1. 積ん読ざんまい
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2022-03-19 1:17:59

第14回 すばらしきゆる人文研究〜『ゆるレポ』『すばらしきアカデミックワールド』

今回は『ゆるレポ』『すばらしきアカデミックワールド』の中から、バ美肉おじさん、夢を追うバンドマン、空耳実験、チョコレートとノーベル賞受賞の関係についての研究レポートや論文を紹介しながら、ゆるくて奥深い人文系研究の世界を楽しみます。

【1冊目】『ゆるレポ ―卒論・レポートに役立つ「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究』(岡本健、松井広志、松本健太郎 編/人文書院)

・「バ美肉」とは何か ―バーチャルユーチューバー(VTuber)を異性装文化として分析する(P148-152)

・Twitterの「いいね」から紐解くコミュニケーションのあり方 ―仕様変更に関するツイートの分析から考える(P158-161)

・夢を追うバンドマンの活動世界 ―自分の知らない世界の「当たり前」から研究を始める(P94-97)

【2冊目】『すばらしきアカデミックワールド オモシロ論文ではじめる心理学研究』(越智啓太/北大路書房)

・ホワイトノイズを聞かせただけなのに32%の人にはホワイトクリスマスが聞こえる(P232-236)

・ノーベル賞―チョコレート論争(P185-194)

・「論文が書けない」という論文(P273-278)

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00:16
みなさん、こんにちは。この番組は、誰もが知っている名作から、あなたの知らない日記すぎる本まで、ゆるいトークで紹介する、読書系ポッドキャストです。
改めまして、こんにちは。的文子です。こんにちは。梶原コーヒーです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
もう3月も入りまして、そして私は無事引っ越しが終わりまして、おめでとうございます。ちょうど1ヶ月経ったぐらいですかね。部屋が広くなり、そしてどんどん積ん読が増えていくという。
増えていくんですね。早速増えてますね。さすがです。
引っ越しの時に、段ボールに詰めた本が12箱分になって、引っ越し業者のお兄さんたちに下打ちされるぐらいのレベルで重かったらしくて。
そうですよね。多分本を箱いっぱいに詰めちゃうと、かなり下打ちされますよね。そう、わかっちゃいたんですけど、それに詰めざるを得なかったんですよね。詰めたら本当に重くて。
そうですね。そうだよねって思いながら、頑張ってくださいって思いながら運んでもらいました。
本が多いうちあるあるですよね。引っ越しあるあるっていうか。
マトさんお疲れ様でしたって言っていいのか、引っ越し業者さんにお疲れ様でしたって言っていいのかっていう感じですね。
本当そうですね。
聞いてる皆さんでね、これから引っ越しされる方は本はなるべく小分けに軽くしてあげてください。
そんなわけで、今日は2冊を紹介していくんですが、両方ともですね、論文ですとか、あとはレポートですね。それを紹介している本になります。
というと、すごく堅苦しい感じに聞こえるかもしれないんですが、今回紹介する本のタイトルをまず言いますと、1冊目が、「ゆるレポートに役立つ現代社会とメディアコンテンツに関する40の研究」というのが1冊目。
で、もう1冊が、「素晴らしきアカデミックワールド、面白論文で始める心理学研究」というこの2冊ですね。ゆるいし面白論文っていう感じですので。
本当に役立つのかっていうね。
そんな役立つのかどうかっていうのは土返しで、今回は聞いていただきたい内容になるかと思います。
ゆるレポもそうですし、あとは素晴らしきアカデミックワールドもそうなんですけれども、出せるところは人文系の専門書を出している。ゆるレポは人文書院というところが出してまして、素晴らしきアカデミックワールドは北大寺書法という、これは心理系の専門書をよく出している出版社ですね。
03:15
両方とも結構カッチリとした人文系の出版社が出されている本なんですが、たぶん狙いとしては学生の、しかも1年生、2年生ぐらいの、大学入ったあたりぐらいの学生たちがレポートを書いてこいって言われたときに、
どうやってレポートを書いたらいいの?とか、そもそも何をテーマにレポートを書いたらいいの?っていうような、初めてレポートを書くときにどういうことを取っ掛かりにして、どういう手法でレポートを書いていったらいいのかっていう指南書みたいな感じなんですよね。
あとは心理学の研究をするにあたって、例えばこういう研究をしたかったら、こういう方法で統計をとったりとか分析をしていくっていうような調査をしていくっていうのを、面白論文をフックに紹介するっていうような内容になっているので、そんなに専門的な知識がなくても読めるようになっている本ですね。
まずはゆるレポの方から解説しようかと思うんですけれども、さっきもお話ししたように、レポートの書き方を説明していると。レポートの書き方を説明している本っていうのはたくさん出ているんですけれども、この本は書き方プラス、実際学部生が書いたり、あとは卒業生が書いたり、あとは研究者ですね、実際に教授とか女教授とか、今女教授って言わないですよね。女教って言うんですけど。
あとは研究者が書いた論文も載っているので、レポートの実物を見れるっていうような。
それいいですね。
そうですね。ワンテーマにつきだいたい4、5ページぐらいで読める文量っていうのもすごく魅力的な短さというか、文量で。なのでやっぱり取っ付きやすさっていうのをかなり意識して作られているのかなと。
で、この中からどんなものがあるのかっていうところなんですけれども、40個ぐらいこれ目次あるんですけれども、例えば近年の漫才は動きが多い傾向にあるのかっていうのを、本当にそのM-1グランプリの動画を10年分ぐらい見て、レポートですとか。
クレーンゲームを都市のメディアコンテンツの視点から分析するっていう。
これは実際その街に出て、東京周辺のゲームセンター20軒でクレーンゲームを調査して、そこの景品とか、あとはどういう場所にこれが設置されているものだったのかとか、その関連性を調べていくっていうようなものとか。
ちょっと面白そう、それ。
そう。忍者の里の作り方とか。
06:00
作っちゃいましたか。
そう、忍者作っちゃうっていう。これは忍者を町おこし的な感じで、観光とかそういったところにつなげていくための一つの機位としての忍者っていうコンテンツと言いますか、の過程みたいなのを分析した論文ですとか、そんなのが並んでますね。
その中から気になったところを2つ3つぐらい取り上げてお話ししていこうかなと思うんですけども、もうちょっとこれは2人とも全開一致で、これは取り上げたいというテーマがありまして。
バビ肉とは何か。
はい、バビ肉。
バビ肉。
ご存知ですか、これ。
だから的さんにね、今回そのゆるレポを紹介したいと。その中で私はバビ肉を紹介したいと言われたときに、バビ肉って感じどんな感じですかね。
いたんです。
そう、私の中ではバビ肉は馬に美しい肉と書いてバビ肉って脳内変換されたんですけれども、どうやらそうではないと。
はい、そうではないですね。
なのであえて私は今回何も検索せずに来ました。
一応この紹介されているのがメディアコンテンツについて考えるという章で取り上げられていて、バビ肉とは何かと言いますと、はじめにっていう章立てがあるんですが、そこに書いてある文言から紹介すると、
出ましたって感じですね。
ついてこえてますかね。
ついてこえてます。大丈夫です。
なるほどと今。そうきたっていう感じでした。
存在自体はご存知ですか。そういうことを活動している人たちがいるっていうのは。
そう、VTuberの方とか、でも今VTuberとかもそうですけど、性別が全くわからない人たちが、音声も変えちゃってるし、しゃべり方の感じの欲望とかも、本当に機械的な声変えちゃってたりするから、全くこの性別とかわからないっていう人たちは多いですね。
そうなんですよ。で、この論文も、副題がバーチャルYouTuberを異性相文化として分析するっていう副題がついてるんですよね。
バビニックをやってる男性の方っていうのは、今までの異性相、ここではセックスが女性または男性である人がその逆のジェンダーを獲得するための試みっていうふうに定義をすると出てるんですけれども、バビニックっていうのはそこがすごく複雑なんですよね。
09:03
