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#73 スキマ時間でコツコツ頑張る英語学習を見直したほうがいい理由
2026-08-12 09:52

#73 スキマ時間でコツコツ頑張る英語学習を見直したほうがいい理由

スキマ時間でコツコツ頑張りましょう、という言葉に強烈な違和感を覚える人はあまりいないでしょうが、この言葉には注意が必要であると考えます。今回は、スキマ時間で頑張る構造には欠陥があり、それは努力や根性ではどうにもできないことを説明しています。


【プロフィール】

そっちゃそ(⁠⁠⁠⁠⁠@trans_souta⁠⁠⁠⁠⁠)。フリーランス産業翻訳者。東京工業大学(現:東京科学大学)大学院修了。2019年よりフリーランス産業翻訳者として開業し、現在に至る。専門は技術、IT全般。副業として語学指導や発音指導も手掛ける。ご意見・ご感想は⁠⁠⁠⁠⁠公式HP⁠⁠⁠⁠⁠のお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。ライオン君との共同ホストPodcast番組、『⁠⁠⁠⁠⁠円卓上のイエティ⁠⁠⁠⁠⁠』にもレギュラー出演中。


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サマリー

このエピソードでは、「スキマ時間でコツコツ頑張る」という英語学習法に潜む構造的な問題点を指摘しています。スキマ時間は本来、主要な作業の合間の休憩やリフレッシュに充てられるべきであり、そこにさらに作業を詰め込むことは、意思の強さに関わらずいずれ破綻する運命にあると主張します。学習の優先順位は状況に応じて動的に決めるべきであり、「スキマ時間=勉強」と固定化することは非効率的です。また、スキマ学習は「何もしないことへの不安」というマイナスの感情に突き動かされ、手段が目的化している可能性も示唆し、自身の学習動機を深く見つめ直すことの重要性を説いています。

