなと。
1週間以内ぐらいにそういう話がもしかしたら身の回りであるかもしれないので、どよがおで説明してあげてください、今日の話。
アメリカ天文学会で発表された今回の研究なんですが、アメリカ天文学会、自分も実は去年と一昨年に2回参加させていただいています。
これ、いわゆるアメリカで天文系の研究をやっている人が割と一堂に会する大イベントで年に2回行われるんですけど、何にせよすごいですね。
日本でも一応同じように日本天文学会っていうのが年に2回行われるんですけど、それが多分数千人ちょっとなのかな。
数千人レベルだったと記憶してるんですけど、本当に1万人超えだったと記憶してますね、アメリカ天文学会は。
それぐらいかなり規模の大きい学会で、雰囲気もお祭りみたいな感じなんですよね、宇宙系のお祭りというか、宇宙関連の製品を作っていたりだとかっていう企業ブースみたいなところがあったりとか、もちろんNASAとかのブースもあって、
一般では高めに売ってるような公式のステッカーだったりとか、そういうのも置いてあったりする。その場がリクルーティングとかの場になってるので、そういうふうに企業もお金を出したりして、そういうふうに結構ちゃんとビジネスとして成り立ってるんだろうな、みたいな雰囲気を感じるような会になってます。
03:18
そこの惑星に関する研究のセッションで、今回これ指摘されたんですね。2068年に衝突するかもしれないっていうのが。
で、それの1週間前にもさっき言った英語雑誌のスカイアンドテレスコープっていうやつでも指摘されてました。これ実は自分いる研究室でも講読させていただいている雑誌なので、よく知ってるんですが、かなり深いところまで掘る面白い雑誌ですね。
で、今回はもともと危険性がかなり指摘されてた小惑星なんですね。今回見てるアポフィスっていうもの。アポフィスっていう小惑星はこれまで結構地球への衝突っていうところで注目をしていて、実際にこれまでの計算で2029年。
なので、9年後と2036年に地球に再接近して、もしかしたら衝突するかもしれないっていうところがこれまで指摘されてたんですね。で、2029年2036年のその後2068年にもどうもさらに地球が攻撃される可能性があるというようなところが指摘されたのが今回のお話です。
で、こういう小惑星っていうのは基本的には一定の軌道を描いてぐるぐる回っているはずなんですよ。
太陽の周りを回る地球だったりとかっていうような惑星と同じ感じで。で、なので定期的に地球に近づいてくるっていうところがあると。
その軌道が大体地球と金星の間を通るような1年ちょっとでぐるぐる回るような軌道だったかな。で、あるというところが分かってます。
で、そういうふうに周期的に地球に近づいてくる小惑星っていうのはいくつかあって、その中でもこういうふうに何年かに1回、何十年に1回かとかに地球に当たるかもしれないっていう計算結果が出るのは
その軌道が太陽の熱とか外から加わる小惑星に対する熱によって軌道が若干ずれてしまうっていうちょっと用語を使うとヤルコフスキー効果。
ヤルコフスキー効果っていうものがその小惑星にかかる。これどういうことかっていうと単純に言うとその小惑星に太陽の光とかで熱が加わって
そうすると、その小惑星はその熱を再度放出しようとするんですね。放出するときにその放出する力の反作用を受けて
06:11
その軌道が若干ずれると小惑星の。これも単純に例えばスケートボードとかに乗っていてスケートボードで壁をポンって押そうとすると
それの反動で自分も後ろに行ってしまうという作業反作用の法則みたいなのが
惑星の熱の放射によってもかかると。そうするとこの力自体はさほど大きく影響するものではないんですけど
その何十年という単位で見たときにどうも何年かに1回今回のアポフィスという小惑星でいうと
2029年と2036年に地球に再接近する可能性があるというところが示唆されているような研究ですね。
そんな感じで16年後2036年まで計算されていたそのアポフィスの軌道の中で
次は2068年という今から48年後にもさらに危険な再接近があるんじゃないかというような指摘がありました
というのが今回のお話ですね。今回これもしこんな感じで地球に衝突するってなると