最初出てきた時って、かわいらしい美少女の絵で、声も今ほどそのうまくボイスチェンジできてなかったみたいですけど、ボイスチェンジで女性の声に変えて女性として振る舞うっていうような、そういうところから出てきていたんですけれども、これがですね、すごくバビニックを調べていくうちに、すごい沼だなって思ったんですけれども、
見た目は女性なんですけど、その美少女の見た目なんですけど、ボイスチェンジ使わないっていう人もいるんですよ。だから見た目は女性なんですけど、美少女なんですけど、声はおじさんみたいな。
だから、そこは隠さないっていう。
なんかちょっとわかるかもしれないな。
美少女として、その声も体も見た目も声も中身もそのように美少女としてあるっていうのも一つの選択だし、見た目は美少女なんだけど、別に声とか振る舞いとかは普段の自分みたいな。そこは変えないっていうところで活動してる人もいるっていうのが面白くて。
でも、例えば松子デラックスみたいな女装家とかいらっしゃるじゃないですか。でも、松子さんもだいぶ女性っぽい喋り方をしてるのかなと思うんですけど、見た目は確かに女性の装いをしてるけど、声は変えてない方とかもやっぱりリアルで女装されてる方、異性装されてる方でもいるでしょうし、それがVTuberでもそういう現象があるのかっていうのが。
あれに近いですかね。コスプレする方に近いですよね、どっちかっていうと。
このコスプレするのも、でもコスプレって結局その3次元にいるので、肉体の制限ってどうしても出てくるじゃないですか。かなり男らしい体型の方が美少女やるっていうのは、なかなかちょっと厳しいじゃないですか。なんていうか、体の制約的に。やってもいいんですけど、なりきれないなっていうか、理想と現実っていうか、そこの隔たりっていうのはやっぱりどうしても埋めるのは難しいっていうか。
でもそれがバーチャルだとできてしまうっていう。
はい、わかります。大丈夫ですよ、ついていってます。
だから好きかもしれません。
なんかその、ジェンダーって何なんだっていうところですよね。
ジムとは違うジェンダーを演じるときになりきるのか、全てその女性そのものになっていくのか、それともそのオプションみたいな選択肢がいくつかあるみたいな。ここは借りるけど、ここは確かに女性、異性の格好をしたいけど、ここは別に今まで通りでいいっていう選択を取るっていう。
12:11
すごい極端な話、整形をするのとは全然違う次元っていうことですよね。
そうですよね。
美しくなりたいとか、こうなりたいっていうのとはまた全然違う枠で、キャラの見た目がいいっていうだけで、あとは自分がいいってことですよね。
でも、結構多いかもしれないなっている人とかでも。
そうなんだ。
直接の知り合いはいますね、そういう方。
へー。
なぜ?っていう。
そうですね、機会があったら聞いてみたいですね。なぜそれを選んだのかっていう。
全然そこを不思議と思わずに受け入れてしまっていたので。
結構すんなりそこは行ったと。
そうですね、すんなり受け入れてしまった派だったので。
なるほど、すんなりっていうか結構面白い現象だなと思いましたね。
そこは変えないの?っていう。声は変えようと思わなかったんだっていう。
で、これを調べているときに、ネホリンパポリンっていうNHKの番組で。
ユウがやってる。
そうそう、ユウとヤマちゃんが。
あの2人はモグラなんですけど、いろんな世界で生きている人たちにインタビューして。
インタビュー受ける側はブタっていう人形に出てくる番組があるんですけど。
それでこのバビ肉おじさんっていうのが取り上げられてたんですよ。
おー、はい。興味深い。
その番組がすごく面白くてですね。
3人ぐらい出てたんですけど、このバビ肉おじさんとして活躍してる方がですね。
で、そのうちの1人がやっぱりその声を変えてない方。
で、あと2人は声も変えてると。
どういう気持ちというか、心境でそのバビ肉をやってるのかっていうのをお話ししていくんですけど。
3人3様なんですよね、その話も。全員同じじゃなくて。
例えば自分がその可愛いと言われる存在になりたいと。
でもその人声を変えてないんですけど。
でも可愛いって言われる存在になりたいんだって。
男だとそれはなかなかもう言われない。
でも美少女だったら可愛いと言ってもらえるし。
それがすごく嬉しいっていう。
なんか魂を直接褒められてるような気分になるっていうすごいワードが出てきてましたけど。
あとはでも、それとはまたちょっと違ってる人もいて。
自分の理想のキャラクターっていうのがいて。
そのキャラクターを自分あくまでも演じてるっていうのか。
自分とはなんかイコールではない感じで喋ってる人もいましたね。
そういうキャラクターがいて。
自分はそのキャラクターに動かすための装置じゃないですけど。
別の人が話してたのが、バビニックやってる人って中身がおじさんだってわかってるんですかって見てる人は。
15:03
多分わかってると思うけどそこはあえて突っ込まないと。
ある意味見たての世界だからっていう。
日本で枯れ山水みたいなもんだよみたいな。
わかりやすいのかわかりづらいのかわからないあれですけどね。
あと人形ジョールに動かしてる後ろのクロコさんって見えてるけど見えてないことになってるでしょって。
それと同じですよっていう説明をしてて。
それわかりやすいですよね。
その話を元にすると自分のキャラクターを動かすためのクロコになってるみたいな。
そのキャラクターを応援するために僕は生活費を稼いで頑張ってるんだみたいなことを言ってる人がいて。
そのキャラクターが実在するんですよね。
自分はあくまでもその子を動かすためのクロコみたいなことを言ってる人もいたりして。
バビニックやってる人でも全然いろんな目的というか価値観でやってるんだなっていうのがいろいろ出てきて面白かったのと。
バビニックをやっているうちに自分が中に女性的なものが芽生えてきたというか、ちょっとそういう視点は広がってきたっていうふうに話してるのは3人ともそれは話してましたね。
女性として見られるから、例えば自分のアバターを見ずに姿が出た時に、すごくそれを性的な目で見られたっていう時に、それがすごく怖かった。
自分が意図したものとは違う見方で見られたっていうのは、すごく怖かったっていうふうに語ってる人がいて。
それややっぱり女性と会う時に、あんまりじるじる見たりしないようにしようっていうふうに思ったと。
目線のやっぱり怖さっていう。男性から学ばされる目線の、ちょっと性的な目線の怖さっていうのをその時感じたっていうふうに話してる人もいて。
それちょっと興味深いですね。なんかほら、そういう水着姿で男性が、これも偏見ですけども、かなり偏見ではありますけども。
男性が女性のその水着姿のキャラクターを使うっていうところに、そういう視線が集まるっていうことを想定していなかったっていうことが結構今驚きでした。
そうですね。
なんか、そういうのを想定しての狙いっていうわけではなく、純粋にかわいいからっていうことでやってみたら、そういう視線が集まってしまって怖いって。
すごいリアルな女性の感覚ですよね。
別にモテたいとか、そういう目で見られたいと思ってやってるわけじゃないのに、そう見られてしまって初めて怖いって思ったのと同じ感覚ですもんね。
逆にもしかすると、自分がこれがセクシーだと思ってる格好をしてみたいみたいなことで、そういう格好をする人もいるんじゃないかなと思うんですけど、そういう話が出てきたのはすごく興味深かったですね。
18:11
あとやっぱり女性のバビ肉の格好をして、美少女として振る舞ってる時間が長くなれば長くなるほど、どっちが自分の本当の自分なのかがわかんなくなってきて、なんか今逆に現実のリアルの自分はリアルアバターを着れるような気分になってるみたいなことを言ってる人がいて、これすごいなっていう。
未来来てるなって思いましたね。
未来来てましたね。今、もうすごいワンフレーズに未来を感じましたね。
でもなんか、それもわかる気もしますよね。どっちが自分だか、本当の自分なのかがちょっとわからなくなるっていうのは、意外に実社会でもあったりしますもんね。
宅配便の電票にどっちの名前を書いたらいいか、一瞬ふわっとわかんなくなるっていう。
それはまずいですね。
それはなかなかバーチャルが食い込んできてるなって感じなんですけど、美少女とかジェンダー以外のところでも、現実をどう認識していくかみたいな話にも繋がっていくな、これって思いながら。
でも、その世界すごくいいですよね。一人の自分にとらわれないで生きていけるって。
もうちょっと選択肢が性別とかだけじゃなくて、国籍とかだけじゃなくて広がっていくのが普通になると気がきそうですね。
ネットでまとめとかを見てて、海外からこのバミニクを見てて、しかも中身がおじさんだってわかってる前提で見てた時の反応みたいなのをまとめてあったんですけど、意外と抵抗がないと、海外の人って。