隙間時間学習のテーマ紹介
こんにちは、そっちゃそです。この番組、そっちゃその語学ラジオでは、語学学習というテーマを軸に、その本質やあり方について哲学的に考えていきます。
ここで扱うエピソードは、もともとYouTubeに公開した内容をもとに、音声コンテンツとして再編成したものです。
映像がなくても理解できるように設計していますので、通勤中や作業中など、長ら時間にぜひお楽しみください。
それでは今回のテーマに入っていきましょう。
こんにちは。今回も音声配信を開始したいと思います。今回も英語学習系の話になります。
今回は、キーワードは隙間時間。英語学習、語学学習の文脈でよく言われると思うんですけど、
隙間時間で学習しましょうね、とか隙間時間をコツコツ書き集めて勉強しましょうねってすごくたくさんありますよね。
ネットでもリアルでも聞いたことがあると思います。
受験勉強とかもそうで、受験勉強に頑張る受験生とかに書ける言葉の一つに、
電車の通勤とか、ちょっとした休憩とか、移動中に隙間時間を書き集めて頑張りましょう、単語を覚えましょうとかよく言われますよね。
隙間時間学習に潜む問題点
それ自体に関しては、別にそんなに極端な違和感は覚えないと思うんですよ。
確かにその通りですねって思うと思うんですよね。
実際それに対して肯定的な人の方が多いと思います。
なおかつ隙間時間で頑張るって結構良いことだと思っているゆえに、
それを成功体験として、私はこの隙間時間を使って忙しいなりに頑張りましたっていうアピールと言ったら変ですけど、
そういう成功体験を伝える人も多分いると思うんですよ。
ノートとかでも、隙間時間に意図化して私がどのように頑張ったかっていうのをノート記事にしている人も見たことがあります。
ただ、それは極めて肯定的に考えた場合ですよね。
現実問題として、忙しい人が、時間がない人が、隙間時間を使って頑張りましょうねっていう風に言われたとして、
それがうまくいかない人って当然いるわけじゃないですか。
隙間時間でやっていこうなんて無理でしたっていう人も多分いると思うんですよ。
そういう人って多分、自分の自己管理能力の問題とか、自分の意思が弱いとか、
隙間時間をうまく使えなかった結果を自分の問題に帰結させると、
ちゃいがちというかしてしまいがちだと思うんですよね。
それが今回最も取り上げたい疑問で、
問題は隙間時間があるかないかとか、隙間時間を上手に使えるかどうかというわけじゃなくて、
そもそも隙間時間というのは構造上使いにくい、もしくはどこかで破綻する運命にあるというのが僕の主張なんですけど、
今回はこの話をしたいと思います。
隙間時間が学習に適さない構造的理由
まず一言で言うと、隙間時間というのは使えてるんですよ。
本業があって、本業があって、そこに本業と本業の隙間とか、
さっき移動時間とか電車の通勤・通学時間とか言いましたけど、
それと同じで、それって大きな作業と大きな作業の間にあるコマ切りの時間ですよね。
基本的にそういうところってあるのは使えてるんですよ、人間。
作業をしたら疲れるって、別に今更確認するまでは当たり前のことじゃないですか。
作業をしたら疲れる、疲れたら休む、これ当たり前ですよね。
そうすると優先順位の問題で、隙間時間っていうのは必然的に休憩したくなるんですよね。
もしくは何か作業をするにしても、あまり認知負荷のかからない作業、
音楽を聴くとか、軽く読書をするとか、そういう認知負荷のかからない作業、
もしくはリフレッシュがてな散歩するとか、あまりそういうリソースを食わない作業をした方がいいんですよね。
そこでその組み合わせでリラックス・リフレッシュする作業に取り組む、
また別のリラックス・リフレッシュする作業をするっていうのは、
そういうのを交互に順々にやるのが、要するにこれは普通じゃないですか。
で、そこでまず一つ確認した後に言いたいのは、
隙間時間で何かしましょうねっていう人は、作業の間に作業を詰めようとしてるんですよね。
作業、作業、作業、作業っていうふうに、作業をみっちり使用してるんですよね。
休憩時間は当然、休憩というかリフレッシュ・気分転換の時間は当然減りますよね。
絞り取られてなくなっちゃいますよね。
そうするとここでものすごい違和感を感じてほしいなって思うんですよ。
作業の間に作業を詰めるって相当ひどいじゃないですか。
これって人に、例えば何か人にお願いをするとして、
人の人に対して空いた時間、暇な時間にこの作業をやってって言ったら、
多分その人は怒りますよね。まだ働かせるのかって怒りますよね。
それと全く同じことを自分自身にしようとしてるっていうわけですよ、隙間時間っていうのは。
これがさっき冒頭で言った構造上、意思とかやる気とか、
自己管理能力の問題ではなくて構造上そのようになってしまうっていう原因なんですよね。
作業の間に作業を詰めるって、どんどん空白の時間が絞り取られて消えちゃうわけですから、
どんなに意思が強い人でもいずれ破綻する運命でありますよね。
いずれなんですけど、それが構造上の問題で一番指摘したかったところです。
動的な優先順位と固定化された学習の危険性
さっき優先順位の問題、休憩をするかリフレッシュするか、作業に取り組むかって優先順位の問題って言いましたよね。
これがまたもう一つのキーワードになると思います。
要するに優先順位っていうのは競合オークションがあって、
今この状況、この段階、この文脈で何をするのが一番良さそうかっていうのは、
これダイナミックに決まりますよね。
ダイナミックっていうのは常にこれをするのが一番よろしいというわけじゃなくて、
この状況ではこれが良いなっていうのはダイナミックに決まるじゃないですか。
だから何が良いかというと、隙間時間イコール勉強時間っていうのはスタティック、
ダイナミックの対応でスタティック性的ですけど、
隙間時間イコール勉強ですってそれを固定しちゃうともう破綻しますよね、構造上。
そうじゃなくて、今は休んだ方がいいなとか、今はちょっと冷静になった方がいいなとか、
今はちょっと一歩引いて考えた方がいいなとか、そういうのをダイナミックに考えて、
競合を意識しながら、ここで今この状況ではこれをした方が良いだろうっていうのを
自分で決めていくのがそういう話ですよね。
隙間時間イコール勉強しましょう、隙間時間イコールリスニングなんかしましょう、
隙間時間イコール単語1個でも多く覚えましょうっていうのは、
これはもう作業の中に作業を詰め込むっていう、そういう明らかにおかしい動きをしてるわけですよ。
だから冒頭出たように、隙間時間を活かせなかったっていうのは別に意思の弱さじゃなくて、
構造上そうなってしまう運命にあるっていうのがあります。
手段の目的化と「何もしないことへの不安」
隙間時間ってやっぱり手段の目的化チックでもあるんですよね。
隙間時間でやりましょうって、じゃあその隙間時間で何がしたか、
その果ての果てに何があるんですかって回答できないですよね。
隙間時間に何かすることを目的化してる感じがするんですよね。
そうなってしまうのもなんとなくわかってて、
作業をしないのが怖いっていう多分マイナスの感情があるんだろうなっていうふうに僕は考えています。
手を動かさないのが怖い、何もしないでぼーっとしてるのが不安になる、
だから手を動かしたいっていうそういうマイナスの感情なんじゃないのかなっていうふうに僕は考えています。
毎日継続しましょうとか、毎日語学学習を習慣化しましょうとかよく言われますけど、
それと同じで、それってどちらかというと毎日コツコツ継続して成果を出すというよりも、
毎日コツコツをやめちゃってそれでなんかひどく不安になるのが怖いから、
そのマイナスを打ち消すために毎日継続とか習慣化とか隙間時間コツコツとかそういう言葉が、
偽りの形で出てくるんじゃないのかなっていうふうに僕は考えています。
そうですよね、習慣化っていうのは手段が目的化してる点じゃないですか、
それをしない方がいいっていうのが僕のサディスチョンです。
隙間時間学習の動機を再考する
構造上の問題、どうしても備わってしまう運命にあるって最後に言ったんですけど、
これってやっぱ論点のすり替えとかそういう話に還元というか、読み替えることも多分できますよね。
要するに頑張ること、なんかすることが目的とかフォーカスが入ってしまっていて、
で、結局あなたは何がしたいんですかっていう部分がすごくおろそかになってしまっている、
もしくは思考が放棄されているという感じがすごくしませんか。
だからもしかしたら、もしかしたらというか、
もし自分が隙間時間で頑張っていこうっていう、
なんかそういう心理状態というか発想になってしまっているのであれば、
なんでそもそもそうなってしまったんですか、
なんでそもそも隙間時間を使おうと思ってしまったんですかっていうのを考えるとすごくいいんじゃないかというふうに僕は考えています。
まとめと関連コンテンツの紹介
今回のポッドキャストエピソードは多分だいぶ抽象的になったんですけど、
今回の話は以上になります。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
noteやkindleでもソロラジオで扱っている内容をより体験的に整理したコンテンツを発信しています。
さらに深く学びたい方は概要欄からぜひチェックしてみてください。
また、英語発音講座の無料体験を常時受け付けていますので、
こちらもお見逃しなく、詳細はエピソード説明欄まつりのリンクからご確認ください。
オンライン完結ですのでご自身のペースで取り組むことができます。
それではまた次回お会いしましょう。
09:52

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