自分自身もカミングアウトした経験、何度もあります。でも、ずっと自分の中に抱えていた"誰にも伝えられない事実"を誰かに伝えること、すごく怖かったです。そもそも伝えたところで理解してくれるのだろうか、どんな言葉でどんな形で伝えればいいのだろうか、伝えてもそこで縁が切れるかもしれない…など考え始めたら、心が苦しかった。
ただ、一人の友人に伝えて、その友人が受け止めてくれた時、とても心強かった。カミングアウトできない自分からカミングアウトできた自分に変わって、悩みを理解してくれる友人もいると。
今夜のゲスト永田 健一朗さんも、自身の性自認をオープンにしたこと、その過程のことを話してくれました。ご自身が働かれているマザーハウスで意識していること、ブランドメッセージをどう伝えていくかなども、ぜひお聴きいただけたら嬉しいです。
▷ゲスト
永田 健一朗(株式会社マザーハウス)
1995年生まれ。佐賀県出身。東京大学農学部に進学後、大学院の時に2年間休学し、ジェンダー・環境教育・ソーシャルデザインのWEBメディアやコミュニティ運営のNPO3つに従事。ポジティブなアプローチで世の中の偏見を変えていきたいという思いから、2020年に株式会社マザーハウスに入社。2023年より京都三条寺町の店舗統括責任者に。他社内のインバウンド対策チームにも所属。
▷聞き手
大庭 周
1996年生まれの29歳。鹿児島生まれ静岡育ち。株式会社LIXILで法人営業を2年したのち、島根県益田市の(一社)豊かな暮らしラボラトリーへ転職。2022年春に静岡へUターン。現在は製造・建設業の家業で営業・広報として働きながら、これからの生き方について考えるトークイベント「生き博」を2019年に静岡でスタートさせたり、フードエッセイ「アイスクリームが溶けぬ前に」の執筆、間借り喫茶「喫茶たまゆら」をオープンしたりしている。
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★人生百貨店とは
静岡の裾野にある製造・建設業の家業で働いている大庭 周と、コミュニティマネージャーをしながら、週末フォトグラファー・デザイナーとしても活動している松島 かんなが、自分のサイズで生きている20代、30代のゲストを迎え、これまで歩んできた人生を聴いたり、悩みや葛藤などを共に考えたりしながら、ゲストとのバーカウンターでのおしゃべりの様子をお届けしています。