結局海外の方はジェンダーとかジェンダーレスの意識が高かったりする文化圏もあったりするので、そういった人とかはそんなに抵抗なく受け入れてるみたいな話をまとめてあったりして、すごく面白かったですね。
そうですね。
実際に自分がおじさんだよって言いながらやっているVTuberを見たんですよ、何個か。結構かわいいんですよね。かわいいんですよ。普通にかわいいんですよ。
なんかちょっと酔っ払ってるおじさん、酔っ払ってかわいくなったるおじさんみたいな感じのVTuberの人がいて、これ普通にかわいいなって思いながらなんか聞いてましたね。見てましたね。
うんうん。おじさんだって言っておきながら女性の場合もありますからね。
そう、なんかそれも言ってました。ネカマの調頭手段としては、おじさんだよって言って、でも女らしい仕草をして、あれもしかして女性って思わせるテクニックがあって、俺今それやってんじゃね?みたいなことを振り返ってるファミニックおじさんもいて。
だから今わからないですよね。自称でそうやって自分はおじさんですよって言ってるけども、本当に女性の場合もあるし、だからなんか平和だなって思って私は好きですけど、あの世界は。そうそう、みんなが突っ込まないっていうところ。
21:14
そうですね。ちょっとやりたいことやればいいじゃんっていう。なりたい自分になればいいじゃんっていう。で、一応レポートの最後のまとめと展望なんですけれども、本研究のファミニックについて提示したのは、それが既存のジェンダーイメージの強調につながるのかと。つながる点で、従来の異性相文化と変わらない特徴を有してはいるけれども、
現実の肉体的制約、声とか見た目とか、従来のフィクション上の制約、女性は女性らしい声が出るとか、男性は男性らしい声が出るっていうのを無視して、美少女の見た目なんだけど、おっさんの声喋ってるとか、そういう約束を無効化してると。でもそれでも受け入れられてるっていう新規制っていうところを提示したと。
ただし、それを既存の制約の克服と取られるかどうかは、ちょっと議論の余地があるかもしれないというのと。あとは、今後の展望として、もしこの論考を進めていくとしたら、取り上げていきたいのは、バビニックの中身の人、おじさん、男性だってわかってるんだけれども、マジで恋をしてしまうおじさんっていうのが存在してるんですよ。
そうですよね。
ガチ恋勢っていうわけで。その中身が、男性だって、同性だって知りつつも、そのような感情を抱くというメカニズムには、この論考では触れることができなかったので、もうちょっとその点を視界に入れて考察を進めていきたいというような締めくくりで終わっているんですけれども。
でも、人間って何にでも恋をするって言うじゃないですか。万年筆とか、冷蔵庫とかにガチ恋しちゃう人も本当にいるんですよね。だから、人間対人間だから、恋に落ちるのは別談。ちょっと上手く言えないんですけど。今回の話は、おじさんが女性のキャラクターを使って、でもおじさんですよって言うんですけど。
おじさんだからなとか言いながら、めちゃめちゃおじさんを強調してるんですけどね、みなさん。
でも、さっきも言ったように、ボイスチェンジャーで性別を全然明かさない。男の人でも女の人でもない。なんだろう、なんていう声なんだろう、あれは。よくニュースとかで声を変えるときに、
そう、それです。男の人か女の人か分からない感じで作ってる人もいるじゃないですか。
そうですね、あえてっていうか。
あえて。それも突き詰めていけば同じ感じで、性別はもう取っ払ってるところが面白いですよね。結局そこがいらなくなるんだなっていう。
そうですよね。もうどっちでもない、どっちでもいいっていう。
面白い、すごくバフィニック。
バフィニック、深いですね。深かったというか。
24:02
深いですね。
そう、ただ単にオタクの一現象としてじゃなくて、そこからのいろんなところにつながっていくっていうのが、面白さなのかなと。
次はですね、これもすごく今の時代らしいなっていうようなテーマなんですが、
ツイッターのいいねから紐解くコミュニケーションの在り方、使用変更に関するツイートの分析から考えるっていうレポートを掲載したものですね。
これ内容としては、2017年の3月にツイッターの仕様が変わって、自分とか他人のいいねがお互いのタイムラインに表示される。
フォローしている人同士のタイムラインに、誰々がいいねしましたみたいなやつが流れてくるじゃないですか。
それが変わったのが2017年の3月の使用変更の時だったんですね。
この使用変更は多くの利用者に否定的に受け止められたように思われると。
で、なんでこの使用変更を多くの人に否定的に受け止められたのだろうかというのを、
日本語利用者と英語利用者の間でツイッターの使用方法の違いを分析した方がいらっしゃって、
日本人の利用者の特徴の一つには、お気に入り、現在のいいね、本文ではいいねに統一するとの使用頻度の高さに上げていると。
その特徴から日本語利用者にとって、いいねに関する使用変更は大きな問題だったと問われることができると。
本校では、いいねの使用変更を多くの利用者に否定的に受け止められた理由を、コミュニケーション論の視点から考察することを試みる。
これは多分、ツイッターを長く使われている方は、「ああ、そうね。」となるようなトピックかと思いますが。
そうですね。あれの時は一騒動ありましたからね。
やっぱりお気に入りからいいねになると、全然意味が違いますからね。
そう、違うんですよね。
自分のメモとして使っていたものが、突然公開されるというか、案件になってしまうと、全然意味合いが違うし、
密かにしていたことがおつまびらかになってしまう。
秘密のアルバムを一気にバーッと開かれて、「やめて!」みたいな。
恥ずかしいみたいな。
恥ずかしいもあるし、あとはこの、一応なんですけど、この人のいいねの、これ見たくなかったなみたいな。
これ知りたくなかったなーっていう、そういうちょっと痛ましい事故っていうか。
痛ましい事故。ありますね。
おお、みたいな感じの。
これにいいねしちゃうのかっていう。
分からなかったらお互い分からないで、お互いの目の内で分からなくて済んだ話なんですけど、
全てがつまびらかになってしまうことによるコミュニケーション上の弊害っていうか。
27:01
そうですね、でもそこのところは一応肯定的に捉えてました。
そうですか。
あ、こういう人だったんだと思って、そっとフォローはず。
あと、これって、たぶん論文とかにも書かれてるのかもしれないですけど、
コミュニケーションとしてのツールだから、自分がお付き合いとかではなく、
いいねしてる人、フォローしてる人のいいねは結構私知りたい方でした。
そうなんですね。
作家さんとかがいいねしてるものとかで、初めて気づいたやっぱり本とかもあったし、
お店とかもあったし、自分が知らない世界がポンと出てきてくれたことに対してのありがたかんっていうか。
なるほど、確かにツイッターの良いところって、これ本当に推し足なんですけど、
自分の知らないものを知る機会が、なんて言うか、偶発的にあるっていうか。
自分から絶対これ探しても好評が得られなかったなっていうのが、偶発的に得られるっていうか。
そうですね。
偶発性がすごく面白いっていうか、そういったのもあるんですけれども、
ただ、ここの考察と結論のところに書かれてた、使用変更前から他人のいいねを確認はできるじゃないですか。
その人のページに行って、いいねの欄みたいな、リストみたいなのがいいねみたいなとこあるじゃないですか。
あそこと見られるじゃないですか、もともと。
だからフォローしてる人が何にいいねしてるのかなっていうのを、こちらから自発的に見に行くことはできたんですよ、それ以前も。
でもこれって自発的に、今見たいから見に行くっていうのはすごく肝だったと思うんですよね。
それが、使用変更になってからは、こちらの見たいか見たくないかっていうタイミングとか全く一切関係なく出てくるじゃないですか、あれ。
だから別に、見たいと思ってない時にいきなり出てくるっていうのがギョッとするというか、言い心地が悪いっていう。
偶然してしまった言い心地の悪さではなくて、むしろどのいいねが表示されるかや、そのタイミングが不確定であることに起因してるように思われると。
そう、私これすごく納得したんですよね。いつ出てくるのかわかんないっていう。しかもどういう内容のものがいつ出てくるのかわかんない。
そういうもの見たい気分じゃないとか、それも特に欲してない時にポンって出てくるっていう。
それをどう受け止めたらいいかわからんみたいな。
心のね。
こっちの意思とか全く関係なく、おお、みたいな感じの。
準備がないままに。
準備がないままに出てくるっていうのは。