かなり危険性を伴うものです。実際に言ってしまえば隕石みたいなものなんであれなんですけど
アポフィス自体の大きさが直径がだいたい300メートルぐらいらしいんですね。300メートルぐらいでそれが直接地球表面に
落ちてきた時の衝撃っていうのが1151メガトンというような感じで
これが8万年に一度起きるかどうかっていうぐらいのすごい衝撃。つまり今2000何年とか言ってますけど
そういうのとは比べ物にならないぐらいのスケールで落ちてくるようなかなりインパクトの強い
隕石になるかなっていうところが予想されているそうです。なのでそういうところがあるので結構詳しくその星っていうのを観測して
ちょっとずつ軌道っていうのを修正してさらにぶつかる可能性っていうのをちゃんと計算していかなきゃいけないっていうのが
こういう天文学者の仕事の一つになるんだなっていうところですね。で実際に一番近い2029年の接近で地球に衝突する確率は
2.7%というところになっているそうです。これどうですか低いと思うか高いと思うかっていうのは結構人それぞれだと思うんですけど
いやこれはかなり高いかなって個人的に思いますね。だってまあ単純にこれ例えばじゃあ2.7%3%ぐらいだとしてそうすると30回
09:10
あったらこういうのが1回ぶつかるってことなんですよ。で2029年2036年2068年みたいな感じで結構コンスタントに来てる。
もうこの50年以内に3回来るわけですよ。だってことは数百年っていう単位に見たときには同じぐらいの可能性の再接近があると
1回ぐらいはぶつかってもおかしくないっていうところなので相当な危険性を持ってるっていうところは個人的に思いますね。
でまあ順調に特にぶつからないであったとしても結構地球の近くまで接近すると。でこれは別に目に見える見えないっていうのはちょっと際どいところがあるんですが
どうも高さで言うと静止軌道と呼ばれるところ。静止軌道の高さが赤道の上で言うと3万5000キロ上空なんでかなり
高いところなんですけどそこぐらいまでは通るであろうと言われているような再接近が50年以内に3回あります。
でこの静止軌道ってどういうことかっていうと地球のある一点の真上にずっと衛星がある。
衛星放送とかに使われる衛星がそこに飛んでるんですね。
街中で周りを見渡すとBSのアンテナって全部同じ方向を向いてるんですよ。
これもしかしたら気づいてない方もいると思うんですけどBSのアンテナって必ず同じ方向を向いてるんですね。
集合住宅とかパッと見るとベランダに置いてある衛星のパラボラアンテナは全部同じ方向を向いてます。
でこれは静止軌道って言われるところに映像を配信する衛星があってそこからの電波を受信するために同じ向きを向いてるっていう感じですね。
そんな感じで衛星放送の衛星が飛んでるようなところぐらいまでは近づいてくるんじゃないかっていう指摘があるんで今後注目です。
ということで今回は50年以内に3回再接近してくる危険度が第3位にランクされている小惑星のアポフィスっていうものについて解説してみました。
今回はちょっと論文になってるわけじゃないのでどこまで精度があるかわかりませんが今後ネットニュースとかもしかしたらテレビとかでも取り上げられる可能性があると思うので
皆さんはこのポッドキャストで先に知れたっていうところがありますね。
なので人に人との話題で出てきたときはぜひドヤ顔で自分が知ってるかのようにしゃべってみてください。
ということで今回は以上になります。
12:00
今回の放送の内容のぜひ感想であったりとか質問がありましたらツイッターでハッシュタグ宇宙話、宇宙漢字で話がひらがなでぜひツイートしていただければ
ご指して見に行きますのでぜひよろしくお願いします。
他にもインスタグラム、YouTube等やってますのでぜひよろしくお願いします。
今回の放送面白かったらチャンネル登録をぜひよろしくお願いします。
フォロー、サブスクライブお手元のアプリでぜひよろしくお願いいたします。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
12:37

コメント

スクロール