でもそれもわからなくはないです。大丈夫です。わかります。
だから良かったですね。改正。だいぶまた改定されて、いいねの表示を少なくするとかできるじゃないですか、今。
だいぶ居心地が多分、そういう方たちは良くなってるんじゃないかって。
30:02
保たれてきてる。
多分私パーソナルスペースのあれなのかわかんないですけど、そんなに人の何を思ってるのかっていうのを逐一知りたいと思わないタイプなので。
そんなに踏み込んで知りたいかというと、別にっていうような人間ではあるので。
あまりにもプライベートをこっちの自発性がないままにいきなり表示されたりいきなり開示されたりすると本当にギョッとするんですよ。
じゃあツイッターやるなよって話なんですけど。
このSNS見てないなってもうつくづく思うんですけど。
だからね、いいね押すときの方が気を使いますよね、どっちかっていうと。
出てこられるのは消すことができるんですけども、自分がね、だからちょっと最近申し訳ないなとか思いながら押すことも多いんですけども。
なんかでもあれですね、ブックマークっていう機能一応あるんですよね。
自分だけの画面の。
ブックマークでしたっけあれ。
あんまなんか使ってないんで。
めんどくさいですよね、あのブックマーク押す手間。
もうちょっとこう、ブックマークもうちょっと楽に押せたらそっち使うのになとか思いながらいいね押すんですけど。
だからね、ツールとして使うときの。
それこそさっき的さんがおっしゃったように、じゃあツイッターしなければいいじゃないっていう話に突き詰めるとなっちゃうんですけども。
やっぱりどっかで人にシェアしたいとかあると、まあそういうツールですけどね。
まあそうなんですよね、シェアするためのツールなんですけど、そこまで?みんなとこれを共有したいかっていう。
だからリツイートとも違う、いいねの奥行かしさ。
リツイートは結構もう積極的に言われます、拡散しますみたいな、共有しますみたいな感じじゃないですか。
そこの意思がすごくはっきりしてるんですけど、いいねってなんかこう、ちょっとそういう感じじゃないですよね。
なんか自分の性癖わかってみたいな感じに使うんじゃないかなって。
これ確かに性癖ですね。
だと思うんですよね、あれって一番人間性が出るところっていうか。
リツイートするのはもう本当、自分も覚悟してリツイートするし、受け止める方もオウッと思って。
そうすか、みたいな感じですけど。
そう、そうすか、無理とか。
わかんないみたいな。
わかりますけど。
逆にいいねの性癖だから、性癖をこっちが何も覚悟をしなくてぼーっと見てるときにいきなり性癖を開珍されてもみたいな。
だから性癖なんじゃないですかね。
お前の性癖を知らせないとところでみたいな。
ノーガードで性癖を開珍されるっていう。
覚悟はないんだけども、ちょっとだけ自分のこと知ってほしいみたいな。
そうですね、匂わせ的な感じですか。
匂わせ的な、なんかね、誰に開示されるのかもいまいちわかんないですね。
33:02
全員にこの人のいいねが、例えば私が押したいいねが、私のフォロワーさん全員に毎回出るわけでもきっとないですもんね。
だからランダムだから、私のこんな一面知ってほしいみたいな。
ないな、ないな。
言っといてたんですけどないですね。
でもちょっとだけ知ってほしいっていう感じですかね。
それは結構ありますし、多分ツイッターってそういう使われ方をするSNSなのかなっていう。
内向的。
ほんとつぶやきなんですよね。
そうですね。
声を台にして言いますとか言う、台にして言ってる人もいますけど、それよりは別に日常生活で言うことでもないんだけどさみたいなことを言いたいみたいな。
だから今だいぶいなくなりましたけどね、今スターバックスでコーヒー飲んでるみたいな。
スターバックスコーヒーNOWみたいな。
そういうお気軽なのいなくなっちゃいましたけど。
いやでもなんかそういうのも欲しいなって思う時ありますけど、だからっていう感じの。
逆に、え?みたいな。
でもちょっと今もしかするとすごく新鮮かもしれない。
そうですね、なんかツイッターってやっぱり面白いツールだなと思って、個人的には一番好きなんですけど。
そうですね、これだけ日本人の利用者が多いって、何かやっぱり日本人の感覚に合うものがあるってことなのかなっていう。
やっぱり全体的な性癖ですよ。
性癖ですかね。やっぱり性癖社会だね。
何回性癖って言うんだっていうんですけど。
なんとなく察してほしい的な感じとかなんじゃないですかね。
でもなんかコミュニケーション、日本人取るの苦手だって言いながら自分語りは好きってことですよね。
そうだと思います。
この論考の最後、締めくりとしては、なんでそのいいねがタイムラインに流れてくるのがちょっと居心地悪いなというので評判悪かったかっていうのは、場面に応じて望ましい印象を強調して接しはするんだけれども、望ましくない印象、本当は自分こういうこととか考えたりするんだけど、
この場面ではちょっとそういうのは控えておこうって、この場面で望ましい印象を与えるような振る舞いをしようっていうふうに人は振る舞うんだけれども、いいねって結局自分の性癖が前回になるじゃん。
それ隠蔽されてる部分では、普段のツイートでは、ツイッター空間の中で望ましい自分を演出じゃないですけど、望ましくないとか出さなくてもよかったじゃないですか。
ただそのいいねが解禁というか、ツイッターに登ってきてしまうことによって、望ましくない振る舞いをしないっていうのはある意味、自分を守ることでもあるけれども、思いやりというか、相手にとってもこれ不快感を与えちゃうと思うから、ここは言わないでおこうっていう思いやりみたいなところもあって、やらないっていうのもあるんだけれども、それが機能しなくなっちゃうというか。
36:07
でもそれだったら最初からいいね押さないですよね。
何その覚悟を持って押せと。
いやいや、やっぱりどっかで知ってほしいから押しちゃう。こういう機能だってもうわかってるわけじゃないですか、今は。
今はそうですね。
そうなのに、あ、そっか、その時か。
変わった時は安心していいねが押せたんだけど、自分の成績を全開にして押せたんだけど、今はそれをやっちゃうと、その感覚でやった時に事故が起きるっていうか、望ましくない事故を解禁してしまう。
なるほど。そうか、でもその時でもいいねを押したら、自分のいいねかお気に入りか、お気に入り自体か、その時は。
でも自分のページまで行って、お気に入り、この人何してんのかなって覗きに来られたら、わかっちゃうわけじゃないですか。
いいんですよ、その覗きに来る人はいるんだろうなっていう。でも覗きに来る人それなりの意思を持ってくるじゃないですか、全員なわけじゃないんで。
もう、この改編によっても全員に自分の正義が知れ渡ってしまうという、こんな恐ろしいことはないっていう。
もうそうです。自分にとっても知られたくないことを知ってしまうこともありますし、相手にとっても、いや、これちょっと知りたくない情報でしたみたいな。
そこでちょっとごめんなさいってなる場合もあるでしょうし、もやもやしたまま付き合い続けるっていうのもあるでしょうし。
なんかそれは誰に幸せをもたらして改編だったのかなっていうのを、そのコミュニケーション論から分析していくっていう論考でしたね。
なるほど。なんか今のツイッターと、通信化していくと今度バビ肉になっていくんだなっていうこともわかりますね。
確かに今回2つとも、SNSとかコミュニケーションツールですね、についてのレポートを取り上げた感じですかね。
あとは最後に取り上げるとしたら、タイトルのインパクトがすごいなっていうのは、「夢を追うバンドマンの活動世界」。これタイトルですよ。何?ってなるじゃないですか。
もう掴みはOKなタイトルじゃないですか。これはですね、助教の方が書かれた論文なんですけれども、「夢を追うバンドマンとの出会い」っていうところから始まっていて。
夢を追うバンドマンの研究をしていますと、自己紹介すると必ず聞かれることがあると。それは、バンドをやっていたんですか?音楽が好きなんですか?というものだと。
でも、この方自身はバンドをやっていた経験もないし、音楽もそんなに詳しくはないと。で、そう答えると必ず次の質問を受けると。
なぜバンドマンの研究をやろうと思ったんですか?そうだよなと。
ごもっとも。
ごもっともです。で、その答えは至ってシンプルで、友達にそういう人がいたから。なんでそういう活動をしているのかなとか。
39:01
自分が知らない世界で一生懸命夢を追って活動しているバンドマンがいるっていう、その人たちの生きている世界ってなんだろうなっていうのを研究したいなと思って。
で、自分に関わりのないものを研究テーマに選んだ時に、どういうふうに研究を進めていくのかっていうのをまとめた論考みたいな仕方にはなってますね。
それも面白い。
で、それが次に進むんですけれども。じゃあ、研究を進めていくにあたってどうするかというと、先行研究を整理しますよ。すごくなんか、とても真っ当な研究の方法なんですよね。
夢を追うバンドマンという研究対象は決まったと。で、しかし夢を追うバンドマンのいかなる側面に焦点を当てていくのかという研究テーマが決まらなかった。
それも当然で、この方自身はバンドマンの活動世界について何も知らなかったからだと。
で、そこで取った報道としては、とにかくライブハウスに通ってたくさんのバンドマンと出会って、彼の活動を直接見てたくさんの話を聞きました。
沼にハマってしまうんだよね。
まずは現場に行くと。
フィールドワークしていきましょうと。
で、その中でわかったこととしては、バンドマンが夢を追うために積極的にフリーターになっていると。しかもバンドをやるためにフリーターになっていると。
なんかすごいわかりやすい。
なんで彼らはフリーターを選択するのかっていうのを手がかりにして、フリーターに関する先行研究というのは結構出ているので、それについて読んでいくと。
その先行研究を読んでいくと、フリーターという存在が社会問題として認識されるようになっていった1990年代以降の社会状況と関係しながら、どのようにフリーターが語られていったのかっていうのを今度まとめていくんですね。
すごく真っ当な。こういうふうに書くと、バンドマンの活動世界っていうのがすごく学術的な研究テーマになっていくんだなっていう。
そういうテクニックを書いたお話なんですね。
こんなのどうやって研究テーマにして書いたらいいんだっていうような研究テーマを取り扱うときに、じゃあどういうふうに研究テーマになるようにネタを集めていくのかと。
で、先行研究を集めていった結果を分析しますと。
で、分析していって、バンドマン、フリーター選択の理由としてはまずバンドをやりたいからだと。
それはそうですね。
加えてバンドメンバー同士の相互作用の中でフリーター選択が促されていたと。
そのライブの練習時間を確保するためには、バンドって何人かとまとまってやってるわけじゃないですか。
すでにフリーターとして活動してるメンバーとかも中にいたりして、そのメンバーに合わせて他のメンバーもフリーターを積極的に選択維持するという連鎖が生じていたのであると。
あいつのスケジュールに合わせるためにっていう感じで、じゃあ俺もちょっとフリーターやるかみたいな。
会社員だとちょっとやっぱ時間を忘れるの大変だしっていうようなフリーターっていうのを周りも選択し始めるという。
42:00
連鎖していく。
連鎖していくと。そういう現象があった。
で、ただフリーターであるっていうのは金銭的な困難が伴うので、アルバイトはするんだけれども、時間をかけるとバンドの練習する時間が減ってしまうと。
だからギリギリの収入でバンド活動を行わざるを得ない。ただその少ない収入の中でバンド活動を維持できるのはなぜなのかというのをまたさらに足を運んで、バンドマンたちにいろんな話を聞いていって、現場でデータをいろいろ得ていくんですけれども、
それをまた整理して明らかになっていくのが、バンドの集団性がバンド活動に伴う金銭的困難を緩和する方向で機能していると。バンドの活動に伴う支出にはノルマ、ライブハウスに払わなければいけないノルマとかあるじゃないですか。
あとはスタジオの料金。これのほとんどがバンド単位での支払いになっている。だから、一人一人で払うんじゃなくて、バンド単位で払っていくと。だから、集団で活動するバンドマンはメンバー間で支出を共有して、一人当たりの負担額を抑えていたのではと。
バンドで活躍した方が支出が抑えられるというメリットもあると。集団で活動できるというスタイルをとっていくと、おのずとフリーターという方が時間の都合を合わせやすいから、フリーターが選択されていくってことになるってことですかね。
以上から、バンドという活動形態の集団性とバンド単位の料金が発生する音楽業態のシステムがフリーターであることを要求し、かつフリーターであることによって生じる困難を緩和させることで積極的にフリーターを選択維持するという現象につながっていると結論づけた。
ヤンヤン「異論は認めてほしい。」
ヤンヤン「いろんなパターンはあると思うんですけど、見てきたいろんな人の話を聞くと、おそらくこういう結論が導き出されるのではないかと。」
ヤンヤン「なるほどー。」
ヤンヤン「まとめで、以上の分析結果は、もしかしたらバンドの活動している人にとっては当たり前じゃないかと。そんなの研究するまでもないよっていうような話かもしれないけれども、その世界に身を置いている人からは見えない部分っていうのが、その世界に身を置いていない人から見える場合もあるよねっていう。
それが、当たり前を共有していない研究者の強みであって、自分の知らない世界、知りたい世界、当たり前を知ることが新たな研究結果を生み出す機会となると考える。以上っていう感じでまとめてあります。」
ヤンヤン「へー。」
ヤンヤン「これ面白いですよね。」
ヤンヤン「面白いですねー。」
ヤンヤン「プロの方、論文というか、プロはどういうイメージを書くかっていう。」
ヤンヤン「でもまずはネタを、ネタの目の付けどころ?」
ヤンヤン「そうそう。」
ヤンヤン「そこですよね。もうその方は掴みからOKですもんね。」
ヤンヤン「そう、掴みからOKなんですよ。ほんとプロの仕業っていう感じのレポートになってますね。」
ヤンヤン「なんでもレポートになるもんですね。」
45:02
ヤンヤン「そう、なんでもレポートになるんです。やろうと思えば。自分の興味のあることを、ちゃんとそのレポートの様式にのっとって、先行研究調べたりとか、調査にしに行ったりとかして、
データを取って、それを分析して、考察という流れにすれば、なんでもレポートになりますよと。」
ヤンヤン「なるほど。」
ヤンヤン「それを40個の例を、レポートの例を元にして解説しているっていうような。」
ヤンヤン「ぜひともこれからね、4月大学生になる皆さんには読んでいただきたい。」
ヤンヤン「続きまして紹介するのが、素晴らしきアカデミックワールド、面白論文で始める心理学研究ですね。」
ヤンヤン「これはオチ・ケイタさんという方が書かれていて、この方はですね、専門でされているのがプロファイリングとか犯罪捜査への心理学の応用なので、この方の著作を探すと、犯罪心理学の本がすごく多いんですよね。」
ヤンヤン「そうなんですね。」
ヤンヤン「専門はそちらなんですけれども、ただその専門をやりつつ、趣味として馬鹿げてる研究も愛していて、密かに面白論文を読み進めてきたので、本書ではそのような私の研究記録に一旦コメントをつけて皆さんに紹介してみたいと思っています。」
ヤンヤン「ありがたいですね。」
ヤンヤン「ありがたいですね。こういう本、大切ですよね。」
ヤンヤン「先ほどのゆるレポとは違って、ゆるレポも研究者が書かれた論文ももちろんあるんですけれども、こちらは本当にガチ論文で、実際ちゃんと論文を載せる雑誌、科学雑誌にも載ったような、しかも茶読とかをちゃんと通った論文なんですよ。ちゃんと公式に発表されている論文。なのに、かなり面白テーマを取り扱っているという。
そんなのを研究しているの?真面目に?というような目白押しなんですよね。」
ヤンヤン「で、これ意外と一つ一つが短いからサクッと読めるっていうか。」
ヤンヤン「サクッと読めて、かつ、どういう実験を経て、どういう結果が出たのかっていうのを、分析手法もきっちり書いて解説しているので、おそらくその本のターゲットとしては、大学生、特に心理系の大学生が研究を進めるときにどういうふうに分析をしていったらいいのかとか、
そのテーマを設定するときにどういうふうに分析の手順を踏んでいったらいいのかっていうのの、サンプルにもなるように作ってあるんですよね。」
ヤンヤン「でも内容は大概バカバカしいですけどね。」 ヤンヤン「内容はバカバカしいですよ。その目次からちょっと紹介しますと、絵文字を使うやつはエロいとか、ホラー映画マニアはパンデミックに対する耐性が強い。」
ヤンヤン「あ、これちょっと私たち当てはまるんじゃないですか。」 ヤンヤン「そうですね。あとはですね、スマホの会話を聞くのは普通の会話を聞くより迷惑。」
48:05
ヤンヤン「確かに電車とかに乗っているときに電話で喋っている人の会話を聞いているのと、普通に喋っている人同士の会話を聞いているのとでは、電話で喋っている人の会話を聞く方がイラッとするというのは全くわかる。」
ヤンヤン「その問題ね。」 ヤンヤン「その問題を本当にイラッとするのかっていうのを実験をして、統計をとって調べている。」
ヤンヤン「実験の仕方が淡々と書いてあるんですけど、ちょっとひどいなっていう。美人とハンサムは鏡をよく見るっていう校があって、その人たちが鏡を見る回数とかを広くとっているんだと思うと、その人たちは不憫でならないというか、ああ、ナルシストきたみたいな。」
ヤンヤン「我こそは美男子みたいな。」 ヤンヤン「そう、我こそは美男子を持っていたみたいな。」
ヤンヤン「なんかちょっと魅力的なタイトルが並びますよね。あなたは自分と思っているより魅力的でない。」
ヤンヤン「もしかしたら、犬を飼っていらっしゃる方とわかるっていうのは、犬と飼い主は似ているかというトピックがあって、これすごい面白いのは、1番、飼い犬と飼い主似ている。これ4つ関連する論文があるんですけど、1番が飼い犬と飼い主は似ている。2番が飼い犬から飼い主を当てることができる。
飼い犬の写真を見せてみることで、誰が飼い主かっていうのをまた別の飼い主の写真を見せて、どれだけ一致するかっていうのを研究するっていう。 3番目が飼い犬と飼い主は目が似ている。目の部分だけを切り取って、それでどれだけ一致するかっていう実験をやるんですけど。
4つ目が車は車の持ち主と似ている。そして飼い犬と似ているっていう。もう何が何だかよくわかんない。
でもこれもなんかわかる感じがしますけどね。
そう、なんとなくうんうんってなるっていう。でもなんとなくうんうんっていうのをちゃんと分析するっていう。
もうまずこれ目次だけでちょっとお酒飲める感じしますよね。
そうですね。目次だけで語り合える。妄想で語り合えるっていう。
もうこれ最高のつんどくのネタになるやつですよね。
暇つぶしにもってこいですね。
そうですね。
で、読むとちゃんと研究手法が書いてあるっていう勉強になるんですよね。
今回はこの中から気になったものをまた詳しく取り上げていきたいんですけれども、梶原さん何か気になったのはありますか。
私この恐るべきミュージックっていうショーの出業率が高まるとヒットチャートに怒りの歌詞が増えるっていうのと、
51:02
あとホワイトノイズを聞かせただけなのに32%の人にはホワイトクリスマスが聞こえるとか、
私も絶対聞こえちゃうタイプだなとか思ったりとか。
あとこの最後のマーラーを聞くと坂道は急に見えるっていう。
音楽関係のショーですね。
音楽関係のショーちょっと面白そうだなって思ってました。
窓さんどれでした?
心理学的に面白かったのは、ホワイトノイズを聞かせただけなのに、
32%の人にはホワイトクリスマスが聞こえるっていう現象を研究した話がページを割いて解説してあったので、
これどういう現象を取り上げたのかっていうのを書いてあるんですけど、
そら耳という現象があると。
実際には何も聞こえないのに何かが聞こえているような、
そら耳はわのそわ耳じゃないってことですね。
そうですね。
何も聞こえないんだけど、何か意味のある音とか音楽とかが聞こえているように感じる状態ってことですね。
そら耳を生じやすい人と生じにくい人はどこが異なるのだろうかと。
その問題を研究したのが本研究で、そら耳を起こさせるために、
ホワイトノイズの中から実際には流れていない曲を聞いてしまう状況を作って、
そら耳が生じる人とそら耳が生じない人との差について調べていると。
どういう実験をしたかというと、44人の心理学と医学を専攻する学生をまず集めて、
まず最初にビング・クロスビーのホワイトクリスマスを聞いてもらいましたと。
その曲は聞いたことがありますかと尋ねて、全員聞いたことがありますと。
アメリカではやっぱりすごくポピュラーなホワイトクリスマスのクリスマスソングだってことですね。
次に彼らにヘッドホンをつけてもらって、ヘッドホンからはホワイトノイズが聞こえてきてるんですけれども、
実験者にはこれは聴覚の実験です。ホワイトノイズの中に息、地下でホワイトクリスマスが流れているので、
これを聞き取ることができたらボタンを押してくださいと伝えて、
もし断片的に複数聞こえた場合にはボタンを数回押してくださいねと、それを押すことも可能ですよと伝えて、
ただ実際にはホワイトノイズの中にはホワイトクリスマスが含まれていませんでした。
伝えただけですね。聞こえてきますのでというのを伝えただけっていう。
実験参加者は3分間ホワイトノイズ課題を行いましたと。
課題終了後にノイズの中にホワイトクリスマスが聞こえた程度について、
その曲は全く聞こえなかったからクリアに確実に聞こえたまで100段階で評価してもらったと。
100段階でってすごい。
実験終了後にいくつかの審議尺度が行われたと。
54:00
44人の参加者のうちに14人は1回ボタンを押したと聞こえました。
なので44人中の14人なので32%の人が押したと。
彼らの平均ボタン押し回数は2.9回で、最もたくさん押した参加者は12回であったと。
どんだけ聞こえたんだってことですよね。
すごいですよね。もうすごい思い込みな感じ。
そう、大丈夫かなって心配になっちゃいますよね。
実験後に審議尺度が行われたっていうのは、またちょっとこれとは、
実験とは別に審議テストじゃないですけども、どういう傾向があるかっていうのを答えてもらったってことだと思うんですが、
ボタンを押した参加者は押さなかった参加者と比較して、
空想壁とあとは幻覚尺度、心理尺度のスコアが高かったと。
そういう調べる心理スコアがあるんですね。
そこにやっぱりチェックが、高めのチェックがついてたと。
その空想壁は一般的に私は1日の少なくとも半分を空想または想像に費やします。
私のファンタジーはとても鮮やかなので、まるで映画のようです。
私は自分の空想を実際の出来事の記憶と混同する傾向があります、などの項目からなっている尺度ですと。
あと幻覚尺度ですね。
時々私の考えは、私の人生の実際の出来事と同じくらいリアルに見える。
頭の中で声が聞こえて困っています、などの項目からなっている尺度であると。
ボタンを押した人と押さなかった人のそれぞれの尺度の差を検定すると、かなり有意な意味のある差が出たと。
その空想壁とか幻覚尺度が高ければ高いほど、その意味も聞こえやすいという関連性に意味のある差が出たと。
これらの結果から、空想壁のスコアがよりボタンを押すと関連していることが分かっている。
内容の論文です。
はい、もう聞こえちゃう。もう完全に聞こえちゃいますよ、私。
2.9回、2.9回押した。
私は多分これ押す組ですね。
こんな1日の少なくとも半分をって、もう半分どころかって感じですよ。
だってね、もうどっちが自分か分からないバビニス小路さんと同じ感じですよ。もうどっちだっけみたいな。
これね、我々はまずいですよ、かなり。
耳が痛いですよ。
耳が痛いですよ。
でもね、これずるいのがずるいっていうか、ノイズの中にホワイトクリスマスが聞こえた程度について、その曲は全く聞こえなかったから、クリアに確実に聞こえたまでの100段階って言われたら、
もうその時点で絶対聞こえるんだ、1回はって思っちゃうじゃないですか。
そしたらもう探しますよ、必死に。ホワイトノイズの中に。
絶対この辺あったよねみたいな。逆にないってことはないよねっていう。
57:01
そうそう。もうその脅迫観念から私はもうガンガン聞いちゃうタイプですね。
なるほど。そういうところも狙ってるのかなっていう。
違うんですかね。そうではないんですかね。
でも、そこの心理作戦でもうすでに私は負けてます。
負けてる。勝ち負けの問題ではない。
そういう話ではないんだけども、私はここで負けます。
なるほど。
もう私ホワイトクリスマスの他にイマジンとかも聞こえそうですもん。
あー。
言われてないのにイマジンも聞こえましたって書いちゃいました。
それなんかまた別のやばい結果出たなって感じですけど。
妄想スコアがブチギて高いみたいな。
こういう被験者になりたくない。
そうね、これ。
こんなのを研究してる人も。
面白いこれ。
面白研究ですね。
面白い研究ですね。
あとは、私がすごい面白かったなって思ったのはですね、ノーベル賞チョコレート論争っていう。
あー、はいはい。
これ7個くらい論文に紹介されてるんですけど。
これはノーベル賞とチョコレートに何か因果関係はあるのかと。
ひたすら研究してる論文を集めましたっていう賞なんですけれども。
まず最初が、たくさんチョコレートを食べるとノーベル賞がもらえるのか。
そんなわけねえだろって。
まず、植物性食品に含まれるポリフェノールは血圧を下げたり認知機能を改善することが知られているので、
もしかするとポリフェノールを多く含まれる代表的な食材であるチョコレートをたくさん摂取することによって頭が良くなる可能性がある。
これは、チョコレートを多く消費する国の国民は頭が良いという仮説を導くが、国別の頭の良さを比較するのは困難なので、
国民の頭の良さの代替え指標として使用可能だと思われるものにノーベル賞受賞者の数があるんじゃないかと。
これもね、ドッピーですよ。
本当かっていう、大丈夫かって感じなんですけど。
なので、この研究では国別のチョコレートの消費量とノーベル賞受賞者数の関連について検討がなされたと。
これ軽くディスで入ってませんかっていう感じのあれですけどね。
大丈夫かなって感じですけど。
どういう手法で研究を進めていったかというと、まずデータが入手可能で、ノーベル賞受賞者が存在する23カ国のチョコレート消費量と1000万人あたりのノーベル賞受賞者の相関を算出してみたと。
その分析、一応外れ値であり、自国をノーベル賞選考委員会が優遇している可能性があるので、スウェーデンは除きましたと。
1:00:00
これは数値としてちょっと大きすぎるので、あまり参考値にならんだろうということで、これを除外しました。
それを除外して再計算した結果として、特定の国でノーベル賞受賞者を1人増やすためには、1人あたり年間約0.4キログラムのチョコレートが必要であることがわかった。
高いなって感じですけど。これ大丈夫なの、この結果って感じですけど。
これらの研究結果は国策でチョコレートの消費量を増やすことによって、ノーベル賞受賞者を増やすという戦略が有効であることを示している。
そういうところで染みっくられております。
満載ですけどね。
この表、ノーベル賞と1人あたりの年間チョコレート消費量のこの表を見ると、このノーベル賞受賞者と1人あたりの年間チョコレート消費量のこの国のグラフっていうか表があるんですけども、なんとなくそう見えちゃうからまたね。
そうなんですよ。
またホワイトノイズから聞こえちゃう人間なので私。
もっともらしいんですよね。
すごいもっともらしくて、でもこれちょっと一言言わせてもらえれば、チョコレートと一緒にこの国々はコーヒーまたはお茶も飲むんじゃないかっていうね。
そこも考えたわけですよ。
いやいや待ってよと。
それが2番なんですけど、ノーベル賞を取るにはミルクが重要である。
チョコレートとノーベル賞の関連が示されたわけだが、チョコレートはミルクチョコレートとして消費されることが多いことから、フラモノイドが重要なのではなくてミルクが重要である可能性もあるじゃないかと。
そこで国連食糧農業統計による国別のミルク消費量とノーベル賞受賞者の関連を調査した市民と、驚くべきことに有意な経過が出たと。
この分析の優れてる点は、スウェーデンを除外して回帰分析することのような、
さっきちょっとこれ省いたんですけど、分析方法がなんとでも誤魔化し聞くよねっていうような、こういう風な分析方法で因果関係つければ、そういう風に言えるよねっていうような、認知しなくてもちゃんとした結果が出ますよと。
しかもミルクはビタミンDを含んでいることから、こちらの方が重要な要因かもしれない。
これ、ちなみにここでポイントなのは、分析の方法次第で、なんとでも結果って出せんじゃんっていうような因縁をつけてきてるんですね。
ミルクの方が重要なんじゃないかと、ノーベル賞を取るには。
そこでまた出てくる話としては3番なんですよ。入投不対象だとノーベル賞はもらえない。
またトッピーですよ。さらにトッピー。
じゃあ、ミルクといえばビタミンDというのが前述の研究でしたが、興味深いことに人口あたりのノーベル賞受賞者が少ない国、
1:03:08
例えば日本とか中国では、入投不対象、牛乳飲むとお腹壊しちゃう、分解がうまくできない人っていうのが一定割はいるんですよね。
その入投不対象が多いことで知られているので、これは省庁で十分ダクトウソ分解できず、消化不良や下痢をしやすいと。
一方で、ノーベル賞受賞者の多い国、例えばスウェーデンとかデンマークとかイギリスなどではこれらの資格は稀であると。
そうですよね。
日本、欧米の人ってないらしいんですよね。
あれだけミルクの種類ありますからね。
そうですよね。
とすると、入投に対する分解能力がノーベル賞と関係してるんじゃないかと。
困った。日本困りました。
そう、もう超の能力に関わっていると。
確かにダクトウソ分解するダクターアゼ酵素の遺伝子は、学術的成果と関連する遺伝子の資格にあることが知られていると。
もっともらしすぎちゃって。
この発見はノーベル賞受賞者を生み出すための遺伝子ドーピングへの道を開くかもしれない。
遺伝子ドーピング、またすごい言葉出してきましたね。
でかいところが出てきましたね。
で、次ですよ。
大次ですね。
ノーベル賞を取るにはコーヒーが重要である。しかも最も強力なのはバルバダーヤっていう種類のコーヒーだよって。
なんだろう、聞いたことないですけど確かに。
コーヒー専門家の梶原さん聞いたことがない。
聞いたときないですけど、有名なのかしら。
これさっき梶原さんがちょっとお話ししてた部分だと思うんですけど。
ところでカフェインは認知能力を高めるために消費される最も一般的な物質であると。
とするとポリルフェノールよりもコーヒー消費量がノーベル賞受賞者の人数を決定してるんじゃないかと。
そこで国別の一人当たりのコーヒー消費量とノーベル賞受賞者数の相関を求めてみました。
その結果驚き的ことにまたその相関、有意義な相関が見られましたと。
これはチョコレートとノーベル賞に匹敵する相関だと。
先行研究とこの研究からイタリア人がよく飲むコーヒー、ミルク、チョコレートを混ぜた飲料である。
バルバヤーダってコーヒーとミルクとチョコレートを混ぜた飲み物の名前ですね。
そのバルバヤーダこそがノーベル賞を受賞するために最も有効な食品だと考えられる。
ヤバい。これ聞いた人みんなこれ飲んじゃう。
飲んじゃうんですね。
じゃあ、じゃあ、じゃあということでどんどん出てくるわけですけど、ノーベル賞との関連が。
関連なのは何なのかがよくわからなくなってくる。
そう、突然出てきたのはイケアが出てきましたからね。
次ですね。ノーベル賞を出すにはイケアの数を増やすのはいいでしょう。
1:06:02
なんで?
もうどんどん面白論文というか、ギャグで分かっててやってますよね。
ですよね。
どんどんみんな乗ってくるんですね、これ。
チョコレートの消費量とノーベル賞受賞者の関連については、
ポリフェノールという一見最もらしい媒介物が存在するために説得力が増するように思われるが、
もちろん相関関係は因果関係を示すものではないので、
データを慎重に解釈することが必要である。
もし本当にフラボノイドが需要であるならば、
他のフラボノイドが多く含まれている食品の消費量とノーベル賞受賞者数も高い相関を持つはずである。
でも実際に計算してみると、
ワインの消費量とかお茶の消費量とかはノーベル賞受賞者とはほとんど関連しておらず、
フラボノイド説は正しいとは言えないのではないかと。
なるほど。
もっともありそうな関係としては、
GDPがチョコレートの消費量とノーベル賞受賞者数の両方に関係しているために、
チョコレートの消費量とノーベル賞受賞者数に見せかけ上の関連が現れているということである。
ここで素晴らしいことを言うんですけど。
ところで、国ごとのIKEAの店舗数はチョコレートよりもノーベル賞受賞者数の高い相関を持っている。
そうすると、このプロセスはわからないが、IKEAをたくさん建てることがノーベル賞につながるかもしれない。
あるいは、IKEAのノーベル賞受賞者の多い国に好んで出展する傾向にあるのかもしれない。
もう、おいちょっと待てみたいになりますよね。
どこから出てきたIKEAって感じですけど。
これだけ長く書いてあって、最後にところでの。
え、突然IKEA爆上がり?みたいな。
だけどまたここに、1000万人あたりのノーベル賞受賞者数と、1000万人あたりのIKEA数が出てくるんですよね。
これ最初の一番のその表のパロディなんですよね。
パロディなんですけども、またそれを見ると、え?差もありなん?みたいな感じに思っちゃうんですよ。
やっぱりIKEA関係あるんじゃね?って思っちゃう。
そうそうそう。恐ろしい。
データって怖い。
そう。だからデータって何と関連付けるかっていうところで、結果なんていくらでもいじれんじゃないかみたいな。
ほんとですよね。
まだまだあれですけどね。まだやってんのかって感じなんですけど。
どんどん皆さん乗ってくんですよね。もうここまでなってくるとネタなんですよね、これ。
そうですよね。絶対ネタですよ、こんなの。
ネタなんですよ。分かっててやってるんですよ、この最初の人も。一番最初の人も分かっててやってて、それにみんな乗っかってくるっていう。
アミガミの遊びなんですね、これ。
そうですね。
プロたちによる。
だってもう、次のコーナーって直接聞いてみればいいじゃない?になっちゃいましたもんね。
そう。チョコの重要性についてはノーベル賞を取った人に直接聞いてみればいいじゃない?
1:09:01
もう研究、研究なのそれって感じ。
えーみたいな。
直接聞いてみましたよっていう。チョコレート食べてましたかっていうのを、いろんな国でノーベル賞を受賞した方に質問書を送って聞いてみましたっていう。
もうどうしようもなくなってきましたよね、この辺りから。
ぐだぐだな感じですよね。
7番はチョコレートの効果を侮ってはいけない。
まあ結局侮っちゃいけないですね。
侮っちゃいけないです。
まあ関係ないくはないんだろうけども。
チョコレート消費料とノーベル賞の関係についてはいろんな議論が行われているが、その関係が実際には疑似相関であるということは当然のことのように思われる。
多くの研究者が指摘しているように、実際は国ごとのGDPや研究費配分、出版された論文の数などによって買い換えされているに違いない。
とするならば、これらの要因を統計的に取り除いた上で、チョコレート消費とノーベル賞の相関を算出したら当然相関が消失するだろう。
そこで本研究ではせっかくなので、経済学の分野でHickmanが提唱した新しい統計手法を用いてこの作業を行い、チョコレート消費とノーベル賞の間に関連がないことを証明しようと試みた。
またコーヒーの消費量やタバコやアルコールの消費量なども変数の中に入れ分析してみた。
ところが分析の結果、大方の予想に反して、チョコレートの消費量とノーベル賞受賞者の数の相関は消失しなかった。
もちろん最も影響していたのはGDPや論文出版数ではあったが、またコーヒーの消費との相関はマイナスとなった。
チョコレートがノーベル賞をもたらす因果関係をモデル化することが困難であるため、この間に関係があると断言することはできないが、チョコレートを甘く見るべきではない。
うまいこと言ってますけど、4行前にある最も影響していたのはGDPや論文出版数であったが、ここが一番大切だろうという感じですけどね。
これ、解説までのワンセットなんですけど、これらの研究は疑似相関、相関があるようでない、そういう問題に関連してやっている。
その疑似相関は研究の妥当性を損なう重要な要素であり、研究結果を解釈する場合に最も注意しなければならない要素の一つである。
ただ時に極めて面白い疑似相関が生じることがある。これらの研究はこの研究、興味深い疑似相関について真面目に論じているわけである。
ただ、これらの調査は、いわばそれを分かってやっているので一緒に言うままであるということですね。
もうみなさん分かってるんですよ、これは。
もうだって、突然ギャグになっていきますからね。
しかもこれ、分かってやってるんですけど、1が出たのが2012年なんですけど、最後の7が出たのが2020年なんですね。
長い。
長いんですよ。何年やってんだって話ですよ。
長いよ。遊びが長すぎる。
1:12:03
松本さんがおっしゃってもらったら神々の遊びですね。
そうですね。分かってやると、こういう楽しい論文も書けますよっていう。
暇つぶしに書いた感じじゃないですか、これは。
頭の良い人たちのやることはちょっとわからない。
でもやっぱり本当にそれが関係あるように、見せかけじゃないんですけど、何と関連づけデータを取るかっていうのを誤ると、
全然間違ったデータが出てきちゃうっていうのは、確か心理学の統計の授業を取った時とかも何度も注意された覚えはありますね。
もうすらとしか覚えてないですけれども。
そう、今バカバカしいと言いながら笑いながら聞いてたっていうかね、話してたことではありますけども、
大体これね、悪いことに使われがちですからね。
そうそう。
こういうちゃんとした論文を書ける人が、そういう偽物のデータに惑わされないかっていうと、またそれは別の話だと思いますね。
また別だと思いますね。
研究者の方がされているフォトキャストが聞くと、疑わしいその論文の何が有害かっていうのが、一つの論文があって、
それが業界とかその分野とかでは結構重要な論文になってくると、重要な発見になったと。
そうするとその論文の結果を元にして、そこに逆してまたさらに研究が進んでいって、
あの論文の何とかからこう得られたデータからまたさらにこういう研究をしていった結果みたいな感じで引用されていくんですよね。
良い論文って重要な発見であれば発見であるほど、いろんなところに波及していくんですよ、その論文結果っていうのは。
ただそれが実は疑わしい内容だったとか、再現ができないとかなってくると、もうその関わった他の論文にもその被害が及んでいくっていう恐ろしい事態があると。
やっぱりそれも結構しばしばそういうことが起こって、あのデータ使えないんだってみたいな。
だからもう一回この実験、そもそもこれが伝えないんだったら仮説も成り立たないとか、この結果も成り立たないってなってくると大事になっちゃうっていう。
だから間違ってました、では済まないってことですね。
そうですね。
その分野自体が危ぶまれてくるっていう。
医療関係とかで結構ありそうですけどね、そういう。
医療関係もですし、本当にいろんな分野でそういう話はもうしょっちゅう出てきて、本当はしょっちゅう出てくってはいけないんでしょうけど、出てきたりはするので、その境界激震って感じですよね。
そうですよね。
1:15:00
あともうトンチみたいな論文もありまして、最後の章で素晴らしきアカデミックワールドっていう章があるんですけど、これの収録されているのは、論文が書けないという論文っていう。
また、本論文はマサチューセッツ州のブロックトン在号軍人病院の行動療法ユニットに属するデニスアッパーのものであるが、本文と引用文献はない。タイトルと書写名に続いて空白のスペースだけが続く。空白の真ん中にはリファレンスという単語だけがポツンと浮かんでいる。
ちなみに、茶読済み論文である。ちゃんと茶読通ってるんですね。どういうことなの?って感じですけど。
やっぱりどの業界にもいるんですね、こういう人ね。音楽でもあるじゃないですか。
何も聴かない。
聞こえないやつ。
そうそうそうそう。もうこれダメやっちゃって。
これもさっきのチョコレートノーベル賞問題と同じで、勝手にやってるってやつですよね。お遊びとしての。
そこに茶読済み論文ってね。
茶読通ってるんだみたいな。
このオチに持ってくるのも、上手これ。
こんな感じで、プロの論文ってどういうふうに書くの?新学系のプロの論文ってどうやって書かれてるのかっていうのと、ちょっと一見とっつきにくい研究世界の中にもこういう、何のために研究してるのかわかんないバカバカしい研究を真面目にやってる人たちがいるっていうのを垣間見れる、いい本だなっていう。
今日は固めの話かなと思いきやみたいな。
結構人文系って何してるのかなっていうところがあるんですけども、こういう感じの研究をしてますよと。こればかりじゃないとは思うんですけどね。
2冊とも面白かったです。
今年大学生になる方にもおすすめですし、大学を卒業して久しいよっていう人にとっても、大学時代とかこういう本にとってたなっていうのを思い出して、興味があった分野の本を読み直すとか、今もしくはこういう問題ってどういう本が出てるのかなっていう参考になるかもしれないので、軽い気持ちで読めますので、お手にとってみるのも良いのではないでしょうか。
ありがとうございました。
番組へのお便りは、つんどくざんまいツイッターアカウントのDMか概要欄に記載のメールフォームにて受け付けております。皆さんからのお便りお待ちしております。それではまた次回までさようなら。
さようなら。
01:17:59

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